白山 別当出合から小桜平避難小屋泊ピストン
- GPS
- 29:54
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,775m
- 下り
- 2,770m
コースタイム
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 8:51
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:48
天候 | 27日 曇り時々小雨 ガスガス 28日 快晴 一部ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
そろそろ白山の山スキーも終わりそう、別当出合まで車が入れるようになるとロングに拍車がかかるのですが、今回は小桜平避難小屋まで足を伸ばして一泊してきました。
天気は微妙ですが、小雨くらいならしっかり雨具着て突入します。先週末はかなり気温が上がりましたが、この週末の気温の予想はGWの時よりも低めなので、またここで冬装備を復活させます。
とはいえ重い泊まり装備とスキーのシートラはさすがに汗が出て来ます。今日は時間に余裕があるのでゆっくり目に確実に登ります。とはいえこの重さ・・・雪がつながると久しぶりにシール歩行にします。やっぱり荷物が軽くて楽ですね(笑)
甚之助を過ぎると時々小雨が降ります。そのままクトーを効かせて黒ボコに向かいます。このルートはもう慣れたもんですが、今日は小雨と寒さとガスという洗礼つきです。
弥陀ヶ原まで来ると結構寒いです。冬装備にしておいて助かりました。ガスで視界もないので御前峰には寄りません。そのまま大汝峰の巻道に向かいます。
雪があるとなかなか登山道を見つけるのが難しいです。雪が切れているところが多いので登山道を見つけないと薮地獄に陥ります。もうちょっと下まで行ったら雪があるかも?なんて幻想を抱いてはいけません。登り返してでも登山道を探し出します。
登山道は大抵雪がないので、スキーを担いで兼用履で歩き、雪が出てきたらまたスキーを履いてシール歩行、の繰り返しです。雪のないところが長くなるとアプローチシューズに履き替えることもします。
そしてガスガス・・・雪がつながっているのかどうか視界が効きません。下手に登山道を外れて雪のあるところを歩いたり滑ったりすると、雪が切れて登山道に戻るのに藪漕ぎの洗礼が待ち受けてますから、分からない場合は諦めて登山道を歩きます。
それでもついつい雪のあるところを滑ると、もうそろそろ登山道に戻らないといけないかと、ものすごく頻繁にGPSを確認します。そんな訳で弥陀ヶ原からはかなり時間がかかりました。
見返坂のところの急斜面はやはりスキーで滑ります。ここでも間違えて違う斜面に入りそうになりますがGPSで何度も確認してウロウロしてました。スキーで滑ると鞍部から少し下に着いて、さてここで登り返すかもう少し滑ってから登山道に戻れるところを探すか・・・思い切ってそのまま谷筋を滑ることにしました。しかしどんどん登山道から離れていき、その間は薮だらけでとても戻れそうにありません。戻れない時は最悪ツェルト張ってビバークか・・・と思いつつ、そのまま小桜平の近くまで滑り込んで、やや斜度が緩くなった斜面を薮をついて登り返すことにしました。登り返す途中で、薮のない谷筋を発見し、ここからなら支障なく小桜平に戻れる〜と思いました。
少し樹林帯を歩く必要がありましたが、無事に小桜平に入ることができ、ガスの中に避難小屋が見えた時は苦労が報われた感じで正直嬉しかったです。
小屋にはもちろん誰もいませんでしたし、誰も来ませんでした。床下には複数の動物が活動しているのか始終ガサゴソと音がするのが気になりますが、それ以外はとても快適でした。朝方の室温も5℃くらい、夏物のシュラフの足元にツェルトを掛けるととても暖かかったです。
翌朝はアラームを3:20にかけて起きました。朝食作りと片付けパッキングで出発は4:50になりました。もう少し早くしたいところですが・・・。
スタートは美しい朝焼けからです。今朝は快晴、視界が晴れるとどこに雪があるのか一目瞭然、なんて便利なんでしょう。とは言え地形的に見えない場所は厄介で、何度か登山道に戻るのに藪漕ぎを強いられました。
見返坂の鞍部では地獄尾根がよく見えます。下から雲海が迫って来る火の御子峰はとても幻想的で素晴らしかったです。朝一は急斜面のトラバースもクトーがよく食い込み楽でしたが、徐々に雪が緩んで難しくなってきます。
七倉山は東側から巻いてみました。なかなかのトラバースでしたが、尾根に取り付いてそこから登山道に戻る時にも雪がつながってないので何度かウロウロ・・・結局ここも藪漕ぎになりました。
御手水鉢からはアプローチシューズに履き替えて登ります。ここで小屋にインソールを忘れてきたことに気づきます。
それが終わればまた兼用履を履いてシール歩行にし、大汝峰にたどり着きました。
大汝峰からの滑降の時にシールを剥がそうと思ったらチートシートがない・・・そう、これも小屋に忘れてきました。また取りに行かないといけません。
仕方がないのでシールのまま滑ります。滑りは悪いですが斜度があるまで強引に滑れます。
そしてまたアプローチシューズに履き替えて、今度は御前峰を目指します。油ヶ池側から登りましたが、上部は雪が残っているので難しくなっています。滑落したら危険なので慎重に行動しましょう。
シートラのまま御前峰に到着。写真だけ撮って室堂側の雪の一番あるところまで移動します。ここは植生のないところを選んで歩きます。
またまた兼用履に履き替え、チートシート代わりにビニール袋にシールを貼り付け、いざ最後の滑降です。凹凸や縦溝も多いですがこの時期はそういうもんです。重い泊まり装備のザックで滑ればいい訓練になります。
まだまだこれから登られる方の多い中、2回ほどカニ歩きを要求されますが甚之助を過ぎて薮や雪切れが多くなったところで終了。ここからはまたアプローチシューズとシートラで試練の下山です。
初日のガスで視界がないというのは、雪切れの多いこの季節にはかなり致命的だということを実感しました。難易度はかなり高かったですが、それでもこの時期の小桜平避難小屋に泊まれ、雲海の火の御子峰を見れたりと充実した山行になりました。
次の山スキーは日帰り装備で行くことにします・・・ってまだ行くつもりなんですよね(笑)
別当方面から小桜平に滑り込んだ場合はそのまま岩間方面に向かうのは、よくあるルートですが、一泊荷物でまた別当に戻るのは、なかなかタフなコースだと思います(単独だから、仕方ないところもあったとはいえ…)。
私も二、三年に一度は小桜平周辺を訪れますが、谷筋から尾根に取りつくルートは、今の時期、あそこがベストだと思います
(と、言いなが
ら、いつもそれを忘れて、戻れなかったらどうしよう焦るんですが…)
また北陸方面にお越しの際は、こっそり暴れて(?)ください⁉️
nya-kunさんコメントありがとうございます
今回のルートはある程度ハードなことは理解してましたが、初日のガスでどこまで雪がつながっているのか見えないというコンディションは非常に辛かったです。ちょっと泣きを入れたくなったくらいで、それだけに小桜平避難小屋が見えた時は本当に嬉しかったです
あの谷筋から尾根に取り付くルートをご存知とはかなりの通ですね〜ドMなニオイがプンプンしてきますよ
北陸にはほぼ毎週お邪魔してますので、また暴れ?させていただきます(笑)
まずは小桜平避難小屋の忘れ物を回収しにどうやって行こうか悩んでいるところです
小屋の床でごそごそ音がしているとなかなか落ち着かないですね。でも寝てしまうのはモモちゃんたるゆえんかな?さすがです。来週もまた山スキーなのですね。ボクはどうしようかな・・・とりあえず、今度もどMレコ楽しみにしています(あまりあおっちゃいけないけど)。
チカさんこんばんは!
床下の音はあちこちでゴリゴリ言ってましたから気になりましたよ〜しかも小屋には私一人ですし
山スキーといいつつほとんどシートラで歩くことになりそうで、軽めにしておこうと思ってます
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