銀杏峰 〜花々に彩られる激闘の登山道〜
- GPS
- 07:18
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 976m
- 下り
- 956m
コースタイム
天候 | 朝:霧多し 昼から快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・名松コース:ところどころに急登箇所(前山の手前が特に急)だが、全体的によく整備されており、危険個所無し。初心者はこちらを往復とした方がいいかと。 ・小葉谷コース:いこいの森からの林道歩きが長い。登山口からは急登が長く続き、ロープ場多数。下山時には転倒・スリップに要注意。健脚・経験者向き。 ≪危険動物情報≫ ・クマ:遭遇せず ・ヘビ:林道でシマヘビ、ヤマカガシに遭遇。水気があるところは草むらの中にいる可能性があるので写真撮影時には注意されたい。 ・ヤマビル:遭遇せず |
その他周辺情報 | ≪トイレ≫ ・いこいの森にきれいなトイレがあるが、登山口以降にはトイレ無し。 ≪商店・自販機≫ ・いこいの森に自販機有り ・コンビニは国道156号線沿いのファミリーマートかローソンが最終コンビニ |
写真
感想
山野草に興味を持ち、図鑑を買って覚え始めた当初。キクザキイチゲという花が あるのを知り、その美しさを見てハッとさせられました。
ぜひ自分の目で見てみたいと思い、冠山林道を彷徨い、大日ヶ岳で見つけることができたのは2013年。
それ以来すっかりお気に入りの花になりました。
今年は藤原岳で会えたものの、きれいに開いている花をまだ見れていない。
どこかにキクザキイチゲがたくさん咲く山はないかなと思って調べていると、福井県大野市の銀杏峰でたくさん咲くとのこと。
折しも5月の銀杏峰は花がたくさん見られるとのことで、連休の中休みの平日を利用して出かけてきました。
銀杏峰を午前中でサクッと登り、午後から晴れ渡った空の元、刈込池を再訪し下見で見つけたキクザキイチゲに会いに行こうと思っていたのですが…。
見通しが甘かったことをこの後痛感することになるのでした。
木庭谷コースはしばらく林道歩きとなるため、登りで林道歩きは嫌だな…と思い、名松コースで山頂を目指しました。
芝生とムラサキサギゴケがきれいな宝慶寺いこいの森からスタート。
登山口から足元にはイカリソウ、チゴユリが咲き乱れ、この先が楽しみになります。
杉の植林地をしばらく登ると林道と出会い、ここから登山道は新緑のブナ林を行くようになります。
太陽の光を浴びるブナ林を見上げると素晴らしい緑色!
新緑ブナ林の美しさに登りの辛さを忘れてしまう、気持ちのいいトレイルです。
林道との出会い周辺にヤマルリソウの群落があるものの、ここから山頂台地に出るまで花は少なめ。
お目当てのキクザキイチゲを探すも見つけられず。
イワウチワやカタクリも葉はたくさんあるものの花をつけているものはわずかでした。
前山で展望が開け、白山連峰・荒島岳・大野平野のダイナミックな眺めを楽しめました。
少し急登箇所はあるものの、全体的には山頂まで緩やかな勾配が続くので、初心者の方は名松コース往復とするのが無難かな・・・。
周りの森が芽吹き前の森に代わり、立ち木に代わって灌木や笹が増えてくると銀杏峰の山頂台地に到達。
ここから花がぐっと増えて、道端にはカタクリが咲き乱れるまさにカタクリロード。
他にもタテヤマリンドウ(フデリンドウ?)、オオバキスミレ、セリバオウレン等々多彩な春の花を見ることができました。
天竺坂を登った付近で、やっとのことでお目当てのキクザキイチゲとご対面。
晴れていないときれいに開かない花ですが、日差しを浴びて今日はどれもきれいに開いていてくれました。
直径10センチ弱の大輪というイメージでしたが、全体的には直径5センチほどの大きさのものが多いようでした。
窪地に雪が残る山頂台地をしばらく歩くと銀杏峰山頂に到達。
360度の大パノラマが待っていました。
前山からずっと姿を見せてくれる白山・別山・荒島岳。
夏にはまた白山の花園を見に行きたいな、と登山意欲が掻き立てられます。
遥か北東には乗鞍岳、御嶽山。その手前にはひるがのの名峰大日ヶ岳。
西には部子山、福井や今庄の町。その向こうに霞むのは日本海でしょうか。
南には越美国境の山々。両白山山地の雄、能郷白山もはっきり見えていました。
午後から刈込池に行きたかったので、休憩もそこそこに小葉谷コースで下山開始。
しかし、すでに11時半過ぎ。間に合うかな…。
山頂台地の続きは楽々でしたが、その後に凄まじい急坂の下りが待っていたのでした。
はるか下にこれから向かう林道が見えていて、そこまで一気に駆け下るコース。
ロープ場多数。時にはロープを掴んで後ろ向きに降りねばならない箇所もあり、下山スピードは全く上がりません。
去年登った荒島岳を彷彿とさせるスパルタンなコースでした。
小葉谷コースは下りよりも登りで使うのがよろしいかと。
山は登るより下る方が難しいと言いますしね…。
うれしい誤算だったのは、この急登箇所に花が多かったこと。
カタクリやキクザキイチゲが道端を彩る、まさにキクザキイチゲロード!
白だけでなく、薄青、紫、薄ピンクのもの。
大きさも直径10センチほどの大輪もあれば、小ぶりなものもあり。
こんなにたくさん咲くのを見たのは初めてで、十分堪能できました。
日当たりが良いところだけでなく、笹や灌木の茂みの中に咲くものが多いのは意外な発見。日当たり悪いと思うんだけどな…。
急傾斜の道を転がるように下り、周りが新緑のブナ林になってくると林道との出会いはもうすぐ。
こちらのコースではイワウチワがたくさん開花し、タムシバもたくさん目にします。
一度林道に出て、再び急傾斜の尾根を下ると、小葉谷コース登山口。
ここから1時間ほど舗装された林道を通っていこいの森へ。
同行した友人はこの林道歩きですっかりテンションが下がってしまいました。
林道脇にはニリンソウが咲き乱れているので、花好きなら退屈しないのですが…
サルの顔みたいな面白い形の岩も発見できたことだし。
友人が先行してヘビを追い払ってくれたので、私は遭遇せずにすみましたが、特に水気がある箇所での花の写真撮影時には足元に十分注意が必要です。
下山にもしっかり時間がかかり、いこいの森に戻ったは15時過ぎ。
刈込池再訪は断念して、温泉に入って帰りました。
思っていたよりずっとハードな山でしたが、ブナ新緑やたくさんの花、特にキクザキイチゲを堪能できるとても楽しい山でした。
北陸の山、花が豊かで素晴らしいです!
初お邪魔します、6月に成ればオオヤマレンゲ(天女花)
開きます、是非訊ねてください。
okadajiji さんコメントありがとうございます。
バタバタしていたのでお礼が遅れて申し訳ありませんでした。
オオヤマレンゲ、白い大輪のきれいな花ですね〜。
ひと月変わるだけで森や咲く花の様子が一変しますから、また訪れたい山です。
教えて下さってありがとうございましたm(__)m
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