機は熟した 行こうよ苗場山! お花畑祭り開催中!!
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,226m
- 下り
- 1,223m
コースタイム
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 8:47
天候 | 晴れのち曇り 午前中は湿度が高く汗を搾り取られる。正午ごろからは風が吹き、心地よく下ることができた。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
苗場山というと「山頂にある池塘」「穏やかな花の山」というイメージがあるが、基本的には岩岩の登り道を行く。もともと火山のため、岩が多いのであろう。そして、今回行った祓川コースでは一旦お花畑に下り、山頂まで一気登りがある。思ったよりタフな山で、「くそー、苗場山に騙されたー!」という叫びをいくつか聞いた。 また、小さい虫やブヨなどが多かった、薬剤などでの対応や網などをかぶるなど対策があるとよい。私は無対策で行ったために右耳を刺されてしまった。 |
その他周辺情報 | 道の駅「みつまた」にある「街道の湯」 大人500円 アルカリ性単純温泉 源泉かけ流しのため湧泉量は記載せず。隣の道の駅にも足湯あり。 |
写真
感想
苗場山、それは私の頭の中で行ってみたい山の一つとして常にあった山である。2013年夏に再び登山に行くようになり、その秋谷川岳に登った。山頂は霧が出ておりほかの山は見えなかった・・・。2015年夏には巻機山に登ったがここでも眺望は良くなくほかの山は見えなかった。巻機山では多数の花を撮影したが私の大好きなチングルマは撮影できなかった。
2015年秋には、平標山・仙ノ倉山に行ったが苗場山は見えなかった・・・。上信越国境の名山であれば苗場山に登りたいという気持ちが徐々に積もっていたのである。花の百名山にも選定されている苗場山、レコを見ているとチングルマも咲く、ぜひ6月から8月までの花の季節に訪れたいと昨年の秋に思った。
で、今年2016年だ、苗場山の山行記録が上がるとチェックし「いつになったら行けるかな・・・」とやきもきしていたのだ。そして先週、相互フォローしていただいているmuttyannさんが苗場山に登られた、そのレコを見て「機は熟した、そうだ、苗場山に行くなら今だ!」という気持ちになった。あとは、天気だけである、先週末では雨マークであるがその後天気予報が変わり水曜日位に、「土曜日は晴れそうだ」という予報が確定した。これは行かねばならない。
仕事が終わり18:30頃自宅を車で出る。平塚の「なか卯」で夕食を食べ圏央道に乗る。その後湯沢ICから道の駅「みつまた」に移動し車中泊である。22:30頃にはたどり着けた。
朝は5時までぐっすりと寝て朝食(おにぎり2個)、そのまま登山口に向かう。林道は全舗装されているがすれ違いが結構厳しめであった、登山口ではほぼ7割くらいだろうか、何とか自分の駐車スペースを確保して準備、5:40にスタートする。和田小屋まではアスファルトの道と強烈ササコギの道があるが、私は行きに強烈ササコギの道を選択してしまい、もう汗びっしょりである。
和田小屋前のベンチで休憩、登山届を書く。キセキレイを発見し写真に納める。そして後続者が来たので出発する。
基本的には岩ゴーロの道で、緩みのない登りである。私が今までに経験したような登山道では、日光男体山、焼岳、早池峰、沢のない斜里岳のような感じである。私は苦手なタイプの登山道で、スピードも出せず足を置く位置とストックを刺す位置を考えながらゆっくりと登っていく。体重がほかの人よりもあるので浮石や滑りそうなところは他の人よりも注意しなければならない。
そうこうしているうちに、色々な花が出てくる。最初はマイヅルソウが多いエリア、イワカガミゾーン、を越えていくと下の芝である、もう見えた、チングルマ・・・。
私が職場などで「一番好きな花は?」と聞かれると「ううむ、一つに絞るのは難しいけど、ウスユキソウ、コマクサ、チングルマかな・・・?」と答えることが多い、わたしがまた登山をしようとしたきっかけになった故郷北海道、大雪山旭岳でまさにチングルマの大群落、そこで大ファンになってしまったのです。
それ以来、チングルマが見られたというだけで山行満足度は一気に跳ね上がるようになってしまいました。そう、今年初チングルマです。
その後も着実に花を撮影しながら前に進んでいきます。中ノ芝、上ノ芝、神楽ノ峰、そしてここからはいったん鞍部に下り、約300m標高を登り直します。いつもより汗をかいている私はもう1リットルのポカリスエットを飲み干し、Tシャツも1枚取り換えている。汗を搾り取られながら、小バエやブヨが体にまとわりついてくる、そう、この季節の池塘などはブヨが発生することが多いことを痛感した。
虫を追い散らしながら、急登を登り花写真を撮影する。このころから下ってくる人たちが結構いて「あと少し、頑張って!」と声をかけていただいた、頑張ろうという気が起きますね。
かなりタフな登山道を越え、ようやく山頂付近の池塘エリアにたどり着きます。ミズバショウはもう撮影に適したものはありませんでした、そしてチングルマ、ワタスゲなどが池を囲んで咲いておりました。山頂にたどり着き、山頂表示と一等三角点を撮影したのち、ベンチでただただ池塘を眺めておりました・・・。
水を計算したところ、あと1リットルポカリスエットがあるが、神楽ノ峰までの登り返しを考えるとぎりぎり、よって山頂ヒュッテにてお茶を500ml購入した。
苗場山山頂、去りがたし・・・。と思うが、去らないわけにもいかない。普段の山頂にいる時間よりもかなり多くの時間いて、ようやく自分に納得してここを去る決断をするのだ。本当に広い高層湿原であった。
一旦お花畑まで下る、すれ違いが多くたくさんの人たちが登ってきているようだ。そして神楽の峰への登り返し、雷清水で買ったばかりのお茶を全部飲み干し湧水を入れる、で残り1.5リットルである。これで駐車場まで下らなければならない。
朝は咲いていなかった花があれば撮影しながら下ってゆく。足を置く場所、ストックを突く場所、全部考え浮石がないかストックで突きながら下ってくる、当然スピードは出せない。
急に森を抜けた・・・和田小屋が正面にある。「ようやく帰って来たんだ」と思う。地元の人々と話しながらベンチで残りのポカリスエットを飲み干す、あとはアスファルトの下りのみだ。
筋肉痛になりそうな足を下りに向ける、あとは楽にアスファルトの道を自家用車に向かって歩くのみだ・・・。
湯沢町は温泉が多い。道の駅「みつまた」の横にも温泉がある。「街道の湯」は源泉かけ流し、アルカリ性単純温泉、サウナなどはないが露天風呂だけでも十分楽しめる。そして帰路へ・・・。朝おにぎり2つ、10時ごろどら焼き、13時ごろおにぎり1個しか食べていない私は、大盛り設定がない「おおぎやラーメン」に行き、梅つけ麺を食べる。ううむ、足りない・・・。ソフトクリームを食べても圏央道に入る頃にはもう腹が鳴っている、仕方がないので厚木PA・B1グランプリ食堂にて富士つけナポリタンを食べる。富士市が売り出しているのだそうだ。麺が中華麺だったので、これをスパゲッティにした方が絶対に美味だと思った。
というわけで苗場山だが、花に関しては面白いものがたくさん撮影できた。しかし、この山はタフな山という意識を持って登ってほしいと思った。「山頂のお花畑」という印象が独り歩きしているように感じ、「苗場山に裏切られた!!」「こんなきつい山だったら来なかったのに!!」という絶叫をいくつか聞いた。かく言う私も、相当楽観視していた方だった。天候にもよるが、相当に汗を搾り取られ、疲労感が大きい山行であった。
しかし、いい山だというのは間違いない。花が好きな人、眺望が好きなことにはもってこいの山だと思う、私は疲れながらも満足した山行であった。
aideiei さん
念願の苗場山、楽しまれましたね
私は楽しめそうな山とaiさんのレコを読んで感じました。
標高高いので夏でも行けるかな
mamepapaさぁん、リハビリ終わったら、トレーニングしに一緒に行こう
hamburg
hamburgさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
花の種類がたくさんある山でした。きっと一つ一つ撮影していてはコースタイムかかりすぎて山頂に着かないのではないかと思いました。ハクサンシャクナゲやミズバショウはもう花季が終わっておりましたが、これから咲き始める花も数多いようです。8月末くらいまで花畑が楽しめるそうなので、ぜひ遠征で出かけてみてはどうでしょうか。
累積標高差は1200m台ですのでトレーニングにも良いと思います。
神奈川から4時間半程度で登山口にたどり着けるのもいいですね。ぜひ登ってみてください。
aideieiでした。
aideieiさん お疲れ様でした
苗場山行かれて、今度、意見交換したいです
でも、登り返し目撃した瞬間(神楽の峰)で、苗場山目撃した時は『えっこんなに?』て感じでしたが、雷清水所に、山頂までは50分と書いてるのに励まされて登りました
山頂の標識裏の雪消えてますね〜
上、中、下の芝とか登ってても楽しいですよね、。で、、最後の極め付けは、天空の池塘群、、最高でした。また行きたいです
先日の赤岳の方が、わたし的には、キツかったです、
今は、平ヶ岳行きたくなってます、行程が、12時間長いようですね
でわ、達成おめでとうございます
muttyann
muttyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そう、苗場山行ってきました。私はどうも楽観視していたようで、汗も噴き出し、山と高原地図のコースタイムよりも遅れて歩きました。しかし、出会えたたくさんの花と、会話を交わしたハイカーたち、思い出に残る山になりました。
巻機山、苗場山、赤岳とともに語れる山増えてきましたね、そのうちまたあさかわで語り合いましょう。
平ヶ岳ですか・・・。夜明け前からヘッデンで登るか、民宿で泊まって短縮コースで行くか・・・。できれば行きたい山ですが、まだ私の足では厳しいと感じています。
「この山のみを狙って登る」山だと思います。
でも、muttyannさんだったらもう今週末に登ってしまっているかもしれませんね。
aideieiでした。
aideieiさん、こんにちは!
苗場山と聞いて「これは!!」とやってまいりました〜
私が登ってみたい山「会津駒ヶ岳」と「苗場山」
どちらも登った先に高層湿原のお花の楽園があるらしい・・・と
会津駒ヶ岳は2年前の夏に念願かなって登ったのですが
苗場山はまだ未踏なんです。
秋のマラソン、冬のスキーと
ここ何年か年に2度越後湯沢に通うようになって
お宿の方に「山にも来ればいいのに!!」と言っていただくのですが
ええ、もちろん。いつだって来たいんです。とは思うものの
ついつい「泊まりで登りたい」と思うと日程がとれずに先のばしになっています。
こういうのもタイミングと勢いが大事ですよね。
岩ゴーロのタフなお山なんですね。
「苗場山に裏切られた!」とは
私も早く裏切られてみたいです・・・
山頂から去りがたいお気持の中の下山
本当にお疲れ様でした!
sumihiyoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
登っていくと宿泊した方が下ってこられました、結構な人数がおりました、この山を宿泊で行くということは、朝のうちに登ってしまい、山頂の池塘をいろいろとあてもなく歩き回る楽しみが増えるということ。日帰りではそれはちょっと難しく皆さん山頂付近で休憩を取り、同じコースに戻って行かれておりました。
関東から行くのであれば今回の「祓川コース」が一番便利ですが、一気に苗場山をまわり、反対側から登る(小赤川コース)とコースタイムは約3時間と短いようです(その分運転時間が増えますが・・・)
3日程度の休日で、苗場山→米山(三百名山)→巻機山や越後駒ケ岳などと続けるのであれば、小赤川コースの選択もありですね。
私にとってはタフな山ですが、フルマラソンを完走しているsumihiyoさんにとっては楽に登れると思います。
aideieiでした。
aideieiさん、こん○×は(^o^)/
新潟までのロングドライブ、お疲れ様でした。
いやはや、どなたかの影響で、立派なレコになっていますね しかし、これだけが見られれば、疲れを癒やしながら…いや、進めないお山ですね。延々とって高層湿原に着いたときは気分爽快
でも降りること考えると、トレーニングしに行く前に、相当トレーニングしてから行かないと
リハビリ最終段階のmamepapa
mamepapaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
足の方のリハビリも進んでいるようで、次また一緒に歩けることを楽しみにしております。ワイルド5、わが道四天王、また行きますよ!!
さて、花レコですが、昔から花は結構多めだったのですが、花名の調べ方をいろいろ教えていただいたこと。そして見ただけでわかる花名が増えました。
そして、mamepapaさんの想像通り、岩ゴーロの下りが膝に効きます。ここにトレーニングに来る前に、相当のトレーニングが必要なのは同感です。
hamburgさんのお誘いですので、ぜひトレーニングされて足を強くし、ここに来られ本懐を遂げられますようお祈り申し上げます。
aideieiでした。
aideiei さん こんばんは〜
とうとう 苗場山行かれたんですねー
お花 と 一杯のレコですねー
私も いってみたい 気持ちがどんどん充填されていくのですが、
なかなか 登山口までの 方法が 見つからないのです
むかーし むかしは
スキーで よく出かけた 辺りなのに、
この時期 列車 とバスだとなかなか 大変そうです
でも aideieiさんの レコ見て やっぱり
行ってみたいなー なえばさんー
です
では 梅雨ですが いい山歩きを
tsuiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
この登山口であれば、越後湯沢からタクシーでのアクセスしか考えられません。そのタクシーも6000円〜7000円と、往復を考えると「ううむ・・・」とうなってしまうような値段です。
一番は自家用車で登山口近くで車中泊か朝早く自宅を出ることなのでしょうけど、自家用車がない・免許がないということであればレンタカーすら借りることもできません・・・。いい山なのに・・・。
それぞれの方のこだわり、その中で考えられる可能性を考え山行予定を考えることですよね・・・。車があっても行きにくい山もたくさんありますし、車よりも電車やバスの方が行きやすい山もたくさんあると思っています。
お互いに、夏季にどんな山歩きをするのか・・・tsuiさんも楽しみですが、自分自身も楽しみだったりします。
aideieiでした。
拙者は過去二回登っていますが、いずれもレンタカーで祓川コースをピストンです。
雷清水の細い水が冷たくて美味かったこと
最後の急騰を終えたら突然拡がる湿原
その湿原をウロウロしてとこまでも歩いて行きたかったこと
……なと、愉しい思い出ばかりです。
騙された〜なんて考えたことも在りません。
神楽ノ峰まで来て、一旦、鞍部への下りを見ると
「何故〜〜 」
とは思うかもしれませんが、その鞍部がお花畑ですからね。
半ばジョークなのでしょうが、もし本気なら、何も調べもせずにやって来たお気楽ハイカーです
南方の赤湯からも魅力的な登山道が伸びています。
小赤沢から歩くのも魅力大。
セット山行とするなら、拙者は、佐武流山、鳥甲山です。
でも山が深いので連日歩くのは無理かな?
半袖隊長
半袖隊長様、こんにちは。コメントありがとうございます。
3度ほど叫び声を聞きました、内容はコメントの通りです。私は、イメージだけでよく調べてから来なかったハイカーが結構な割合でいたのかなと思いました。なので「苗場山は思ったよりもタフな山だよ、調べて自分の足と相談してから登ってね」というメッセージを込めたつもりです。
赤湯からの登山口、かなり長そうですね。初めて行くのは私は大体メジャーなコースか短縮コースで様子を見て、さらに行きたい方面からの登山口があったら・・・という感じでしょうか。でも、苗場山再登山とほかの行きたい山と天秤にかけてみると、どうでしょうか・・・。しばらくはないと思っています。
次来るときは、もっと楽しく、もっと体が楽に歩きたいなと思っています。
職場の先輩に「鳥甲山」は進められていて、いつかは行ってみたいのですが、岩、ロープ、鎖の登山道のようでまだ自分の経験値じゃ難しいなあと思っている所です。
急登、岩、鎖場、これが私の3大苦手です。少しずつ克服しなくては・・・と思っています。
aideieiでした。
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