剱岳
- GPS
- 10:39
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,387m
- 下り
- 1,434m
コースタイム
- 山行
- 10:39
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:39
天候 | 晴れ、曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
剣山荘から山頂までは、鎖場あり、急峻なガレ場ありで気の抜けない要注意ルート。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、扇沢に近い「黒部観光ホテル」 http://www.kurokan.com/ |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
初日は、室堂から剣山荘まで。2日目に剣山荘から剱岳を往復し、室堂まで一気に戻る。
室堂からは観光客も混じる舗装道を雷鳥平キャンプ場まで下る。みくりが池あたりは景色が良いが、みくりが池から雷鳥荘までは、地獄谷からの火山ガス注意の表示あり。雷鳥平キャンプ場から登山道。剱御前小舎までは、最後がやや急なくらいで基本的には緩やかな登りが続く。正午ごろ剱御前小舎着。曇り気味だったが、剱御前小舎からは剱岳が見えた。ここから剱沢小屋・キャンプ場まで一気に下ることもできるし、剣山荘に直接行くルートもあるが、この日は時間的にも余裕があるため、昼食休憩を経て、別山に寄り道。別山は晴れていれば剱岳を望める絶好の展望ポイントのようだが、この日は残念ながら雲がかかってしまい展望はなし。別山から剱沢まではやや急な下りが続く。
剱沢で、テント泊する同行者と分かれ、ひとり剣山荘へ。剱沢から剣山荘は、大きめの岩が連なりやや歩きにくい30分ほどのルート。難しい道ではないが、ルートが分かりにくくガスっていれば迷いそう。一応案内のポールが立っていた。
剣山荘は、温水シャワー(午後5時まで)あり、トイレは街並みにきれいな水洗というハイレベルな小屋。携帯の電波も不安定ながら入る。一番早い午後4時半の夕食を済ませ、翌朝の朝食は弁当に切り替えて受け取り。部屋もきれいで二段ベッド方式。布団も1人1枚用意されており、午後6時ごろには就寝、翌朝までぐっすり。
2日目は午前3時半に起床。朝食の弁当は食堂で食べられるようになっており、食堂には温かいお茶に、インスタントのスープも用意されており、ありがたかった。多くの登山者が小型ザックなどに持ち替えて荷物を軽くしているのを見て不安になるが、置いていくものもそれほどなく、飲料水を一部捨てて軽量化。準備を済ませ、剱沢からの仲間の合流を待って午前5時ごろ、いよいよアタックスタート。
序盤、一服剱までは鎖場が2カ所あるものの難易度は低い。一服剱の先で日の出を迎える。一服剱から前剱まではガレ場の急登。自分の転倒もさることながら、真下に他の登山者がいる中で浮石の多いガレ場を歩くため、終始緊張しながらの登りを強いられる。前剱では、それまで隠れていた剱岳が姿を現す。立山方面の展望も素晴らしい。
前剱山頂から前剱の門あたりも鎖場が続く。ちなみに前剱から先の鎖場は登りと下りでルートが分けられている。平蔵の頭は登り下り各20メートルほどの鎖場。体感的には垂直に近く、打ち込まれた杭に足を掛けて登る。平蔵のコルでも鎖を超え、頂上直前は有名な約50メートルを登る鎖場「カニのタテバイ」。ただ鎖があることも含めて、登り方に困るような場所はなく、勢いで登ってしまえる印象ではあった。山頂からは乗り越えてきた岩場、立山方面、鹿島槍方面などが見渡せる絶景。難所を越えた達成感もあり、感動もひとしお。
下りは最初に、これも有名な鎖場「カニのヨコバイ」がある。特に最初の一歩は足をかける場所を目で確かめることができず、手探りならぬ足探りで探すことになる。個人差はあると思うが、ここが一番怖かった。その先もステンレスのはしごあり、連続する鎖あり。実は下りの前剱から一服剱のガレ場での事故が一番多いそうで、登り以上に気を使う。結局一服剱の下の2カ所の鎖場を超えるまでは、終始気を抜けない行程が続く。
剣山荘では休憩せず、一気に剱沢へ。剱沢から剱御前小舎までは、万全なら苦にもならない程度の緩い登りだが、剱岳を往復してきた身にはこたえる。剱御前で休憩後、かなり飛ばして雷鳥坂を下る。途中で雷鳥3羽に出会う幸運にも恵まれた。
行きには意識もしなかったが、雷鳥沢キャンプ場からは舗装道ながら結構きつい登り。体力的にはほぼ限界で、息も絶え絶えになりながら登り切る。午後3:40ごろにようやく室堂着。ここから再び、トロリーバスなどを乗り継いで下る。
剣山荘から剱岳は全体として常に気を抜けない緊張した行程が続く。一方で難所には鎖が設置されていることもあり、高さに対する恐怖がなければ、中級者ならそれほど問題はなさそうに感じた。一方で、少しでも岩が濡れれば難易度は跳ね上がると思われ、途中で雨が降り始めないか、など事前の見極めが重要だろう。
また、疲労度、帰りの室堂のトロリーバスの最終便時間を気にしなければならないこともあり、余裕があれば2泊で行程を組みたいところだ。
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