残雪の火打山 (山も小屋も貸し切りでした)
- GPS
- 28:09
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,303m
- 下り
- 1,300m
コースタイム
16日:高谷池ヒュッテ6:55〜(45)〜天狗の庭7:40〜(25)〜雷鳥平8:05〜(45)〜火打山山頂8:50/9:00〜(50)〜天狗の庭9:50〜(25)〜高谷池ヒュッテ10:15/11:05〜(40)〜富士見平11:45/11:55〜(1時間15)〜黒沢橋13:10/13:30〜(45)〜笹ヶ峰登山口14:15着 ※歩行時間:5時間50分(小休止含む) / 休憩:1時間30分
天候 | 15日 雨のち曇り 16日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※お世話になった山岳ガイド: 福田浩道 http://www.go.tvm.ne.jp/~fhiro216/ ※泊まった山小屋:高谷池ヒュッテ http://www.myoko.tv/kouyaike/ 笹ヶ峰登山口に登山ポスト有り 登山口からほぼ雪道で黒沢橋まで行くのに道標やテープなどはほとんど見当たらなかった。 |
写真
感想
残雪の火打山を前から登ってみたいと思っていたところ、いつもお世話になっている福田さんのガイドプランで火打山が出たので早速申し込んで行ってきました。当初はもう1人参加者がいましたが不幸があったとかで急遽キャンセルになり今回は福田さんとマンツーマンの山行になりました。私は夏も冬もこの山域に来るのは初めてなのでとても楽しみです。
15日
朝イチの長野新幹線で長野駅に到着、ここで福田さんと待ち合わせして登山口の笹ヶ峰登山口に向かう。天気は日本全国雨マークで関東は朝から雨が降っていたので今日一日は雨を覚悟していましたが長野方面はまだ小雨程度で登山口に着いたときに雨は止んでときおり青空も見えます。登山口の東屋には日帰りで火打に来た人が途中で引き返してきたと休んでいました私達も東屋で支度をして出発、何度も来ている福田さんはこんなに雪が多いのは初めでいつもこの時期は木道が出ているのにと言っていた。
地形図を見ても黒沢橋まではほぼ平坦で、黒沢橋までのルートはトレースも無いしテープなどの目印もほとんど無く判りづらくなっています。ここで役に立ったのがGPS、雪で覆われた林の中をGPSで確認しながら黒沢橋に着きました。地図のトラックルートを見ると夏道とは全然違うところを歩いていたのが良くわかりますね。黒沢は雪解けが進んでいて橋も出ています、福田さんの話だと山スキーの人達は雪が多いときは黒沢を詰めて登っていくとか。橋を渡りいよいよ12曲がりと言われている急登に取り付く、ほぼ直登で登り尾根に出ると眼下にダム湖が見えました。少し休んでから痩せ尾根を登る、夏は岩稜帯になる尾根らしく所々岩が露出していてアイゼンを引っかけないように慎重の登っていく、岩稜帯が終わるとオオシラビソの森で傾斜も緩やかになって森が終わるとなんとも不思議な空間の富士見平に着きました。
雨は止んでいますがガスって来ていて回りは何も見えない、広い富士見平は初めて来ていたらルートが判らなくなるかも。後でヒュッテの小屋番さんに聞いたらここで道に迷う人が結構いるそうです、ガスっているので周りが何も見えず黒沢岳のトラバースに入る、このトラバース道が今日の核心らしく手前で念のためにロープを繋いでだ。慎重に足を運びトラバースしていくと前方に人影が・・・ベンガラを持った小屋番さんでした。小屋からトラバースに入るところにベンガラで印と旗を差していました。でも登ってくるところのトラバース入り口には何も印が無かったと思う、福田さんは大きなダケカンバの木を目印にしていると言っていました。出来れば富士見平側からも付けてと思ったけどあまり印を付けすぎるのも考え物だそうで、この季節は何も無くても登ってこられる人だけ来る山域なのですね。トラバース道が終わったら程なく高谷池ヒュッテに到着、結局雨は小雨程度で雨具を着ること無く小屋に着くことが出来ました。小屋は私達の貸し切り状態小屋番さんも1人なので広い小屋に3人です、何処に寝てもいいですよ、言われそれぞれに寝床を決めた後はストーブのある小さな自炊部屋でいつものごとくビールに始まりワイン日本酒と飲んであっと言う間に寝てしまいました〜夜中目が覚めると風が強く吹いていた。
16日
風が強いが外を見ると火打山が綺麗に見えています朝食を食べていざ出発。天狗の庭を通り最初の急登で稜線に出る、いつもより残雪が多いのでかえって歩きやすいなと福田さんが言うが私は歩くので精一杯です。雷鳥平からは見上げるような雪の斜面が目の前に、ここを登るのと言うと見た目よりはそんなに急では無いですよと言われたが私には充分急登に見えます。福田さんにロープで確保して貰い最後の雪面を直登して山頂に到着、着いたとたんに回りはガスに覆われてしまいました。風が強いので長居は無用ですぐ下山します、ここからが私の核心、なにせ私雪山では下山が苦手なのです。急斜面ではロープで確保して貰ってはいてもへっぴり腰になってしまい注意される始末・・・緩斜面になりやっとホッとする。天狗の庭に下りてきて振り向くと青空をバックに火打山が見えます、なんと雄大な景色でしょうか。
小屋に戻りコーヒーでひと息入れ下山開始、昨日とはうって変わり天気がいいので周りの景色がよく見える、トラバース道も高度感バツグンでここから落ちたら止まらないのがよくわかった。富士見平から振り返ると火打山から焼山の稜線がよく見え小屋も見えました、高妻山も黒姫山も見えます。富士見平を昨日の吹きだまりが作る不思議な風景を横に見ながら下って行く、天気が良くてもこの富士見平の辺りは迷いそうな所だ。オオシラビソの森の中に入るとますます判らなくなりそうな雰囲気、岩稜帯の痩せ尾根を慎重に下り12曲がりの下り口に到着。ここでまた念のためにロープで確保して貰い慎重に急斜面を下り黒沢橋に到着、一休みしてからブナの森の中を歩いて笹ヶ峰登山口に無事下山しました。ブナの自然林が多く紅葉の時も素晴らしいそうで機会が有ったら雪の無いときにも来てみたいな思った。
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