宮之浦岳
鹿児島県
samidare
その他6人 - GPS
- 10:22
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 957m
- 下り
- 951m
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| 天候 | 晴のち曇 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2010年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス 自家用車
船 飛行機
・今回は難なく淀川登山口に停められたが、登山口の駐車スペースは小さいため、 最盛期は道路に駐車の列ができるとのこと |
| コース状況／ 危険箇所等 |
○道の状況 ・淀川小屋周辺の川沿いは現在工事中で、川に架かる橋が今後通行止めになることもあるので、最新の情報を入手されたい。 ・ロープが掛かっている岩場が数ヶ所あるものの、特段の危険個所は見当たらない。ただし、水が流れる岩場もあり、この時期冷え込むと凍るそうなので、現地ガイドの方は滑り止めを用意されていた(今回は使用せず)。 ○登山ポスト ・淀川登山口にあり ○トイレ ・淀川登山口、淀川小屋 |
| ファイル |
（更新時刻：2010/12/08 20:13）
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感想
今回、宮之浦岳を登るにあたり、初めてツアー登山を利用しました。
この山の場合、すべて単独で行動するには、何かと非経済、非効率な気がして、時期的にちょうどよいツアーが見つかったため、参加した次第です。
ツアー名は、クラブツーリズムの「��100の日本百名山 世界遺産 屋久島・宮之浦岳」【登山上級】(中部国際空港発)です。
参加者は私を含め6名でしたが、同じ旅程で縄文杉への参加者が20名いたため、無事催行されました。
11月11日(木)、集合時間の7時5分までに旅行会社カウンターへ行き、受付を済ませました。
一行が集合するのは、鹿児島空港に着いてからです。
この日はよい天気で、搭乗した全日空351便は予定通りのフライトでしたが、席が通路側であったため、残念ながら空からの景色は望めませんでした。
空港到着後は、ツアーが手配したバスに乗って、屋久島行きの船が出る鹿児島港に向かいました。
昼食は港の近くにある複合商業施設「ドルフィンポート」で、各自がとりました。
レストランの種類が多いので、食事には困りません。
ここからは、錦江湾を隔てて桜島の雄姿が望めましたが、今の時期にしては霞がかかっていました。
屋久島への船はコスモラインの高速船ロケットで、所要時間は1時間50分です。
波の静かな錦江湾をひた走ると、やがて右手に端正な開聞岳が聳え、外海に出ても船はさほど揺れることなく、順調に宮之浦港に到着しました。
この日の予定は、志戸子ガジュマル公園の見学です。
海のすぐそばにあり、15分ほどで一周できます。
ガジュマルは屋久島が北限だそうで、複雑な形をした木々の中を歩いていると、南の島に来たんだという気持ちになりました。
今宵の宿は宮之浦にある田代別館。
明日は早立ちなので、早めに休みました。
11月12日(金)、3時半前に起床し、4時頃、ロビーで朝食の弁当を使いました。
宮之浦岳登山の一行6名、出発時刻の4時半前に準備が整ったため、縄文杉組に見送られ、一足先に出発しました。
現地ガイドのKさんは、車を走らせながら、本日の注意事項を伝達します。
行動時間が約11時間半と長いため、コースタイム通りに歩いていきますとのこと。
一行は中年登山者の私を除いて、後は高年登山者の方々で、皆それぞれ気を引き締めて、車内には緊張感が漂っていました。
旅館から登山口まで車で1時間強、幸いにも淀川登山口に車はほとんど止まっていませんでした。
見上げると、オリオン座など冬の星座が、明るい光を放って瞬いていました。
登山開始は5時40分頃、ヘッドランプを頼りに暁闇の中を歩いていきます。
気温の最も低い時間帯でしょうが、歩き出すと暑くなってくるので、途中でセーターを脱ぎました。
淀川小屋へは予定通り50分で着き、小休止の後、花之江河へと向かいます。
ようやく辺りが明るくなってきて、写真が撮れるようになりました。
高盤岳(1711m)は、頂上に大きな岩が立ち並び、まるで何かの遺跡のようでした。
やがて小花之江河へ到着、ここから程なく花之江河へ到着しました。
ここまで予定どおりのペースで、一人の落伍者もなく、この後の行動の見通しが立ちました。
花之江河はこの時期、水は少しでしたが、自然庭園のような趣です。
正面に聳える黒味岳(1831m)のてっぺんの岩に、人のいるのが見えました。
花之江河からは、その黒味岳への道を分岐し、次の休憩ポイントの投石平まで歩きました。
空は晴れ、風はさほど強くなく、目指す宮之浦岳を望み、言うことなしでした。
Kさんによると、今日のように山が見えることは少ないのだとか。
また、風が強い日だと、雨でなくてもここから引き返すこともあるそうなので、「みなさん、もっと感激してください」と促されてしまいました。
投石平からは、稜線に連なる山々、すなわち投石岳(1830m)、安房岳(1847m)、翁岳(1860m)の西側を巻いていきます。
屋久島で標高1800mを超える高山がひしめき合うところです。
一行のペースは快調そのものでしたが、栗生岳(1867m)にさしかかる辺りからガスが出始め、北西の風を受けるようになりました。
やがて宮之浦岳(1936m)頂上に着いた頃には、全く視界が閉ざされてしまいましたが、予定通りの登頂を喜び合いました。
北西の風が吹き、気温は6℃でしたが、頂上で昼食の弁当を使いました。
30分ほどで頂上を後にし、一路、往路を戻ります。
だんだんと下っていくと、ガスも次第に薄くなっていきました。
下りは時間に余裕があったので、Kさんの解説が所々で入ります。
淀川小屋に着くと、河川工事の資材がたくさん積まれていました。
先達て、この資材を運ぶためのヘリが墜落しましたが、ヘリの残骸はまだそのままになっているそうです。
淀川小屋から最後のアップダウンを繰り返し、登山口に戻ってきたのは午後4時。
およそ10時間20分の行程となり、想定より1時間以上早い下山となりました。
「若者タイムですね」とKさんは言っていましたが、ガイドでこの時間に下りてくることはあまりないそうです。
早く下山できたので、帰りは道沿いにある紀元杉も見学できました。
ヤクスギランドの辺りでは、ヤクシカとヤクシマザルの群れも間近に見ることができました。
宿には縄文杉組より早い帰還となり、この日は心置きなく杯を重ねました。
※翌日以降は、「白谷雲水峡」のハイキングに記載します。
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