白神岳登山口〜白神岳〜向白神岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,519m
- 下り
- 290m
コースタイム
8:00部室集合‐9:35弘前駅(深浦行、五能線)‐14:13白神岳登山口駅‐15:30白神岳登山口の記帳所C1
3月1日
4:00起床‐6:15出発‐7:00冬道の尾根入口(350m)‐9:50/10:10蟶山-12:45主稜線の尾根分岐(1210m)-13:15山頂小屋
3月2日
4:00起床-7:30出発-12:20/30 1221m-13:40/55向白神岳-17:20山頂小屋
3月3日
5:00起床-7:00出発-9:00/15蟶山-10:30尾根分岐(350m)-10:45記帳所-11:45白神岳登山口駅→十二湖駅→不老ふ死温泉→ウェスパ椿山駅→弘前-19:00部室到着、装備チェック、解散
天候 | 1日目 晴れ 2日目 くもり(視界は良好) 3日目 くもり(山頂付近はホワイトアウト寸前。下山するにつれて視界が晴れた。) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
弘前駅〜白神岳登山口駅(五能線) 白神岳登山口駅〜白神岳登山口(徒歩) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・白神岳登山口の休憩所は冬季閉鎖。 記帳所のノートに大まかな登山計画を記録し、計画書も置いた。 ・記帳所〜350mまでの道は夏道沿い。狭い場所でのトラバースが何か所かあるので、注意が必要。 ・蟶山への尾根の入り口(350m)は、地形を見ていれば分かりやすい。ちなみに赤いラッカーやピンクテープの目印もあり。 ・350m〜500mは地形図通りの急登である。 ・主稜線上は、笹内川方向へ雪庇が張り出しているので注意が必要。 ・山小屋へは3階の窓から入った。トイレ入口に雪が溜まっており、雪を掘ってドアを開けた。 ・1050m付近の崖マークのところには、南側に巨大な雪庇が張り出しており危険である。 ・次の崖マーク(1000m付近)には南側にクラックが二か所入っていて危険である。 ・1122m〜1165mを結ぶ尾根への入り口には小雪庇が出ており分かりづらい。 ・1165m〜向白神までの雪は腐っており歩きづらかった。 |
写真
感想
2月29日 移動日
弘前駅から五能線に乗り、白神へ向かう。外は快晴で、岩木山が最高にカッコいい。
深浦で乗換え、回転寿司でエンガワを頂こうと楽しみにしていたが、なんと準備中…。その代わりに堤防の上で海を見ながらパンを食べて、まるで夏休み気分を味わった。気持ちが良すぎて満足感に満たされ、危うく深浦にて今合宿終了するところだった。
そんなこんなで無事に白神岳登山口駅に到着。無人駅であり、ホームの反対側に行くためには線路をまたがなくてはいけない。Masatoは「俺人生で初めて線路渡った!」と興奮していた。Masatoは日々、「人生初体験」を更新しているようだ。
駅から歩いて記帳所まで行き、C1。テントの外でご飯を食べた。この日のご飯は豚汁。うまかったー!
3月1日 登山口〜白神岳山頂
350m〜500mまでは、地形図通りの急登だった。スノーシューの私たちにとっては歩きにくい斜度だったので、途中でアイゼンに履き替えて登る。(アイゼンが必要なカリカリな雪ではない。湿り雪でサクサクしていた。むしろツボ足でも歩きやすい雪質だった。)
履き替え途中で、巡視員の方と出会った。
蟶山にてスノーシューをデポしつつ休憩していると、下からご夫婦が登ってこられた。快活なお母さんに、優しそうなお父さん。山頂までは、ご夫婦と私たち、抜きつ抜かれつだだった。またどこかでお会いできるのを楽しみにしています!
1050mくらいの森林限界からは、滑落に注意しながら慎重に登った。適度にフラッグを刺しながら主稜線上にでる。笹内側の雪庇に注意しながら、小屋を目指した。
向白神への稜線の向こうに聳え立つ山が岩木山だと分かった時は、みんなのテンションが跳ね上がった。我らの心、岩木山に在り!
今年の大量積雪で山頂の小屋は埋もれてしまっているかと思ったが、3階の窓がギリギリ見えるくらい頭を出してくれていて一安心。窓を開けるためにスコップで窓前の雪を掘り、小屋の中へ入った。
今日のご飯はキムチ鍋とチョコバナナ。チョコバナナは、作り方・見た目はとても公開できるものではなかったが、美味しすぎました…。恐れ入りました、Shirai君、Masato君…。小屋泊まりは快適で、ぐっすり眠れました。
3月2日 白神岳山頂小屋〜向白神岳〜白神岳山頂小屋
朝起きたらShiraiが、夜中に「バーン」という音とともに小屋が揺れた、と話していた。
雪崩かと思ったが、近くで雪崩たような跡は無かった。夢なのか。なんだったのだろうか。
早朝は雲がかかっており視界不良だったが、だんだんと雲が晴れて向白神への稜線がくっきり見えた。
弱層テストを行うと、深さ30〜40cmくらいに肘でとれる弱層があった。
この日は天気が良くチャンスだったので、全員で雪崩に注意しながらピストンをしかけることにした。
ルートファインドはShiraiとTakashiさんにお願いした。
樹の少ない箇所のトラバース、雪庇が大きく張り出している尾根、クラックが走っている斜面など、危険箇所が多かった。
危険個所はみんなでルートの確認をしたり1人ずつ歩いたりして、なるべく危険を少なくして歩いた。
1122ピークから向白神へ伸びる尾根への入り口で少し迷った。
入り口に雪が溜まっており見落としてしまい、笹内下流の方向に伸びる尾根に引っ張られた。
1165ピーク近くからの雪は腐っており、落とし穴だらけで歩きにくかった。
足をとられ、進むのに時間がかかってしまった。
向白神岳には看板があるようだが、雪で埋もれてしまったのか見当たらなかった。
Masatoはおニューのデジカメで動画を撮っていた。「お父さん、白神山地だよー」
向白神にて、深い白神の山々を眼下に眺めレーションを食べた後、白神岳へと引き返した。
いつも帰る段階で思うことは、「行きはよいよい、帰りは怖い」である。
向白神に到着して一気に気が緩んでしまうと、帰りがだるくて仕方が無くなってしまう。
今までのトレースを辿ればよいというものの、雪崩・滑落の危険が0になるわけでは決してない。アップダウンも激しいので、体力も必要である。
帰りは楽しいが、注意力は切らしてはいけないのだぞ…と自分に言い聞かせながら白神岳へ向かった。
長い行程になってしまったが、小屋に到着したときには達成感でいっぱいだった。
とても楽しかった。
小屋にはガイドのSさんパーティーが3名いらっしゃった。
お気遣いありがとうございました。
この日はハヤシライスとプリンアラモード。
Shiraiシェフと米炊きのMasatoが頑張ってくれた。美味しかった!
3月3日 白神岳山頂小屋〜白神岳登山口駅〜十二湖駅〜不老ふ死温泉〜ウェスパ椿山〜弘前
朝はガスっていたが、下るにつれて雲から抜けることができた。
この日のメインは、山よりもむしろ下山後だったような気がする。ドタバタ劇から始まり、たくさんの人にお世話になりました。
十二湖で降りてアオーネ白神の温泉に入ろうとしていたのだが、十二湖駅に降りてからアオーネ白神やっていないことを知る…。
下調べ不足!メンバーのみなさんすみません!!
今は12時だが次の電車は16時。困っていると、十二湖駅の販売員の方お二方が手助けして下さいました…(>_<)
なんと不老ふ死温泉の方に迎えに来て頂けるように手配して下さいました…。
しかも、ウェスパ椿山まで車を出して頂きました。
温泉の方の迎えの車に乗り、不老ふ死温泉に向かう途中、ウェスパ椿山のコロボックルに荷物を置かせて頂きました。ここで十二湖駅の方とさようなら!
不老ふ死温泉では露天風呂に入りました。
天気も良く、湯温もちょうどよく、無限に入っていられました…。幸せ…。
露天が気持ち良すぎて出れなくなりました。
出るきっかけをつくるために「この景色にふさわしい話」をしよう!
ということで、Kakkyと二人で「次年度の目標」を語り合ってからようやく出ました。
海抜0mから1230mまで歩き、海も山も満喫できた!
ウェスパ椿山への送迎バスの中で、カモシカを2頭みました。初めてカモシカみたかもしれない…!びっくり!
ウェスパ椿山からはリゾート白神に乗りました。
ここでは車掌さん、深浦駅の方々にすごくお世話になりました。
販売員のお姉さんともお話できて、楽しかったです!
みなさんのお陰で無事弘前に到着できました!
十二湖駅の方々、不老ふ死温泉の方、コロボックルの方々、車掌さん、深浦駅の方々、車内販売のお姉さん、どうもありがとうございました!!
また、山では巡視員の方、能代市のご夫婦、ガイドのSさん、じゅんちゃんさん(?)、新聞記者の方との出会いもありました。ありがとうございました。
弘前では、部員のみんなをはじめとして、Higaki先生や先輩方にも激励を頂きました。ありがとうございました!
そして何よりメンバーのみなさん!最高に楽しかったです。ありがとーう!!!
!!!!!!!!!!!! THANK YOU SHIRAKAMI !!!!!!!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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記録楽しく拝見しました。
向白神まで行かれたのですね。やはり向白神は憧れですものね(^_-)-☆
それにしても楽しそうで、若いっていいですね。
この山レポ 、最高に楽しいですね
次回も期待せずにはいられません
ハヤカワさん
もう、スノシュもいらない堅さになっているんですね。来週は白神の県境縦走に行く予定なので記録を読んで気分が盛り上がって来ました。ごっつあんです。
向白神は僕はまだ登っていないのです。どんなルートで行こうかな!
リゾート白神列車いいですね。これに乗って帰りたいなあ。
山でチョコバナナですか〜。探検部には凄いシェフ仲間がいますね。
コメントありがとうございます。
いや〜めちゃめちゃ楽しかったですー!!
今度是非、山ご一緒したいです
コメントありがとうございます!
そう言って頂けるなんて、とても嬉しいです
また山行記録を書くので、もしよろしければ見てください
コメントありがとうございます!
頂いたアイゼンと共に楽しみました!ありがとうございます!
命名「よねやまる」です。
白神山地はスタート地点へのアクセスが難しくて、なかなか他ルートに手が出せません…。
でも、積雪期の白神山地をもっと歩きたいです
県境縦走…来年楽しみですね!!!
今更ですがドップリと読ませてもらいました。
素晴らしいです
これからも活躍を期待してますね
あっ! 弘前大学探検部といえば・・・
確か八甲田の仙人岱小屋地下倉庫にもポリタンクが入ってたはずですよ
今は雪の下で地下倉庫には出入りできませんが
頭の隅にでも入れておいて下さいね。
ひょっとして今 小屋の中にあるのがソレだったらごめんなさい
コメントありがとうございます!!
なるほど、地下倉庫ですか…!!ありがとうございます。
気がついたら無くなっていたので、どうしたものか…と思っていたのです。管理が甘くて申し訳ございません。
移動して下さった方、ありがとうございます!!
今度様子を見に行ってきます
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