ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 905400
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

岡山県鏡野町 上齋原〜三ヶ上ピストン ササユリ他花ロード

2016年06月26日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:50
距離
9.1km
登り
664m
下り
674m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:28
休憩
0:22
合計
3:50
距離 9.1km 登り 675m 下り 675m
8:39
42
スタート地点(上齋原振興センター)
9:21
9
林道分岐(案内板設置地点)
9:30
11
駐車可能地点(砂利道終点)
9:41
9:49
47
水場&ケヤキの大木
10:36
10:42
23
三ヶ上最高峰(1,062m)
11:05
11:07
14
三ヶ上三角点峰(1,035.1m)
11:21
11:27
36
三ヶ上最高峰(1,062m)
12:03
3
駐車可能地点(砂利道終点)
12:06
23
林道分岐(案内板設置地点)
12:29
ゴール地点(上齋原振興センター)
三ヶ上の6月下旬の自然を楽しむコース
歩行距離9km、歩行時間3時間30分、歩行数15,100歩
天候 晴れ一時曇り
過去天気図(気象庁) 2016年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 奥津温泉をさらに鳥取県方面に北上すると、上齋原(かみさいばら)振興センター<写真01>があります。センターの駐車場を使用させていただきました。
 駐車場近くにバス停「上齋原」<写真03>もありましたので、バスでのアプローチ(津山BC起点、奥津温泉経由、石越行き)も可能かと思います。
コース状況/
危険箇所等
 出発点(上斎原振興センター)からしばらくはアスファルトの道(車道)が続きます。多くの方はこの道を自動車で進みますが、写真でも紹介しているように花の観察スポットもいくつかありますので、敢えて歩きました。ドクダミ撮影地点<写真17>の1,2m先に広いスペースがあり、役行者などの説明板が立っています。ここが自動車駐車可能地点で、道路の終点直前は砂利道ですが、四駆以外の車も来ていました。
 アスファルトから土の道に変わっても道幅が広く、1,000m級の山にしては比較的なだらかな尾根道が続きますので、安心安全で快適な登山を楽しむことができます。雨上がりだったので水が流れて掘れた跡のようになっていましたが、靴底が濡れる程度でした。復路では油断していると滑りますが、片足で止まれます。
 標高810mのヤマアジサイ撮影地点<写真21>を少し過ぎた辺りにぬかるみがあり、転がった丸太の脇に3,4m程の距離の迂回路ができています。往路は丸太を踏み、復路は丸太の手前で右に見えた迂回路を下りました。
 山頂近くのロープが張ってある所までは、横に二人が並んで歩けるぐらいの歩きやすいフラットな道が続きます。ロープが張っている所も足場はしっかりとしており、わずか10m程の距離なので、特に問題はありません。
 三ヶ上(さんがじょう)山頂の南斜面は岩場が多く、岩場ではややルートを迷う箇所もありますが、歩きやすい細道が三角点まで続きます。
その他周辺情報  今回の出発点(上齋原振興センター)の近く(西)に「クアガーデンこのか」という温泉施設があります。上齋原温泉と湯の谷温泉の混湯からなり、岩井の湯と森の湯の2種類があります。この2種類の浴場が毎日男女日替わりで入浴できます。
 森の湯には三ヶ上(さんがじょう)が見える眺望展望台があります。岩井の湯には名勝岩井滝をイメージした露天岩風呂があります。また、土日祝日には岩井の湯でよもぎや、緑茶、どくだみ等のスタッフのお手製替わり湯が楽しめます。
01上齋原振興センター
駐車場&出発点
上齋原(かみさいばら)は苫田(とまた)郡鏡野町の最北にあり鳥取県と境を接しており、2005年までは上斎原村と呼ばれていました。上齋原振興センターは旧村役場です。ここを駐車場として利用させていただきました。
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01上齋原振興センター
駐車場&出発点
上齋原(かみさいばら)は苫田(とまた)郡鏡野町の最北にあり鳥取県と境を接しており、2005年までは上斎原村と呼ばれていました。上齋原振興センターは旧村役場です。ここを駐車場として利用させていただきました。
02御休息所&なごみ茶屋
上齋原振興センターの隣に「リフレッシュトイレ 御休息所」と書かれた施設があったので、出発前に利用させていただきました。さらにその隣には「なごみ茶屋うまいもん工房」という土日祝日限定の農産物直売所兼レストランがありました。
02御休息所&なごみ茶屋
上齋原振興センターの隣に「リフレッシュトイレ 御休息所」と書かれた施設があったので、出発前に利用させていただきました。さらにその隣には「なごみ茶屋うまいもん工房」という土日祝日限定の農産物直売所兼レストランがありました。
03上斎原バス停
上齋原振興センターから少し南下した所にバス停がありました。津山駅前の広域バスセンターより、奥津温泉経由、石越行きの中鉄バスが出ているようです。「妖精の森ガラス美術館」もここで下車です。背後に三ヶ上(さんがじょう)が見えました。
03上斎原バス停
上齋原振興センターから少し南下した所にバス停がありました。津山駅前の広域バスセンターより、奥津温泉経由、石越行きの中鉄バスが出ているようです。「妖精の森ガラス美術館」もここで下車です。背後に三ヶ上(さんがじょう)が見えました。
04吉井川&三ヶ上
岡山県の三大河川の一つ吉井川は上齋原(かみさいばら)の三国山が源流です。上齋原集落を流れる吉井川を渡る時に三ヶ上(さんがじょう)がきれいに見えます。動画も撮りました。しばらくは集落の中を歩きますが、道標があり迷うことはありません。
04吉井川&三ヶ上
岡山県の三大河川の一つ吉井川は上齋原(かみさいばら)の三国山が源流です。上齋原集落を流れる吉井川を渡る時に三ヶ上(さんがじょう)がきれいに見えます。動画も撮りました。しばらくは集落の中を歩きますが、道標があり迷うことはありません。
05ヒメジョオン
キク科の一年草で、よく似たハルジオンよりも花弁の先端が丸みを帯びて太く見えます。舗装道路の脇に群生している様子を動画に撮りました。
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05ヒメジョオン
キク科の一年草で、よく似たハルジオンよりも花弁の先端が丸みを帯びて太く見えます。舗装道路の脇に群生している様子を動画に撮りました。
06ホタルブクロ
キキョウ科の多年草で、萼と萼の間の副萼片が反り返っていることでよく似たヤマホタルブクロと区別できます。ここにだけ咲いており、竹などの周辺の背の高い植物を倒して保護しているようでした。動画も撮ってみました。
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06ホタルブクロ
キキョウ科の多年草で、萼と萼の間の副萼片が反り返っていることでよく似たヤマホタルブクロと区別できます。ここにだけ咲いており、竹などの周辺の背の高い植物を倒して保護しているようでした。動画も撮ってみました。
07ムラサキツメクサ
マメ科の多年草で、牧草として持ち込まれたものが野生化した帰化植物です。アカツメクサとも呼ばれています。シロツメクサよりも葉は細く先端が尖り気味です。
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07ムラサキツメクサ
マメ科の多年草で、牧草として持ち込まれたものが野生化した帰化植物です。アカツメクサとも呼ばれています。シロツメクサよりも葉は細く先端が尖り気味です。
08ヤマアジサイ
サワアジサイとも呼ばれ、日陰の谷筋によく咲きます。4枚の萼は色や形がさまざまな種類があります。ちなみに、白いのはドクダミの花です。
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08ヤマアジサイ
サワアジサイとも呼ばれ、日陰の谷筋によく咲きます。4枚の萼は色や形がさまざまな種類があります。ちなみに、白いのはドクダミの花です。
09アサヒナカワトンボ?
無色翅型♂
ニホンカワトンボとよく似ており、見分けるのは難しいです。岡山県ではアサヒナカワトンボのほうが数が多いそうなので、アサヒナカワトンボとしました。オスは成熟するとこのように粉をふいたようになります。
09アサヒナカワトンボ?
無色翅型♂
ニホンカワトンボとよく似ており、見分けるのは難しいです。岡山県ではアサヒナカワトンボのほうが数が多いそうなので、アサヒナカワトンボとしました。オスは成熟するとこのように粉をふいたようになります。
10アサヒナカワトンボ?
橙色翅型♂
羽の色はこのように褐色のものもいます。この個体も成熟したオスのようです。
10アサヒナカワトンボ?
橙色翅型♂
羽の色はこのように褐色のものもいます。この個体も成熟したオスのようです。
11標高620m林道横の沢
アスファルト道と林道の分岐<写真12>の近くを流れる沢です。滝と鳥の鳴き声だけが聞こえます。
11標高620m林道横の沢
アスファルト道と林道の分岐<写真12>の近くを流れる沢です。滝と鳥の鳴き声だけが聞こえます。
12林道分岐
アスファルト道との分岐で三ヶ上(標高1062m)までの距離が示されていました。山道の2200mは普通はハードですが、緩やかな登りが続きます。また標高1062mの頂上は地形図上に山名も標高も表示されていません。
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12林道分岐
アスファルト道との分岐で三ヶ上(標高1062m)までの距離が示されていました。山道の2200mは普通はハードですが、緩やかな登りが続きます。また標高1062mの頂上は地形図上に山名も標高も表示されていません。
13ノアザミ
50種類ほどあるアザミの仲間でこの時期に花をつけるのはこのノアザミだけなのですぐにわかります。
13ノアザミ
50種類ほどあるアザミの仲間でこの時期に花をつけるのはこのノアザミだけなのですぐにわかります。
14ウツボグサ
ウツボグサは8月初旬、花穂が褐色になり始めたころ、花穂のみを採取して日干しにして、よく乾燥させると、夏枯草(かごそう)という生薬になります。咲き始めでした。
14ウツボグサ
ウツボグサは8月初旬、花穂が褐色になり始めたころ、花穂のみを採取して日干しにして、よく乾燥させると、夏枯草(かごそう)という生薬になります。咲き始めでした。
15ミヤコグサ
いかにもマメ科らしい形の小さな花を1〜3つずつつけます。セイヨウミヤコグサはもっと花数が多いそうです。この周辺だけでした。
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15ミヤコグサ
いかにもマメ科らしい形の小さな花を1〜3つずつつけます。セイヨウミヤコグサはもっと花数が多いそうです。この周辺だけでした。
16フランスギク
直径5cm程の白い花を咲かせる帰化植物です。マーガレットに似ていますが、マーガレットは暖地の花で、日本の冬を越す事はできず、野生化することはありません。この周辺に群生していたので動画を撮りました。
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16フランスギク
直径5cm程の白い花を咲かせる帰化植物です。マーガレットに似ていますが、マーガレットは暖地の花で、日本の冬を越す事はできず、野生化することはありません。この周辺に群生していたので動画を撮りました。
17ドクダミ
この時期、この山域でもっともたくさん咲いていました。この白い部分は4枚の花弁のように見える部分は花弁ではありません。これは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、中心部の黄色い部分がたくさんの花の集合体です。動画を撮って2、3m歩くと駐車可能なスペースがあり、自動車が停まっていました。たいていはここまで車で来るようです。やっと土の道に入ります。
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17ドクダミ
この時期、この山域でもっともたくさん咲いていました。この白い部分は4枚の花弁のように見える部分は花弁ではありません。これは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、中心部の黄色い部分がたくさんの花の集合体です。動画を撮って2、3m歩くと駐車可能なスペースがあり、自動車が停まっていました。たいていはここまで車で来るようです。やっと土の道に入ります。
18ノアザミの綿毛
タンポポの綿毛とは迫力が違います。よく見ると太い毛羽の一本一本に、更に羽毛が密生しています。ノアザミやウツボグサ<写真14>が見られなくなると、雨上がりに水が流れて掘れた跡に石が埋まったような道が続きます。
18ノアザミの綿毛
タンポポの綿毛とは迫力が違います。よく見ると太い毛羽の一本一本に、更に羽毛が密生しています。ノアザミやウツボグサ<写真14>が見られなくなると、雨上がりに水が流れて掘れた跡に石が埋まったような道が続きます。
19カツラの大木と水場
標高750mまで上がってくると、地面は少し濡れており、「20m先 水場 カツラの木」と書かれた標識が出てきましたので、その方向に進んでみました。渡渉といっても、靴底が濡れる程度です。その名の通りのロケーションでした。水はおいしいです。沢とカツラの大木を動画に撮りました。
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19カツラの大木と水場
標高750mまで上がってくると、地面は少し濡れており、「20m先 水場 カツラの木」と書かれた標識が出てきましたので、その方向に進んでみました。渡渉といっても、靴底が濡れる程度です。その名の通りのロケーションでした。水はおいしいです。沢とカツラの大木を動画に撮りました。
20西から見たカツラの大木
カツラの花は風で花粉が運ばれる風媒花で受粉に虫の助けを借りる必要がありません。虫の注意を惹くための花びらや甘い蜜が必要ないため、地味な姿になっていると言われています。引き返し、掘れて石が埋まった道をさらに進みます。粘土の部分も滑らずにすみました。
20西から見たカツラの大木
カツラの花は風で花粉が運ばれる風媒花で受粉に虫の助けを借りる必要がありません。虫の注意を惹くための花びらや甘い蜜が必要ないため、地味な姿になっていると言われています。引き返し、掘れて石が埋まった道をさらに進みます。粘土の部分も滑らずにすみました。
21ヤマアジサイ
サワアジサイと呼ばれるように沢沿いに咲いていました。同じ咲き方のガクアジサイより葉は小さく光沢はありません。復路ではエゾハルゼミの鳴き声をBGMに動画を撮りました。さらに進むと、一部ぬかるみがあり、丸太が転がっていました。往路は丸太の上、復路は右側に見えた3,4mの距離の迂回路を通りました。
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21ヤマアジサイ
サワアジサイと呼ばれるように沢沿いに咲いていました。同じ咲き方のガクアジサイより葉は小さく光沢はありません。復路ではエゾハルゼミの鳴き声をBGMに動画を撮りました。さらに進むと、一部ぬかるみがあり、丸太が転がっていました。往路は丸太の上、復路は右側に見えた3,4mの距離の迂回路を通りました。
22ヤマツツジ
6月下旬ですが、まだがんばって咲いていました。低地から頂上まで広域に見られました。特に頂上の岩場周辺は鮮やかな花がたくさん見られました。
22ヤマツツジ
6月下旬ですが、まだがんばって咲いていました。低地から頂上まで広域に見られました。特に頂上の岩場周辺は鮮やかな花がたくさん見られました。
23ツルアリドオシ
梅雨時に咲く白い花は2つセットで咲きますが、小さいので気をつけていないと見過ごしてしまいます。秋には丸い赤い実が2つセットの花の付け根にできます。この辺りからしばらく道沿いにたくさん見られました。しばらくするとロープ場がありましたが、お世話になったのは最初の滑りやすいザレ土の2,3歩ですみました。復路も同様で、雨上がりでもかなり安全でした。
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23ツルアリドオシ
梅雨時に咲く白い花は2つセットで咲きますが、小さいので気をつけていないと見過ごしてしまいます。秋には丸い赤い実が2つセットの花の付け根にできます。この辺りからしばらく道沿いにたくさん見られました。しばらくするとロープ場がありましたが、お世話になったのは最初の滑りやすいザレ土の2,3歩ですみました。復路も同様で、雨上がりでもかなり安全でした。
24みずみずしいキノコ
直径5cm程度の傘を持つ光沢のあるキノコが2株だけありました。毒キノコだといけないので、必要以上に触れるのを避けました。
24みずみずしいキノコ
直径5cm程度の傘を持つ光沢のあるキノコが2株だけありました。毒キノコだといけないので、必要以上に触れるのを避けました。
25二股杉(神木?)
まるで神木のような杉でした。杉と杉の間に空洞があり、何かが祀られていてもおかしくないと思えます。とても神秘的な杉でした。ここを過ぎるとササユリが見られるようになりました。
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25二股杉(神木?)
まるで神木のような杉でした。杉と杉の間に空洞があり、何かが祀られていてもおかしくないと思えます。とても神秘的な杉でした。ここを過ぎるとササユリが見られるようになりました。
26ササユリ
関東では見られないユリです。種子で繁殖し、発芽してから花をつけるまで7年前後かかると言われています。花期は6〜7月で1週間程で散ってしまいます。今日はラッキーな日でした。文字通り葉がササのようでした。
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26ササユリ
関東では見られないユリです。種子で繁殖し、発芽してから花をつけるまで7年前後かかると言われています。花期は6〜7月で1週間程で散ってしまいます。今日はラッキーな日でした。文字通り葉がササのようでした。
27三ヶ上頂上と山頂から望む
花知ヶ仙&妹山
中央の役行者(えんのぎょうじゃ)の石仏がある所が標高1,062mの頂上と思われます。石仏の背後には標高1247.5mの花知ヶ仙(はなちがせん)、その右前には標高1121.2mの妹山(いもやま)が見えました。
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27三ヶ上頂上と山頂から望む
花知ヶ仙&妹山
中央の役行者(えんのぎょうじゃ)の石仏がある所が標高1,062mの頂上と思われます。石仏の背後には標高1247.5mの花知ヶ仙(はなちがせん)、その右前には標高1121.2mの妹山(いもやま)が見えました。
28役行者石像とヤマツツジ
修験道の開祖といわれる役行者(えんのぎょうじゃ)は、大化の改新の詔が出された当時、13歳の若さで奈良の葛城(かつらぎ)山に登り櫛羅(くじら)の滝や行者の滝に打たれ、修行を開始しました。三ヶ上の岩場も修験道の修行の場だったのでしょう。
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28役行者石像とヤマツツジ
修験道の開祖といわれる役行者(えんのぎょうじゃ)は、大化の改新の詔が出された当時、13歳の若さで奈良の葛城(かつらぎ)山に登り櫛羅(くじら)の滝や行者の滝に打たれ、修行を開始しました。三ヶ上の岩場も修験道の修行の場だったのでしょう。
29ヤマツツジとイワキンバイ
イワキンバイは中国山地では山頂付近にある岩上に生育しています。岡山県では準絶滅危惧種に指定され、真庭(まにわ)市と奈義(なぎ)町とこの鏡野町ぐらいでしか見ることができないようです。岩場のあっちこっちに咲いており、頂上から少し南西に下った岩場でイワキンバイの動画を撮りました。
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29ヤマツツジとイワキンバイ
イワキンバイは中国山地では山頂付近にある岩上に生育しています。岡山県では準絶滅危惧種に指定され、真庭(まにわ)市と奈義(なぎ)町とこの鏡野町ぐらいでしか見ることができないようです。岩場のあっちこっちに咲いており、頂上から少し南西に下った岩場でイワキンバイの動画を撮りました。
30山頂より上斎原集落景観
三ヶ上頂上から四方を山林に囲まれた上齋原(かみさいばら)集落が見えました。集落の向こうに鳥取県との境の稜線も見えています。
30山頂より上斎原集落景観
三ヶ上頂上から四方を山林に囲まれた上齋原(かみさいばら)集落が見えました。集落の向こうに鳥取県との境の稜線も見えています。
31三ヶ上三角点尾根へ
三ヶ上は山頂が3つの頂に分かれています。最高峰<写真27>、中央峰<この写真左側>、そして三角点峰<この写真右側>のうち、多くの登山者はここ最高峰までしか来ませんが…<写真34>以降へ
31三ヶ上三角点尾根へ
三ヶ上は山頂が3つの頂に分かれています。最高峰<写真27>、中央峰<この写真左側>、そして三角点峰<この写真右側>のうち、多くの登山者はここ最高峰までしか来ませんが…<写真34>以降へ
32三ヶ上頂上の
不動明王石像
役行者<写真28>を少し南西に下った所に不動明王石像が設置されていました。この石像の建立は1576年となっていました。岩場を下り三角点峰に向かいましたが、少し東寄りに行き過ぎ、連れが進めなくなったためいったん引き返しました。岩場の下部から動画を撮りましたが、なかなかいい眺めでした。
32三ヶ上頂上の
不動明王石像
役行者<写真28>を少し南西に下った所に不動明王石像が設置されていました。この石像の建立は1576年となっていました。岩場を下り三角点峰に向かいましたが、少し東寄りに行き過ぎ、連れが進めなくなったためいったん引き返しました。岩場の下部から動画を撮りましたが、なかなかいい眺めでした。
33三ヶ上頂上挟まった石
岩場の正規ルートまで引き返したところです。この頂上一帯が岩の多い所でした。その中でもこの石群とその中央に挟まった石がインパクト大でした。もしかして磐座(いわくら)?ノアザミやヤマツツジなどの植物が茂った草原の間の細道では、ところどころにササユリが咲いており、動画を撮ってみました。
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33三ヶ上頂上挟まった石
岩場の正規ルートまで引き返したところです。この頂上一帯が岩の多い所でした。その中でもこの石群とその中央に挟まった石がインパクト大でした。もしかして磐座(いわくら)?ノアザミやヤマツツジなどの植物が茂った草原の間の細道では、ところどころにササユリが咲いており、動画を撮ってみました。
34ササユリ
一株に3つの花が開花していました。この日一番の美人でした。
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34ササユリ
一株に3つの花が開花していました。この日一番の美人でした。
35ササユリ&三ヶ上
三ヶ上三角点峰に向かう途中で、三ヶ上最高峰<写真27>を振り返ってみると、ササユリ越しに岩群に満ちた山容が見えます。この山に来てよかったと思えるシーンです。
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35ササユリ&三ヶ上
三ヶ上三角点峰に向かう途中で、三ヶ上最高峰<写真27>を振り返ってみると、ササユリ越しに岩群に満ちた山容が見えます。この山に来てよかったと思えるシーンです。
36ニガナ
写真のようにニガナの頭花は通常5枚ですが、たまに6枚のものもあります。8〜11枚のものはニガナと区別されて、ハナニガナと呼ばれています。少し滑りやすい木陰の道を下ります。
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36ニガナ
写真のようにニガナの頭花は通常5枚ですが、たまに6枚のものもあります。8〜11枚のものはニガナと区別されて、ハナニガナと呼ばれています。少し滑りやすい木陰の道を下ります。
37三ヶ上三角点峰頂上から
大地山&泉山を望む
三ヶ上三角点<1,034.9m>頂上より南方面を望むと、手前に大地山(おおちやま 1,077m)、向こうに泉山(いずみがせん 1,209m)が見えます。
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37三ヶ上三角点峰頂上から
大地山&泉山を望む
三ヶ上三角点<1,034.9m>頂上より南方面を望むと、手前に大地山(おおちやま 1,077m)、向こうに泉山(いずみがせん 1,209m)が見えます。
38三ヶ上三角点
現在の地形図上には標高1,034.9m、鏡野町のガイドブックの地形図には1,035.1mと高さが前者に修正されたのかもしれません。訪れる人も少なく、三角点は目立たない所に設置されています。周辺はドクダミの花畑でした。今回は雨上がりなので冒険はせず、ここから引き返します。
38三ヶ上三角点
現在の地形図上には標高1,034.9m、鏡野町のガイドブックの地形図には1,035.1mと高さが前者に修正されたのかもしれません。訪れる人も少なく、三角点は目立たない所に設置されています。周辺はドクダミの花畑でした。今回は雨上がりなので冒険はせず、ここから引き返します。
39ゴイシシジミ
表面は一様に黒く、裏面は白地に黒い碁石状の斑点があります。かわいいので動画を撮ってみました。幼虫は蝶全種の中で唯一肉食性でアブラムシを捕食します。成虫になってからもアブラムシが出す汁を吸います。蝶のイメージを覆す衝撃的な蝶です(*_*;
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39ゴイシシジミ
表面は一様に黒く、裏面は白地に黒い碁石状の斑点があります。かわいいので動画を撮ってみました。幼虫は蝶全種の中で唯一肉食性でアブラムシを捕食します。成虫になってからもアブラムシが出す汁を吸います。蝶のイメージを覆す衝撃的な蝶です(*_*;
40ノアザミ
&トラマルハナバチ
この時期はたくさんのノアザミが咲いています。そしてノアザミには必ずと言っていいほど、トラマルハナバチが花粉などを集めているシーンに出くわします。マルマル&フサフサの可愛いハチです。動画を撮っていると、もう1匹来てくれました(*^^*)
40ノアザミ
&トラマルハナバチ
この時期はたくさんのノアザミが咲いています。そしてノアザミには必ずと言っていいほど、トラマルハナバチが花粉などを集めているシーンに出くわします。マルマル&フサフサの可愛いハチです。動画を撮っていると、もう1匹来てくれました(*^^*)
41ヒオドシチョウ
最高峰<写真27>まで引き返し、少し東の岩場からの景観を楽しんで下山しようとすると、足元にいました。成虫で越冬するため、早春に見られる蝶というイメージがありましたが、6月に羽化して標高の高いところで夏眠するため、この時期にもよく見られるようです。はねの裏面は枯れ葉のようなこげ茶色といたって地味で、樹木の幹や枯葉の積もった地面にとまると見つけにくいのですが、羽ばたきした際に鮮やかなオレンジ色に黒い紋がある表面が見え、すぐにわかります(動画参照)。
41ヒオドシチョウ
最高峰<写真27>まで引き返し、少し東の岩場からの景観を楽しんで下山しようとすると、足元にいました。成虫で越冬するため、早春に見られる蝶というイメージがありましたが、6月に羽化して標高の高いところで夏眠するため、この時期にもよく見られるようです。はねの裏面は枯れ葉のようなこげ茶色といたって地味で、樹木の幹や枯葉の積もった地面にとまると見つけにくいのですが、羽ばたきした際に鮮やかなオレンジ色に黒い紋がある表面が見え、すぐにわかります(動画参照)。
42ヤマアジサイ
周辺に群生していました。そういえば、この日の前日、NHKニュースで新見市大佐小阪部の個人宅の裏山で130種類、千数百株のヤマアジサイが見頃を迎えているというレポートがありました。岡山県北部のあちこちでまだ見られそうです。
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42ヤマアジサイ
周辺に群生していました。そういえば、この日の前日、NHKニュースで新見市大佐小阪部の個人宅の裏山で130種類、千数百株のヤマアジサイが見頃を迎えているというレポートがありました。岡山県北部のあちこちでまだ見られそうです。
43マタタビ
6月から7月にかけて直径2cmぐらいの花をつけます。花をつけるつるの先端部の葉は、花期に白化し、送粉昆虫を誘引するサインとなっていると考えられています。動画も撮りました。
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43マタタビ
6月から7月にかけて直径2cmぐらいの花をつけます。花をつけるつるの先端部の葉は、花期に白化し、送粉昆虫を誘引するサインとなっていると考えられています。動画も撮りました。
44三ヶ上下り途上道より
鳥取県&岡山県境尾根景観
下山途中に突然、前方の視界が広がる時があります。岡山県と鳥取県の境にある峰々が見えます。
44三ヶ上下り途上道より
鳥取県&岡山県境尾根景観
下山途中に突然、前方の視界が広がる時があります。岡山県と鳥取県の境にある峰々が見えます。
45樋合の桜後継樹
組織培養技術により、天然記念物に指定されている岡山県下6本のサクラのクローン苗を作り出し、それぞれの親木の近くに植栽しました。平成14年3月に植栽した樋合(ひ あい)の桜の後継樹も無事咲いたそうです。ちなみに、この親木は墓地の中にあり、ほとんど切り株のような姿になってしまっているようです。後継樹もかつての親木のような大木に育ってもらいたいです。
45樋合の桜後継樹
組織培養技術により、天然記念物に指定されている岡山県下6本のサクラのクローン苗を作り出し、それぞれの親木の近くに植栽しました。平成14年3月に植栽した樋合(ひ あい)の桜の後継樹も無事咲いたそうです。ちなみに、この親木は墓地の中にあり、ほとんど切り株のような姿になってしまっているようです。後継樹もかつての親木のような大木に育ってもらいたいです。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 サブザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 昨年5月中旬に初めて訪れ、その魅力に取り憑かれて、今年は6月下旬に訪問しました。6月下旬の三ヶ上(さんがじょう)もやはり魅力的でした。5月から7月にかけて化粧直しとでもいうべきでしょうか、その自然はかなり変化します。ここを訪れる人の多くが純粋に山登りを楽しむのですが、麓の上齋原(かみさいばら)から三ヶ上頂上まで様々な動植物を観察することができます。詳細は写真や動画でアップしていますが、特にササユリは三ヶ上の稜線上に集中して咲いており、三ヶ上の3つのピークを結ぶ稜線はさながらササユリロードと化していました。他のユリ科の植物に対し花期が早いですが、7月初めまで見られるかもしれません。

 そして、三ヶ上のもう1つの魅力は頂上とそこから望む景観です。写真や動画でも紹介していいますが、頂上は1,000m級の山なので草木も生い茂っており、そうした草木の茂みからたくさん露出している岩の景観は神秘的に映ります。まさに山岳信仰の霊峰にふさわしい山です。また、頂上から花知ヶ仙(はなちがせん)や泉山(いずみがせん)などの人気の山も展望でき、頂上の滞在時間も長くなりがちです。今回も頂上にはゆっくりと食事やおしゃべりを楽しむ方々が何組かおられました。また機会があれば、岩場周辺をのんびり歩いてみたいと思います。




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