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Yamareco

記録ID: 1134616
全員に公開
ハイキング
丹沢

休みまくって暮れていた@蛭ヶ岳・地蔵新道-源蔵尾根

2017年05月08日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:22
距離
21.1km
登り
2,243m
下り
2,229m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:39
休憩
3:38
合計
13:17
7:21
7:23
4
8:03
8:09
23
8:32
8:59
29
9:28
9:42
70
10:52
11:17
39
11:56
12:05
8
12:13
12:16
25
12:41
12:44
23
13:07
13:23
16
13:39
14:31
0
14:31
14:33
1
14:34
14:38
56
15:34
15:41
32
16:13
16:21
16
16:37
16:52
39
17:31
17:34
2
17:36
17:42
64
18:46
18:50
47
19:37
19:38
34
20:22
20:22
8
20:33
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
神ノ川林道ゲート手前の路肩
コース状況/
危険箇所等
 地蔵新道は入口が分かりづらいですが、尾根に乗れば基本的にマーキングがしっかりしているので問題ないでしょう。ただし、ほぼ全線で急勾配で、直登区間も大変多いので、下りでここを使うのは難儀するでしょう。トラロープやロープ代わりの電気ケーブルが大変多いので、大山三峰のバリルートよりはマシですが、距離がそこそこあるためなかなか抜け切るのに時間が掛かります。
 地蔵平からの主脈ルートは良く整備されているものの、蛭ヶ岳までの標高差があるので、とにかく組立て階段が疲れます。
 檜洞丸方面への主稜線ルートは、源蔵尾根分岐まで合計4つのピークがあって、起伏が多いために下り中心とは思えないほどハードでした。特に蛭ヶ岳からミカゲ沢ノ頭に下る道はかなりの勾配を細かくつづら折れさせていますが、ここを登りで使うと地獄が待っている感じですですね。
 源蔵尾根は地蔵新道と同じく道標のないバリルート扱いの道ですが、「山と高原地図」にも破線ながら記載されている道で、比較的メジャーなルートです。しかし、下りでは支尾根が多いので、ミスコースしやすいので要注意です。マーキングも少なめですから、しっかり地図を読み取って進む必要がありますが、中盤からは踏み跡がはっきりしていたので、それに沿って歩けば問題ないでしょう。
 なお、神ノ川林道は、去年までは神ノ川ヒュッテのところのゲートが開かれていて、孫右衛門沢の脇のゲートまで進めましたが、今は神ノ川ヒュッテのところで閉鎖されています。
今回の山行は距離的に長くなると思われるので、いつもより30分早い早朝5時に家を出発し、保土ヶ谷BP+国道246号+県道64号で宮ヶ瀬に出て、国道413号を西走して青根から神ノ川林道に入りました。天気は大山に雲一つないところから見て、上々のようです。
今回の山行は距離的に長くなると思われるので、いつもより30分早い早朝5時に家を出発し、保土ヶ谷BP+国道246号+県道64号で宮ヶ瀬に出て、国道413号を西走して青根から神ノ川林道に入りました。天気は大山に雲一つないところから見て、上々のようです。
神ノ川林道は去年まで孫右衛門沢の手前のゲートまで進めたのですが、現在は神ノ川ヒュッテの方のゲートが閉ざされていました。ここからですと、登山道入口の広河原まで結構な距離がありますね。何はともあれ、7時10分頃に神ノ川ヒュッテ脇に到着し、準備を整えて15分頃に歩き始めました。目指すは蛭ヶ岳です。
神ノ川林道は去年まで孫右衛門沢の手前のゲートまで進めたのですが、現在は神ノ川ヒュッテの方のゲートが閉ざされていました。ここからですと、登山道入口の広河原まで結構な距離がありますね。何はともあれ、7時10分頃に神ノ川ヒュッテ脇に到着し、準備を整えて15分頃に歩き始めました。目指すは蛭ヶ岳です。
少し歩くと右に階段が設けられていて、そこから神ノ川林道をショートカットして進み、そのまま熊笹ノ峰・檜洞丸方面に至るルートの入口があります。
少し歩くと右に階段が設けられていて、そこから神ノ川林道をショートカットして進み、そのまま熊笹ノ峰・檜洞丸方面に至るルートの入口があります。
その少し先には、今度は左の川の方に下る形で東海自然歩道の姫次方面のルート入口がありました。ここから袖平山方面に登る人はそう多くないでしょうね。
その少し先には、今度は左の川の方に下る形で東海自然歩道の姫次方面のルート入口がありました。ここから袖平山方面に登る人はそう多くないでしょうね。
そして孫右衛門沢のゲート手前の水汲み場に到着ですが、ここまで車で来られたのに、今年は神ノ川ヒュッテで閉鎖ですから、ここまでの1kmくらいの歩きが余計になりました。ここで昼食のラーメン&飲み水用に、湧き水を汲んでおきました。
そして孫右衛門沢のゲート手前の水汲み場に到着ですが、ここまで車で来られたのに、今年は神ノ川ヒュッテで閉鎖ですから、ここまでの1kmくらいの歩きが余計になりました。ここで昼食のラーメン&飲み水用に、湧き水を汲んでおきました。
孫右衛門沢の滝は細いながらも結構な高さから落ちていまして、なかなか見応えがあります。
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孫右衛門沢の滝は細いながらも結構な高さから落ちていまして、なかなか見応えがあります。
途中からダート区間になってトンネルも2つ越えて立派なアーチ橋に至ります。ここが檜皮橋で、この周辺の山々の上からはっきり見えます。
途中からダート区間になってトンネルも2つ越えて立派なアーチ橋に至ります。ここが檜皮橋で、この周辺の山々の上からはっきり見えます。
そしていよいよ広河原への降下点に至ります。ここまででもう4kmほど歩いています。
そしていよいよ広河原への降下点に至ります。ここまででもう4kmほど歩いています。
広河原からは複数のルートが延びていて、周回コースを組み立てる上で便利です。今回は往路で地蔵新道を使って丹沢主脈ルートに合流し、蛭ヶ岳からは丹沢主稜線ルートで檜洞丸方面に進んで、源蔵尾根を下って広河原に戻る予定です。この他に檜洞丸山頂から下って広河原に出るルートもあります。
広河原からは複数のルートが延びていて、周回コースを組み立てる上で便利です。今回は往路で地蔵新道を使って丹沢主脈ルートに合流し、蛭ヶ岳からは丹沢主稜線ルートで檜洞丸方面に進んで、源蔵尾根を下って広河原に戻る予定です。この他に檜洞丸山頂から下って広河原に出るルートもあります。
広河原には堰堤が複数有り、丁度下ったところが2番目の堰ですが、すぐ下に1番目のものがあり、ひょっとしたらこの二つで一つに勘定されるようなのかなと思っていました。とりあえずここを渡って川の右岸を進んでみます。
広河原には堰堤が複数有り、丁度下ったところが2番目の堰ですが、すぐ下に1番目のものがあり、ひょっとしたらこの二つで一つに勘定されるようなのかなと思っていました。とりあえずここを渡って川の右岸を進んでみます。
右岸の土手に登って上流側に進むものの別段何もなくて、良く地図を確認すると、広河原は二つの沢の出合いになっていて、地蔵尾根方面は北東側の沢沿いに進まねばならず、一番下の堰を渡渉しないといけないようで、Uターンしてもう一度対岸に戻って下側の堰を渡りました。
右岸の土手に登って上流側に進むものの別段何もなくて、良く地図を確認すると、広河原は二つの沢の出合いになっていて、地蔵尾根方面は北東側の沢沿いに進まねばならず、一番下の堰を渡渉しないといけないようで、Uターンしてもう一度対岸に戻って下側の堰を渡りました。
その堰から川原までは梯子階段が設けられていて、これを利用して下ります。下ってからはしばらく薮みたいになったところを抜けます。
その堰から川原までは梯子階段が設けられていて、これを利用して下ります。下ってからはしばらく薮みたいになったところを抜けます。
そしていよいよ川原を上流側に進みます。この先で渡渉して尾根道の取り付きポイントを探します。しばらくの間は右岸に渡渉しても先に進めない岩場でしたが、そのうち左岸の方が進み難くなったところで渡渉して先に進むと、今度は両側が切り立った岩場になり、戻って取り付き点を確認すべく、そのまま右岸を下流に戻りました。
そしていよいよ川原を上流側に進みます。この先で渡渉して尾根道の取り付きポイントを探します。しばらくの間は右岸に渡渉しても先に進めない岩場でしたが、そのうち左岸の方が進み難くなったところで渡渉して先に進むと、今度は両側が切り立った岩場になり、戻って取り付き点を確認すべく、そのまま右岸を下流に戻りました。
するとちゃんと赤いテープのマーキングがあり、結構な勾配のところをロープで登るようになっていました。
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するとちゃんと赤いテープのマーキングがあり、結構な勾配のところをロープで登るようになっていました。
沢が近いところだけに、こんな大岩がごろごろした区間が多いですが、ロープとマーキングはしっかりしていて、勾配が厳しい割りに思いの他安全に登れます。
沢が近いところだけに、こんな大岩がごろごろした区間が多いですが、ロープとマーキングはしっかりしていて、勾配が厳しい割りに思いの他安全に登れます。
岩場の先は砂利っぽいところになりますが、ここの石ころは結構浮いていますから、あまり踏ん張りが利きません。長い区間でロープが張ってありましたが、これがあるとなしとでは、大分疲れ方に差が出そうです。
岩場の先は砂利っぽいところになりますが、ここの石ころは結構浮いていますから、あまり踏ん張りが利きません。長い区間でロープが張ってありましたが、これがあるとなしとでは、大分疲れ方に差が出そうです。
ほどなくロープも終わり、木の枝や根っこに掴まって登ります。勾配は相変わらず急なので、まだ少ししか進んでいないのに、もう結構疲れてきました。この日の予想最高気温は横浜で夏日になるようですから、薄い長袖シャツを着ていきましたが、上に着ていたぺらぺらのベストはこのあと暑くなって脱いでおきました。
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ほどなくロープも終わり、木の枝や根っこに掴まって登ります。勾配は相変わらず急なので、まだ少ししか進んでいないのに、もう結構疲れてきました。この日の予想最高気温は横浜で夏日になるようですから、薄い長袖シャツを着ていきましたが、上に着ていたぺらぺらのベストはこのあと暑くなって脱いでおきました。
相変わらず急勾配が続きますが、途中からロープではなくて電気コードが吊り下げられていました。意外と丈夫そうでしたが、さすがに老朽化して部分的に切れたものも見られました。あくまで軽い補助として使わないと危険でしょう。
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相変わらず急勾配が続きますが、途中からロープではなくて電気コードが吊り下げられていました。意外と丈夫そうでしたが、さすがに老朽化して部分的に切れたものも見られました。あくまで軽い補助として使わないと危険でしょう。
急勾配区間がやっと終わり、尾根の肩の上に出ました。するとやたらにワイヤーの残骸がたくさんあるところになりました。地面にも巻かれたものが置いてありました。
急勾配区間がやっと終わり、尾根の肩の上に出ました。するとやたらにワイヤーの残骸がたくさんあるところになりました。地面にも巻かれたものが置いてありました。
この辺りには可愛らしいコスミレの花がところどころで咲いていました。踏みつけないように足元を良く見て歩きます。
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この辺りには可愛らしいコスミレの花がところどころで咲いていました。踏みつけないように足元を良く見て歩きます。
平坦な区間はあっと言う間に終わり、またもや細尾根のキツい登りになります。この辺にはロープも電気コードも巻かれていませんでしたが、ご覧のように木の根が多くて滑らないので問題ありません。
平坦な区間はあっと言う間に終わり、またもや細尾根のキツい登りになります。この辺にはロープも電気コードも巻かれていませんでしたが、ご覧のように木の根が多くて滑らないので問題ありません。
今度はぱっと見コアジサイみたいに丸くまとまって花を咲かせる花の群生地がありました。なんと言う花かは調べても分かりませんでしたが、今の時期は色々な花が見られるので、視界が開けない森林の中でも楽しめますね。
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今度はぱっと見コアジサイみたいに丸くまとまって花を咲かせる花の群生地がありました。なんと言う花かは調べても分かりませんでしたが、今の時期は色々な花が見られるので、視界が開けない森林の中でも楽しめますね。
細尾根をふさぐ岩と木。これは面倒だなと思っていたら、左側に軽く巻くようにして進める道がありました。
細尾根をふさぐ岩と木。これは面倒だなと思っていたら、左側に軽く巻くようにして進める道がありました。
そして最初の小ピークに至ります。この頃からどうも喉が妙に渇いて、口の中もすぐにからからになってきました。気温は日が当たっているところでは強い日差しのために暑さを感じないこともなかったですが、心地良い風が吹いていたので、大変快適でした。ですから、熱中症になった訳ではないですが、脱水症状が出たことは確かでしょう。
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そして最初の小ピークに至ります。この頃からどうも喉が妙に渇いて、口の中もすぐにからからになってきました。気温は日が当たっているところでは強い日差しのために暑さを感じないこともなかったですが、心地良い風が吹いていたので、大変快適でした。ですから、熱中症になった訳ではないですが、脱水症状が出たことは確かでしょう。
小ピークが終わってもすぐにまた厳しい登りになります。喉が渇くのでちょくちょく休んでは水分補給して進みますが、体に力が入らず、すぐに動悸も強くなってしまいます。おかげで何度も岩に腰掛けて休みました。
小ピークが終わってもすぐにまた厳しい登りになります。喉が渇くのでちょくちょく休んでは水分補給して進みますが、体に力が入らず、すぐに動悸も強くなってしまいます。おかげで何度も岩に腰掛けて休みました。
ここも登るには難儀するヤセ尾根ですが、大山三峰のバリルートの境界尾根みたいです。しかし、あちらはもっと厳しく、ここは上の方で横に逃げる道がしっかりできていました。
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ここも登るには難儀するヤセ尾根ですが、大山三峰のバリルートの境界尾根みたいです。しかし、あちらはもっと厳しく、ここは上の方で横に逃げる道がしっかりできていました。
そちらに進むと、下の方にリボンがあって、ここの突起をトラバースして回避できるようになっています。
そちらに進むと、下の方にリボンがあって、ここの突起をトラバースして回避できるようになっています。
しかし、またこんな登りになります。踏み跡も判然としませんが何となく中央下から斜め右に踏み跡らしきものが見えますので、そちらに進みます。
しかし、またこんな登りになります。踏み跡も判然としませんが何となく中央下から斜め右に踏み跡らしきものが見えますので、そちらに進みます。
そして尾根の下をトラバースする区間になります。足場は狭く落ち葉で分かりづらいですが、思ったよりも足掛かりは良かったです。
そして尾根の下をトラバースする区間になります。足場は狭く落ち葉で分かりづらいですが、思ったよりも足掛かりは良かったです。
そして尾根に乗って次の小ピークの上に出ると、ちょっとした石積みにサビサビの剣が差してありました。いったいどなたがわざわざこんな名無し小ピークを飾り立てたのでしょうね(^∇^)b
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そして尾根に乗って次の小ピークの上に出ると、ちょっとした石積みにサビサビの剣が差してありました。いったいどなたがわざわざこんな名無し小ピークを飾り立てたのでしょうね(^∇^)b
小ピークからの下りはロープ区間で、その先の登りもまたロープが張られていました。このルートはロープが大変多いですが、裏を返すとそれだけ勾配が厳しい証ですね。
小ピークからの下りはロープ区間で、その先の登りもまたロープが張られていました。このルートはロープが大変多いですが、裏を返すとそれだけ勾配が厳しい証ですね。
そしてまた小ピークに出ます。まだ標高は1100mちょっとで、地蔵新道の終点の地蔵岳ないし地蔵平は1350mほどになるため、まだしばらくの登り区間が続きます。
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そしてまた小ピークに出ます。まだ標高は1100mちょっとで、地蔵新道の終点の地蔵岳ないし地蔵平は1350mほどになるため、まだしばらくの登り区間が続きます。
またしても細尾根を岩と木が塞いでいますが、ここも良く見ると左にリボンが巻かれていてここを回避して向こう側の尾根の上に出られるようになっていました。
またしても細尾根を岩と木が塞いでいますが、ここも良く見ると左にリボンが巻かれていてここを回避して向こう側の尾根の上に出られるようになっていました。
その回避する道はこんなロープのあるトラバース区間ですが、先で尾根の上に出て進むことになります。
その回避する道はこんなロープのあるトラバース区間ですが、先で尾根の上に出て進むことになります。
ふと下を見ると、鮮やかなピンク色にミツバツツジが咲いていました。これからしばらくが見頃でしょうね。
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ふと下を見ると、鮮やかなピンク色にミツバツツジが咲いていました。これからしばらくが見頃でしょうね。
このルートは木の根や枝葉が多いものの、路面は土よりこんなザレ場が中心になります。ですから、勾配のあるところでほんの数メートルでも木々がないと、掴むものがなくてちょっと面倒になります。
このルートは木の根や枝葉が多いものの、路面は土よりこんなザレ場が中心になります。ですから、勾配のあるところでほんの数メートルでも木々がないと、掴むものがなくてちょっと面倒になります。
また尾根の脇を進みますが、そのまま行くと尾根に登りづらくなるので、この木の向こうから上に乗ります。
また尾根の脇を進みますが、そのまま行くと尾根に登りづらくなるので、この木の向こうから上に乗ります。
勾配は相変わらず厳しいですが、向こう側の斜面に比べればまだ全然マシですね。
勾配は相変わらず厳しいですが、向こう側の斜面に比べればまだ全然マシですね。
ようやく木々の合間から目指す蛭ヶ岳が見えてきました。まだかなり距離がありますねぇ…。もう地蔵尾根は残り少ないはずですが、体調がイマイチでやたらにすぐ息が上がってしまいます。下腹にも力が出ずに、思いの他時間を費やしてしまいます。
ようやく木々の合間から目指す蛭ヶ岳が見えてきました。まだかなり距離がありますねぇ…。もう地蔵尾根は残り少ないはずですが、体調がイマイチでやたらにすぐ息が上がってしまいます。下腹にも力が出ずに、思いの他時間を費やしてしまいます。
もう地蔵平は近いはずですが、こんな天然ゲートみたいな木の枝にマーキングがありました。向こうから入ってきた場合の目印なのかな?
もう地蔵平は近いはずですが、こんな天然ゲートみたいな木の枝にマーキングがありました。向こうから入ってきた場合の目印なのかな?
そしてほどなく丹沢主脈尾根に合流しますが、これはまだ旧道の方で、現在はここよりも少し東側に整備された道ができています。それにしても、この手製道標には「上級向き」と書かれていますが、下りでここを使うのは相当大変ですね。ここの岩場は簡単に崩れるので、安心して掴んだり足を乗せたりすると、脆く剥がれ落ちる場合が多々あります。
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そしてほどなく丹沢主脈尾根に合流しますが、これはまだ旧道の方で、現在はここよりも少し東側に整備された道ができています。それにしても、この手製道標には「上級向き」と書かれていますが、下りでここを使うのは相当大変ですね。ここの岩場は簡単に崩れるので、安心して掴んだり足を乗せたりすると、脆く剥がれ落ちる場合が多々あります。
分岐のちょっと先にあった三角点らしきもの。他にもいくつか番号つきのものが見られたので、ひょっとすると境界標柱か何かかも知れませんが、一応ここが「地蔵岳」と言う名のピークのようです。ちなみに今回持って行ったフィルムカメラはマミヤ・セコール・オートXTLと言う1971年製のTTL-EEカメラで、スポットと平均測光が可能な当時のマミヤのフラッグシップ機でした。
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分岐のちょっと先にあった三角点らしきもの。他にもいくつか番号つきのものが見られたので、ひょっとすると境界標柱か何かかも知れませんが、一応ここが「地蔵岳」と言う名のピークのようです。ちなみに今回持って行ったフィルムカメラはマミヤ・セコール・オートXTLと言う1971年製のTTL-EEカメラで、スポットと平均測光が可能な当時のマミヤのフラッグシップ機でした。
下の方に目をやると、まだ今の時期に桜の花が残っていました。多少葉が出ていますが、まだまだ見頃ですね。
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下の方に目をやると、まだ今の時期に桜の花が残っていました。多少葉が出ていますが、まだまだ見頃ですね。
少しすると鹿柵が前方で通せんぼしています。左右を確認しますと、左側はかなり斜面の下側まで延びていたので、右側の切れ目の脇を進むことにしました。
少しすると鹿柵が前方で通せんぼしています。左右を確認しますと、左側はかなり斜面の下側まで延びていたので、右側の切れ目の脇を進むことにしました。
しばらくすると、柵が分断されて、間に通路みたいになったところになりますが、そっちに進むと結構下ってしまうのでパス。もう少し登ってから次の通路を見ると、そこに赤リボンがあったので、そこを通って抜けました。
しばらくすると、柵が分断されて、間に通路みたいになったところになりますが、そっちに進むと結構下ってしまうのでパス。もう少し登ってから次の通路を見ると、そこに赤リボンがあったので、そこを通って抜けました。
すると、主脈尾根ルートの整備された道に合流しました。この鹿柵地帯が地蔵平になります。
すると、主脈尾根ルートの整備された道に合流しました。この鹿柵地帯が地蔵平になります。
鹿柵が終わるといよいよ厳しい階段登りが始まります。もう既にかなり疲労していて、とにかくやたらに喉が乾くのでまともに歩けない感じです。もうこの時点で12時17分ですから、正午には蛭ヶ岳に到着できるだろうと踏んでいたのに、大分遅れてしまいました。
鹿柵が終わるといよいよ厳しい階段登りが始まります。もう既にかなり疲労していて、とにかくやたらに喉が乾くのでまともに歩けない感じです。もうこの時点で12時17分ですから、正午には蛭ヶ岳に到着できるだろうと踏んでいたのに、大分遅れてしまいました。
地蔵平から少し登って行くと、この日初めて富士山の頭がチラ見えできました。丁度帰路で使う臼ヶ岳の辺りに山頂が見えますが、さすがに5月の午後だけに快晴でも微妙に霞んでいますね。
地蔵平から少し登って行くと、この日初めて富士山の頭がチラ見えできました。丁度帰路で使う臼ヶ岳の辺りに山頂が見えますが、さすがに5月の午後だけに快晴でも微妙に霞んでいますね。
延々と続く地獄階段。地蔵平から蛭ヶ岳まではただの登りかと思いきや、ボッチノ頭と言う小ピークが途中にありますね。
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延々と続く地獄階段。地蔵平から蛭ヶ岳まではただの登りかと思いきや、ボッチノ頭と言う小ピークが途中にありますね。
やっと蛭ヶ岳まで0.4kmと言うところまで来ました。左側からカーブして向こうに見える崩落地の上を抜けて山頂に進みます。しかし、この先に道標が他に2つありましたが、それらも皆「蛭ヶ岳0.4km」となっていて、100m進んでも距離が全く減っていなかったです(笑。
やっと蛭ヶ岳まで0.4kmと言うところまで来ました。左側からカーブして向こうに見える崩落地の上を抜けて山頂に進みます。しかし、この先に道標が他に2つありましたが、それらも皆「蛭ヶ岳0.4km」となっていて、100m進んでも距離が全く減っていなかったです(笑。
尾根の上から西の谷間を見ると、朝歩いた檜皮橋がはっきり見えます。あそこから延々と登ってきた訳です。
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尾根の上から西の谷間を見ると、朝歩いた檜皮橋がはっきり見えます。あそこから延々と登ってきた訳です。
ボロボロのベンチ。もう体がヨレヨレでしたので、ここでもゆっくり休んでおきました。西からの風が大変心地良かったです。
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ボロボロのベンチ。もう体がヨレヨレでしたので、ここでもゆっくり休んでおきました。西からの風が大変心地良かったです。
こんな可愛らしい白い花も咲いていました。ツルシロカネソウと言うそうです。
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こんな可愛らしい白い花も咲いていました。ツルシロカネソウと言うそうです。
そしてまた長い階段区間が続きます。ここでは2人の方に先を行ってもらいましたが、皆さん焼山からの主脈縦走ルートでやってきているそうです。かなり長い上に起伏が多いので、大変疲れるルートですよね。
そしてまた長い階段区間が続きます。ここでは2人の方に先を行ってもらいましたが、皆さん焼山からの主脈縦走ルートでやってきているそうです。かなり長い上に起伏が多いので、大変疲れるルートですよね。
階段登り区間でも休みまくって、何とか蛭ヶ岳頂上に到着したのはもう午後1時40分頃。ここで昼食を取って檜洞丸方面に進み、源蔵尾根を下って帰る訳ですが、まぁ、今は7時近くてもまだ空はうっすら明るいので、余裕だろうと思っていました。しかし、体調不良で力が出ない時は、時間は5割り増しで見ておかないといけませんね。ガイドマップの目安の時間は金山谷乗越までが2時間20分、源蔵尾根が1時間半となっていたので4時間未満なら何とか暗くなる前に林道まで出られると思っていました。
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階段登り区間でも休みまくって、何とか蛭ヶ岳頂上に到着したのはもう午後1時40分頃。ここで昼食を取って檜洞丸方面に進み、源蔵尾根を下って帰る訳ですが、まぁ、今は7時近くてもまだ空はうっすら明るいので、余裕だろうと思っていました。しかし、体調不良で力が出ない時は、時間は5割り増しで見ておかないといけませんね。ガイドマップの目安の時間は金山谷乗越までが2時間20分、源蔵尾根が1時間半となっていたので4時間未満なら何とか暗くなる前に林道まで出られると思っていました。
昼食はいつもの「出前山頂」。しかし、脱水症状のためか、何か胃が食物を受け付けず、山頂で風が止んで日差しばかりが暑い中、熱々のラーメンはどうも喉を通らず、時間をかけて何とか食べましたが、いつも美味しく食べていた「出前山頂」を初めて食べ残してしまいました。気持ち悪くなって最後まで食べられず、汁だけ飲んで残りはビニール袋に入れて持ち帰りました。飲料として持って来たお茶1Lと、ラーメンで使った水の残り500ccも、残りはもうわずかです。とにかく喉が渇きまくって口の中がひりひり痛んで仕方なかったです。
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昼食はいつもの「出前山頂」。しかし、脱水症状のためか、何か胃が食物を受け付けず、山頂で風が止んで日差しばかりが暑い中、熱々のラーメンはどうも喉を通らず、時間をかけて何とか食べましたが、いつも美味しく食べていた「出前山頂」を初めて食べ残してしまいました。気持ち悪くなって最後まで食べられず、汁だけ飲んで残りはビニール袋に入れて持ち帰りました。飲料として持って来たお茶1Lと、ラーメンで使った水の残り500ccも、残りはもうわずかです。とにかく喉が渇きまくって口の中がひりひり痛んで仕方なかったです。
蛭ヶ岳から丹沢山に続く主脈尾根と、奥に見える塔ノ岳から三ノ塔方面に続く表尾根。左の木の後ろには大山三峰も見えますね。
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蛭ヶ岳から丹沢山に続く主脈尾根と、奥に見える塔ノ岳から三ノ塔方面に続く表尾根。左の木の後ろには大山三峰も見えますね。
しばらく撮影タイムの後、下山開始です。向こうに見える臼ヶ岳と右奥の檜洞丸の間にある金山谷乗越から分岐する源蔵尾根が帰路ですが、そう考えるとまだ半分歩かねばなりませんし、下り中心とは言え、1300-1400m級の山々をいくつか越えないといけませんので、かなり疲れそうな予感がします。
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しばらく撮影タイムの後、下山開始です。向こうに見える臼ヶ岳と右奥の檜洞丸の間にある金山谷乗越から分岐する源蔵尾根が帰路ですが、そう考えるとまだ半分歩かねばなりませんし、下り中心とは言え、1300-1400m級の山々をいくつか越えないといけませんので、かなり疲れそうな予感がします。
階段区間は良かったのですが、そこの切れ目からはザレ気味の急な下りを延々と下ります。細かくつづら折れして下るようになっているのは助かりますが、下りではやはり滑りやすいので、小股で歩いているために、必然的に時間の割りに距離は延びません。
階段区間は良かったのですが、そこの切れ目からはザレ気味の急な下りを延々と下ります。細かくつづら折れして下るようになっているのは助かりますが、下りではやはり滑りやすいので、小股で歩いているために、必然的に時間の割りに距離は延びません。
途中で振り返って見た蛭ヶ岳。こちら側の下りは、あんな急斜面だったのかと、改めて驚かされますね。
途中で振り返って見た蛭ヶ岳。こちら側の下りは、あんな急斜面だったのかと、改めて驚かされますね。
と言ってもまだ鞍部まで下り切っていた訳ではなく、まだまだ厳しい下り区間が続きます。長いロープと鎖が併設された区間を注意して下ります。
と言ってもまだ鞍部まで下り切っていた訳ではなく、まだまだ厳しい下り区間が続きます。長いロープと鎖が併設された区間を注意して下ります。
途中、紫がかったピンク色の可愛らしい花が咲いていました。調べてみたら「コイワザクラ」と言う名の花ですが絵に描いたみたいな花ですね。
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途中、紫がかったピンク色の可愛らしい花が咲いていました。調べてみたら「コイワザクラ」と言う名の花ですが絵に描いたみたいな花ですね。
下り区間にはこんな細尾根の起伏もあります。この道、やはりただの下りルートと捉えない方が良さそうですね。結局は檜洞丸に登る道と考えると、「そりゃキツイわな」と納得できます。
下り区間にはこんな細尾根の起伏もあります。この道、やはりただの下りルートと捉えない方が良さそうですね。結局は檜洞丸に登る道と考えると、「そりゃキツイわな」と納得できます。
少し先の日影にはコイワザクラの群生が見られました。日影ですとずいぶん紫色に見えるものですね。
少し先の日影にはコイワザクラの群生が見られました。日影ですとずいぶん紫色に見えるものですね。
さて、いよいよ最初のピークになるミカゲ沢ノ頭に登ります。力の出ない疲れ果てた体には、こんな登りでもきつくてたまらなかったです。上の階段のところでは座り込んで休んでいました。
さて、いよいよ最初のピークになるミカゲ沢ノ頭に登ります。力の出ない疲れ果てた体には、こんな登りでもきつくてたまらなかったです。上の階段のところでは座り込んで休んでいました。
その鞍部から改めて蛭ヶ岳を望むと、いかにあの山が急峻なのか良く分かりますね。左の尾根が主脈縦走ルートの焼山方面からの尾根筋で、右側は同じく主脈ルートの丹沢山方面への尾根ですね。まだそちらの方が勾配は緩やかですが、側面を一気に下るこちらの主稜線ルートは、登りでは使いたくないですよね。
その鞍部から改めて蛭ヶ岳を望むと、いかにあの山が急峻なのか良く分かりますね。左の尾根が主脈縦走ルートの焼山方面からの尾根筋で、右側は同じく主脈ルートの丹沢山方面への尾根ですね。まだそちらの方が勾配は緩やかですが、側面を一気に下るこちらの主稜線ルートは、登りでは使いたくないですよね。
ミカゲ沢ノ頭に登っても、すぐにまた下りになり、さらに先の臼ヶ岳に登り直さねばなりません。見ているだけで疲れてきますが、喉の渇きが登り道では一層顕著に出るので、口濡らし程度に残った水分を細かく取っていました。でも、残りはもう100ccもありません。
ミカゲ沢ノ頭に登っても、すぐにまた下りになり、さらに先の臼ヶ岳に登り直さねばなりません。見ているだけで疲れてきますが、喉の渇きが登り道では一層顕著に出るので、口濡らし程度に残った水分を細かく取っていました。でも、残りはもう100ccもありません。
蛭ヶ岳が木々に覆われることなく見えたので、改めてアップ。角度が変わると結構違った山に見えますね。
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蛭ヶ岳が木々に覆われることなく見えたので、改めてアップ。角度が変わると結構違った山に見えますね。
疲れた体に鞭打つように臼ヶ岳に登ります。意外と勾配は厳しくなかったですが、歩くスピードは街中で杖を突いて歩くご老人よりも遅いです。
疲れた体に鞭打つように臼ヶ岳に登ります。意外と勾配は厳しくなかったですが、歩くスピードは街中で杖を突いて歩くご老人よりも遅いです。
やっと臼ヶ岳に到着。この時点で4時16分ですから、5時くらいには源蔵尾根に入れると思いましたが、ちょっと甘かったです。この先まだ2つのピークがあって、もう本当にヨレヨレになってしまいました。
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やっと臼ヶ岳に到着。この時点で4時16分ですから、5時くらいには源蔵尾根に入れると思いましたが、ちょっと甘かったです。この先まだ2つのピークがあって、もう本当にヨレヨレになってしまいました。
臼ヶ岳からの下りは階段区間から始まります。そのうち細尾根になって小さな起伏がありますが、まだ何とか普通に歩ける勾配です。
臼ヶ岳からの下りは階段区間から始まります。そのうち細尾根になって小さな起伏がありますが、まだ何とか普通に歩ける勾配です。
この山桜の花も元気に咲いていましたが、来週にはもう散っているのかな。
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この山桜の花も元気に咲いていましたが、来週にはもう散っているのかな。
こんな崩落現場の真上のヤセ尾根を抜ける区間もあります。ロープが崖の間を通っているところからして、かつてはそちらにも土があったのが、年々崩れて細くなってきているのでしょうね。
こんな崩落現場の真上のヤセ尾根を抜ける区間もあります。ロープが崖の間を通っているところからして、かつてはそちらにも土があったのが、年々崩れて細くなってきているのでしょうね。
そして神ノ川乗越に下って行く区間になりますが、結構急なところですね。階段があるので助かりますが大分土が流れてしまっていますね。
そして神ノ川乗越に下って行く区間になりますが、結構急なところですね。階段があるので助かりますが大分土が流れてしまっていますね。
ここが神ノ川乗越。ここを南に(道標の裏側)進むと水場があるようで、是非補給しておきたかったのですが、一体どれくらいで水場にたどり着くのか、またはどれくらい下らなければならないのかが分からなかったので、100mほど進んでからどうも近くにはなさそうでしたから、Uターンして先を急ぐことにしました。後で分かりましたが、300m先の50mほど下ったところにあるそうです。
ここが神ノ川乗越。ここを南に(道標の裏側)進むと水場があるようで、是非補給しておきたかったのですが、一体どれくらいで水場にたどり着くのか、またはどれくらい下らなければならないのかが分からなかったので、100mほど進んでからどうも近くにはなさそうでしたから、Uターンして先を急ぐことにしました。後で分かりましたが、300m先の50mほど下ったところにあるそうです。
神ノ川乗越から一旦登りに転じますが、すぐに下り区間になります。地形図を良く見ると、まだ二つのピークが残っています。
神ノ川乗越から一旦登りに転じますが、すぐに下り区間になります。地形図を良く見ると、まだ二つのピークが残っています。
その最初のピークがここ。普通の体調ならちっとも大したことのない距離の登りですが、脱水症状で体全体に力が入らず動悸と息切れがひどいこの時では地獄のように思えました。時間が迫っているので休みたくはないのですが、体が動かないなら止まらざるを得ない感じでした。
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その最初のピークがここ。普通の体調ならちっとも大したことのない距離の登りですが、脱水症状で体全体に力が入らず動悸と息切れがひどいこの時では地獄のように思えました。時間が迫っているので休みたくはないのですが、体が動かないなら止まらざるを得ない感じでした。
そのピークの上はこんな具合に草地になっていたので、ここでちょっと寝転んで息を整えましたが、いつまで経ってもドクンドクンと鳴っている動悸は治まらず、やはり体調を崩していることが良く分かりました。でも、もう日が暮れる時間はすぐそこに迫っているので、休んでばかりもいられません。
そのピークの上はこんな具合に草地になっていたので、ここでちょっと寝転んで息を整えましたが、いつまで経ってもドクンドクンと鳴っている動悸は治まらず、やはり体調を崩していることが良く分かりました。でも、もう日が暮れる時間はすぐそこに迫っているので、休んでばかりもいられません。
ピークから少し下るとベンチのあるところに出ました。ここでも少し荷物を降ろして休みましたが、体がおかしくなるより、暗くなる方がまだマシだと思えてきました。
ピークから少し下るとベンチのあるところに出ました。ここでも少し荷物を降ろして休みましたが、体がおかしくなるより、暗くなる方がまだマシだと思えてきました。
そのベンチ区間を過ぎると270mで金山谷乗越で、ここの桟道・梯子区間を越えるともうすぐ先に源蔵尾根分岐があるはずです。面白いのはこの鉄の桟道の終わりに左に登るような梯子があって、そこには「檜洞丸方面」と書かれていましたが、先に見える下の階段のところの金山谷乗越の道標には、そのまま先に進む方が「檜洞丸方面」となっていました。尾根ははっきり分断されているのに、同じ方面に向かえるのでしょうかね?
そのベンチ区間を過ぎると270mで金山谷乗越で、ここの桟道・梯子区間を越えるともうすぐ先に源蔵尾根分岐があるはずです。面白いのはこの鉄の桟道の終わりに左に登るような梯子があって、そこには「檜洞丸方面」と書かれていましたが、先に見える下の階段のところの金山谷乗越の道標には、そのまま先に進む方が「檜洞丸方面」となっていました。尾根ははっきり分断されているのに、同じ方面に向かえるのでしょうかね?
そして最後のピークに登ります。大した勾配ではないですが、喉がヒリヒリ痛んでくるので、ここでもまた口にほんのわずかな水分を含みます。もう残りは30ccくらいしかありません。
そして最後のピークに登ります。大した勾配ではないですが、喉がヒリヒリ痛んでくるので、ここでもまた口にほんのわずかな水分を含みます。もう残りは30ccくらいしかありません。
ここが源蔵尾根入口。源蔵尾根は「山と高原地図」にも記載されているルートですが、途中に道標はなく、バリルート扱いになります。道自体は地蔵新道に比べて楽なようですが、下りで用いる場合支尾根が多くて間違いやすいようです。この時点で5時37分ですから、あと1時間は何とか薄明かりの中で歩けますが、目安時間で1.5時間掛かるので、後半は暗闇の中での下山になりますね。何はともあれ先を急ぎます。
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ここが源蔵尾根入口。源蔵尾根は「山と高原地図」にも記載されているルートですが、途中に道標はなく、バリルート扱いになります。道自体は地蔵新道に比べて楽なようですが、下りで用いる場合支尾根が多くて間違いやすいようです。この時点で5時37分ですから、あと1時間は何とか薄明かりの中で歩けますが、目安時間で1.5時間掛かるので、後半は暗闇の中での下山になりますね。何はともあれ先を急ぎます。
最初からヤセ尾根の急な下りで始まり、すぐにまたこんなロープ区間の危険なところを抜けます。こんなのが真っ暗な中で出てきたらさぞ面倒だろうなと思いつつ、慎重に進みますが、さすがにスピードアップできるような道ではないですね。
最初からヤセ尾根の急な下りで始まり、すぐにまたこんなロープ区間の危険なところを抜けます。こんなのが真っ暗な中で出てきたらさぞ面倒だろうなと思いつつ、慎重に進みますが、さすがにスピードアップできるような道ではないですね。
ここも崩落地の脇の上を越えて行きます。結構こうして見ると登りが多くて凸凹しているので、また心臓がバクバクしてきます。地形図ではここも二つのピークが連なっているので、下り一辺倒ではないです。
ここも崩落地の脇の上を越えて行きます。結構こうして見ると登りが多くて凸凹しているので、また心臓がバクバクしてきます。地形図ではここも二つのピークが連なっているので、下り一辺倒ではないです。
これが崩落現場。このすぐ上のヤセ尾根を歩いて進むのですから考えてみると危険なことですよね。
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これが崩落現場。このすぐ上のヤセ尾根を歩いて進むのですから考えてみると危険なことですよね。
少しすると支尾根があるところに出ました。左側にこんなマーキングがありましたが、地図では直進しているので、これを無視して真っ直ぐ進みます。
少しすると支尾根があるところに出ました。左側にこんなマーキングがありましたが、地図では直進しているので、これを無視して真っ直ぐ進みます。
するとそれが正しいかのように、すぐ先にロープが張られたところに出ました。こちらの尾根が正しいからこそロープ区間がある訳ですが、さっきあったマーキングは一体なんでしょうね?
するとそれが正しいかのように、すぐ先にロープが張られたところに出ました。こちらの尾根が正しいからこそロープ区間がある訳ですが、さっきあったマーキングは一体なんでしょうね?
しばらくして、またこんな雑然としたところに出ました。ここも斜め右に直進する方と、左に曲る尾根がありましたが、やはり左にマーキングがありました。しかし、地図では直進する形になっていたので、ここもマーキングを無視して真っ直ぐ進みました。
しばらくして、またこんな雑然としたところに出ました。ここも斜め右に直進する方と、左に曲る尾根がありましたが、やはり左にマーキングがありました。しかし、地図では直進する形になっていたので、ここもマーキングを無視して真っ直ぐ進みました。
少しの間こうした歩きやすい区間になりましたが、ほどなく勾配が厳しくなってきて、もう一度左側を見ると、どうも向こう側の方が緩やかな尾根筋になっています。地図を見ると尾根を真っ直ぐ進んでいますが、微妙に左側に線が引いてあり、後で尾根が分かれていて、その分かれた線のない方を進んでいたことになります。
少しの間こうした歩きやすい区間になりましたが、ほどなく勾配が厳しくなってきて、もう一度左側を見ると、どうも向こう側の方が緩やかな尾根筋になっています。地図を見ると尾根を真っ直ぐ進んでいますが、微妙に左側に線が引いてあり、後で尾根が分かれていて、その分かれた線のない方を進んでいたことになります。
しばらく下ってしまったので、疲れた体には登り直すのは大変ですが、これは向こうに行かないと仕方ないので、体に鞭打って登ります。
しばらく下ってしまったので、疲れた体には登り直すのは大変ですが、これは向こうに行かないと仕方ないので、体に鞭打って登ります。
支尾根分岐まで登らずに、途中、間をトラバースできそうなところを見付けて向こう側に抜けます。見ると何やら道っぽいものができていますね。同じようにミスコースしてここで修正した人が結構いるのかな? ただし、ここは踏み固められていないので、足を乗せるとじんわり下に土が流れて行くような感じでした。
支尾根分岐まで登らずに、途中、間をトラバースできそうなところを見付けて向こう側に抜けます。見ると何やら道っぽいものができていますね。同じようにミスコースしてここで修正した人が結構いるのかな? ただし、ここは踏み固められていないので、足を乗せるとじんわり下に土が流れて行くような感じでした。
そして改めて正規のルートの尾根に乗りました。つい先ほどの分岐の赤マーキングは正しかったようですが、その手前のマーキングは誤りな訳ですから、ここは混乱しやすいですね。時間はもう6時半。カメラのISO感度を3200まで上げていますが、もうこの暗さでは限界ですね。水も完全に飲み干して、もう一滴も残っていません。早く沢に出てたっぷり水が飲みたいです。
そして改めて正規のルートの尾根に乗りました。つい先ほどの分岐の赤マーキングは正しかったようですが、その手前のマーキングは誤りな訳ですから、ここは混乱しやすいですね。時間はもう6時半。カメラのISO感度を3200まで上げていますが、もうこの暗さでは限界ですね。水も完全に飲み干して、もう一滴も残っていません。早く沢に出てたっぷり水が飲みたいです。
そこからはヘッドランプを点灯させて、さらに途中からはiPhoneの懐中電灯アプリを点けて胸ポケットに入れて歩きましたが、助かったことにミスコースしてから後は踏み跡がはっきりしたところが続き、勾配も厳しくなくなって危険なヤセ尾根箇所もなくすいすい歩けました。ただ、先の方で尾根を直進せずに左に折れるところがあり、それだけを見逃さないように、踏み跡を凝視して進みました。もう完全に真っ暗なので、ストロボ撮影を余儀なくされますが、コンデジのストロボでは照らしてくれる奥行きが狭く、何がなんだか分かりませんね。
そこからはヘッドランプを点灯させて、さらに途中からはiPhoneの懐中電灯アプリを点けて胸ポケットに入れて歩きましたが、助かったことにミスコースしてから後は踏み跡がはっきりしたところが続き、勾配も厳しくなくなって危険なヤセ尾根箇所もなくすいすい歩けました。ただ、先の方で尾根を直進せずに左に折れるところがあり、それだけを見逃さないように、踏み跡を凝視して進みました。もう完全に真っ暗なので、ストロボ撮影を余儀なくされますが、コンデジのストロボでは照らしてくれる奥行きが狭く、何がなんだか分かりませんね。
踏み跡通りにつづら折れ区間を下っていくと、どんどん沢の水音が大きくなってきます。喉はもう限界までカラカラになっている感じでしたので、気持ちがはやりますが、焦るとロクなことはないので、改めて慎重にゆっくりと下って行くと、無事に広河原の第3堰堤の脇に出てくることができました。早速沢の水を汲んで水がきれいであることを確かめてゴクゴクと一気飲みしました。そのまま800ccほど汲んで、そのまま林道の帰り道でも飲みながら歩きました。
踏み跡通りにつづら折れ区間を下っていくと、どんどん沢の水音が大きくなってきます。喉はもう限界までカラカラになっている感じでしたので、気持ちがはやりますが、焦るとロクなことはないので、改めて慎重にゆっくりと下って行くと、無事に広河原の第3堰堤の脇に出てくることができました。早速沢の水を汲んで水がきれいであることを確かめてゴクゴクと一気飲みしました。そのまま800ccほど汲んで、そのまま林道の帰り道でも飲みながら歩きました。
広河原でもしっかり踏み跡があって、スムーズに神ノ川林道に出られましたが、朝入った説明看板のあるところではなく、20mほど上の方の草っ原の中から出てきました。
広河原でもしっかり踏み跡があって、スムーズに神ノ川林道に出られましたが、朝入った説明看板のあるところではなく、20mほど上の方の草っ原の中から出てきました。
そこからは延々と真っ暗な林道をただひたすら歩きことになりますが、途中からiPhoneで音楽を鳴らしていたこともあって、動物も近寄ってきませんでしたね。
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そこからは延々と真っ暗な林道をただひたすら歩きことになりますが、途中からiPhoneで音楽を鳴らしていたこともあって、動物も近寄ってきませんでしたね。
途中、朝にも寄った孫右衛門沢の近くの水汲み場で、水を汲み直して進むと、やっとゲートが見えてきました。この時点で8時半。なんと13時間15分も山歩きしていたことになりますが、体調が良ければ間違いなく午後5時には下山を済ませていたと思われます。それほど今回は休みまくった訳ですが、一体なぜあんなに涼しい風が吹いていたのに、脱水症状が出たんでしょう。今思うと不思議で仕方ないです。
途中、朝にも寄った孫右衛門沢の近くの水汲み場で、水を汲み直して進むと、やっとゲートが見えてきました。この時点で8時半。なんと13時間15分も山歩きしていたことになりますが、体調が良ければ間違いなく午後5時には下山を済ませていたと思われます。それほど今回は休みまくった訳ですが、一体なぜあんなに涼しい風が吹いていたのに、脱水症状が出たんでしょう。今思うと不思議で仕方ないです。
今回の山行は21kmほどの距離に13時間以上も掛かったように、ちょっと自分の体力のなさを痛感してしまいましたが、去年から一年半で60回以上の山歩きで確実に足は鍛えられているはずです。それでも、他の部分で体調が不良になると、本当に力が出ないものですね。そんな中、めげることなく最後まで歩き尽くすことができて良かったですが、つくづく蛭ヶ岳は遠いなと改めて実感させられました。
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今回の山行は21kmほどの距離に13時間以上も掛かったように、ちょっと自分の体力のなさを痛感してしまいましたが、去年から一年半で60回以上の山歩きで確実に足は鍛えられているはずです。それでも、他の部分で体調が不良になると、本当に力が出ないものですね。そんな中、めげることなく最後まで歩き尽くすことができて良かったですが、つくづく蛭ヶ岳は遠いなと改めて実感させられました。

装備

個人装備
チェスト・ハーネス

感想

 GWはどこへ行っても混雑するので、仕事に充てて、明けた8日(月)に満を持して登山に出掛けました。目的地は昨年4月以来の蛭ヶ岳で、前回がヤビツ峠の県道70号線の塩水橋から天王寺尾根・丹沢山経由で蛭ヶ岳に進みましたが、今回は国道413号の裏丹沢側から周回コースを組んでみました。往路で使った地蔵新道はハードだとは聞いていたものの、「山と高原地図」にも破線ながら記載されているルートなので、そう難しくはないものと思っていましたが、ほぼ全線で急勾配で直登区間も多く、結構疲れる道でした。その上で、主脈ルートに出ても蛭ヶ岳までの高低差は結構あるため、とにかく往路で疲労しまくりました。
 それにしても、この日はとにかく喉が渇き、口の中もすぐにかさかさになってしまい、合計で1.5Lの飲料が蛭ヶ岳からの下山時にはもう300ccほどになっていました。体もとにかくだるくて休んでも動悸が治まらず、檜洞丸方面の主稜線ルートではいくつものピークがあって、登りになるたびにゆっくり休んでいたため、源蔵尾根に入る頃にはもう午後5時35分になってしまいました。喉の渇きは相変わらずでしたが、水がほとんど残っていないので、帰路では口を湿らす程度だけ含んでいました。しかし、それも源蔵尾根の途中で飲み干してしまいました。そして、途中から完全に日が沈み真っ暗な中を下る羽目になりましたが、幸い源蔵尾根は途中から踏み跡がはっきりしていたので、ミスコースすることなく広河原に出ることができました。さっそく沢の水を汲んでたらふく飲みましたが、夏前なのにこんなに体が水を欲するのも珍しい感じでした。蛭ヶ岳での昼食も胃が受け付けずに少し残してしまいましたように、何か体調が悪かったのは間違いないです。ただ、この日は爽やかな風が吹いていたので、熱中症からの脱水症状とは違うように思えます。
 それにしても前回歩いた韓国最高峰の漢拏山(ハルラ山)よりも往路での距離も高低差も少ないはずですが、時間は逆に2時間以上多く費やしました点から、やはり蛭ヶ岳はどちらからアプローチしても厳しい道のりになることを改めて実感させられました。

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コメント

暑い一日でした
おつかれさまでした
蛭の直下の階段ですれ違ったウェストポーチの方でしょうか?
この日は暑かったですね。止まると汗が噴き出して飲料の残量を気にしながらの山行になりました。
これからの時期、脱水や熱中症など気を付けて行きたいですね
2017/5/9 21:40
Re: 暑い一日でした
yuki8888さん、初めまして&コメ有り難うございます!
yukiさんは、焼山方面から塔ノ岳に抜けて大倉尾根を下られたんですね!
あのルートを抜け切るのは本当に大変でしょうが、時間的に余裕を持って歩き切れるんですからもの凄いパワーで、本当に羨ましい限りです。
丁度蛭の下の階段区間でトレランの方お二人に先に進んで頂きましたが、どうやら最初の方がyukiさんのようですね。
こちらは体調がおかしくてやたらに止まって休んでいましたが、不思議なことに登ってきた地蔵尾根はほとんど木陰で西からの風が涼しく快適でしたから、熱中症ではなかったと思いますが、なぜか脱水症状になっていました。
おかげで、蛭からの帰路がなんともつらいこと。
まさか真っ暗な中で破線ルートを下るとは思いもしませんでした。
日帰り登山しかしないので、いつもあのウェストバッグで歩いていますが、あれでも10L入る上、サイドポケットには1Lのペットボトルが2本入るので、普通はあれで充分なんです。
でも、こんなに水が足りない思いをしたのは初めてですので、今度は2Lのお茶+1Lの水を用意すべく、背中が暑苦しくて好きではないですが、リュックを背負うようにするかなと思いました(^∇^)v
2017/5/10 6:13
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 丹沢 [日帰り]
神ノ川ヒュッテ〜檜洞丸〜蛭ヶ岳周回ルート
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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