北ア 鹿島槍ヶ岳(扇沢から)


- GPS
- --:--
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 2,170m
- 下り
- 2,150m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
先週の北アルプス焼岳〜西穂で北アルプスの清廉な秋の空気に触れ清々しい気分で過ごすことができた一週間、この気持ちを継続しようと今週も北アルプスに向かいます。
場所は鹿島槍ヶ岳、山を始める以前にスキーをやっていた頃「サンアルピナ鹿島槍スキー場(2010年に鹿島槍スキー場に名称変更)」の名前を知っていたので鹿島槍という名称はすでに知っていたが、いつも八方尾根スキー場か栂池に行っていたので鹿島槍と名の付く場所に行ったことはない。
スキーをしていた頃から10年ほど経っていますが、ひさしぶりに鹿島槍という名称に触れることができる山旅となるわけで、ワクワクしながら登山口の扇沢まで車を走らせた。
後立山の山は今回が初めて、愛知県からだと新穂高が近いのでそちらにばかり行っている、まあ北アルプス自体そんなに行ったことがないので後立山エリア開拓はこれからだ。
スーパーで朝食用のパック寿司と行動食をゲットしてから高速に乗る、土曜出発なので多少は余裕がある。
登山口の扇沢には前夜に到着、駐車スペースはギリギリOKで登山口前に停められた。
すぐさま就寝、眠りに付くまで続々と車が到着する気配がしていた。
初の後立山ということで興奮しているのか、携帯アラームをセットした午前四時より前に起きることに成功、そのまま気合でパック寿司を胃に押し込むのだが、ヒンヤリしすぎた寿司で少々腹が冷えてしまった。
心肺機能が弱いからか、高地では腹を壊しやすくまた食欲も少なくなる、ただし補給に失敗するとエネルギー切れとなってしまうので、そのさじ加減が課題だ。
往復20キロ、累積標高2300m程度の結構長い行程 日が昇る前にヘッデンの明かりを頼りに登り始めたが、すぐさま薄明るくなってヘッデンも必要無くなった。
外界の暑さは全くなくペースも抑え気味だが、ある程度歩き続けると汗ばむ。早朝から清々しい気分だ。
標高が上がるにつれて木々に遮られていた空間の割合が名も知らぬ峰々によって満たされ、アルプスに来たことをより強く実感、この感覚がとても嬉しい。
アルプスでは歩きやすいと定評のある柏原新道、よく整備されており確かに歩きやすいが、アルプスの稜線までの標高差はきついもので歩きやすいからといって楽というわけではない。
稜線まで登り詰めて種池山荘到着、休憩も程々に爺ヶ岳へ向かって歩き始める。
幅広な稜線には草が生い茂り高山であるもののどこか牧歌的な感じがする一方、黒部渓谷を挟んだ対岸にはねずみ色の岩肌がむき出しで殺伐とした稜線が広がっている。
剱岳、あまりにも有名な山名ではあるが、後立山から眺めたことは一度も無かったため最初はただすごい尾根だと感じただけだ。爺ヶ岳に登っている最中にギザギザの稜線に剱岳という名が当てはまり「そうか、ここから剱岳はこう見えるのか」と新しい発見にまた嬉しくなった。
体力のあるうちに爺ヶ岳山頂をすべて踏み、目的地の鹿島槍ヶ岳に向かって下ってゆく、山は登るものだが稜線縦走には下りがつきものだ。種池山荘へ向かって下ってゆく、帰りにまた登ると思うと気が滅入る。
テレビが点いていた冷池山荘はそれだけですごい外界の雰囲気が漂っている、別にいいとか悪いとかいうわけではない。そう感じただけだ。
いよいよ鹿島槍ヶ岳山頂に向かって登り始める、アルプスに体が馴染んだのかとても快調。直前に立ちはだかる布引山などなんの障害にもならない。一気に登りきって鹿島槍ヶ岳南方に到着だ。
道中ずっと展望が良かったため、山頂からの眺めであらためて感動することはなかったが、昼食を摂りながらぼうっとアルプスを眺める非日常感に嬉しくなる。
嬉しい山頂からの下山は悲しいか?
悲しくはない、名残惜しいのみだ。
心引かれて去る山に次訪れることがあるとすれば、嬉しさに加え懐かしさに一層満たされるであろう。楽しみでしょうがない。
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