三峯神社〜雲取山〜飛龍山〜将監峠〜落合バス停 1泊
- GPS
- 32:00
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 2,132m
- 下り
- 2,073m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 5:31
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 9:15
復路 落合15:30発 山梨交通バス 塩山駅16:40着(10:00,15:30の2本のみ、しかも土日のみ)
天候 | 晴れたり曇ったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西武秩父発8:30三峯神社行バスに乗るのだが、立ったままはつらいからだ。 結果的にバス停並び順1位の我々だけでなくバスはギリギリ全員座れた。 カラのバスを従えて2台で発車(なぜ?)、三峯口駅からの乗客は2台目のバスに乗った(なるほど)。いつもこのようにしているのかどうかは不明。 将監峠からの帰路は、三ノ瀬からタクシー(1万円)か、更に犬切峠経由で2時間歩き落合からバス(1100円)で迷った。 更に三ノ瀬から丹波まで車道3時間の別道もあり。ただこれは長すぎる。 結局、落合15:30発のバスに乗った。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雲取山から将監峠までは大半が南側斜面のトラバース。 特に危険なところはないが、谷側は踏み抜きリスクが少々あるので全面的油断は禁物かも。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
カメラ
|
---|
感想
2016年7月2日土曜日
昨夏に北アルプスの水晶岳と温泉沢の頭の間をついに踏破し、北アルプス縦走路の最後の空白を埋めたのだが、それ以来「どうしても行かなくてはならない道」が無くなってしまった。
そんな時に尊敬する先輩が「奥多摩とは何か」という著作を公開した。
E.H.カーやクシシトフ ポミアンにも感動したが、所詮奥多摩なんて奥多摩でしょ と思っていた私には頭の中がクリアになって感動ものだった。
雲取山から金峰山が次なる目標として浮かんだ。
ということで、まずは雲取山から飛龍山を歩くことにした。
こうして10:05、標高1000mの三峯神社バス停のスタートラインに立ったのだった。
バス停は本殿よりも上にあるので、不信心にもいきなり本殿にお尻を向けたまま雲取山に向かう。
杉やヒノキ、ヒバの森の緩やかな登りを、同行のT氏と話をしながら、スローに前進する。
何せ今日は雲取までの5時間だけなのだ。
ほぼお昼に霧藻ヶ峰の休憩所に到着。おにぎりを頬張る。
前後して登ってきたご婦人方も到着し、珈琲を注文している。
ここの珈琲のために登って来たとか。きっとおいしい珈琲なのだ。
この方達とは別に前後して登ってきたピンクの似合う美人も何かを作って食事中。
お清平、前白岩山と進み白岩小屋で休憩。白岩小屋は雨風はしのげるが廃屋に片脚を突っ込んでしまっている可哀想な小屋で、現役ではなさそうだ。
白岩岳への登りは今迄とは違い急な登りだ。それでもここまで超ゆっくりて登って来たので余力を保ちながら進む。
「これはどうなっているんだ?」T氏が突然声をあげた。
芋の木ドッケの頂上を踏む道と巻道の分岐に来た時だった。
芋の木ドッケのピークを経由するなら左。巻道なら右のはずだった。
いずれも雲取への道で、ピークを通るかどうかだけのハズだった。
しかし道標は「雲取に行くなら無条件で巻道」「左に行くと長沢山に下るだけ(芋の木ドッケピークは無視)」のニュアンスだった。
昭文社の地図を見るとこの辺りに芋の木ドッケと書いてあるが、どこを指すのかあいまい。「(1946mの)ピークが芋の木ドッケ、それしかないよ」とT氏は少し怒っていた。
大ダワからは女坂を登る。
雲取の天場には張り切れないくらいのテントが張ってある。
丁度大学のサークルの合宿のようだった。
小屋の受付を済ませ、ビールで乾杯。うまい。
2ヶ月前の越後丹後山では、避難小屋のためビールを諦めたのを思い出す。
部屋では同室の仲のいい2人連れ(男女ではありません)に高級酒をご馳走になる。2人はもともとの知古ではなく一緒に登るのが3回目との話だった。
40年以上同じ会仲間で登り続けている我々は、新しい山仲間と活動的に過ごす姿に驚いた。
食事も美味しく、8畳に4名 コタツ付きと快適だつた。
2016年7月3日日曜日
5時前に揺すり起こされる。同室の3人は随分前から起きているようだった。
あいにくの曇天だが、5時からの朝食を終え、5:40に出発。
同行のT氏は生卵がもたれたとかで不調。
雲取山頂は大学生で賑やか。
曇天ながら展望がきき、数十キロの範囲の山が展望できる。
T氏は長沢背稜や三頭山など私のほとんどわからないエリアについても詳しく、私はこれらの山の位置関係に頷く。
雲取山の避難小屋はキレイな小屋になっていた。
昨晩は大勢の人が泊まったのかもしれないが、室内はキレイに片付いていた。
ここで、この先は飛龍、将監峠から三ノ瀬に下りさらに青梅街道の落合バス停まで下ろうと目標を定める。
将監峠に12時に着けば、15:30の最終バス(土日のみ朝、夕の2本だけだが)に間に合う算段だ。
雲取山をあとに飛龍山に向かって歩く。整備された道の下りだった。
下界は日中30度とのことだが、標高2000m近い朝の樹林帯は涼しく快適だ。
十数分下ると右に雲取山荘からの巻き道が合流。ただし危険なので通行しないよう書かれていた。
間も無く三条ダルミを通過。小さな草原の鞍部だ。
狼平、三ツ山の巻き道と緩やかな良い道を進む。三ツ山の巻き道あたりから道に岩や石が増えやや歩きにくくなる。基本的には南側斜面の等高線をたどるような道が続く。ただしら小刻みな登り下りが隠れているが。
木に小さな矢印板が見えた。何も書いていないが向かう方向は右の急な登りだから飛龍山への直登ルートに違いない。GPSで確認して登り始める。
人が少なく標識のない分岐ではGPSはほんとうにありがたい。昔は地図とにらめっこしながら歩いたなぁと一人で頷く。
飛龍山は展望はなく樹林の中だ。東側のピークに棒が1本立っているだけの山頂だった。
北天のタルまでは、要所にははっきりと道標があったのだが。
25分ほど下ると縦走路(巻き道)に着く。山レコでは飛龍権現と地名が付いているところだろう。
2-3分も歩くと禿岩の付け根に着いた。駆け登ると素晴らしい展望だ。周囲が見えそうだったら写真一枚撮って損はないところだ。
飛龍からも南斜面の等高線をたどるような道が続く。
モリ尾根という大きな尾根を巻き、多少の登り下りをしながら前進する。
小さな標識の将監小屋への分岐を過ぎ、11:51将監峠に到着。ガスの深い時には迷いそうな広い草原だ。
将監峠をギリギリながら予定内の11:58に出発。牛王院平の巻き道(昭文社の地図にはない)から七ツ石尾根に出て下る。
巻き道も尾根道も実に良い道で快適。どんどん標高を下げる。
12:38には将監小屋からの林道と合流し、間も無く三ノ瀬の舗装道路に到着。
落合まで下る覚悟ができているから舗装道路をバリバリ下る。
三ノ瀬は草の伸びたテニスコート跡地などリゾート跡地や廃屋が並び少し哀しい集落だ。
道路脇にゴミが大量に捨てられたままになっていたり、人の手が行き届かなくなってしまっていた。
三ノ瀬には1台の自販機もなく、一ノ瀬に行けばコーラにありつけるだろうと期待して下る。木陰はなく暑い!
しかし、一ノ瀬の集落も人の手が行き届かなくなっていた。人が住んでいるらしい家はあったがそれだけだった。
結局コーラにはありつけないまま犬切峠の登り口で、ぬるい水とパンで気合いを入れ直したのだった。
2.5万図によると犬切峠には山道もあるにはあるようだったが、よくわからないこともあり車道をゆっくりと登る。200mの登りは堪えたが、峠道にさしかかってからは木陰も多く助かった。
峠を下り、鶏冠神社前を通り15:05落合に到着。
閉店した酒屋の自販機で缶入りソーダを一気飲みしてバスを待つ。
発車の2分前にバスは登場。乗客3人のバスだったが、柳沢峠と大菩薩嶺登山口で満席となった。約1時間かけて塩山駅に到着。バスのPASMO読み取り機が壊れ現金精算のみのおまけ付きだった。
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