国見尾根から御在所岳へ


- GPS
- 16:00
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 907m
- 下り
- 622m
コースタイム
(10:00)〜天狗岩のザレ(10:15〜10:30)〜国見岳(11:00)〜国見峠(11:15)〜御在所岳三角点(11:45〜12:30)〜
国見峠(12:50)〜兎の耳の河原(13:45〜13:55)〜藤内小屋(14:05〜14:10)〜裏道登山口(14:35)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2008年9月の鈴鹿を襲った豪雨のため御在所周辺は大規模な土砂崩れが発生し、スカイラインや北谷は 被害が大きく、今現在も復旧工事が盛んに行われている。 一変した北谷の様子を確かめるため、国見尾根経由で歩いて見る。 |
写真
感想
スカイラインの蒼滝トンネルをくぐりすぐ左手の駐車スペースに車を停める。
裏道への登山口はトンネルの少し手前になる。 登山口から舗道を少し上がると大規模な堰堤工事が
進められている。 北谷を避けるように左手山腹へ上がると、谷をへずるように鉄の桟道が現れる。
(この辺りは昔とコースは変わらないようだ。)
桟道を過ぎるとコースは右岸を高捲きして崩壊地をやり過ごした後、ジグザグに急降下して谷へ下りる。
(下山時に注意して見ると、整備された今は右岸沿いにも歩けるようだ。)
「七の渡し」で木橋を渡り左岸に移った後、再び「四の渡し」で右岸に移り山腹にからんで行く。
(以前は気持ちのいい渓流だったが今は日向小屋も姿を消し、北谷の流れは以前の姿とは程遠く無残だ。)
右岸に移ると以前有った水場も、「天狗の踊り場」と呼ばれた岩場も大岩が重なり面影はまるで無い。
岩壁の縁で流れを渡ると藤内小屋だ。(土砂で流された小屋は一棟が素泊まりができるまで復興したが
残りの2棟はまだまだ時間がかかりそうだ。)
小屋前の広場で小休止を兼ね、各コースの情況を確認する。 どうやら裏道途中のガレを国見尾根へ直登する
コースは浮石が多く危険らしいので、国見尾根コースを行く事にする。
小屋を右から回り込み北谷左俣に沿うと裏道、橋を渡ると分岐になる。
北谷右俣に沿う岳不動コースを右に見送り、樹林の山腹へ踏み込む。始めて歩く国見尾根直登コースだ。
すぐに木の根がむき出しの急登が始まる。展望の無い急登をひたすら行き、左手に枝谷の源頭を見て進むと
わずか右に下る道(廃道か?)と分岐する?。見送って尾根を左から乗り越すようにして回りこむと右側山腹に
からむ様になる。相変わらずの急登だ。
やがて左手に谷の縁を見て行くようになると尾根上の開けた花崗岩岩場に出る。
やっと登りが尽きたので岩に腰を降ろして小休止だ。絶えず流れるガスのため、藤内壁も前尾根も見えない。
しかしガスの切れ間に覗いた右手下方に見える建物は湯ノ山温泉の物だ。
おかしい?国見尾根を登っているのだから左手下方にあるはずだが?・・・
磁石で方向を確認するとやはり逆を向いて進んでいるようだ。 ガスの切れ間を待って周囲を見渡すと
先にはここより高い場所も無く、振り返ると 国見尾根のピークらしき高みが見える。
しばらく近くを偵察してみるが行く手は降りのみで登りのルートが見つからない。
注意して岩場を戻ってみると、ペンキが来た方向を示している。どこで間違えたのか?
先ほどの尾根上の開けた花崗岩岩場の手前で来た岩を捲きUターンするように登るのがコースだ!
不注意にも岩の赤ペンキ・枝のテープ目印を見逃していた。(2010-8-7に確認のため同コースを登る。)
ペンキに従って行くと登りになり、やがて岩に界と刻まれた「境岩の碑」に出る。 右から回り込むと巨岩に
行く手を阻まれ左下から捲いて行くと崩壊が進むザレの岩場になり、岳不動コースとの分岐に出る。
(岳不動コースを右下を見やると崩壊が激しく現在も通行止のままだ。)
更に急登を喘いで登ると再び展望の開けたザレの台地となり、「ゆるぎ岩」と「天狗岩」を見上げる基部になる。
天狗岩の基部を回り込んで樹林中を行くとやがて傾斜も僅かにゆるみ、やがて尾根の肩となる。
東西に伸びる平坦な尾根道が分岐となり右(北)へ折れるとすぐに「石門」を左に見送りやがて国見岳となる。
(小さな頂上だが岩に立つと広く展望が利くことから「国見」の名がついたと言われる。)
平坦な道を分岐まで戻り樹林が開けると「石門」のザレとなり、苔むした岩を踏んで深い雨裂の中、
ササのブッシュをくぐると国見峠だ。峠から真っ直ぐ御在所岳へ向かう。
峠から北冷水の流れを跨ぎザレの登りを一息喘ぐと山上公園となり、観光客が行きかう中を山頂へ向かう。
頂上のベンチでゆっくりと湯を沸かし昼食の大休止の後、スキー場のゲレンデを公園まで下り再び裏道へ。
国見峠から右へ下りると雨裂の荒れた道になる。北谷の右岸にからんで下ると崩壊を迂回するコースが新道
として整備されている。ここで藤内壁を一望して、再び樹林中のコースとなり従来と変わらぬコースを行くと
今回の崩壊で出来た谷の隣に見覚えのあるガレが樹林の中へ延びている。(国見尾根へのサブルートのはずで、
目印となる枝のテープや積まれたケルンがルートの証しだ。) そしてすぐに水場を過ぎると左岸のへつりとなり
大きく開けた「兔ノ耳」の河原に出る。以前はゴーロ状の河原だったが、大規模な土砂崩れで大岩は流され
兔ノ耳は残ったが、今は大きく開けて長い河原に変わり、まるで北アルプスの槍平を思わせる。
白色の河原を岩の赤ペンキを頼りに流れの右寄りを下ると藤内小屋の赤い屋根を見る。
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