パンケヌーシニノ沢からチロロ岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 1,605m
- 下り
- 1,605m
コースタイム
4/24:C1(4:40)→北電取水口→ニノ沢略奪点(8:15)→コル(9:15)→西峰(10:00-15)→コル→主峰(11:00〜20)→C1戻り(13:10〜30)→ゲート(16:00)
天候 | 23日:雨のち曇り 24日:晴れのち曇り 頂上−2℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
パンケヌーシ川林道は国道から1.5km程入ったところで車止めとなった。すでに周辺の雪は消えかけており、鍵が開けばかなり奥まで行ける感じだ。初日は雨が上がるのを待ってニノ沢林道出合にて泊まる。
翌日ニノ沢沿いに続く北電の作業道を経由し左股へ入る。スキーはずっと担いだままだ。取水口から見上げるニノ沢は広い谷間の中を何筋かに分かれて雪解け水が滔々流れており、果たしてこの先沢が雪で埋まっているのかどうか不安になる。出合近くで3度くらい渡渉しスキーでU字谷を詰めていけば、谷は次第にデブリで埋まり日の当たらない朝はカリカリの堅雪となっていた。1か所1200m地点では滝が水飛沫をあげて露出しており、スキーを担いで右岸雪面から捲く。
沢沿いに1400m地点まで上がると尾根筋が急接近し、沢が90度屈曲する変な地形だ。そこは河川の略奪点だった。見上げればチロロ主峰と西峰とのコルまでスキーで良さげな斜面が続いている。ここで雪氷学者のヤンケ先生が谷筋の地形にモレーン丘の残骸を見つけたと騒ぎ出し、我々はここに日高山脈最北のカールを認定したのだった。
カリカリの堅雪にシーアイゼンを軋ませて主峰と西峰とのコルまで登れば、目に飛び込んできたのはピパイロ〜ポロシリ間の真っ白な北日高の稜線だった。特にここから見る1940は立派なものだ。低山級マイナーピークばかり登っていると、時には目の保養が必要になってくる。しばらくポケーと眺めていたかったが、コルでは置いたザックが転がるほど風が強かった。そそくさと仕事に出る。
コルは海洋性地殻と大陸性地殻の境界断層となっているらしいから、まずは海洋側のマントル(西峰)から。前日の雨で気温が低いせいか、アイゼンが良く利く。T字アタックで下部地殻斑レイ岩の主峰を後にする頃、西の空から暗い雲が流れてきて、半日の晴れ間が終わりを告げた。
コルから下りのスキーは超ガリガリの斜面だったので、膝が諤々となり、決して楽しめた訳ではない。しかし1500mから下部は一転ザラメとなり、快調に谷を滑り下りることができた。ガリガリとザラメの変わり目は気温4〜5度、日照時間3〜4hといったところか。
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