【最短登山口】鹿島槍ヶ岳 大谷原登山口から 翌日は爺ヶ岳で御来光 冷池山荘泊



- GPS
- 17:43
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 2,305m
- 下り
- 2,304m
コースタイム
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 11:29
天候 | 1日目 晴れ 空気も澄んでいて最高でした。 2日目 晴れ 風あり。鹿島槍ヶ岳の山頂2,800m付近は朝からガスに包まれてました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://maps.app.goo.gl/QskgjE2AJfYhJNVz5?g_st=ipc |
コース状況/ 危険箇所等 |
鹿島槍ヶ岳へ最短の登山口らしいです。扇沢の柏原新道と比べると登山者はとても少ない。なので、駐車場もそこまで混んでない感じです。ここから登る人は、ほとんどが1泊だと思うので、混むのは土曜日と思われます。整備はしっかりされています。林道を1時間ほど歩き、堰堤のトンネルを過ぎると登山道。そこから赤岩尾根の急登が始まります。2時間ほどで到着する高千穂平が良い休憩ポイントです。まだ急登は続きますが、視界が開けてきます。冷乗越まで続きます。 |
その他周辺情報 | 最終トイレは道の駅 安曇野松川 https://maps.app.goo.gl/yaNKCHG5Fg1UaQNG7?g_st=ipc 最終コンビニ ファミマ https://maps.app.goo.gl/CFFd1MhaqQfvHsjA6?g_st=ipc |
写真
感想
大谷原登山口にある駐車場に車を停めて出発。
駐車場は10台ほどの収容力があり、トイレも設置されている。入口付近にも停められそうなスペースがある。
駐車場から少し車道を歩いて林道へ進む。途中にゲートがあり、そこから約1時間歩くと、堰堤のトンネルに着く。堰堤には小窓があり、流れる水に触れられる。トンネルは照明がなく真っ暗で、長さは20mほど。抜けると、ここから赤岩尾根が始まる。
序盤500mほどはなだらかだが道幅が狭く注意が必要。やがて急登が続き、高千穂平を目指す。途中には仮設階段や斜めにかけられた木製のハシゴがあり、老朽化して釘が飛び出しているものもあるので注意が必要だ。時折、展望の開ける場所もある。
高千穂平で休憩して朝食をとった。ここから冷乗越までも急登が続くが、展望が素晴らしく富士山も望める。冷乗越が見えてくると「あと少し!」と頑張れる。
このあたりから角ばった石が多くなり、切れ落ちた斜面を横切る箇所も数か所ある。足場は確保されているが、上からの落石や滑落には要注意だ。
冷乗越に着くと、目の前に立山連峰、左手に爺ヶ岳・種池山荘、右手に今日の宿・冷池山荘と奥に鹿島槍ヶ岳が見える大展望が広がり、思わず声が漏れるほど。
荷物をデポして爺ヶ岳に登る人もいるようだが、最近は熊がこの標高帯にも出没しているため、特に食料入りの荷物は置かない方が無難だ。
冷乗越から15分ほどで冷池山荘に到着。事前にHPから宿泊書類をダウンロードして記入していたので手続きはスムーズだった。スタッフの方から「今から登られますか?荷物は自炊室か部屋へ」と案内を受けた。自炊室は混雑していたため、部屋に荷物を置くことにした。
部屋は2階の8人部屋で窓付き。布団が両側に4つずつ並び、枕には不織布カバー、掛布団と毛布が畳んである。布団を広げると通路はなくなる。インナーシーツの持参が推奨されている。不織布は廊下にも置いてあり、自由に使える。大型ザックも置ける棚あり。照明は自動点灯式で、消灯は20時。コンセントは部屋になく、1階受付奥に充電スペースがある。
トイレは1階。この時は掃除中で外の仮設トイレを使用した。宿泊者には1.5ℓの水が無料で提供されるのが嬉しい。稜線の山小屋では貴重だ。
荷物を置いて身軽になり、出発。途中にテント場があり、山荘から距離と登りがあるためトイレなどは少々不便そうに見えたが、眺望は素晴らしい。
テント場を過ぎるとお花畑が広がり、綿毛になったチングルマやトリカブト、ヤマハハコが見られた。ここからは見晴らしの良い稜線歩きが続き、気持ちよく歩ける。ただ最近はこの辺りでも熊の目撃情報があるので、熊鈴は鳴らしておいた方が安心だ。
途中、雷鳥を見かけたが、すぐにハイマツの奥へ入ってしまい、姿は見えず影だけだった。残念。
布引山を越えて鹿島槍ヶ岳に到着すると、そこからは大パノラマ。快晴で空気も澄み、北にキレット小屋と鹿島槍北峰、南に富士山や槍ヶ岳、爺ヶ岳、針ノ木岳、蓮華岳まで見渡せた。山頂は広く休憩スペースも十分。
最近、この山頂でも熊が出て弁当を奪われた事例があると小屋で聞いていたので注意して休憩した。
あまりに絶景だったので、山頂で1時間ほど滞在。宿泊登山のメリットを実感した。
15時ごろ山荘に戻ると人が増えていた。相部屋の方と軽く挨拶を交わし、荷物を整理して夕食の準備。2階に談話室(4テーブル)があるが満席だったため、屋外の展望スペースで食事。ここは西日が暑いが、東側の眺めが素晴らしい。一つだけあるテーブルが空いていたので使わせてもらった。同行のサトシさんにビールを1缶ご馳走になった。陽が落ちると一気に冷え、寒いくらいだった。酎ハイも勧められたが、普段はお酒を飲まないため、飲み過ぎを避けてビール1缶で我慢した。
山荘に戻ると、相部屋の方と山の話で盛り上がり、19時頃には消灯前にもかかわらずぐっすり眠れた。前日はほとんど寝ていなかったので疲れもあり、深い眠りだった。
夜中1時半に目が覚めると喉が渇き、少し気分が悪い。二日酔いのようだ。3時出発予定なので、水を飲んでもう少し休む。
3時10分ごろ、隣のサトシさんがゴソゴソしている音で目が覚める。予定より寝過ごし、出発は3時40分に。日の出は5時10分。爺ヶ岳山頂で御来光を見る予定なので少し焦る。
ウィンドシェルを着て出発。20分ほどで冷乗越の稜線に出ると風が強い。寒いが気温は高めで、動いていれば耐えられる。ただ二日酔いが抜けず、頭痛と吐き気でペースが上がらない。
それでもなんとか日の出に間に合った。山頂は風が冷たいが、太陽がピカッと昇ってきた瞬間は思わず「おぉ〜!」と声が出るほどの美しさだった。夢中で撮影した。北に見える鹿島槍ヶ岳はガスに包まれており、御来光は見えなかったかもしれない。
爺ヶ岳を後にし、冷乗越から赤岩尾根へ下山。高千穂平で朝食をとり、一気に標高差約1,000mを下る。疲れで特に左足が重く、大きな段差がつらい。左膝にも違和感が出てきており、無理は禁物。
疲労からか2回ほどスリップして尻もちをついた。登りでは「まだかな…」と長く感じた急登も、下りは意外とあっという間に駐車場まで戻ることができた。
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