奥多摩三山・三頭山〜いざ地図読みトレーニング。滑って転んで滑落寸前。[数馬BS-都民の森-三頭山-ヌカザス尾根-奥多摩湖-小河内神社BS]
- GPS
- 07:00
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,003m
- 下り
- 1,166m
コースタイム
07:43 [西東京バス 数馬行き ¥910-]
↓ 1h02
08:45 数馬BS
08:55
↓ 1h00
09:55 檜原都民の森ゲート
10:05
↓ 0h05
10:10 森林館
↓ 0h20
10:30 ケヤキ平
↓ 0h20
10:50 ブナの路テラス
↓ 0h40
11:30 ムシカリ峠
11:35
↓ 0h10
11:45 三頭山 西峰
*昼飯
12:30 西峰
↓ 0h03
12:33 中央峰
↓ 0h03
12:36 東峰
↓ 0h09
12:45 御堂峠
↓ 0h20
13:05 鶴峠分岐
↓ 0h20
13:25 入小沢ノ峰
13:30
↓ 0h20
13:50 ヌカザス山
↓ 0h40
14:30 イヨ山
14:40
↓ 0h55
15:35 奥多摩湖浮橋入口
↓ 0h05
15:40 浮橋
↓ 0h05
15:45 小河内神社BS
16:09 [西東京バス 奥多摩駅行き ¥500-]
↓ 0h24
16:35 奥多摩駅
天候 | 曇り&ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り;小河内神社BSから西東京バスにて奥多摩駅下車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト;数馬BSにあり。 ●トイレ;数馬BSに簡易トイレあり。都民の森にも各所あり。 ただ、三頭山及びヌカザス尾根にはなし。 小河内神社BSには、『100メートル先にトイレあり』という標識あり。 ●登山道の状況;都民の森の範囲内は整備も行き届いており危険箇所はありませんでしたが、ヌカザス尾根は滑りやすい急坂が何箇所かあるので、雨の日及び雨上がりは避けた方が無難です。 |
写真
感想
=地図読みトレーニング=
以前、百蔵山から扇山と歩いた時に道に迷い、それ以来地図の読み方の本で勉強してきたのですが、その本に「一度、地図を読むためだけに山歩きをした方がいい」と書かれていたため、一度やろうと思っていたのですが、今回それを三頭山で実行にうつしました。
地図読みトレーニングに適しているのは、「登りは沢沿い、下りは尾根道」というコースで、何故そうなるかというと、「沢沿いを登る場合は上流からいくつもの支沢が合流してくる為、間違った支沢に迷いこみやすく地図読みが必要となる」ためで、また「尾根道を下る場合は、本尾根から支尾根が次々と別れる為、支尾根に迷いこみやすく地図読みが必要となる」という理由によるものです。
逆の設定では地図読みの必要性が少なく道に迷いにくいという訳なのです。なぜなら、尾根道を高い方に登ればいつかはい山頂にたどり着く訳ですから。
という訳でいざ地図読みトレーニング!
のはずでしたが、、、
=滑って転んであやうく滑落寸前=
まず沢沿いの道を三頭山に登って行きます。
最初のうちは地形図に沢も記されていますが、稜線に近づくにつれ沢は細くなり地形図には記されなくなる為、等高線の凹凸を見て「もうしばらく行くと沢が三つに分かれる」とか予想し、それを現地で照合しつつ歩くのが結構楽しく、稜線に出るまではいい調子でした。
しかし尾根道を下り始めたところ、地図読みどころじゃなくなってしまいました。とにかく滑るんです。
前日まで降り続いた雨のため、土はたっぷりと水分を含み、その上にこれまた雨で濡れた落ち葉が降り積もるという状況で、階段や土留めの類がない登山道は足場最悪、しかもピークを過ぎるたびに現れる急坂、登山靴のソールの溝は土で埋まり単なる革靴と化す、などなど散々な状況。自分に腹がたつ程、尻餅をつきまくりました。
尻餅程度のうちは良かったのですが、一度は尻餅をついた時にバランスを崩し身体が斜面に平行になってしまい、転んだ勢いを吸収できず斜面を横向きに1回転。1回転で止まったから良かったものの、止まらなかったら危うく滑落するところでした。
河原の芝生の土手を転がって遊んだ事はありますが、まさか山でやる事になるとは。とほほ。。。
手首を擦りむいて膝を軽く捻ったくらいのケガで済み、下山には支障が出ずよかったですが、あまりのツルツル斜面に、思わず「軽アイゼンが欲しい・・・」と思ってしまいました。
そんなかんだでドロドロになりながら下山し、車道に降り立った時は、ホッとして力が抜けそうでした。
=下山後も危険は続く?=
やっとの思いで降り立った奥多摩周遊道路。しかしながら、なにやら静寂を切り裂く爆音が。そこに見たのは、目の前をビュンビュン走り抜けていく車やバイク。もしや、走り屋。。。
奥多摩湖にかかる浮橋に行くには周遊道路を歩かなければいけないのですが、周遊道路には歩道はなく狭い路肩があるのみ。
カーブの連続なので見通しが効かないため、走り屋に轢かれるんじゃないかとヒヤヒヤでした。エンジン音はうるさい、タイヤはキーキー鳴ってる、おまけに轢かれる危険はあるわで、そんなに走りたきゃ金出してサーキットでやってくれって感じでした。
=見つからない降り口=
そんなヒヤヒヤの周遊道路。浮橋への降り口を探しましたがこれまたなかなか見つからず。地図では浮橋の延長線上あたりに降り口があるはずで、実際に踏み跡もあったのですがなんの看板もなく、『ここは降り口ではありません。降り口はまだ先→』という張り紙がガードレールにはさんであり、「え〜、ここ降りちゃダメなのかよ〜」と思いつつ他の降り口を探しに先に進むも一向に現れず、浮橋からドンドン離れていくため、降りちゃダメな降り口まで戻りそこを降りる事に。
非正規の降り口の先には踏み跡が続き、そのさらに先には斜面を降りるロープが。「ここにきてロープ下りか」と思いましたが戻るのも嫌なのでなんとか降り、浮橋にたどり着きました。
浮橋の手前には降りてきた踏み跡とは別にきちんとした道が延びていましたのでやはり正規の降り口は別にあるようです。
でやっとのことでたどり着いた浮橋。正直怖かったです。
山国の盆地育ちの為、水といえば上高地の梓川のような浅い川床のさらさらと流れる川で、海とか湖とか深い川とかはかなり苦手 。。。
浮橋なのでとーぜん歩けば揺れます。風が強い日だったら渡れなかったかも。ヘナチョコですいません。
=落涙寸前=
やっとたどり着いた小河内神社バス停。バスは1時間に1本だったので道端の丸太に腰掛け、バスを待っていたのですが、バス停の先では工事で片側通行になっており、交互通行用の信号で一般車がバス停の前で停止。その為、『寂しい道端のバス停でひとりバスを待つ登山者』という図はかなり視線を集めていたのですが、目の前に止まった1台の車の窓がスルスルっと開き、助手席の女性が、
「どこまで行きますか?」
『奥多摩駅までです』
「バスを待っているんですか?よかったら乗ってきますか?」
と声をかけて下さいました。
本当にありがたくてご厚意に甘えさせて頂きたかったのですが、服も靴もドロドロに汚れており車を汚しちゃいそうだったので、『あと少しでバスがきますので大丈夫です。ありがとうございます』とお礼を言い遠慮させて頂きましたが、なんかありがたくて涙が落ちる寸前でした。ほんと今日1日のすったもんだが吹き飛びました。「日本もまだまだ捨てたもんじゃないなぁ」と思いました。
=まとめ=
地図読みトレーニング、やってみて良かったです。後半はダラダラでしたが。。。
もう1回チャレンジしようかと思いますが、次回はもうちょい緩やかな下りの山にします。
三頭山から奥多摩湖に伸びるヌカザス尾根は、オツネノ泣坂をはじめとした急坂がいくつもあるので、体力的にはとんでもなくキツクなるかもしれませんが登りで通る方が安全かもしれません。下りは怖い。
山でこんなに転んだのは初めてでしたが、最後の温かい言葉に救われた山行でした。
地図読み、おもしろいですね。眺めているだけでも楽しいです。慣れてくると道の無い尾根を下山できる様になります。ヤブ尾根と言われているルートにも、なだらかで平和な部分があり、綺麗な景色がかくされていたりします。地形図をおおいに楽しんでください。
お尻もお大事に 敬白
jinzaemonさん、川苔山のヤマレコでもコメント頂きましたよね。いつもありがとうございます。
地図読み楽しいですよね〜。僕も暇さえあれば地図を眺めて脳内登山してます。
自分はまだ道のない尾根を下山するスキルはありませんが、いつかはヤブに踏み入りたいなぁと思っています。
が、その前に下りのスキルを身につけねば。
転びまくる自分が情けないやら頭にくるやらでした。
下りはスゴイし、登りもけっこう手ごわいですよね。どっちが良いって行ったら登りかな。
何しろオツカレオツネです
またお邪魔しま〜す!
※御前は登ってたと思ってたらまだでしたか?!
御前に登って奥多摩三山クリアーですね
次回は御前山の予定なので、それで奥多摩三山クリアーです
straycatsさんは次回は雲取山ですよね。
僕も12月に雲取山避難小屋泊を計画しているので、straycatsさんのヤマレコ、楽しみに待ってます
はじめまして^^
地図読みプラスαの貴重な体験、されたんですね。
読んでいて私も勉強させてもらいました。
最後に人のあたたかさが身に染みて、無事下山できてよかったですねー
コメントありがとうございますっ!
七転び八起きの山行でした。まぁ最後は立ち上がって終われたので良かったですが。
地図を読めるようになりたいと思ったのは、迷った時の恐怖感を二度と味わいたくないといったところでしょうか。
聞くところによると遭難救助要請の大半が道迷いによるものらしいのですが、きちんと事前準備と対策をとれば道迷いは防げるはずなんですよね。
ですので単独山行が多い身としては、人様に無用な迷惑をかけたくないので、勉強しだしたといったところです。まぁGPSとかもあるんですが、その前に基本は身につけておきたかったという感じです。
hellokinokoさんも是非地図読みやって見て下さい。単なる登山道の連なりではなく、山そのものと相対する事ができる感じがして楽しいですよ。
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