しっとりと雨を楽しむ〜上高地観光と霞沢岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 1,590m
- 下り
- 1,570m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 6:00
- 山行
- 12:10
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 13:40
天候 | 雨ときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡駐車場(\600/日) 沢渡駐車場から上高地行きシャトルバス(\2,050/往復) |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地バスターミナルに登山ポストあり(保険にも入れるようです) 道も道標もしっかりしており、迷い箇所、危険箇所なし、ヘルメットも不要 |
その他周辺情報 | 沢渡 梓湖畔の湯(\720) |
写真
装備
個人装備 |
テント装備一式
|
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感想
連休は好天が望めないことからロング縦走はやめて、晴れのスポットねらい。
常念山脈をつなぐ道は、蝶が岳から南が未踏です。
今回は観光プラスゆっくりテント泊で、最南端の霞沢岳へ、上高地からピストンしてきました。
予報通りの雨もしっとりとした森の散策には相応しく。盛りのお花畑とさまざまな虫たちの飛び交う楽園に、とても素敵な山歩きができました。
いつもは通り過ぎてしまう上高地は、観光で初めて来た時から虜になった場所です。
今回は改めて、観光スポットをめぐりました。
せきとめられてボートの浮かんだ大正池も、その雰囲気と青い水は昔のまま。帝国ホテルの傘を持った中高年の方々が、思い思いのペースで朝の散歩を楽しんでいます。
田代池から、母と泊まったことのある温泉ホテルを過ぎてかっぱ橋まで。雨でも心地よいハイキングルートです。そして明神では透き通った神秘的な池を堪能し、嘉門次小屋で岩魚の塩焼きをいただきました。自然の恵みに感謝です。
そして今日初めての登山道へ。最初は広い林道をゆるやかに進み、大きな沢にかかる橋を渡ると、だんだん急登になります。昨日からの雨で増水した2つの沢を渡渉し、つづれ織りの道を上り詰めると峠に出ます。
サンカヨウの実が至るところになっていて、なにかの虫のゆりかごのようなオトシブミがたくさん落ちていました。
徳本峠の小屋はもう15年ほど前に一泊して、残雪の中を島々谷を下った思い出があります。まだ岩魚留小屋があった頃です。小さな佇まいがとてもいい感じ。小屋の方も親切でした。テン場は整備されており、雨でしたが水はけも良く快適でした。
気温もそれほど下がらず、雨の音を聞きながら山にいる幸せを感じます。
二日目は霞沢岳ピストンからの下山。明るくなった4:30頃スタート。やはり雨です。
今回は痛恨のザックカバー忘れ。65センチの透明なジャンプ傘で歩いてきましたが、邪魔になるので置いていきます。
うっすらと霧に包まれた森は美しくもあるのですが、北アルプスに来たという実感はゼロ。ジャンクションピークも視界ゼロ。雨と泥濘の道にテンション上がらず、晴れ乞いの歌を歌いながら、今回は修行とあきらめ。ときどき広がるお花畑に足を止め、蒸し暑いアップダウンを繰り返すこと数時間。
突然、視界が開けK1に到着。今までの霧はどこへ?上から見ると信州側が厚い雲に覆われています。K1からは真下に六百山、奥穂〜吊り尾根〜前穂、西穂へのギザギザな稜線、笠ヶ岳、焼岳がすっかり見えています。はるか下には昨日、湖畔を歩いた梓川が。絶景を見ながらとっておきのアップルパイ。
これから目指すK2を捉えながら、シャクナゲの道を下ります。そしてK2から初めて見えた霞沢岳。
もう少し荒々しい山というイメージだったけど、とても優美な稜線です。
シナノキンバイやハクサンイチゲ、ハクサンフウロが咲き乱れるお花畑を超えると、さくっと山頂へ。感動。会いたかったよ〜。ほんと来てよかった。
流れる雲に刻々と姿を変えてゆく絶景を独り占めにして、しばらく山頂で過ごしましました。
名残を惜しんで標識と握手して。帰り道は何度も振り返る。K1から下るとまたすぐに雲の中へ。しばらく下った頃に4人の方が、登ってこられました。小屋をゆっくり出て、もう一泊するらしいです。テンション下がり気味の様子だった、上はすごいですよ!と一言。
でも帰りはだんだんと疲れモード。アップダウンしてきた分の登り返しがほんときつい。数を数えたり、歌を歌ったり。そのうち信州側も晴れてきて、やっとたどり着いたジャンクションピークでは朝には見えなかった景色が広がっていました。
徳本峠小屋でテントを撤収。この日は既に4張りほど設置してあり、みなさん早めに到着して山の時間を楽しんでいらっしゃいました。
青空にそびえる明神に、今回も無事歩いてこれたことを感謝して。
またいつか、蝶ヶ岳から徳本峠までの道をつなげたいと思います。
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