記録ID: 856231
全員に公開
ハイキング
中国山地東部
島根半島美保関 美保関灯台~馬着山~腕山~関の五本松公園
2016年04月30日(土) [日帰り]



体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 04:45
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 544m
- 下り
- 554m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 4:45
距離 10.6km
登り 554m
下り 554m
11:54
9分
スタート地点<美保関灯台駐車場>
12:03
12:06
45分
美保関灯台
12:51
13:01
27分
馬着山頂上
13:28
13:32
28分
腕山頂上
14:00
14:04
38分
腕山コース分岐
14:42
14:46
40分
関の五本松公園展望台
15:26
15:34
19分
美保神社
15:53
15:55
44分
小泉八雲記念公園
16:39
ゴール地点<美保関灯台駐車場>
周囲が海の島根半島の山と平戸ツツジやトキワイカリソウ(の仲間)を楽しむコース
歩行距離10.5km、歩行時間4時間10分、歩行数18500歩
歩行距離10.5km、歩行時間4時間10分、歩行数18500歩
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美保関灯台から馬着山(ばちゃくやま)、関の五本松公園の遊歩道コースは運動靴でも歩けそうなほど、整備されたコースです。 馬着山から腕山(うでやま わんやま)のコースは、標高約160m地点から北はヤブコギとなります。GPSナビや地図・コンパスは必要です。ハードなヤブではなく、木々の間をぬうように進めばいいので、尾根を外さない限りは、恐らくルートファインディングを誤ることはないと思います。傾斜が急な所は木の枝を握れば大丈夫です。 |
その他周辺情報 | 明治31年(1898年)11月8日に初点灯された山陰最古の灯台「美保関灯台」、事代主命(えびす様)の総本宮「美保神社」、平成18年『未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選』に認定された「青石畳通り」など、歴史的に貴重な遺産が今回のコース上だけでもたくさんありました。一部は写真でも紹介しています。 |
写真
03美保関灯台ビュッフェ
美保関灯台の隣にお洒落なレストランがありました。入口の脇では樹齢100年の平戸ツツジが満開でした。ちょうど、お昼頃だったので、山行前にランチ<写真62>をとりました。真中の奥に見えているのが美保関灯台です。
美保関灯台の隣にお洒落なレストランがありました。入口の脇では樹齢100年の平戸ツツジが満開でした。ちょうど、お昼頃だったので、山行前にランチ<写真62>をとりました。真中の奥に見えているのが美保関灯台です。
04沖之御前と地之御前の遙拝所
この鳥居の眼下に横たわる島を地之御前<写真05>、中央約四キロ先の海上に浮ぶ島を沖之御前<写真06>といい、共に事代主神(美保神社の御祭神、俗にえびす様)の魚釣りの島として伝えられているところから、現在も美保神社の境内となっているようです。
この鳥居の眼下に横たわる島を地之御前<写真05>、中央約四キロ先の海上に浮ぶ島を沖之御前<写真06>といい、共に事代主神(美保神社の御祭神、俗にえびす様)の魚釣りの島として伝えられているところから、現在も美保神社の境内となっているようです。
09トキワイカリソウの仲間
花はトキワイカリソウ<写真10>にそっくりですが、茎がまず2つに分かれ(トキワイカリソウは3つ)、各がさらに3つに分かれます。白花で島根半島にしかなく、まだ正式名称がつけられていません。
花はトキワイカリソウ<写真10>にそっくりですが、茎がまず2つに分かれ(トキワイカリソウは3つ)、各がさらに3つに分かれます。白花で島根半島にしかなく、まだ正式名称がつけられていません。
10トキワイカリソウ(ピンク)
トキワイカリソウはほとんどありませんでした。その代わり、トキワイカリソウの仲間<写真09>はこの辺りから馬着山(ばちゃくやま)<写真15>を経て(馬着山ー腕山間は除く)御穂(みほ)社<写真29>まで咲いていました。
トキワイカリソウはほとんどありませんでした。その代わり、トキワイカリソウの仲間<写真09>はこの辺りから馬着山(ばちゃくやま)<写真15>を経て(馬着山ー腕山間は除く)御穂(みほ)社<写真29>まで咲いていました。
16馬着山頂上展望台
馬着山頂上は北東に日本海を望むことができる展望地でもあります。昼食や休憩にお薦めスポットです。トンボがたくさん飛んでいましたが、止まってくれなかったので種類はわかりませんでした。倒れかけた木の下を通って腕山(うでやま)に向かう道は、途中まではきれいな細道でした。
馬着山頂上は北東に日本海を望むことができる展望地でもあります。昼食や休憩にお薦めスポットです。トンボがたくさん飛んでいましたが、止まってくれなかったので種類はわかりませんでした。倒れかけた木の下を通って腕山(うでやま)に向かう道は、途中まではきれいな細道でした。
17日露戦争時の井戸
道がなくなると、木の間をぬうように進みました。馬着山から腕山(うでやま)の尾根上の鞍部(コル)にまた、日露戦争時の名残と思われる井戸が出てきました。西からきれいな道が延びてきていました。
道がなくなると、木の間をぬうように進みました。馬着山から腕山(うでやま)の尾根上の鞍部(コル)にまた、日露戦争時の名残と思われる井戸が出てきました。西からきれいな道が延びてきていました。
30ダイセンミツバツツジ
コバノミツバツツジよりも花色が濃く、葉柄の裏側にびっしり毛が生えています。葉の展開と同時に花をつけます。花径4cmくらいの紅紫色の花が枝先に1輪ずつ、ついていました。この周辺だけ数本ありましたが、花は終わりかけでした。
コバノミツバツツジよりも花色が濃く、葉柄の裏側にびっしり毛が生えています。葉の展開と同時に花をつけます。花径4cmくらいの紅紫色の花が枝先に1輪ずつ、ついていました。この周辺だけ数本ありましたが、花は終わりかけでした。
31関の五本松公園
標高133m地点の公園で平戸ツツジが満開でした。奥の平和祈念塔は昭和2年8月、地蔵崎の北東沖で演習中に衝突、沈没した日本海軍の駆逐艦「蕨、葦」の犠牲者119人の霊を慰めるために昭和4年11月に建立されたそうです。ここから歩きながら動画を撮りました。
標高133m地点の公園で平戸ツツジが満開でした。奥の平和祈念塔は昭和2年8月、地蔵崎の北東沖で演習中に衝突、沈没した日本海軍の駆逐艦「蕨、葦」の犠牲者119人の霊を慰めるために昭和4年11月に建立されたそうです。ここから歩きながら動画を撮りました。
37二代目関の五本松
民謡関の五本松節で有名な関の五本松は、昭和8年8月24日天然記念物の指定を受けましたが、昭和33年9月の台風で一本が倒れ残りも台風、突風で倒れました。昭和46年9月23日、初代の種で成長した黒松4本を選定し、二代目関の五本松として襲名披露を行いました。
民謡関の五本松節で有名な関の五本松は、昭和8年8月24日天然記念物の指定を受けましたが、昭和33年9月の台風で一本が倒れ残りも台風、突風で倒れました。昭和46年9月23日、初代の種で成長した黒松4本を選定し、二代目関の五本松として襲名披露を行いました。
40初代関の五本松
民謡「関の五本松節」の発祥地、銘松として、また歌の五本松として皆に愛されてきた五本松も最後の一本が危険防止のため伐採されました。長い間の功績を称え、原木の一部と切り株が展示されていました。周辺にはレプリカもありました。
民謡「関の五本松節」の発祥地、銘松として、また歌の五本松として皆に愛されてきた五本松も最後の一本が危険防止のため伐採されました。長い間の功績を称え、原木の一部と切り株が展示されていました。周辺にはレプリカもありました。
43常夜灯&浮島橋
弁天波止場の常夜灯は、灯台の役割を果たす燈籠として、天保13年(1842)に建てられました。その後、風化による老朽のため、平成23年度に1400万年前に形成された凝灰質砂岩、来待(きまち)石で再建されました。
弁天波止場の常夜灯は、灯台の役割を果たす燈籠として、天保13年(1842)に建てられました。その後、風化による老朽のため、平成23年度に1400万年前に形成された凝灰質砂岩、来待(きまち)石で再建されました。
44美保神社
各地に鎮座するえびす様の総本社です。祭神は五穀豊穣、夫婦和合、安産、子孫繁栄、歌舞音曲の守護神である三穂津姫命(みほつひめのみこと)、海上安全、大漁満足、商売繁昌、歌舞音曲、学業の守護神である事代主神(ことしろぬしのかみ)です。
各地に鎮座するえびす様の総本社です。祭神は五穀豊穣、夫婦和合、安産、子孫繁栄、歌舞音曲の守護神である三穂津姫命(みほつひめのみこと)、海上安全、大漁満足、商売繁昌、歌舞音曲、学業の守護神である事代主神(ことしろぬしのかみ)です。
45おかげの井戸(廻船御用水)
その昔、長い干ばつが続いたためにどの井戸も干上がってしまい、民衆は暮らしに困窮していました。そこで、時の宮司が美保大神に雨乞いをしたところ、お告げがあり、この場所を掘ってみたところ、こんこんと水が湧き出てきて、人々は難を逃れたといわれています。あまりのありがたさに、「おかげの井戸」と名付けられました。手前のポンプから水が出ます。
その昔、長い干ばつが続いたためにどの井戸も干上がってしまい、民衆は暮らしに困窮していました。そこで、時の宮司が美保大神に雨乞いをしたところ、お告げがあり、この場所を掘ってみたところ、こんこんと水が湧き出てきて、人々は難を逃れたといわれています。あまりのありがたさに、「おかげの井戸」と名付けられました。手前のポンプから水が出ます。
47美保神社本殿
大社造りの社殿が2つ並ぶ本殿は「美保造り」と呼ばれ、国の重要文化財の指定も受けています。向かって右側の「左殿(大御前)」に三穂津姫命、向かって左側の「右殿(二御前)」に事代主神をお祀りしています。
大社造りの社殿が2つ並ぶ本殿は「美保造り」と呼ばれ、国の重要文化財の指定も受けています。向かって右側の「左殿(大御前)」に三穂津姫命、向かって左側の「右殿(二御前)」に事代主神をお祀りしています。
52佛谷寺(ぶっこくじ)
開基は1200年前で境内の大日堂に安置される薬師如来、日光・月光・虚空蔵・聖観音菩薩の5体の仏像が山陰最古の木仏像で、国指定重要文化財となっています。また、隠岐に流刑となった後鳥羽上皇、後醍醐天皇が風待ちのため立ち寄った行在所にもなっています。
開基は1200年前で境内の大日堂に安置される薬師如来、日光・月光・虚空蔵・聖観音菩薩の5体の仏像が山陰最古の木仏像で、国指定重要文化財となっています。また、隠岐に流刑となった後鳥羽上皇、後醍醐天皇が風待ちのため立ち寄った行在所にもなっています。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
島根県松江市美保関(みほのせき)は2年前に境港からフェリーで隠岐の島に向かう途中で、フェリーが島根半島をしばらく周回した際に、とても魅力的な景観に映りました。そこで今回は自分の足でこの山域を巡る山行を計画しました。
世界の歴史的灯台100選に選ばれた美保関灯台を出発点とし、駐車場にある案内板にしたがって、「五本松公園・地蔵埼遊歩道」コース+腕山ピストンというコース設定でした。美保関観光案内図では、馬着山(ばちゃくやま)と腕山は名前すら記載されていませんでしたが、写真でも紹介していますように、頂上に日露戦争時の歴史的遺産が残るなど、今までの山とはまた違うバラエティに富んだ山域でした。腕山への山道は道標も説明版も一切ないので、複数で訪問する場合、メンバーの中に読図がきっちりとできる方がいたほうがよいでしょう。
花もたくさん咲いていました。その中でも、今回のコース上、常に咲いていたトキワイカリソウ(の仲間)と、関の五本松公園を中心に海に面した山の斜面に色を添えていた平戸ツツジが圧巻でした。GW休みとこれらの花の満開時が一致したのが幸いでした。その美しさは動画でも紹介させていただきました。
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