思い出のカラビナ

　平成9年だったと思うのですが、穂高岳屏風岩の雲凌ルートに1度きりの挑戦をした時のことです。（その頃は、先輩に連れられて…といった風でしたが）

　T４のテラスに出る３ピッチ目だったか、自分にとっては難しく…しかもトップ。手こずりながらもなんとか核心を抜けたと思ったら…ロープがついてこない（抵抗を感じる）

　見るとまさかの　Z　状態~　>゜)　しかも、上部のピトンにも手が届かない(T_T)

　じわっと腰を落として片方のランニングのカラビナを外そうと手を下に伸ばすが届かず…落下覚悟で「ふん」と再々度の挑戦でようやくピンチを脱しました。

　そしていよいよ本ルート。
　２ピッチ目で再びトップを交代して登っていると（写真の少しあと）降雨が…(>_<)
　撤退を決めて下降を準備しようと…見ると今かけているカラビナ１個の他に支点がない~　>゜)　しかもリングの無くなった穴に６ｍｍ細引きのリングのみ…(T_T)　おまけに麻紐？(T_T)/~~~トップロープでそ〜っと下降。

　なんとかビレー点まで戻って、そこから懸垂下降(^o^)
　１度あること２度、３度…まさかのラぺリング状態（空中懸垂）

＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／ワタシハダレ?

　よく考えれば、アブミでハング状を越えたのだから当然の結果ですが…。

　下をみるとロープが届いているかどうかも微妙…(-_-;)登り返すか…、目の前の岩に飛びつくか…しかししかし…ロープの残り５ｍほどでなんとか着地できました＼(^o^)／

　失敗だらけで力不足でしたが、今となってはいい思い出…あのとき細引きに掛けた残地カラビナは今でもあるのかなぁと時折思い出します。

しばらく仕事が続いて山にいけないときにはあれこれ思い出にふけります

コメント

metanoiadeja

RE: 思い出のカラビナ
こんばんは＾＾
もう、その場のシチュエーションが目に浮かぶ程分かるんで、冷や冷やしながらと同時に吹き出しそうになる気持ちと葛藤しながら読みました

私も始めた頃、Ｚで身動きできなかった事や、大峰沢のラペルでエイトカンにロープがロックしてしまいハング中吊りで上にも下にも身動きできなくなってしまった事や、風雪になって着の身着のまま焚き火が消えないように交代でビバークした等、知り合いがびっくりする程のたくさんの失敗談があります。
今だから滑稽で笑い事ですが。
そういうのって何か懐かしいんですよね。

あ、もうカラビナは雲稜にはなかったですよ

オーさん@Osan

RE: 思い出のカラビナ
dejavuさんコメントありがとうございます。前回yamabejiさんの「楽しみにしてます」の有難いお言葉と、明日からのチョコット出張もあって、続けざまに恥ずかし話を書きました。
「失敗」は成長の「糧」ともいいますが… いろんな読み手の方に楽しみと…チョコット参考になるといいなと思います
またdejavuさんの新レコのUP楽しみにしてますよ