荒海山から安ヶ森山へ日帰り周回…古道探索をオプションで

2016年10月07日(金) [日帰り]

• GPS: 11:59
• 距離: 23.6km
• 登り: 1,595m
• 下り: 1,583m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:33
• 休憩: 0:26
• 合計: 11:59

4:53 スタート地点
7:33 7:38 荒海山
11:58 12:12 安ヶ森山
12:38 12:45 安ヶ森峠
16:52 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

道の駅番屋の駐車場を利用させていただきました。
自転車での移動は往復1Km程度で、ほとんど役立たず。

コース状況／危険箇所等

番屋川・・・ガレが堆積した沢。浮石が多いので足の置場に注意。
荒海山〜安ヶ森峠・・・登山道はありません。薄い踏み跡はあるも激ヤブです。
鱒沢林道・・・昨年9月の豪雨でかなり荒れています。安ヶ森峠から葡萄沢までの区間のみ歩きましたが、少なくとも葡萄沢より上には車もバイクも入れません。
葡萄沢〜葡萄峠・・・特に困難なところはなく、登山靴でも歩ける沢でした。
葡萄峠〜番屋・・・古道を辿りましたが、上部はヤブ化していて道は一部しか確認できず。下部はヤブも薄く歩きやすい。

写真

10/7 5:23

番屋川沿いの廃林道を歩きます。この辺で熊と遭遇

10/7 5:36

日の出の時間

10/7 5:40

番屋川の二俣で廃林道が左右に分かれる。ここを左へ。帰りは正面の尾根から降りてくる予定

10/7 5:43

林道終点で番屋川へ下降

10/7 5:52

沢はガレが堆積している

10/7 5:59

沢床は赤いので魚はいなそう

10/7 6:20

ひたすらガレ沢を歩く

10/7 6:23

奥に次郎岳（1560m）

10/7 6:27

ここで番屋川の支沢に入る

10/7 6:31

登山靴でもどうにか遡行できた

10/7 6:33

右からナメ滝

10/7 6:35

樋状の流れが多い

10/7 6:42

ガレになって水が涸れる

10/7 6:54

沢型を詰め

10/7 7:04

ヤブ漕ぎなしで登山道に合流

10/7 7:04

那須方面

10/7 7:15

荒海山までは登山道を行く

10/7 7:19

急なところにはロープがあり

10/7 7:26

後ろが開けて七ヶ岳方面が一望

10/7 7:27

ガスってきた

10/7 7:31

紅葉はいい感じ

10/7 7:35

南稜小屋

10/7 7:36

荒海山（太郎岳）に到着

10/7 7:38

東峰は展望も期待できないのでパス。ここからは道のない県境尾根を西へ向かう。笹は濡れていたが、カッパを履かずに突入したらあっというまにズボンはびしょびしょに

10/7 7:40

芝草山

10/7 7:41

まだヤブはたいしたことない

10/7 7:47

徐々に灌木ヤブが増えてきて歩みが遅くなる

10/7 7:48

県境稜線では、この赤布が散見された

10/7 7:48

踏み跡も大部分で辿ることができるが、ここまで明瞭なのはごく一部

10/7 7:50

ありとあらゆる灌木ヤブが襲撃してくる

10/7 7:52

高原山方面。背の高い木が少ないので、景色を見ながらヤブ漕ぎできる

10/7 7:55

荒海山を振り返って。徐々にガスも薄れてきた

10/7 8:00

混合ヤブ

10/7 8:03

蔓のヤブ

10/7 8:08

晴れてきた

10/7 8:10

次郎岳もやっと見えてきたが時間の割に距離が縮まらない

10/7 8:17

ヤマグルマ、イヌツゲ、ツツジ類等の灌木に蔓性植物が隠れている。笹は尾根の上には少なく、シャクナゲもおとなしい。たまにハイマツやアスナロが現れる

10/7 8:19

比較的新しい伐採痕が時々見られた

10/7 8:25

那須連山はまだ雲がかかっているようだ

10/7 8:26

シャクナゲ

10/7 8:29

次郎岳手前で地図にないピーク登場

10/7 8:37

そのピークに立つと、目の前に次郎岳がドーンとカッコいい。このピークの正面は切れ落ちていているので、右（北）から巻いて鞍部へ降りた

10/7 8:42

鞍部より見上げる次郎岳

10/7 8:55

次郎岳に到着。景色がいいのでしばらく撮影タイム

10/7 8:57

高原山

10/7 9:03

荒海山（太郎岳）を振り返って

10/7 9:03

七ヶ岳

10/7 9:06

足元の白い部分が歩いてきた番屋川のガレ

10/7 9:06

これから向かう県境尾根

10/7 9:19

次郎岳から先、ヤブの状況はこれまでよりも、良くも悪くもない。灌木の中に薄い踏み跡を追いながら歩く。赤布のマークや伐採痕も散見される。次郎岳を振り返って

10/7 9:22

天気がよく、次に目指すピークが常に見えるので楽である

10/7 9:26

10/7 9:30

1530m級ピークより振り返って。左に太郎岳、右に次郎岳

10/7 9:32

眺めはよい

10/7 9:37

10/7 9:42

1530m級ピークから下っていくと、尾根が広がって北側のヤブが薄くなり、俄然歩きやすくなる

10/7 9:43

踏み跡は尾根の真ん中と北側を行ったり来たりする。これから歩く県境稜線を一望

10/7 9:58

P1475を通過

10/7 10:03

相変わらずの絶景を楽しむ

10/7 10:13

次に目指す1480m級ピーク

10/7 10:17

こんな太い木まで伐られていた。軍手は自分の物です。大きさの比較のため

10/7 10:20

1480m級ピークが近づくと、刈払い跡や人の手が入った雰囲気が強くなる

10/7 10:31

左が荒海山で右が次郎岳。3時間近くでまだこれしか進んでいない

10/7 10:36

1480m級ピークからはヤブも薄くなり、踏み跡も更に明瞭となった

10/7 10:38

一気に駆け降りる

10/7 10:39

この辺は登山道なみ

10/7 10:40

芹沢流域をぐるっと回り込むように歩いている

10/7 10:44

福島県側が歩きやすいところが多い

10/7 11:09

P1363通過。一気に距離が進んだ気がする。よく見なかったが、主三角点？あり

10/7 11:17

背の低い笹原に踏み跡が続き、いい雰囲気

10/7 11:18

古地図の古道が平行する鞍部で道を捜索すると、獣道とは違う幅広の道型を発見。このまま山腹を葡萄峠方面に向かうと思われるが、道はかなり不明瞭なので、完全に辿るのは困難と思われる

10/7 11:24

古道を離れ、県境を行く。こちらも踏み跡はある

10/7 11:29

板小屋峠手前のピーク付近はやや笹が深く、踏み跡も見失った

10/7 11:38

板小屋峠。恐らくこれが峠道と思われる

10/7 11:47

安ヶ森山に向けて小さなアップダウンを繰り返し、

10/7 12:00

ツツジ類の中を一登りして11:58、安ヶ森山頂に到着

10/7 12:00

歩いてきた稜線。山頂には真っ赤なドウダンがあり。周囲は伐採され、360度の展望をしばし楽しむ

10/7 12:01

10/7 12:03

左奥に大嵐山、やや右奥に土倉山

10/7 12:15

安ヶ森山から峠へ降りるところは道が不明瞭。仕方ないので方向だけ定めてかなりの急斜面を下ってみると、しばらく下ってようやく赤テープが連続するようになった。

10/7 12:36

尾根が細くなってようやく踏み跡もはっきりとした

10/7 12:39

安ヶ森峠に到着。腹が減って喉も乾いたのでここで休憩

10/7 12:40

栃木側はきれいに舗装されているのに、下の方で崩れて通れないらしい。そうでなければ、ここを起点に歩いていたのだが

10/7 12:56

福島側は未舗装のせいもあり、かなり荒れていた。画像は一番まともなところ

10/7 13:03

橋はことごとく流され、代わりに流木が積み重なっている

10/7 13:19

林道歩きは風が通らず暑くなってきた

10/7 13:26

葡萄沢の橋も流されていた。流木トラップを超え、左俣の右岸へ渡ると

10/7 13:29

地図にもある廃林道を発見

10/7 13:40

廃林道は徐々に荒れてくるも、地図上の終点まで辿ることができた

10/7 13:50

終点で沢に降りるとすぐに二俣となる。本流は右だが、ここは葡萄峠に直接詰めあがる左へ進む

10/7 13:55

水はチョロチョロのショボ沢ではあるが、その分登山靴でもまったく問題なく歩ける沢であった

10/7 13:58

10/7 14:04

分岐が多く進路選択に迷うが、できるだけ沢床の低いところを選んでいく

10/7 14:11

ここで沢型も終了のようなので、左側の斜面に上がった

10/7 14:14

ヤブはたいしたことないのだが、傾斜がきつくてなかなか前に進まない

10/7 14:32

ヒーヒー言ってやっとの思いで鞍部に到着。水を飲んでから葡萄峠の踏査を開始する。尾根の真ん中には踏み跡のようなものがあるも、獣道のような気がする。そもそも峠道は鞍部で尾根を横切っているため、尾根の真ん中の道は別物だろう。しかし東へ進んでいくと徐々に標高も上がってしまい、明らかに峠道は過ぎてしまったようだ。少しだけ戻ってもう1回尾根の両側をじっくり観察すると、尾根の北側に山腹を巻いて番屋方面に続く道型を発見した。しかしこの道型はこの先ですぐに消えてしまい、反対側にも辿ってみたが峠の位置は特定できず、その痕跡を見つけることはできなかった。残念。

10/7 14:39

この道型がもっとはっきりしたものであれば、そのまま古道を辿るつもりであったが、地図上の古道はこの後深い谷を渡る箇所があり、この程度の道型だとすぐに見失って谷を渡るのは危険と判断。一旦古道探索を打ち切り、東隣の太い尾根を北上することにした。古道はいずれこの尾根と合流するし。ということで東のピークに向かっていくと、なんとなく踏み跡が続いて、足元には石標が埋め込まれていた。古道と関係あるのかどうかわからないが、何かしら人の手が入っていたのは間違いないようだ

10/7 15:01

ピークを一つ越え、トラバースするように北に向かう尾根に乗った。あとは下るだけなので楽勝だろう

10/7 15:08

というのは甘い考え。ここへ来て、次郎岳周辺なみの灌木+蔓のタッグが待ち構えていた。斜面から巻こうと思っても、木が横向きに生えていてかえって歩きにくい。こんなのが尾根の末端まで続いたら、明るいうちに下山できるだろうかという焦りも出てきた

10/7 15:14

そしてシャクナゲが低い姿勢で足をすくおうとしてくる

10/7 15:18

古い赤ペンキが。これは明るい兆しか

10/7 15:24

予想的中。ここから唐突に道型が現れた。しかし、古道の位置よりもかなり上なので、林業用の道と思われる。

10/7 15:35

足元がスカスカの檜の巨木がやけにたくさんあった。この木なんかは簡単に下をくぐれた

10/7 15:41

時々道が消えてシャクナゲが道をふさぐ

10/7 15:49

それでも大体こんな感じなので順調に下っていけた。この辺は間違いなく古道と合流しているはず。尾根沿いでは古い切株を多くみかけた

10/7 16:00

山が崩れた跡だろうか。ここは朝、下からも見えて気になっていた

10/7 16:02

ここからの眺めはよく、七ヶ岳方面が良く見えた

10/7 16:04

最後の方には赤ペンキも出てきて

10/7 16:07

いつしかヤブも消え

10/7 16:14

林道に戻ってきた。結果的には多少時間に余裕をもって下山できた。あとは暗くなっても大丈夫

10/7 16:41

朝は暗くて撮影できなかった蟻の門渡り。行きも帰りもこの上を通ったが、高さは4mくらいあるから、この上を歩いていて万が一崩れたらただでは済まない。面倒でも遠回りすべきだろう

10/7 16:47

朝間違えた分岐に戻ってきた。朝はここを左へ行ってしまった

10/7 16:48

戸倉沢の橋があったところ。この向こうに自転車をとめてある

10/7 16:53

あとは自転車で3分、道の駅番屋に戻ってきた。ちょうど12時間の行動だった。長時間お世話になりました。

撮影機器：

PowerShot S120 CANON

PowerShot SX60 HS CANON

感想

kirinko

栃木福島県境つなぎと古道探索を目的に、一日お天気が約束された日を選んで歩いてきました。時間との勝負が予想されたので暗いうちから歩き始めましたが、どうにか計画通りに歩くことができました。古道は思ったよりも道型が消えてしまっていて残念でしたが、それでもその一部を確認できただけでも満足しています。今回も充実した山行でした。

コメント

jaian37

日帰りとは驚きです。
タイトルを見ただけでまさかとは思いましたがkirinkoさんなので日帰りなのも納得です
沢登りも藪漕ぎも出来るとこの様なルートで歩けるのかと勉強になります。

kirinko

Re: 日帰りとは驚きです。
jaian37さん、こんばんは
葡萄峠越えが標高差が小さく済んだおかげで日帰りも可能となりました
何を仰いますやら、jaianさんのように高度な技術はないし、体力も精神力もかないませんよ。地形図で見て簡単そうな沢を利用すると、ヤブ尾根よりも時間が計算しやすいので、沢を組み合わせたコース取りをしたりしています。