【夏合宿!】カウンナイ川〜トムラウシ山
- GPS
- 54:05
- 距離
- 40.8km
- 登り
- 2,460m
- 下り
- 2,459m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 6:22
- 山行
- 25:57
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 26:28
天候 | 10日:晴れ 11日:晴れのち曇り 12日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
1時間 約10000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
下流部は膝上渡渉 滝の瀬十三丁はスリップ注意 |
写真
感想
さて、今年のお盆は会の夏合宿でカウンナイへ。
大学2年の夏ワン以来8年ぶりの再訪だ。
滝の瀬十三丁の感動は色褪せぬままか。
9日 プチ北海道観光
天気がよく分からない感じだったが、飛行機で関空から新千歳空港へ飛び、空港で会のメンバーと合流し、レンタカーに乗り込んで旭川を目指す。
樽前、恵庭を望み、途中果林樹でジェラートをつまみつつ、支笏湖経由で札幌へ。
voyageでスープカレーを食べ、275号線で樺戸、増毛を横目に北海道の大稲作地帯を抜けて旭川へ。
まつだのラーメンに舌鼓をうち、旭川からはタクシーで天人峡まで。
先行して北海道巡りをしていたHさんと天人峡で落ち合い、新設された足湯で宴会。
天気も好転し、予定通り入山できそうだ。
宴もそこそこに安心して眠りに着いた。
10日 いよいよ入山
翌朝、天気も良く川の水量も特に多いといった感じは見られず、絶好の入山日和だ。
早速、清流橋右岸にある林道を歩いていきポンカウン出合から入渓する。
宿泊地のカウン沢出合までは単調な川原歩き。
8年前はただただダルいとしか思えず、満足に地図読みもできた覚えもないが、聳え立つ柱状節理の岩壁や周囲の尾根の地形などをこまめに確認していると、割に現在地を把握できる。
これが8年間での成長なのだろうか。
あまり記憶に残っていなかったが綺麗な岩盤質のところもちょこちょこありいい感じ。
入渓して間もなくの618付近の函地形は左岸から巻きぎみに通過できる。
川原歩きは概ね膝下、時折膝上程度の渡渉を繰り返して進んでいく。
平水なら問題ないが、10〜20cm増えただけでもスクラム渡渉が必要になるかもしれない。
そんなこんなで進んでいき、ほぼコースタイムどおりでカウン沢出合へ。
昼過ぎくらいについたので昼寝などしてのんびり過ごす。
稜線にはガスがかかり始めまさしく夏山といったところか。
晩御飯はH田さん作の夏野菜カレー。本当に野菜たっぷりで美味しい!
もりもり食べて、酒宴へ。アヒージョやなど豪華なつまみで入山を祈る。
明日はいよいよ滝の瀬十三丁、どうなることやら。
11日 感動の滝の瀬十三丁から神々の遊ぶ庭へ
今日は山の日、滝の瀬十三丁にトムラウシ山と盛りだくさん。
ちなみに、H田は本日入籍!おめでとうございます!
今日はそこそこ長丁場なので3時起きで日の出とともに出発を目指す。
お馴染みの棒ラーを朝飯に食すべくお湯を沸かしていたが、さぁ茹でようという段階になり棒ラー忘れが発覚...
とりあえず今日はあるものでお腹を満たし出発することに。
今日も最初は川原歩き、支沢や屈曲点を確認しながら歩いていくと、どどーんっと川幅一杯のナメ滝、魚止めの滝が迎えてくれる。
とりあえず、朝一寒中水泳と釜に飛び込んで泳いでみると、さすが魚止め、いるわいるわオショロコマがうようよ。
しかし、さすが大雪の水の冷たさも尋常ではなかった。
さて、魚止めの滝はサクッと左岸からサクッと登って、ナメをこなすと今度は音止めの滝。
こんなでかかったっけ?
記憶にあるサイズ感より大分大きいが、こちらも見事な美しさだ。
大きい滝だが右岸からサクッと巻き気味に登れる。
そして、いよいよ滝の瀬十三丁の始まり。
川幅一杯にナメが広がり、斜度のあるところでは、まさに滝の瀬。
8年ぶりだが、圧巻の光景。色褪せることのない感動がそこにはあった。
すげぇーという、言葉でしか感動を表現できない語彙力もかつてのまま...
生えている苔が絶妙のフリクションを発揮してくれるが、それ以外のところや水流が強いところはスリップ注意。
途中、長めのウォーターシュートとなってしまったメンバーも...
延々と続くかと思えるナメを思い思いに歩く。
途中で出合うイチョウ沢は大きな滝となっていてこれも見事。
途中、朝陽が射し込みキラキラと輝く箇所は、本当に美しくかった。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、終わりを告げる滝が姿を現す。
この滝は右岸からサクッと登って滝の瀬十三丁はおしまい。いや、素晴らしかった。
少し歩くとオーバーハングの直瀑。
これも記憶より大きく見事な滝だ。
巻きは右岸から。踏み跡辿って岩壁の下へ来ると、残置ロープが張ってある段差がある。落石に注意しつつ残置ロープ頼りに登る。
沢に戻る直前に一張分のテント場がある。
続くは両股が滝で出合う1360mの二股。滝を巻きつつ左股へ進む。
真ん中の尾根に巻き道があり、入口にはデポ旗が着いている。
踏み跡を歩いて滝上へ。ここも沢に戻る手前にテント場がある。
ここから少し進んでいくと源頭部らしい雰囲気となってくる。
1600m付近には滝がいくつか続く、裏からも見れる修業の滝や、滝の瀬十三丁を思い起こさせるナメ滝などもあり、青空の下、快適な遡行となる。
両岸にはやチングルマなどの花が咲き始める。
滝も一段落するといよいよ源頭部。
ところどころ残る雪渓などもみつつ、イワイチョウやシナノキンバイなど多くの花が咲き乱れる中を歩く。
まさしくカムイミンタラ、以前来たときよりも花が多くて感動だ。
そんなこんなで、トムラウシ山への縦走路へ。
適当に荷物をデポして、ピークを目指す。時間は午後に差し掛かり、ガスが出始めてしまった。
とりあえず、毎度のロックガーデンを越えていく。相変わらず面倒なルート。
ロックガーデン上の荒涼とした感じはまさしくトムラに来たといった感じだ。
ガスがかかったり、とれたりする中、時折ある花を楽しみながら北沼を通過し、最後のひと登りをこなしてトムラ山頂へ。
4年ぶりの5回目。ガスガスで景色が見えないので残念だが、ここまでの行程を考えたら最高のルートでトムラにこれたたいえるだろう。
長めに休憩を取って、来た道を戻る。
今日は大分動いているので疲れもあるが、一踏ん張りしてテント場まで。
今晩は、O崎さん作の麻婆茄子春雨。疲れた体に染み渡る美味しさ。
食前のきのこのオリーブオイル煮も美味なり。
懸念であった朝御飯も、今日の米を少し残し、みんなが持ってきているものを合わせて雑炊を作ることでなんとかなりそうだ。
明日は毎度の天人峡下山。果たしてどうなることやら。
12日 いままでで一番の天人峡下山
寝入るころはガスガスだったが、深夜にトイレのために外にでると満天の星空。最高だ。
しかも、流れ星がヒュンヒュン流れる。さすがペルセウス座流星群だ。
もう一眠りして起床、雑炊を作る。塩昆布や漬物をぶちこむとなかなか美味。特にカレーに入れ忘れた福神漬けがいい役を演じている。
お腹を満たし、ささっと片付けて出発。
すでに空は白んでいる。稜線に出るあたりで日の出。
懐かしの裏大雪の向こう側から赤い太陽が登ってくる。
化雲までの登りは、チングルマの綿毛広がる平原が美しく染まり、最高の時間帯に思い思いに登る。
そんなこんなで化雲に着くとドドーンとお鉢から高根ヶ原、北大雪を望むことができる。
振り返るとトムラの王冠が見え、横に少しオプタテシケ山が見える。
東には沼の原、その向こうに石狩岳、ニペソツ山、ウペペサンケ山と裏大雪が聳える。
どこを見渡しても思い出が甦り、ノスタルジーな気分になる。
大雪は北海道で学生時代を過ごした自分にとって母なる山だ。本当に素晴らしい。
大雪の景色を堪能して、下山開始。ここから13kmにも及ぶ道のり多少気が滅入るが、最初の稜線歩きは、まだまだ美しい花畑が広がり気持ち良く歩くことが出きる。
少し進むとトムラに隠れていた十勝連峰が見え、オプタテシケ山から富良野岳まで丸見えだ。
途中、イワギキョウやチングルマの群落と後ろに広がる素晴らしい稜線を望む絶好のスポットなども楽しみつつ、下っていく。
第二公園くらいに差し掛かると、足元が悪くなりダルい感じだが、第一公園に差し掛かるとワタスゲやタチギボウシが咲き乱れ、今までで一番素晴らしい感じだ。
旭岳もいい感じに近づき、崖尾根の屏風岩やルンゼ群もはっきり確認できる。よく通ったなぁ。
第一公園も過ぎ、樹林内のたらたら区間へ。
滝見台で巨大な羽衣の滝を楽しみつつ、三十三曲がりを数えるというイベントもこなして、夏の日差し降り注ぐ天人峡へ。
物を干しながら、温泉で汗を流す。また1つ天人峡の旅館は閉まっていた。
ここでH岡さんとはお別れ。あと2日、北海道を楽しんでください!
行きにお願いしたタクシーを再び召喚し、旭川へ。
飢えた胃袋を松ジンで満たし、セール中の秀岳荘へ。
さすがの品揃え、セイコーマートともども近場に一軒欲しい。いろいろ物色し、なんとH田さんはテントをご購入!
その後は、市街に戻り、修造おすすめの馬場ホルへ。
久々にカルチャーショックを受けたが美味しかった。
その後ももう一軒飲み歩き、セコマでつまみを買い足し夜は更けていく。
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