バイクで登山 北鎌尾根を大槍から下り
コースタイム
(8/12)
6:00 槍ヶ岳山荘
6:30 大槍P 6:50
7:40 カニハサミ岩
8:15 北鎌平
9:00 P15
9:40 P14白ザレ
11:00 P13白ザレ
11:30 P12
12:30 P11
13:00 P10独標 13:30
15:20 独標 緑ロープ
18:00 北鎌沢のコル 18:30
21:30 ビバーク地点(2,070m)
(8/13)
6:30 ビバーク地点
7:00 文富ケルン(1,970m)
7:40 北鎌沢出合
12:00 水俣への取付き
13:40 水俣乗越 14:00
15:30 大曲
17:00 槍沢ロッジ
天候 | (8/8入山 〜 8/14下山) 上高地基点 周回、 明神主稜〜槍穂縦走〜北鎌下り 北鎌パート: 8/12、8/13 共に晴(暑い!) |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
共に信州健康ランド(塩尻北IC最寄) ⚫︎バイク駐車: ライダーハウスともしび 屋根付きガレージ (足湯公園P向かい) @300円/日 |
コース状況/ 危険箇所等 |
⚫︎大槍の下り: 切れ落ち大だと先が見えずルート解りませんww、結局チムニーは上下共に違う溝っぽいトコを降りたみたい ⚫︎カニハサミ岩〜北鎌平: 東鎌尾根側の端っこの段差ある大岩を効率良くピョンピョン飛び降りてたら、乗った大岩がいきなり崩れて死ぬかと思った ⚫︎P14とP13の白ザレの下り: 切れ落ち大でヤバい、足爪先のキックステップでは抜けて滑り止まらないとアウトなので、ガニ股で靴の内側エッジ全てを効かせて、前半身をザレ面に押し付けてフリクション効かせてジワジワ降りた ⚫︎P12登り: 正面の残置ロープある垂壁気味のトコを登ったらピーク巻く懸垂ルートだった、初登時に苦労したチムニーかオープンブックの登り返しを楽しみにしてたのにパスしてしまい残念 ⚫︎P10独標クライムダウン: 何度も切れ落ちに行き詰まり行き戻りする 切れ落ち大で先が見えず方向に悩む チムニー上のスラブ帯は滑って止まれないとサヨナラなのでロープ出して下降 ⚫︎独標トラバース: 狭いバンドの下り基調は滑ったらサヨナラなので慎重にジワジワ進む 逆コの字も先に身体を投げ出してから下のステップに足先を伸ばす感じになるのでコワイコワイww 緑ロープの手前のザレも慎重に渡る ⚫︎P10〜P9: 登りよりも迷う道筋が幾つか有、下りのザレ場に回ると緊張する、慎重に渡る 這松のヤブ漕ぎ、下りだとことごとく枝が逆らう方向になり厄介 ⚫︎P8〜P7: ブルーベリーの群生多数、ごちそうさま ブヨ玉が付きまとう ⚫︎北鎌沢右俣: 最上部の水場(2,070m)にてビバーク ⚫︎文富ケルン: 1,970m付近(左右俣出合1,900mより20〜30分ほど上部)、大岩の真横からは藪で見えず少し上側から見下ろすと解る ⚫︎天丈沢は枯れてたが間の沢出合辺りで水流の音は聞こえたので探せば、遡上すれば取水ボイント有ったかも ⚫︎水俣取付き迄の沢歩き: 涸れ沢で無風、白岩の照り返しで暑くフラフラ、右岸沿いの日陰で休みつつ進む 雪渓は僅かに取付き手前に残るのみ 悩む支筋分岐では探せば大抵はケルン有、涸れ沢の砂地の靴跡も方向判断の目印になった ⚫︎水俣取付き: ザレをトラロープに頼り何とか登る ⚫︎水俣乗越迄の急斜面ザレ: キツかったww |
その他周辺情報 | 下山時の上高地〜沢渡のバスタクシー列は1時間半、並ばずに終バスまで河原でノンビリ時間潰す |
写真
装備
個人装備 |
ハーネス
ガチャ 懸垂装備一式
30mロープ
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感想
一昨年(水俣)、昨年(貧乏沢、独標直登)とソロで堪能した北鎌。もう暫くはイイかなと思ってたのですが、、その後に見知った「文富ケルン発見」のレコに大いにそそられて「文富ケルン」をゴールに定めて「大槍からの下りの北鎌」をプランした次第です。
上高地から明神主稜〜槍穂縦走〜北鎌下り、の1週間のロング周回の後半ハイライトでしたが、暑さと疲れと怖さヤバさで結果的に自分の技量体力以上の身の程を超えた?ハードなチャレンジになったのは反省点です。
奥穂〜西穂、大キレット等、難所の正/逆ルートも経験はしており、一般論として「下りの方が難しい」ことは体感済でしたが楽しんでスキルをこなす余裕は有ったので、下りの北鎌もその延長で、まぁイケるだろうと目論んで臨んだのですが、、コレが甘かった、大反省しきり。
ルートはバッチリ解ってたつもりだったのに、いざ臨んでみたら切れ落ちが強いと全く先が見えず方向もルートもムーブも解らないww。登りとは全く別モノの新しい景色・ヤバいなココの連続で心身共に消耗しつつ何とかギリギリ?クリア出来た感じです。。
行き詰まりかけた際に対向者が現れてルート観察出来たりアドバイス貰えたり、暑さでフラフラになりヤバくなった頃合いに雪渓に辿り着けたり、と運も味方に付けられた部分は有ったと思います。
北鎌の下りはオススメしません、ヤバいですww
自分もこんなハードでタフなプランはもう2度と勘弁だな。
〈トピックなど〉
⚫︎穂先下の黒い大岩群
飛び乗った大岩ごと1mほど崩れ落ちた時は死ぬかと思った。たまたま岩が止まったから、後ろに尻もち付いたから、崩れた岩岩に身体が巻き込まれなかったから、今戻れて生きてますww
轟音と土煙りと岩が擦れ焼けるような匂いの中で暫く動けず。
東鎌尾根側の端を攻めたら危険です
⚫︎白ザレの下りはヤバい
タイミング良く来てくれたww、対向パーティーの動きを観察出来なければ果たしてどんなズリ落ち方をしてたかと
⚫︎暑さにバテバテ
下界の猛暑のあおりで特に涸れた天丈沢の照り返しの中での遡上は辛かった。結局時間かかり過ぎて下山も1日延びた
⚫︎北鎌沢右俣中腹でのビバーク
北鎌沢コル着で18:00、この時点でコルでビバークするべき頃合いでしたが、、先住者が居たのとブヨが半端ないのと炊事にはやや水が乏しげだったのと、小屋から大事に持って来たビールを冷やして飲みたかったのとで、先住の方の「右俣中腹まで水流れてたよ」のアドバイスによりヘッデン点けて水場を目指したのでした。
整地された場所でツェルトでのプランドビバークではないフォースドビバークは初めてでしたがww、明け方の水場脇は結構冷え込んだものの雨具ではなく本来の用途でのポンチョツェルトは案外寒く無く、セオリー通りにザックに突っ込んだ足も暖かくて、足さえ冷えなければ結構眠れるものなのですね。良い経験になりました。
⚫︎文富ケルン
出合ではなく右俣中腹でビバークになったおかげで?翌朝拝むことが出来ましたww
でも遠過ぎでプレートの文言読めず
※以下の古いレコの写真にある、文字通りの「文富ケルン」プレートは見当たらない?? コレは違うところor雪崩で流れ行方不明のまま??
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-134191.html
因みに↑のお方の前穂北尾根の下り!のレコはなんかスゴイ
⚫︎切れ落ちた垂壁の下降
先が見えない中で指力しっかり効かせて身体を投げ出してから足を伸ばしてスタンスを目で探す、足探りする、の連続。シビれますww
ボルダリングやってなければこなせなかったとは思います。
⚫︎出会い
北鎌稜線で10組ほど、右俣〜水俣で10組ほどとすれ違いました。難所要所では良いアドバイスも貰えたりで感謝です。北鎌で会う方々は皆テンションUPでキラキラ輝く笑顔でホントにワクワクを楽しんでる雰囲気で気持ち良いですね〜。
稜線の10組中3組が湯俣からだったのには驚いた次第。沢を数え切れない位渡ったと楽しそうに語る苦労話を聞くに付け、湯俣からもいつかやってみたいような気分にもなりますww
稜線で会った2組と下山時に再会出来たのも嬉しかったですね。
※前半のハイライト:「明神主稜」レコ
はこちら↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-944595.html
hatsuさん、お久しぶりです!
計画を見た時からすんごいなぁと思っていましたが、やり遂げたのですね
北鎌の下り、良く行けたと思います。
そして天井沢の登り・・・俺にはマネできません
まだまだ、hatsuさんの戦いは続くと思いますが、ケガの無いようお気を付けください
バリ〜バリのタフなコース。
体力的にも超ハードでしたでしょう。
それだけに達成感は半端ないと思います。
下山後、腑抜け状態になりませんでしたか?
ご無事で完遂おめでとうございます。
3年連続で北鎌行っちゃいましたww
ワクワクドキドキと達成感で充実した初回、余裕持って楽しんだ前回、
暑さと疲れとハードさ怖さでww我慢忍耐だった今回、
やっぱりお逢いした時の初登時が一番印象的でした。
今回の教訓は、時間体力気持ちの余裕を持ったプランでないと無理?も高まり楽しむ余裕が薄れる(リスクも高まる)ということを改めて考えさせられたことですね。。今後は欲張って詰め込み過ぎないようにします。
レコ拝見しました、マルチで攻めてますね〜沢もイイですね。
水俣乗越で北鎌に向かう新潟三条の方とも逢ったのですが、お知り合いの方でしたかね?
それとも乗越への登り途中ですれ違ったソロの方かな?
今回はちょっとハードでした、疲れ&暑さの中で終盤にキツいルートを1日に15時間も歩き続けるのはそもそも計画に無理が有りますね、反省です。
テン泊ゆったりまったり系が恋しくなったのでww 秋以降はご一緒できそうなプランも探ってみようかと思います。
裏銀座方面の計画はそろそろ実行されますか??
北鎌逆行ですか。先ずはおめでとう
変わり者ですね。登りは安いが、下りはね。
冬なら加藤文太郎ですね。それにしても勇気 百倍必要でしょう。
登山者が一杯いて良かったですね。
前回独標の頂点でテンパクどうでしたか。寒くて眠れませんでしたよ。
アイコンはその時の虹の槍穂先です。余裕持ってやればこんな事もありますから。
次回は安全第一で本筋の湯俣からですね。
はい、変わり者ですww
我ながらよくやるよなぁとは思いましたし、北鎌ですれ違う方々からは「初めて見た」「そんなことやる人居るんだ」と驚かれたり呆れさせたり、でしたね。
以前に1例だけ大ベテランのペアが下りをやった個人ブログを目にしたことは有ります。
前回の独標Pビバークは、8月で好天ということもあり寒さは感じませんでした。
※前回ご紹介頂いた動画↓を改めて見に行きました。こんな大槍を拝めるかもしれないならまた独標Pビバークで再訪したくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=x8D7N1bjveg&sns=em
湯俣からのルートもいつかはトライしてみたいので、まずは沢デビューしてトレーニング積もうと思い沢靴なぞを物色始めたところです。やはりというか北鎌は体力と天気勝負の部分も大きいので、こと湯俣から2P経由となると体が頑張れるうちにやっつけておかないと、とは思います。
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