大倉起点、三の塔-塔の岳-鍋割山周回コース


- GPS
- 11:42
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,643m
- 下り
- 1,633m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三の塔尾根は今回初めて歩いてみたが、入山者も少なく荒れていない歩き易い道である。その割には道標等の整備もきちんとされていて迷う所や危険個所は全くない。但し標高800mを越した辺りから溜息の出るような急登になる。それまでの平坦な道との落差が大きいので余計急登に感じるのかも知れない。尚、三の塔尾根が荒れていないのは急登が始まるまでで、急登が始まると傾斜の為か土壌流出が著しくなる。 マイカーをアクセス手段として表尾根を歩く場合、一般的には矢櫃(ヤビツ)峠を起点とするが、矢櫃峠を起点とした場合には通常はピストンコースとなる。三の塔尾根を登りルートにすると大倉起点で表尾根と大倉尾根という表丹沢を代表する二つの尾根を一日で堪能することができる。但し、登山口となる大倉は矢櫃峠よりも標高が大凡470m程低いのでそれだけ余計に登らなければならない。特に、三の塔から塔の岳までは大倉尾根と比較して登り返しも多いので、単純に大倉尾根をピストンするよりも大分ハードなコースになるが、大倉尾根と表尾根とは風景が全く異なるので、マイカー登山者にとっては三の塔尾根を使用するコースは価値のある選択肢だと思われる。 今回小生が辿ったコース中の表尾根や鍋割山稜に関しては多くの山行レポがあるのでそれを参照されたい。 尚、アイゼンを使用する様な場所は皆無であった。 |
写真
感想
毎回足を傷めつけられる重登山靴の馴らし山行も5回目。早く靴を馴らさなければ、早く靴に慣れなければと切迫感に追われた山行は全然楽しくない。山を歩くことそのものをノンビリ楽しんでみようと地井散歩ならぬ爺山歩を決め込むこととして、先週に続いて丹沢に出かけた。未だ爺だとは思ってはいないが。
今回は今まで歩いたことの無いルートということで大倉から三の塔に直接登る三の塔尾根を登りルートに選んでみた。知らないルートの方が先が読めないだけに時間に追われない気がする。
表丹沢では何時も御世話になる民間駐車場のオバチャンに三の塔尾根の取り付き方を確認した後に大倉バス停で用を足し、風の吊橋を午前6時に出発。夏ならとっくに明るくなっているがヘッデンを点けての出発になった。
ところで今回初めて気付いたが大倉バス停のトイレは照明設備が無い様だ。登山者ならヘッデンくらい持参していようが、一般観光客はヘッデン等用意していないだろう。日の出前に来る観光客はいないだろうが日没後に帰路に着く観光客は多いであろうから、照明設備くらいは有っても良いのではないだろうか。
風の吊橋には秦野戸川公園の中を通る。橋を渡ると付き当たり、道は左右に分かれる。三の塔尾根には道を右に10m程行くと左側に山岳スポーツセンターに向かう階段があるので、これを登る。スポーツセンターの前の林道を左に曲がると程なく歩道のガードレールが切れる所が三の塔尾根の0番地。良く舗装された方の林道を右に分け左の林道に進む。道なりに進むと三の塔尾根1番地の道標があり、牛首に向かう林道(荻山林道)経由の道と登山道経由の道に分かれる。普通林道と登山道が並行している場合は林道側は大きく迂回することが多いが、ここの場合林道は殆ど迂回していない。それだけ登山道の傾斜が緩いということであろう。
実際登山道に入ってみるとかなり道はなだらかだ。時代劇の道中シーンの撮影にも使えそうな道だ。一応登山計画書は提出しているが、最終到達点をどこにするかは自分の中では決めていない。緩やかな道をノンビリ歩くとやがて道は下りになり牛首にて先ほどの荻山林道と合流する。地図では荻山林道は登山道と合流して終わっているように表記されているが、実際には登山道が荻山林道に合流し、荻山林道はそのまま表丹沢林道とT字路で合流するまで続いていると考えた方が現実には則している。荻山林道が合流した表丹沢林道は右も左もゲートで閉じられる。右のゲートの脇に左に向かう登山道が伸びており。この登山道に入った後も暫くはゆるやかな道が続くが、標高800mを過ぎた辺りから溜息の出るような急登に変わる。この急登と暫く格闘すると三の塔の頂上で表尾根に合流し、それまでの静かだった三の塔尾根とは打って変わって人出が多くなる。
烏尾山で一息していると二人連れの大荷物を背負った山ガールに抜かれる。一人は60Lもう一人は70Lのザックを担いでいる。歩荷訓練とのことで尊仏山荘の土産とする水を含めて一人20kgを担いでいるとか。先週の大倉尾根では達者な高齢者に驚かされたが今週の表尾根では屈強な山ガールに驚かされた。あの華奢な身体のどこにあの様なパワーを蓄えているのか。昨今流行りの山ガールと一緒にすることが失礼な様な、筋金入りの山女である。(かえって失礼か?)今のところ急ぐと足の甲が痛くてロング行程はこなしにくいので短行程での歩荷訓練でもしてみるか。どうせ夏にはテントを担ぐのだから。
三の塔から塔の岳まではいくつかのピークを越えながら眺望の良い稜線伝いを縦走する。行者が岳の前後には鎖が着けられている箇所をこなす。凍結していると多少厄介かもしれないが、今日は何ということも無い。富士山の金剛杖を持った外人さんが立ち往生していたので杖を預かる。多分山の経験が無いのだろうが、この様な場所で金剛杖は邪魔だろう。
尊仏頂上は暖かだったのでマイクロダウンを羽織って外でマルタイラーメンで行厨とする。マルタイラーメンは一袋に2食入っているが1食分がいささか少ない。封を切った麺を持ち帰るのも面倒なので2食作ることにした。ただスープは1食だけにすれば良かった。1食あたり450mlのスープを2食分作ってしまった。スープをそこらにブチマケルわけにもいかず、尊仏山荘で購入したビールと合併して腹がガブガブになった。
アルコールが入ると歩くのが面倒になるのはいつものこと。山頂で1時間もの巨大休止の後、鍋割山までダラダラ歩く。体感としてアルコールが抜けきったのは後沢乗越を通過した辺り。後はミズヒ沢まで下りれば西山林道を大倉まで歩くのみ。それにしても帰りの西山林道は長い。
車に戻った後アルコールセンサを吹いて帰路に。東名は25kmの渋滞であったが、思ったより早く帰れた。
追記
本レポ中には随所に左右の表記があり、山行文では厳密には上流側から見て左右とするのが正しいのは承知しているが、読み易くするための便法として進行方向から見て左右を表記していることを了承されたい。
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