女峰山 西参道バス停から帝釈山を経て田母沢バス停へ
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 1,966m
- 下り
- 1,937m
コースタイム
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 10:56
天候 | 曇りたまに晴れ一瞬霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
日光駅−田母沢バス停(徒歩可) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・行者堂からの登りでは笹が腰以上あるところもあり、特に早朝では朝露だと思いますが濡れています。私は他の人のレコを見て初めからズボンだけカッパを履いて歩きました。 ・女峰山から帝釈山までのヤセ尾根はそれほど危険ではありませんが、たった一箇所、ちょうど真ん中くらいにある専女山の鎖場だけは大変危険です。登った後に気づいたのですが、日光市側の片側が絶壁になっており、ミスしたら確実に命を落とすと思いました。鎖は二本あり、反対側のもう一方の方がもしかしたらリスクは少なくて済むかもしれません。いずれにしても慎重にいきたいところです。 ・荒沢出合いから裏見滝・寂光滝分岐まで、笹は胸まである上、足元には段差やら倒木らしきもの(実際に見えていないのでわかりません)があり、油断すると足首をひねりそうでした。慎重に歩きたいところです。 ・全体的にプレートやリボンなどの目印は多く、道に迷わないように配慮されていますが、踏み跡が不明瞭な箇所も多いため、見失わないように気を付けたいところです。特に、寂光滝に近い山道では、目印の色が薄くなっていて、道に迷う危険性が高くなっています。特に私のように初めての方は注意したいところです。詳細な地図と磁石は必須かと思います。 |
その他周辺情報 | 西参道バス停、田母沢バス停とも、近くにトイレあり JR日光駅のすぐ目の前にある日光ステーションホテルで日帰り温泉可(700円) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
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備考 | 夜間の山道では、もっと遠くまで照らせる強力なヘッドライトが必要 |
感想
以前のソロでは男体山の日帰りに成功したので、今度は女峰山にしようと1週間以上前から計画。しかし、自宅からの日帰りはどうやっても無理なので前泊することに。紅葉の時期も考えると10/8,9,10の3連休中がベストだったが紅葉シーズンなのか宿がなく、今回の日程しか選択肢がなかった。宿を予約していたこともあり、天気が心配だったが、運良くそれほど悪い天気にはならなかった。
女峰山は初めてなのでどのコースにするか悩みに悩んだが、結局コースタイム12時間以上の今回のコースに初挑戦することに。エスケープルートもないので、体調が悪ければあきらめて引き返すしかない。しかも、日が暮れる前に下山するにはまだ夜が明けない早朝から登る必要があった。出発地点の西参道バス停から行者堂までは前日のうちに下見しておいたからこの間は問題なかったが、行者堂から歩いているとほどなくして踏み跡が消え目印のリボンも見当たらなくなった。しばらく行っては戻りを繰り返したが、時間をロスしたくないため、とにかく尾根に出ればよいのだと上を目指して道なき道を歩いた。土が柔らかすぎて明らかにここが登山道ではないと思いながら、心の底で遭難の恐怖を覚えた。運よくリボンと登山道を見つけたものの、どんどん下っていく。明らかにおかしい。磁北線を入れた詳細地図とコンパスを取り出してみると、真逆だった。おそらく巻いている登山道をショートカットしたのだろう。しばらく歩いていると次第に明るくなっていき、車道を見つけたときはほんとに安堵した。
その後は、太陽が出たり、笹の斜面を歩いたり、美味しい水を飲んだりと楽しい山歩きが続いた。笹も次第に深くなり濡れてはいたものの、他の人のレコを見て初めからズボンだけカッパを履いていたおかげで快適だった。また前方の女峰山方面は始終ガスがかかっていたものの、八風からの景色は素晴らしかったし、遥拝石は開けていてそこから見下ろす雲竜渓谷は、運よく霧も晴れ見事だった。ただ、撮影技術が未熟なため上手に撮れないのが残念だった。
遥拝石からはようやく山らしく少し急な登りになったが、それも「苦しけり…」というセリフの入った道標までで、あとは唐沢小屋まではほぼ平坦な道が続いた。とはいえ、この間にもまた道を見失い少しだけ道なき道を歩いた。さすがに同じ道迷いでも暗闇と白昼とでは恐怖心は全然違う。唐沢小屋はひっそりとしていてゆっくり休憩できた。あともうちょっとで女峰山に到着できると思うと心もワクワクする。念には念を入れてドーピングことアミノバイタルを飲んだ。
本物の女峰神社の祠を見たときには、こんなにもきれいなのかとある種の感動を覚えた。ほどなくして山頂に着いたが、360度見渡す限り真っ白な霧である。ただ、明るく暖かい霧で不思議と癒される。そんな中で食べたお昼ご飯は(たとえコンビニおにぎりであっても)とても美味しく、景色が見えなくても十分満足できた。
ここから帝釈山までのヤセ尾根は危険で知られていたので用心していたが、霧に包まれていたせいか意外に安心感のあるしっかりとした尾根であった。たった一箇所専女山の鎖場を除いては。景色が見えないのは残念ではあるが、尾根歩き自体は快適で楽しかった。ほどなくして本日の最終目的地である帝釈山に着いた。展望を期待してコースに入れたのだが、あいにくの霧。おかげでまるでピークハンターみたいに証拠写真だけ撮って帰路に急ぐ。
富士見峠からの林道歩きは、意外にも楽しかった。まだ1,000m以上も下らなければならないのに人工の道路を歩いているのが不思議な感覚であったし、なぜか美しい道でもあった。馬立〜荒沢出合の分岐点は少々複雑であったが、ここを通りすぎるとあとは目印さえ見失わなければ道に迷うこともなかった。ただ、なぜか里山近くで若干道を見失いかけたが。。
荒沢出合からは深い笹の中を歩くのだが、しばらくはアトラクションみたいで楽しくて仕方なかった。ある道標からは、段差やら倒木もどきやらで足をくじきそうで一気に緊張が高まった。ただ、笹の緑は濃く、美しく、景色は樹林帯に霧がかかって幻想的であった。少しくらい厳しい方が美しいのだろう。しばらくすると、いつの間にか厳しい道もなくなり、笹の背丈も低くなっていたので、また楽しくなって「あーるー日♪森の中♪熊さんに♪でーあーった♪」と口ずさみながら緩やかな斜面を熊鈴鳴らしながら駆け下りていった。そのうち、ジョギング程度のスピードでも大丈夫になり到着時間をかなり短縮できた。若子神社に着いた頃はさすがにくたびれていたが、いまとなっては、もはや楽しかった記憶しか残っていない。
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