白山 加賀禅定道 ハライ谷〜天池


- GPS
- 08:43
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,853m
- 下り
- 1,845m
コースタイム
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 8:39
天候 | 晴れ のち ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
その県道に進入し1kmほど走らせると右手に加賀禅定道ハライ谷登山口が現れる。 登山口前の路肩スペースには5〜6台ほど駐車可能。 トイレ&水場はなく事前に済ませておくように。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
檜新宮手前には水場がございますけれど、水の出具合等の状況確認していないため有無は解りません。 期待しないほうが賢明ですので事前に確保の上挑むべし。 コース全体的に下草がよく刈られ明瞭だが朝露対策のためスパッツ等の対処はあったほうがいい。 危険個所と思えるポイントにはロープも施されているので安心して通過できる。 ※加賀禅定道は距離が長く(ハライ谷〜室堂間18km)日帰りプランをお考えならば天池までにされますと可能です。 |
その他周辺情報 | R157沿い白山市吉野にあります大門温泉にお邪魔いたしました。 入浴料370円ととてもリーズナブル。 内湯のみでサウナや露天風呂はなし。 ボディソープ、シャンプー、コンディショナーは備え付完備。 尚、7/30現在当施設において電気系統不具合が発生とのことでそれに伴い明るい時間帯のみ利用可能となっています。 入浴利用は午後6:00までとなっていますので注意してください。 復旧の目途が立っているとの情報を得ましたのでご利用される場合は一応スタッフのお方に確認されてくださいませ。 ほれほれ、こちらもご覧になってくだちい。↓ http://www.hakusan-spa.com/c6035.html |
写真
一里野までやってきたジョ。
ん?なんだ???
まぁいるわいるわ…、モン吉さん一族がぞ〜ろぞろやん。
はっきり言ってええか。
こちらに住んでいらっしゃる尾添の住民の皆様方よりもモン吉さん一族の方が圧倒的に多いような気がしますた。
その数100以上、立派な白山市の住民です。
登山口の三種の神器あり。
標識、コース案内板、登山届ポスト。
ついでに言うと「お助けストック」まで備え付よ。
至れり尽くせりだ〜ね。
「ぶ〜ん…」。
モタモタしているとアブの襲撃を食らいますのでとっとと出発しませう。
杉林に突入すると風が一切吹きこまないムーっとしたジメジメクライマックスを迎えることに…。
人にとって不快指数MAXゾーンではシダやコケにとってウキウキ快感快適ゾーンなんだな。
ハライ谷自慢のブナ巨木群にやってまいりますた。
森がお好きなお方でしたらこのポイントに差し掛かると思わず「ごっつぁん!」と言いたくなるで。
一番美しく輝く時間帯に目がけてこの地に来ることがミソよん。
思わず「何だこりゃ?」だよね。
普通の木の枝の切れ口にしか見えないんだけど、実はこの木「檜」なのよ。
檜新宮手前あたりから結構目についてくるねん。
この切れ口檜のおかげで辺りは独特の香しい薫りが漂っていた。
超リラクゼーションに心を奪われ5分休憩しちゃったわ。
(画像と文面でこの癒しの感動をお伝えできないのが残念でならん)
ちなみに檜って樹皮に鼻を近づけても良い香りがしないのよね。
切断や加工を施すことによって良い香りが放たれるんだって。
それに殺虫効果もあって総檜の家では蚊やダニも寄せ付けないらしいわよ。
私もそんな家に住んでみたいよ…。
加賀禅序盤はお花に恵まれなかったがその代り心躍る森やコケを存分に楽しめた。
そすてかなりの種類のキノコもニョキニョキしよって足元を賑わせてくれたのだった。
(キノコフェチのnakkiさん、kakukiyaさんのウハウハ天国)
しかり場分岐の看板に書かれている温泉に浸かる御嬢さんの姿に目を奪われながら一服。
出発後、木から生えるナメコタイプの白いキノコが現れた。
キノコの世界も奥が深くて難しいし、もちろん手も出せやしない。
口長倉山駅(山頂で三角点もある)に到着。
私、各駅停車の鈍行列車なので一応は停まります。
だけどこのコースをチョイスされるお方はほとんどが新幹線タイプの猛者ばかりなのでこの地に停まることはなく無情にも通過されちゃいます。
これから進む美女坂が完全にガスの海に沈んでしまった。
こんなの見せつけられるとこれより先に行こうか躊躇してしまう。
「何も見えない天池に行って楽しいか?」ともう一人の自分が問いかける。
う〜む…。
とりあえずはこの先の避難小屋まで行って考えよう。
今のところ誰とも出会わず週末市ノ瀬の賑やかさがまるで嘘のようにプライベート感満載で楽しんできた。
奥長倉山避難小屋に到着するとゴソゴソと獣の気配が…。
北斗神拳戦闘MODEで挑もうとすると小屋前から現れたのは…。
「ん?、アナタまたですか?」。
ピンクのヘルメットをかぶる週末おなじみの人が現れました。
それはmomochannさん。
先週ゴマ平避難小屋で危険な夜の過ちを犯したばかり。
これで2週連続、通算4度目の遭遇となった。
今回momochannさんはお仲間様とお越しになられて小屋に前泊、今朝方には天池を堪能されてこれから下山だそうです。
運命の彼とホホタッチを交わしここでお別れ、私は計画どおり天池へと向かう。
皆様方から嫌われ者扱いをされている美女坂でありますけれど、私もはっきり言って嫌いです。
道は急だし、狭い上にコケ蒸して滑りやすく歩きにくいし。
しかり場からここまでゴンドラがあったらと常々思う。
だけど今日はへっちゃらだった。
それは先週地獄の北縦走路を経験したためか?美女坂のキツさがあまり感じられなかった。
おおーっ!!!、ま、マジ???
奇跡の青空が見事復活じゃ〜!!!
もう見られないと諦めていた四塚山と清浄ケ原がスコーンと現れ出したジョ!
クライマックスを前にしてこの展開たぁドラマだぜ!
ふふん、9回裏2アウトからの我が軍の反撃を見せてくれるわ。
って誰かさんのパクリがポロリ。
せやけどこんな時に発する言葉でっせ。
起死回生の逆転弾を食らわせてやった気分。
キトキトなニッコウキスゲさんが煌めいて超マブシイ。
来てよかった。
お花畑にはいっぱいお花が残っていたよん。
ミヤマシシウドさん、ハクサンフウロさん、オンダテさん、チングルマさん、ミヤマダイモンジソウさん、ミヤマキンバイさん、などなどなど。
ひまわりとあさがお以外ならなんでも揃っているといった感じだった。
さぁメシだ。
皆様、鉄分や食物繊維をちゃんと摂取されています?
私もね足りないな〜と感じているんですよ。
そんな時に重宝するのがコレ。
ゴボウサラダパックよん。
あとねひじきの煮物パックなんかもいいわよ。
昆虫界のボルトこと最速アスリートのオニヤンマ選手が池の周りをヒュンヒュン飛んでいます。
もちろんそんなシーンをシャッターに収めることなんざ私の技術とバカちょんカメラではできません。
お尻を池面にツンツンさせているんですけれど産卵シーンなんでしょうかね〜?
美女坂を降り切ったらその後はいくら下山とはいえ幾度となくアップダウンが繰り返される。
時間的にも一番気温が高い頃を迎えての標高ダウンである。
暑さと体力&気力のみのMな世界に突入だ。
なんだか山火事が起きているシーンにも見える。
天池にて出会った楽々新道からの周回快速マンがおられましたけれど、その彼には1度もリードを許すことなく私はぶっち切った。
今日も蒸し暑くて飲料の消費が著しい。
しかり場を過ぎて最後の1本に手を付けてみると…。
凍らせておいた1Lポカリがまだ半分くらい融けずにいた。
この状況下でキンキンに冷えた飲料を飲めるのは非常に有難い。
感想
週刊Millerタイムがやってきました。
締め切りはいつも週末。
お外は良いお天気だっつうのにウチにいます。
夏休みの宿題が出来ないガキんちょと一緒だよ。
昔も今もまったく成長していない私である。
それでは本題。
え〜、暑い日が続きますわね〜。
皆様、どのようにお過ごしでしょうか?
私はね、この週末またまたお泊り計画を考えていたのよ。
それは昨年ハニーちゃんと試みた「市ノ瀬午後発お泊りプラン」を決行しようと荷物をまとめ車を走らせた。
それがどうだい、山に向かえば向かうほど雲がドス黒くなり始め、白峰に差し掛かった辺りから遂にポツリと落ちてきた。
こりゃこの時期特有の夕立だな。
更に車を進めると百満貫岩付近では豪雨に変わり法面からは無数の滝が発生。
道沿いを流れる川も濁流となった。
道は半分以上川化し、正直生命の危機さえ感じてしまった。
もうこの時点でお山MODEとはとっくのおさらば、シッポを振って自宅まで逃げ帰りますた。
平野部に戻ってくるとウソのようにカンカン照りやん。
ホントお山のお天気は怖いね〜。
翌朝、前日の昼前豪雨が頭をよぎり計画を短めに設定しないといけないなと考えていた。
かといって近場の低山散策では灼熱地獄に加えお楽しみのお花も乏しいので思考から外さざるを得ない。
林道利用の赤兎山なんかがお手頃でバッチグーなんだが、それでも標高が1600くらいなのでやはりこの時期では暑くてたまんない。
この時期なんつっても2000は欲しいところ。
う〜ん、そう考えるとウチから一番近くて2000越えとなるのは白山加賀禅定道天池か楽々新道の小桜平が見えてくる。
ま、どちらにせよ同方向にあるのでとりあえずは向かうことにしてその時の気分で決めてみよ。
まずは加賀禅定道の加賀新道取付きへ向かってみた。
一里野スキー場を絡めるように林道を走る。
高度を上げるにつれ草が生い茂り落石が目立ち始める。
正直気持ちのいいものではない。
それにビックリしたのが猿の群れの半端ないことである。
いったい何家族いるのか?100匹以上はいたような気がする。
気になるのは車にコツンコツンattackしてくるアブの襲撃だ。
こりゃ車から降りたら大変な目に遭いそうだわ。
つうことで加賀新道プランは不戦敗。
退散して他のプランに切り替え。
林道一里野岩間線に進入すると加賀禅定道ハライ谷登山口に差し掛かった。
登山口前には豪華な乗用車と普通の乗用車とカッコいいチャリがあった。
う〜ん、入場者ありか。
それならここに決めよう。
準備しているとまた憎っくきアブがパラサイトしてきよんねん。
養蜂園長コスチュームに変身して速やかに登山開始。
森には陽が射しはじめ涼しげな蝉の鳴き声が心地よく響く。
静かで品の良い古の道、白山の歴史を感じるならやっぱここだな。
朝の通勤満員バスに揺られて向かった新宿駅にて階段をあくせくと登るサラリーマンを彷彿してしまうような砂防の石段登りとはえらい違いだよ。
しかり場まで順調に歩を進めた。
やっぱ荷物が軽いって有難いやね。
先週の泊り装備とは月とすっぽんだよ。
更に言うと北縦走路を重装備で経験できたことが自信になったのか?少々の道では辛さを感じないと思える。
加賀禅定道もアップダウンの連発だが北縦走路に比べたらなんてことはない。
青空が広がっていたのもつかの間、進む方向にある美女坂がガスに覆い尽くされて沈んでしまった。
今まで何とか見えていた四塚山も同じく消えていってしまった。
「白い闇の世界に閉ざされた天池には込み上げてくる感動が果たしてあるのかい?」ともう一人の自分が問いかけてくる。
帰るんなら今と何度も思ってしまうがとりあえずは小屋まで向かって決断しよう。
実は小屋に行きたかった理由があるのよ。
変態が遠くから導いてくんねん。
おいで、おいで、おいで、小屋までおいで、とね。
小屋に到着するといたいた、変態が…。
変態とはもちろんmomochannさんの事よ。
そしてお仲間さん部隊と同行前泊し、今朝方一緒に天池を楽しまれたそうです。
彼とは2週連続の出会いで通算4度目。
今年の季節の流れと同じで彼とは妙なことに陥っている。
これって絆って言うんですか?
彼とはお別れし私も天池へ向かうことにした。
美女坂を登り上げたら来るんじゃなかったと思えるモノトーンの世界。
雨もいつ降り出すやらといった沈んだ気持ちに。
今年初の百四丈滝に挨拶を交わして計画通り天池へ進んでみる。
すると…。
ガスが切れパーッと空が開けたと思ったら青空と強い陽射しが蘇ってきた。
「お〜、これぞ天の恵み」。
一番思い描いていた理想の展開に導いてくれたのだ。
下界では今日も灼熱であるがここは涼しくて気持ちがいい。
お花もいっぱい咲いていて正に楽園であった。
昼食を摂りながらボーっと過ごす。
幸せである。(昨日登らなくて良かった)
充分に楽しんだらやっぱりいつ襲ってくるか解らない夕立。
とっとと下山だ。
下山時のブナ林ではガスが立ち込めてこれも今年初の幻想的な森を楽しむことができた。
今日は何もかも理想的に動いてくれたな。
momochannさんともまた出会えたしね…。
今度はどこで会うかしら???
完
コメント
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Millerさんこんばんは。お邪魔虫です
今日は出会いませんでしたね〜そんなに毎週会ってたら怪しまれますからね
またレコ書きますので覗きに来てください
momochannさん、こんにちは。
ありがとうございます。
私たちの赤いザイルの絆もこれっきりね。
これからはお互いの人生を全うしましょ。
今日は布団のシーツを噛みしめ、枕カバーを涙で濡らして眠ると思う。
でも私は平気。
あなたの大舞台を陰ながら応援させていただくことに情熱を注ぐわ。
ーby ひらりぃ・くりんとんー
つうか、今日もとある白山北部行ったんだけど現れなかったわね〜。
残念…。
赤いナイロンザイル事件ですな。強靭と思われていたザイルもあっさり切れて、グラウンドフォール・・・。
さすがに北部も飽きたから南縦走路か上小池かな?と思ってたんですが外れましたね。詳しくはこちら読んでくださいな、と宣伝
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-932732.html
くりんとんよろしく、「不適切な関係」もこれくらいにしといた方がいいのかも?ちなみに私、まだ釈迦新道歩いたことないんですよ〜でも混雑する市ノ瀬に行くのは気がひけるなぁ〜って思ってます。
しかし、また北部行ってたんですか?中宮道で思い出のゴマ平避難小屋まで〜って読みましたが、答えは来週末に期待しておきます
momochannさん、おはようございます。
ありがとうございます。
あら?
アナタ釈迦を歩いたことがないってか?
それならアナタにぴったりの良いプランをお教えするわよ。
市ノ瀬起点でぐる〜り世界一周の旅よ。
釈迦新道(白山釈迦岳PEAK GET)ー七倉ノ辻ー大汝峰ー御前峰ー南竜ー別山ー三ノ峰ー杉峠ー赤兎山ー三ツ谷ー市ノ瀬ゴール
おそらく42kmくらいあるかしら?
(地獄のマラソンコース)
越前禅定道の前哨戦としていかがかしら?
nakkiさんが先か?kabukiyaさんが先か?それともmomochannさんかしら?
楽しみにしてるわよ。
42kmですか!この灼熱の時期に杉峠あたりの低標高ゾーンを歩きたくないので、秋に1泊で臨みたいところですね
それまで猶予はありますので、お好きな方の下見を期待しておきます
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