トムラウシ山(短縮コース)#1514P17®リメイク版
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,532m
- 下り
- 1,533m
コースタイム
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 11:25
天候 | ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
*新得町市街から北へ道道718号を60kmで終点・トムラウシ温泉東大雪荘。短縮コース登山口へは、東大雪荘の駐車場には入らず直進し、標高差350mの細く曲がりくねった急こう配の林道を8km上ります。 *新得町市街のセイコーマートとセブンイレブンが最後のコンビニで、屈足から先50km間にはガソリンスタンドもありません。また夕方から夜間の通行には鹿との衝突に注意が必要です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★夏でも低体温症に注意が必要です。 |
その他周辺情報 | ♨トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘 *短縮コース登山口から8km *客室29室 宿泊定員110名 *源泉を利用した「トムラ蒸し鍋」が人気 *日帰り入浴料500円 ドライヤー・ロッカー・ウォシュレット付トイレ・自販機・売店 ☆ユウトムラウシ川を眺めながら入浴できる露天風呂がとても良い。サウナあり。 ★トムラウシ山の個人登山者やツアー客が良く利用するため、宿泊のご予約はお早めに。 ☆東大雪荘の駐車場入口右側に車中泊用のトイレと広い駐車スペースがあります。温泉に入って冷たいビールを飲んでの幸せな車中泊も良いかも知れません🐻 🍜新得と言えば幌加内と並んで北海道内では蕎麦で有名。温泉の後は一気に60km南へ下り、新得駅前の「暖笑」で天ざる(1260円)を食しました。揚げたての天ぷらと歯ごたえのある新得蕎麦(湯呑に入った蕎麦湯付き)がとても美味しい。食後にはソフトドリンクのサービスがあります。 |
写真
感想
*2015年登山記録のリメイク版です。
夏休みの混み合いを避けて平日登山を企てましたが、当日はなんとなんと本州からのツアーが2団体、その他日帰りや黒岳・旭岳・美瑛岳各方面からの縦走者など、1時間10分の頂上休憩の間に50名以上の登山者が登頂して来ました。
🌼「トムラウシ」は、アイヌ語で「花の多いところ」の意で、このトムラウシ山は大雪の奥座敷としてとても人気の高い山です。
📖国土地理院の一等三角点の表記は「富良牛山」、麓の上川郡新得町トムラウシの小中学校名は「富村牛小中学校」で全国から山村留学生を受け入れています。
🗻トムラウシはここだけじゃない!・・・あまり注目されていませんが日高山脈十勝幌尻岳の近くにも同名の山があるんですよ(゜.゜)
【登山道】
登山口から頂上までの総延長9.2km標高差1176m
*トムラウシ温泉コース登山口の標高は650m、対して短縮コース登山口の標高は955m、歩く時間は1時間以上短縮できます。
*短縮コースの登山口には、車約50台は停められる広いスペースがあり、中央には立派なバイオトイレが設置されています。(灯りは一切ありません。)
*コースは急坂や危険な箇所はなく、縦走路のように長い長い行程を経てトムラウシ山頂に着きます。ただし、段差の大きいゴーロ(大きな岩や石がゴロゴロしている場所)が何度も出て来ますので、足を踏み外さないように、ペンキの印を見逃さないように注意してください。
【コース概要】
▲コマドリ沢まで(2:25)
*トムラウシ温泉コースとの分岐までは、刈払われた広く平坦な道を進みます(0:15)。
*分岐からは尾根取付き路でやや急登です。途中、階段状になった石垣や木の根を利用さいた段差の大きなステップと、木下駄が連続する泥場があり、カムイ天上に至ります(0:44)。
*カムイ天上を過ぎると旧道(閉鎖中)と別れ、笹が刈払われた道を進みます。やがて湿気が多い急な下り坂が始まり、木々に覆われた水気の多い泥道をコマドリ沢に向かってドンドン下ります(▼帰りはここが最後の踏ん張りどころ)。そして渓流の音が聞こえ始めると再び旧道と合流するコマドリ沢分岐に到着です(1:26)。
▲前トム平まで(0:44)
*長いこと下ってコマドリ沢を渡ると、再び前トム平に向けて直登が始まります。この日は長さ約200mの雪渓を一気に登りました。
*雪渓を終えると第1のゴーロが待ち受けています。浅間山の「鬼押出し」を彷彿とさせる難所です。
*ゴーロを渡り、花畑の切通りを登ると前トム平。標識以外に何もない鞍部です。
▲トムラウシ公園まで(0:31)
*そこからまた斜度を増し、ガレ場を越えてケルンの尾根までもう一息。そして束の間の平らな花畑🌼
*花畑からは涸れ沢に向かって下り始めると、対岸に黒い塊が現れます。このコース最大の難所★第2のゴーロ。第1より段差が大きく岩のクレバスが至る所にあります。
*ゴーロを登り切ると平らな花畑、そして間もなく沼を抱いた盆地のようなコルが眼下に広がります。このコルがトムラウシ公園。直進して水場に下りられると思いきや勿体ぶるかのように手前尾根を大きく右にトラバースして下ります。ちょっとイラつきついでに第3のゴーロが行く手を阻みます。
*第3のゴーロをクリアすると、雪融け水のせせらぎが聴こえるトムラウシ公園に到着です。
▲頂上へ(1:10)
*トムラウシ公園で癒された後は、いよいよトムラウシ山取付きに向けて直登が始まります。この日は長さ100mの雪渓。これを登り終えると巨岩混じりの登山道に変わります。
*左片斜面をトラバースすると北寄りの風になり、このあたりから気温は一つ前の季節に変わります。低体温症を防ぐために、早目に一枚重ね着します。
*この日の頂上は風が巻いていて寒かった〜。頂上に着いてさらにもう一枚重ね着します。防寒はウインドシェルで十分でしたが、用心してダウンを携行した方が安心です。
▼ちょっと寄り道
(頂上で折り返してオプタテシケ分岐まで0:10、北東斜面を下り北沼南沼周遊オプタテシケ分岐まで1:45)
*短縮ルートからの登山者は、また同じ南西斜面を下って戻りますが、ここでちょっと1時間半ほど寄り道して帰ります。
*下山は北東斜面を下り北沼へ。途中ゴーロがありますがこちらの方が短く下り易いです。途中岩に描かれたペンキの印が分かり難い箇所があります。予想より北側(化雲岳側)に進むので心配になりますが印に従うと北沼の畔に近づき、やがて分岐の標識が見えて来ます。この化雲岳方面分岐を左折し北沼の縁を辿って南沼へ向かいますが、花畑の切通しが何本もあって迷います。
*「氷河が流れ込む」冬の様相の北沼と、花が咲き乱れる初夏の「天空の花園」南沼のコントラストが楽しめます。北沼⇔南沼間は利用者が少なく、頂上の賑わいをよそに静かで心地良い時間が楽しめます。ここだけの秘密ですよ(^_-)
★実はここ北沼は、2009年の同時期に9名の遭難死があった悲劇の場所でした(◎_◎;)。荒天で増水した北沼の氾濫で9名は散り散りになり、ついには南沼キャンプ地との間、丁度この日私が通った辺りで亡くなったようです(「PEAKS 2015.8月号」から)。
★北海道の山は、夏場でも低体温症に十分注意する必要があります。
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