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Yamareco

記録ID: 888387
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ハイキング
中央アルプス

木曽駒ケ岳 上松B クマ出た!ので途中で逃げ帰る

2016年06月01日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
15.8km
登り
1,731m
下り
1,720m

コースタイム

日帰り
山行
10:50
休憩
0:40
合計
11:30
4:20
90
上松Bコース登山口
5:50
6:10
150
奇美世の滝
8:40
9:00
75
麦草岳
10:15
5
牙岩
10:20
80
クマ発見
11:40
250
麦草岳
15:50
上松Bコース登山口
熊鈴忘れた。熊スプレーも買おう。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
上松Bコース登山口まで車
コース状況/
危険箇所等
クマ注意!!鈴、スプレー、度胸必須。林道途中で洗い越しあり水量が多い時はあきらめましょう。登山道に入ると背丈ほどの藪漕ぎあり。尾根に入るまではルート見失いやすい。麦草岳から木曽駒までは道があるようなないような、いつ崩壊崩落しているか分かりません。クマ注意!!!
上松Aコースをスルー。
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上松Aコースをスルー。
上松Bコース登山口。
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上松Bコース登山口。
もちろん誰もいない。最初から最後まで誰とも会わなかった。平日の廃道待ったなしルートはこれだからやめられない。
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もちろん誰もいない。最初から最後まで誰とも会わなかった。平日の廃道待ったなしルートはこれだからやめられない。
さすがにポストはある。
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さすがにポストはある。
林道途中で洗い越し。思ったより水量が多かったので、増水時はあきらめましょう。帰りで増水してた場合はビバークした方がいいでしょう。無理に渡っての死亡事故はよく聞きます。洗い越しは林道上部にもう一箇所あり。
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林道途中で洗い越し。思ったより水量が多かったので、増水時はあきらめましょう。帰りで増水してた場合はビバークした方がいいでしょう。無理に渡っての死亡事故はよく聞きます。洗い越しは林道上部にもう一箇所あり。
まさかこれが罠だとは気付かず登山道へ。看板の上の赤い文字は「立入禁止」の残骸。帰りに残りの文字が落ちているのを発見。おい!
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まさかこれが罠だとは気付かず登山道へ。看板の上の赤い文字は「立入禁止」の残骸。帰りに残りの文字が落ちているのを発見。おい!
分岐。行きは正直に登山道へ行き、帰りは林道から「安全に」帰ってきた。
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分岐。行きは正直に登山道へ行き、帰りは林道から「安全に」帰ってきた。
ものすごい倒木。
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ものすごい倒木。
日本一危険な?橋。細い、グラグラ、思ったより高い、ザイルがゆるく張ってあるだけ。沢に降りて直接渡ればよかった。沢の水量が多ければ橋を渡るしかない。
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日本一危険な?橋。細い、グラグラ、思ったより高い、ザイルがゆるく張ってあるだけ。沢に降りて直接渡ればよかった。沢の水量が多ければ橋を渡るしかない。
今思い出しても怖い。
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今思い出しても怖い。
ようやく奇美世の滝。この滝を見るためにBコースにしたようなもの。
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ようやく奇美世の滝。この滝を見るためにBコースにしたようなもの。
黒い岩肌全体から水が流れ落ちている。ものすごい迫力。映像あり。
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黒い岩肌全体から水が流れ落ちている。ものすごい迫力。映像あり。
五合目。標高1,950mぐらい。単なる崖の道でルート見落としやすい。
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五合目。標高1,950mぐらい。単なる崖の道でルート見落としやすい。
岩門。くぐりたいのをこらえて見るだけ。
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岩門。くぐりたいのをこらえて見るだけ。
消えかかっていてよめない。
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消えかかっていてよめない。
木々のほんの隙間から御嶽山。
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木々のほんの隙間から御嶽山。
六合目。標高2,200mぐらい。
六合目。標高2,200mぐらい。
見・・・
見晴(らしあんまりよくない)台。
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見晴(らしあんまりよくない)台。
七合目。標高測るの忘れた。
七合目。標高測るの忘れた。
森林限界を超えてからの遠方に恵那山。しかし珍奇な岩だ。
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森林限界を超えてからの遠方に恵那山。しかし珍奇な岩だ。
キャンプ場なんてあったか・・・??
キャンプ場なんてあったか・・・??
木曽福島との分岐。風が心地よい。
木曽福島との分岐。風が心地よい。
ようやく麦草岳山頂。標高2,721m。後ろに木曽駒と宝剣。
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ようやく麦草岳山頂。標高2,721m。後ろに木曽駒と宝剣。
文字が風雨に晒されて読みにくくなっている。
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文字が風雨に晒されて読みにくくなっている。
(難路か・・・)
とりあえず恵那山を撮ってしまう。
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とりあえず恵那山を撮ってしまう。
木曽駒ケ岳 宝剣岳 木曽前岳 牙岩
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木曽駒ケ岳 宝剣岳 木曽前岳 牙岩
北アルプス方面
立山連峰方面は雲。妙高 八ヶ岳 でしょうか?(よく知らない)
立山連峰方面は雲。妙高 八ヶ岳 でしょうか?(よく知らない)
来た道を振り返って。本来のルートが崩壊。
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来た道を振り返って。本来のルートが崩壊。
近いようでなかなか近づかない木曽前岳。
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近いようでなかなか近づかない木曽前岳。
牙っぽいのに牙岩じゃないただの岩。
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牙っぽいのに牙岩じゃないただの岩。
このハシゴは腐っていました。ギリギリ耐えてくれたようなもので、落ちてもアレなのでいっそ撤去した方がいいでしょう。
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このハシゴは腐っていました。ギリギリ耐えてくれたようなもので、落ちてもアレなのでいっそ撤去した方がいいでしょう。
2mくらいのプチナイフリッジ。手で押せば崩せそう。
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2mくらいのプチナイフリッジ。手で押せば崩せそう。
ここから見ると牙っぽくないくせに上松から見ると牙っぽい牙岩。
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ここから見ると牙っぽくないくせに上松から見ると牙っぽい牙岩。
分岐って言われてもどこに分岐ルートがあるのか分からなかった。
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分岐って言われてもどこに分岐ルートがあるのか分からなかった。
牙岩から10mくらい進むと・・・。
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牙岩から10mくらい進むと・・・。
クマ出たぞー!!!
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クマ出たぞー!!!
一気に逃げてきたのでバテてしまった。倒木の上で寝る。
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一気に逃げてきたのでバテてしまった。倒木の上で寝る。
道中の守護ありがとうございました。
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道中の守護ありがとうございました。
まさか最後の最後でクマいないよな?と警戒が解けなかった。
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まさか最後の最後でクマいないよな?と警戒が解けなかった。

装備

個人装備
グローブ 雨具 昼ご飯 行動食 非常食 レジャーシート ヘッドランプ GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 携帯 タオル ストック カメラ
備考 何度でも書きます。クマ出た。

感想

木曽駒の上松からでも人がいないだろうBコースにした。確かに人はいなかったが・・・。

簡単にまとめた映像あります。




車内泊からの林道スタート。天気良し。
さっそくの洗い越しで飛び石もなく靴の中に水を入れてしまう。水量多くない?
分岐があり林道と登山道があり登山道へ進むものの、言葉通りの危ない橋を渡るわまさかの藪漕ぎをするハメになる。
黒部の水平歩道や前回の極悪激藪と比べれば全く大した事はないが、道が不明瞭なのでやたらと時間を食う。
藪を抜けると林道に出た。思わず「道じゃん!」と叫ぶ。つまり登山道と林道が同じところに出るのだ。よくあるパターンである。
林道の終点からは完全に登山道なのである意味安心して進むとすぐ滝に出た。
黒い巨大な岩壁の全体から水が流れている。大迫力。冬には相当な氷瀑になるんだろうなぁと思って「奇美世の滝 アイスクライミング」で画像検索すると、なんとまぁずいぶん楽しそうな画像が出ますなぁ!そのアイスバイルくれ。

急登からの尾根伝いはピンクテープを必死に探しながら登る。
道があるにはあるが、やはり不明瞭。藪がないだけマシ。
森林限界を越えハイマツ帯に出ると心地よい風。
木曽福島方面からの合流点があったのでちょっとだけ見に行ってみると不明瞭どころか何もない。残雪期が前提のルート?

麦草岳(2741m)到着。
通過点ぐらいに考えていたものの「もう今日はここでいいんじゃねえの?」と思えるぐらいの景色。御嶽乗鞍北アを見るのがメインになるがやはりとりあえず恵那山を探してしまう。長野側からは船伏山とも呼ばれているらしいが、本当に船をひっくり返したような形だ。某市観光協会の人もいっつも市内のいっつも同じ場所から恵那山撮ってないで、どうせならたまにはもっと違う角度から恵那山を撮ってアップしてもらいたいもんである。あ、T川さんの事じゃないよ。
「駒ケ岳(難路)」の文字がいやに引っかかるがとりあえず出発。
ハイマツをくぐり急斜面を降りて崩壊地沿いの稜線を歩く。ルートが見つからない。
今にも風化して粉々になりそうなピンクテープを探してながら進んだが、だんだんめんどくさくなってきたので強引に枝や岩を掴みながら適当に行けそうなところを適当ルートで行く。木曽駒は目の前に見えてるんだし。
腐ったハシゴや砂のリッジを抜けると牙岩に出た。横から見ると牙というよりペンシルビルのようだ。
でもこの牙岩より前にあった岩の方が先っちょが鋭角に天に向かっていてよっぽど牙に見えたんだけど・・・。

牙岩から木曽前岳へのルートを探して前方に目を向けると、50m程度先の雪渓に黒い丸いものが見えた。
その黒い丸の上に小さい黒い丸が二つ乗っている。
(クマだーーーー!!!)
白い雪を背景に黒い丸がクッキリと浮かび上がっている!
そしてクマは完全にこちらを真正面から観察していたのだ!
身体がピタリと止まる!1、2、3秒止まっていただけだが1分くらいに感じた。
そして「おーい!」「こんちはー!」と呼びかけるとクマは一瞬で身を翻して岩の陰に隠れるように見えなくなった。
180度回頭!
「クマと出会ったら後ずさりしなきゃダメだぞ」
誰だおめーは!うるせーばか!
あとは全力早歩きで離脱!
ところが若者らしくSNS病なので振り返ってスマホで一枚だけパシャ。
「おーい!」「ごめんなー!」「髪切ったー?!」
逃げる間も叫び続ける。これで逃げてくれればいいが。
クマは獲物に執着する、と、さいとうたかをサバイバルやゴールデンカムイに描いてあったので追跡されているかを何度も何度も振り返りながらチェックする。(マンガに出てきたのはヒグマだけど)
福岡大ワンゲル事件・・・あれもヒグマだったか?
逃げているとルート上にクマのうんこがあった。おいぃぃいーっ!完全にあいつのテリトリーやんけ!さっきは違うルートだったから見つけられなかった!
とりあえず距離を取り、追跡されてない事を確認する。
逃げ疲れて見通しが良い斜面に座り目撃地点周辺をじっと見る。もちろん叫びながら。
しかしニオイを辿りながらゆっくり追跡してくる事も考えられるので早急に帰らなければならない。
完全に安全と言えるのは・・・車?遠いわー。
昼飯も食わずにひたすら下山。さすがに疲れたし樹林帯まで戻ればもういいだろうと思ったら倒木があったので横になる。
ジョギング中にイノシシにバッタリ出会った時はビビッたなぁ、とか、谷川岳でカモシカがすぐ横にいた時はビビッたけど怖くなかったなぁ、とか、そういえば車でクマ轢きそうになって警察に通報したらクマ出没の防災メールが流れたなぁ、とか、あんとき轢いておけばよかった、とか思い出した。

そしてつい先日見たクマに襲われて死亡のニュースを思い出す。
ニュースのように接近遭遇というわけではないが地方紙の一面に「また殺人クマ!襲われたイケメン登山者死体袋で無言の帰宅。」とか書かれてはたまらんなぁと思うと思わず足が動いてしまうのだった。
帰りは登山道を通らずに安全な林道を通る。無事車について帰宅。
後日上松Bコースを調べてみると、最初の林道の時点でクマに遭遇した人もいたらしい。あーこわい。

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