合戦尾根から燕岳往復


- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,479m
- 下り
- 1,476m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
穂高 6:28着 6:40発 中房線 中房温泉 7:35着 気象災害や不漁不作、生態系の荒廃など気候変動の影響が深刻です。また中心市街地の弱体化や公共交通機関の減便・廃止が相次ぎ交通弱者の権利が脅かされています。可能な方は環境負荷の少ない公共交通機関の利用をできる限りお願いいたします。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された登山道。人が多いので譲り合いです。 トイレは穂高駅前、登山口、合戦小屋、燕山荘にあります。合戦小屋と燕山荘は要トイレチップ(燕山荘は宿泊者は不要)。 |
その他周辺情報 | 中房温泉に日帰り入浴が2軒。登山口に湯原の湯(950円)と少し下に有明荘(750円。燕山荘宿泊で100円引き) 穂高駅前に蕎麦、カフェなど飲食店が複数あります。駅からすぐの穂高神社は大きな神社で、境内に展示施設や土産屋もあります。 松本駅前にはスーパー、飲食店、宿泊施設、土産物店、登山用品店などなんでもあります。 |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
感想
燕岳に秋を先取りしに行ってきました。1日目は天気も良く、剣・立山から槍・穂高まで北アルプスの大展望を楽しめました。紅葉もいい時期で、ダケカンバなどの黄色、ナナカマドやウラシマツツジなどの赤、オオシラビソやハイマツの緑、花崗岩と真砂の白と、様々な色が見事に調和した景色を見せてくれました。夏に華やかな花を咲かせた高山植物たちが紅葉していたり枯れていたり、よく知られた姿とは違う様子を見ることもできました。
今ちょっと針葉樹がマイブームに来ています。この夏に石鎚山と大峰山に行って西日本の亜高山帯を見てきたので、今回は北アルプスの亜高山帯針葉樹林も見て比べてみたいと思ったわけです。細かいところで見分けるので難しいですが、広葉樹ほど種数が多くないので、いくらかとっつきやすいかもしれません。
漫然と歩いていると針葉樹林は似たような雰囲気ですが、燕岳では西日本でみられるシラビソがなく、コメツガが主体となっていました。また、チョウセンゴヨウやオオシラビソが見られ、石鎚山や大峰山とはかなり組成が違うようで興味深いです。カラマツも西日本には自然分布しませんが、ここでは森の中の大木であったりハイマツ帯で小さくなっていたり、様々な環境でたくましく生きていました。
植物の特徴を覚えて見分けるのは難しく、まだまだ勉強中です。本やネットと首っ引きですが、地域の気候や地形地質によって植生が異なるので、比べていくとそれぞれの山にそれぞれの世界があるように感じられます。また、植生は人間の生活や文化にも影響します。今回いくちそばやくるみ蕎麦をいただきましたが、冷温帯夏緑樹林が身近にある地域で発達した食文化です。私の住む大阪平野は暖温帯で、クルミなどはあまり身近ではありません。味覚が植生に依存している、ともいえるのではないでしょうか。
山から里へ街へ、自然と人間のつながりと多様性を感じられる旅となりました。
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