八ヶ岳/赤岳・阿弥陀岳


- GPS
- 28:12
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,481m
- 下り
- 1,474m
コースタイム
9:00 美濃戸赤岳山荘(19℃)→9:52-10:07 堰堤広場→11:16-12:20 赤岳鉱泉(15℃)→12:57 行者小屋→14:47-15:00 赤岳展望荘→15:45 赤岳頂上小屋
◆7/22
6:20 赤岳頂上小屋出発(10℃)→6:40 竜頭峰分岐→7:35-7:40 文三郎道分岐→8:05-8:10 中岳のコル→8:37-8:50 阿弥陀岳→9:20-9:30 中岳のコル→10:08 文三郎道分岐→10:15-10:33 行者小屋(16℃)→11:19-11:25 小休止→12:30 美濃戸山荘前→12:35 美濃戸赤岳山荘
天候 | 7/21 雨 7/22 曇り後晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸の八ヶ岳山荘の駐車場を利用。2日間で2000円。駐車場は70台分のスペースあり。その他、やまのこ村、美濃戸山荘にも駐車場あり。但し、美濃戸口から美濃戸の道は悪路。ロードクリアランスが十分にあるクルマが安心。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆危険箇所 中岳のコルから行者小屋に向かうルートの上部で3箇所崩壊地があった。2つ目を横切った所で上に行く巻き道が付けられていたので登りではこちらを使えば良いようだ。3つ目は左手にやはり巻き道が付けられている。 赤岳、阿弥陀岳共に鎖場や梯子は多々ある。浮き石も多いので要注意。 ◆登山ポスト 美濃戸口及び美濃戸にあり。 7/21は美濃戸口で長野県警の警察官2名と遭救協の方々で登山者に登山届けを提出するよう声掛けをしていました。 ◆温泉 下山後、樅の湯を利用。入湯料500円。広くて綺麗で気持ちの良い所です。原村の名産品も販売していました。風呂に先に浸かったら残念ながらそばを食べ損ねてしまいました。食堂は14時までです。 名産と言えばここから下ってエコーラインに出逢う上里の交差点の北側にたてしな自由農園があり、新鮮な野菜や果物、種々の加工品等を販売しています。今回寄ってませんがこの時期だとトウモロコシが絶品。 |
写真
感想
昨年秋に八ヶ岳山行を企画しながら天候不順で見送りを続けてそのまま冬に突入してしまった。そこで梅雨明けを待って再度赤岳から阿弥陀岳を巡る山行を計画した。
7/21は曇り模様で始まった。湘南をおよそ4時に出発し、美濃戸口に8時に到着。美濃戸口の八ヶ岳山荘前では長野県警の警官2名と遭対協の方々が登山者に登山届けを出すように促していた。登山届けを出してダートを走り、8:27に美濃戸の赤岳山荘の駐車場に着いた。
準備をして9:00に出発。気温は19℃だが、湘南も同程度の気温だったので寒くない。堰堤広場に着いて休憩をしているうちに雨が降り出してきた。雨足は強くなる一方なので各自雨衣を着こんで出発した。美濃戸口で遭対協の方が昨日は雷雨が激しかったと話していたが、北沢の激流もすごかった。残念ながら展望はまるでなし。黙々と歩き、赤岳鉱泉に到着。気温は15℃。予定では行者小屋で昼飯としていたが、ちょうど濡れないスペースも空いていたしここで昼飯として長い休憩を摂った。小屋の人の話では雨もそう長くは続かないとのことではあったが。
赤岳鉱泉から中山乗越を通過して行者小屋に向かった。晴れていれば展望台に寄ることを楽しみにしていたのだが、次回のお楽しみだ。行者小屋に着くと小屋の東斜面を雨水が沢になって注ぎ込んでいる。小屋では休憩せず、そのまま地蔵尾根へと向かう。最初は樹林の中、30分程歩くと梯子に出逢う。これ自体は下から見るとやたら急に見えるが登ると階段状で厳しさは無い。しかしこれから急登が続いて行き、だんだんと皆のペースは落ちて行った。高度を稼ぐにつれて高山の花々が可憐な姿を見せてくれ、癒してくれる。ペースは落ちたもの地蔵の頭まで1時間40分で到着し、お地蔵さんが出迎えてくれた。
稜線で風が強いことを懸念していたけど幸い無風。赤岳展望荘の先で少し休憩し、頂上小屋へと岩場を注意しながら登る。稜線の東側はハイマツとシャクナゲに覆われており、砂礫地には様々な花が咲いていて、展望が無い替わりに目を楽しませてくれた。どうにか15:45に赤岳頂上小屋に到着できた。
もう18年位も前に泊ったことがあるが全く記憶が無い。随分と小綺麗でホスピタリティも良好で居心地の良い山荘だった。我々は素泊まりグループで階上の自炊室でのんびりとビールを飲み、酒を飲み、食事をしてくつろいだ。寝床は2段の蚕棚だが1人1畳のスペースが確保されており、快適。足下には棚が据え付けられており荷物も展開できる。特に今日は濡れたものが多かったから助かった。レインウェアや帽子は入口に干すことが出来た。消灯は20時。
7/22は4時起床を誓ったつもりだったが、皆起きてこないので一人でさっさと赤岳北峰に向かい、夜明けを待った。しかしガスが濃く、残念ながら展望は無し、頂上小屋でさえ煙ってる。日の出の時刻を過ぎて漸く皆やってきたが、同様な様子なのでひとしきり写真を撮って小屋に朝食に戻った。ところが朝食を食べている間に何だか北の空が明るくなって来た。自炊室の反対側に廻ってみるとくっきりと阿弥陀岳が見えている!
6:20に赤岳頂上小屋を出発。気温は10℃だが寒いと言うほどではない。再び登った北峰で今度は展望を楽しむ。八ヶ岳の全てが見える。南アルプスも最初のうちは頂を見せていたがだんだんと雲が下がってきて3000m峰の頂上を隠してしまった。東を観ると奥秩父、北を観ると浅間山、遠く頸城の方も見えるが、富士山は雲隠れ。
展望を十分に楽しんでから次の目的地の阿弥陀岳に向かう。いろいろなハプニングがあったり、竜頭峰分岐からの下りの難所での渋滞もあり、文三郎道の分岐に到着したのは7:35。中岳を越えて中岳のコルに到着し、阿弥陀岳には荷物をデポして目指すことにした。うっかりしたことにGPSもザックに付けっぱなしにしていたためこの区間のログが取れなかった。空身だったおかげで30分足らずで阿弥陀岳に到着。しかしガスが上がって来てちょうど展望がかき消されてしまった。阿弥陀岳の下りは登りよりも神経を使い、同じ時間を掛けて中岳のコルに戻った。
中岳のコルから行者小屋を目指すが、途中の崩壊については前記の通り。しかしこの道も心地よい樹林帯を楽しめる道だ。緑が目に眩しい。稜線から見ても行者小屋は大繁盛の様子だったが、実際に降りてみるとその通りだった。行者小屋で休憩した後、美濃戸まで下るだけだが、こう言うのがいつも一番長くつらい道のりだ。2時間掛けて美濃戸に着いた。
いろいろとヒヤリもあったが無事に山行を終えられて良かった。初日は展望は無かったものの2日目はそれ故に展望を楽しむことができたし、花の楽園を存分に楽しめた。またこの季節に来たいもの。
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