UTMT 筑波山周辺の山々を巡る100キロ超 25時間
- GPS
- 25:03
- 距離
- 124km
- 登り
- 5,485m
- 下り
- 5,487m
コースタイム
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 10:29
- 山行
- 13:13
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 14:03
天候 | 曇り/晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下記のエリアでGPSが不安定になり計測がズレていました。 ・雨巻山から岩瀬までの下り区間 ・岩瀬から雨引山までの登り区間 ・雪入山からゴールまでの下りと車道区間(ゴール地点もズレてます) 機種はスント アンビット3 今までは正確だったのにどうしてか。機種のせいか,衛星のせいか,それ以外か分かりませんね。 悔しいのでログ編集ソフトを駆使して修正したいと思っています。総距離はそれほどズレていないと思いました。 |
写真
装備
個人装備 |
ルナオソフラコ2019vr
|
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感想
題名の説明 UTMT(ウルトラトレイルマウントツクバ)
富士山の100マイルトレイルレースUTMFを真似て勝手にネーミングしました。ひとり旅を楽しんできました。
いまの私が最も理想とする山行スタイルは,とにかく長くて,途中途中で休憩食事が出来る旅のような楽しみ方だ。そんな夢を叶えるコースを地元の筑波山域で作成しました。数年前にも練習の一環で,筑波で100キロ超のコースをやりました。寒さの厳しい2月の早朝スタートし,数カ所のコンビニをエイドにして,山々を巡り,18時間をかけてその日の深夜にゴールしました。
今回のコースは,その時よりグレードアップして,さらに長く厳しいコースにリニューアル。スタート時間は昼過ぎ,なのでコースの大半は夜間になります。ギアのセレクトはとても重要となってきます。この日のためにTNFの化繊ダウンを購入しました。この寒中夜間を徹して動き続けることは,リスクも伴うがよい経験になりそうです。
山好きの茨城県民ならば,知っているだろう筑波山周辺の山々をつなぎまくるというコースになっています。
一昨年前から予定していましたが,スケジュールが合わなかったり,降雪があったりで断念していました。今年こそは・・・と。
距離は110キロを超えると予想,途中4カ所のエイド(コンビニ)を設けました。スピードを求めるのではなく,無理のないペースで最後まで楽しく動き続けること。気温の変化にも対応し快適な行動をすること。エイドでも好きなものを美味しく食べる,がテーマです。いいかえれば衣・食・動の両立です。
食料は各エイドで次の区間分を補給する方式で軽量化します。今回のコース上で初めて使うルートはありませんが,夜間ともなれば状況が違ってきます。最も恐れているのはコースミス,現在地確認のためスマホアプリを利用するので,モバイルバッテリーを持参します。
何より,ワラーチ(いわゆるサンダル)で挑みます。サンダルでの最高距離を狙います。現在の最高距離は,78キロ(2017.3.17ヤマレコ投稿)みたいです。サンダルを極めたい私にとってはよい挑戦でもあります。真冬に素足で大丈夫か・・・冬場のサンダルには慣れているがこれだけの長時間に対応できるか・・・経験上,雨・雪・泥濘で足を濡らした状況だと危険であるが,それを回避できるのであれば問題なしと判断。寒さは我慢でいきましょう。
今回のロングコース,大きく分けると5つの山々を巡ります,1つの山々を越えると平地に下りコンビニエイド,そこから平地を進み次の山々へ向かうことを繰り返します。5区間のパートにわけて山行記録を書いてみたいと思います。平地の車道だけを合わせるとかなりの距離になると思われるが,舗装路は歩かずに走ることをテーマにしていきます。
仕事を午前中で切上げて,スタート地点の石岡市八郷庁舎へ来ました。薄曇り,無風,冷たい空気です。予定通り午後1時30分ジャストにスタートしました。旅の始まりです。
第1区間 難台山〜吾国山
八郷の田園風景の中,フラットな車道を5キロほど進むと林道に入り,舗装された林道の登り下りをやっつけると登山道に入ります。この登山道は一般ルートではないため,分かりにくいので下見をしておきました。抑えて登ります,尾根に上がると,一般ハイキングコース,さすがに整備されていて歩きやすいです。急なアップダウンもあるので脚をいたわっていきます。最初のピーク難台山に到着。ペースを落としているので普段よりも長く感じますね。吾国山頂で完全に日が暮れ,ヘッデンを装着しナイトモードへ。福原方面へ下山し1つ目の山域をクリアです。帰宅ラッシュで交通量の多い国道50号線を5キロほど走り第1エイドのローソン到着。事前に各エイドで何を食するか決めておきました。ある程度決めておかないと迷って無駄な時間を費やすからという理由です。ここでは,パン系ということで,あったかの中華まんを選択,デザートにプリンです。水を補給,次のエイドまで用に菓子パンの補給。イートンスペースがないので外でいただきました。ヤフー天気で外気温3℃・・・寒い。
第2区間 仏頂山〜雨巻山
エイドを出た直後,すごく寒く感じました。これからもっと寒くなるというのに大丈夫か。数キロ走って温まりました。今回はリスクが高いことを改めて実感しました。仏頂山の登山口である楞厳寺を目指します。夜の市街地が厄介で,あまり知らない土地柄なのでスマホのグーグルマップで確認します。むしろ山道の方が道分かりやすいかも。
楞厳寺から登山道に入ります。ここから仏頂山,高峰,雨巻山へ続く尾根は,何度も通っているコースなので心配いらないでしょう。もちろん夜間は初めてです。ときより広がる夜景が綺麗で癒されます。
肝心の脚の状態ですが,良くはないです。軽快さは全くなし,疲労感を感じます。寒さの影響もあったのかもしれません。精神的にも先が長く感じ,予定どおりいくか不安になってしまいました。今回は第2区間で終了しジョグで駐車場まで戻って,熱い風呂に入ったら幸せだろうな・・・なんて考えてました。今回逃したら,いつリベンジできるかわからないぞ。我慢の第2区間。
雨巻山からの下りは,ややマイナールートで分岐もあるので注意が必要です。無事に下山し,夜のふけた集落におりてきました。ここから5キロほど田園を走ると岩瀬のエイド。
セブンイレブン到着。ここでは,米系の食事の予定。カレーライスをセレクトしたかったのですがなくてがっかり,ビーフシチューにしました。イートンスペースが有りません。外で食べたらやばいだろう。店内の端でいただきました。ありがとうございました。
第3区間 加波山〜足尾山
市街地を抜けて雨引山の登山口へ。ここから加波山までの標高差700mは,フレッシュなときならば1時間半ぐらいで達するが,今日はどれくらいかかるのかな・・・。
2倍かかりました。さらに足尾山への登り返しもキツいですね。深夜の足尾山へ。
ここから車道の下り基調が始まります。今回のコースで最も重要だと考えていた区間でもあります。標高差600mの車道の下りは脚にくること間違いないので…。下りきってからのロードを5キロは,超スロージョグで走りました。第3エイドのセブンへ到着。ここでは麺系の予定です。そばをセレクト。イートンスペース有りません。店内ATM前のスペースを利用させていただきました。あったかのそばは最高でした。それにケーキにセブンカフェ,カフェインも入れます。ケーキとコーヒーって山小屋だと大抵1000円ですね。セブンだと半額以下ですね。
第4区間 筑波山
エイドに入ったときは真っ暗でしたが,出るときには明るくなっていました。朝がやってきました。これから大ボス最高峰の筑波山に挑みます。最高峰となるけど,今回のコースで最もやさしい区間だと考えてました。登って下るだけなので,気楽な感じです。薬王院の紅葉が綺麗でした。名物の階段をぬけて男体山へ。女体山への登り返しは普段だと走って登りますが今日は走れません。最高峰到着。疲れまくっているけど,なんとかゴールできるかな。
一気に800mを下山。下山後ロードを5キロほど。我慢の走りです。最終エイドのセブンへ到着。ここは何でも好きなものを食べる予定です。ありましたカレーライス・・・もうこれしかありません。私にとって山=カレーですから。イートンスペース有りません。さすがにお客が多く店内で食することはできません。陽当りたりのよい外できただきます。屋外で食べるカレーは最高です。
第5区間 宝篋山〜雪入山
いよいよ最終区間です。ラスボス宝篋山,標高差450mほどの登り,完全に脚が終わっています。最後の急坂は壁に感じました。お昼前,大勢のハイカーのいる山頂に到着です。誰ひとり,私が昨日の昼から夜通しで歩いてるとは思ってもいないでしょう。天気が良く,正面に見事な筑波山,素晴らしい関東平野の景色が広がりました。ゴールも見えてきました。ベンチで休憩して山頂を後にします。林道を下り,車道を3キロ進み雪入山に登り返しました。あとは下り基調です。長かったなと噛みしめての下山でした。車道に出て,残りはロードを5キロほど何とか超スロージョグで走り切りゴールしました。25時間超え,サンダルで駆け抜けました。
ここまでキツイとは思わなかったですね。寒さとの闘いもあったし,眠気が襲ってきたりもしました。第2区間では先の長さに圧倒され諦めそうになりました。ロングは,体力的な面も重要であるが,それ以上に精神的な面のコントロールが重要だったなと感じましたね。
怪我なく無事に達成できたことに感謝です。
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