晩夏の尾瀬（燧ケ岳登山）
yosshi-
- GPS
- 31:57
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 1,346m
- 下り
- 1,343m
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4:35鳩待峠行バス連絡所-5:07鳩待峠5:12-6:05山ノ鼻6:18-7:08牛首分岐-7:45ヨッピ橋-8:00東電小屋8:10-8:40元湯山荘-8:52平滑ノ滝展望台-9:28三条大滝9:40-10:15平滑ノ滝展望台-10:28温泉小屋無料休憩所10:33-11:00見晴11:17-12:19白砂峠-12:25白砂田代-12:43沼尻12:53-13:55尾瀬沼ヒュッテ
・二日目
5:00尾瀬沼ヒュッテ-5:13燧ケ岳登山口(長英新道入口)-6:57ミノブチ岳7:08-7:15ナデッ窪との合流点-7:31俎��(まないたぐら)7:41-7:57燧ケ岳山頂 柴安��(しばやすぐら)8:16-9:57見晴新道分岐点-10:10見晴10:40-11:00竜宮小屋-11:15竜宮現象地11:23-11:49牛首分岐-12:15山ノ鼻12:27-13:09鳩待峠(バス待ち)13:40-14:07鳩待峠行バス連絡所
| 天候 | 一日目：快晴 二日目：晴れのち雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
案内標識の通りに約40kmで尾瀬戸倉の駐車場へ。 そこからバスもしくは乗り合いタクシーで鳩待峠まで、料金はどちらでも900円。 駐車料金は24時間毎に1000円、きれいなトイレ、水道、近くに入浴施設あり。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
駐車場には綺麗なトイレと水道があります。夜はトイレのドアを開けると電気が自動で点きます。 鳩待峠まではバス・タクシーどちらでも900円。 今回は鳩待峠までのマイカー規制はありませんでしたが、鳩待峠の駐車料金は一日2500円と高め。 鳩待峠含めて尾瀬国立公園内では綺麗・汚いに関わらずトイレはチップ制です。 また、尾瀬一帯は国の特別天然記念物なのであらゆる動植物の採取は禁じられています。 道は基本的に歩き易い平坦な木道です。 ただし雨の日は滑りやすいので注意が必要。 鳩待峠〜山ノ鼻間の道はそれなりに起伏があるので特に気を付けて下さい。 木道は劣化や腐食で傷んでいる物もあり、足下が御留守になっていると足を取られる事があります。 また、基本的に人一人が通れる幅の道ですのでよそ見していると踏み外して湿原に落ちる、何て事も十分にありえます。 気温は晴れれば30℃、雨が降れば20℃前後です。 尾瀬ヶ原には日陰になる場所が基本的に無いので、日射病・熱中症には十分気を付けて。 この時は前日に東電小屋の近くで小熊が目撃されたそうなので、一人で行く時は鈴を、二人以上ならなるべく話しながら行きましょう。 見晴から尾瀬沼への木道で1m程のヘビも見ました。 基本的に野生動物は臆病なので見掛けたら刺激しないように離れれば向こうから逃げてくれます。 燧ケ岳への登山道の一つ、長英新道は登りが始まるまでは道にぬかるみが多いです。 初めは平坦な道ですが、ミノブチ岳に出るまでは急登もあります。 階段状になった流出防止の木枠が全部で100段程、木製の階段も6つあり、岩場を登る箇所も。 俎�瑤泙任倭靆擇吠い錣譴榛戮て擦鯆未蝓�結構な岩場を登ります。 細い道の方は朝だと朝露で濡れるのとアザミのトゲが痛いので、面倒でもミノブチ岳で雨具を着てから進むと不快な思いをしなくて済むかと。 柴安�瑤悗楼貪拗澆辰討�らの岩場もある急登。 見晴新道からの降りはそれなりに急でガレ場もあります。 トイレは山小屋が集まっているところには大抵公衆トイレがあります。 水場も同じく。 携帯は基本的に通じません、山の稜線くらいです。 少なくとも至仏山と燧ケ岳の山頂は使えます。 |
写真
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ビジターセンターの前にある掲示板と温度計。掲示板には最近の尾瀬の情報が貼ってあります。ここの温度計は雨風が直接当たる場所にあるのであんまり信用できません。至仏山荘の前にある温度計も合わせて二つで気温を確認した方がより正確だと思います。
掲示板には最近の尾瀬の情報が貼ってあります。ここの温度計は雨風が直接当たる場所にあるのであんまり信用できません。至仏山荘の前にある温度計も合わせて二つで気温を確認した方がより正確だと思います。
振り返れば至仏山。前回尾瀬に来た時に登ったのですが、雨＋ガスで山頂から何も見えない状態でした。お花畑は辛うじて見えたのでそれだけは良かったんですが。また登りたい山です。
平滑ノ滝の展望台に到着。しかし、故深田久弥氏が言うには、展望台から眺めるのでは平滑ノ滝の本当の魅力は理解する事は難しく、下まで降りて一枚岩を流れて来る様を間近で見ないと分からないとか。
展望台まで来ました。ここから展望テラスまでこんな急階段を降らなければなりません。鎖を掴みながら慎重に降りて行きます。降りた先に木道が出て来ますがこれまた滑りやすく、むしろそちらの方が鎖が無い分危険ですのでご注意。
ヘリが資材を降ろす場面に出くわしました。現場の方に危険なので少し待って下さいと言われて少し待ちます。2〜30mくらい離れていましたが、風が凄かったです。そりゃ帽子が飛ぶかもしれないのでしっかり手に持っておいて下さいって言われるわ。
平日に宿泊すると一泊二食付きで宿泊すると2000円引きというキャンペーンを桧枝岐村でやってまして、通常8500円のところを6500円に。更に観光協会加盟店で使える500円分の商品券も貰えるという超お得な企画。割引は別紙に住所氏名を、商品券は裏面に氏名を書くだけで使えます。そして畳の縁には尾瀬の文字。
およそ11時間後、朝5時の燧ケ岳。めちゃめちゃ雲ってるじゃないですか。ちなみに5時スタートは僕と年配のご夫婦の三人だけ。目的地は同じ長英新道からの燧ケ岳でした。
長英新道入口。写真撮ってたら御夫婦にあっさりと抜かれてしまいました。僕とほぼ同じペースでしたから、途中で休憩されるまで付かず離れずといった感じで歩いてました。
見晴に到着。原の小屋で450円のいちごミルクをいただきます。ついでにトイレを100円で借りて計550円。尾瀬沼ヒュッテで貰った商品券をここで使います。何せ桧枝岐村でしか使えないので。
感想
結構長々と書いてますが、一番下に一言でまとめてあります。
読むのが面倒な方はそちらへ。
連休が取れたので、以前夏に行った時に見て回れなかったととこも含めて登って来よう、と思い立ち燧ケ岳登頂をメインと据えて一泊二日で尾瀬へ行ってきました。
仕事を終えて帰宅しお風呂と夕食を食べて出発。
そう、夜行です。
平日の夜の高速の快適さは良いですね、ETCの夜間割引もありますし。
関越道の沼田ICで降りてから40km程一般道を走ります。
ハイシーズンでもなく週末でもない上に真夜中なので車が全くと言っていい程走ってません。
ちなみに駐車場に着いたら前回の7月の日曜日に来た時は既に7割は埋まっていた駐車場に止まっているのはたったの6台ですよ。
なんでそんなに人居ないのかと思ったら、今はマイカー規制が解除されていて鳩待峠に車を止められるそうで。
でも一日2500円。
今回は二日止めるので往復のバス代込みでも3800円で1200円も安いのでこちらで。
時間の制約はあるものの、帰りのバスの中で30分程度とはいえ眠れる事はありがたいですし。
そんな訳で下の駐車場に止めて今回も車中泊。
でも着いたのが1:30で4:30のバスに乗る予定なので準備と朝食の時間を考慮すると二時間しか眠れません。
まぁ一日目は尾瀬ヶ原歩くだけなのでそれくらいでも大丈夫ですが。
3:30起床、朝食、着替え、トイレ、荷物の最終確認を済ませて4:30に乗り合いタクシーで鳩待峠へ。
僕含めて乗っているのは3人。
前回は同じ時間にバス数台が必要だった混み具合だったのが嘘の様です。
途中シカや明るくなり始めた空を見ながら鳩待峠へ。
5:12に着いた時の感想は、すっげぇ静かだ。
前回は芋洗い状態とまではいきませんが、かなりの人でごった返していました。
なにせ山ノ鼻までの木道は自分のペースで歩けないくらい人が多かったので。
山ノ鼻までは始めが石段を降り、そこから沢沿いの木道を降って行きます。
その木道を歩いていても誰も居ないので立ち止まって写真撮っても問題無し。
時折木々の間から百名山の一つで僕が前回登った至仏山（しぶつさん）が見えました。
今日みたいな晴れてる日に登りたかった・・・。
ちなみに道端にはヤマトリカブトがいっぱい咲いていました。
もちろん猛毒ですよ。
山ノ鼻には50分程で到着、標高1400mです。
ビジターセンター、トイレ、テント場、山小屋、山小屋の売店があり、売店では朝の6時でも食事が出来ます。
先へ進むと分岐があり、左が至仏山への登山道で鳩待峠へ抜ける一方通行の道です。
前回はここから雨の中至仏山を登りに行きました。
ホソバヒナウスユキソウやタカネシオガマ、ジョウシュウアズマギクにハクサンコザクラ等、花は満開状態でしたね。
そして右が尾瀬ヶ原への道で、今回はこちらの方へ。
通行者数を計測する機械の設置してある箇所を通過すれば、そこはもう尾瀬ヶ原。
遥か先まで広がる湿原地帯です。
湿原の中にどこまでも伸びる木道。
常に目の前に雄大な姿を見せ続ける燧ケ岳。
朝露が縁取る数多の蜘蛛の巣。
朝日に照らされ煌めく草花。
水鏡と称するに相応しい数々の池塘。
振り返れば霧の中に浮かび上がる至仏山。
もうね、感動物ですよこの景色は。
その上、見える範囲には僕含めて人間はたったの四人。
そうあくまでも“見える範囲”です。
人が歩いているのは木道の遥か先、あるいは遥か後方でして、周りから人の声というものは一切聞こえません。
風は無く、鳥は眠りの中、虫は未だ動かず。
そこにあった音は自分の呼吸と衣擦れ、そして足が木道を叩く音のみ。
正しく尾瀬ヶ原を独り占している気分でした。
そんな感じの道をしばらく進むと道端の池塘の方へ木道が続いている箇所が。
足下には案内のプレートが木道に打ち付けられていて、そこには“逆さ燧”の文字が。
少し大きめの池塘で草花は浮いておらず、曇り一つ無い鏡の様な水面に映り込んでいるのは空と雲、そして燧ケ岳です。
ここでまた感動。
生でこの景色を見れて良かった。
山ノ鼻から50分、尾瀬ヶ原で最初の分岐点の牛首分岐に着きました。
ここから3.3km先の東電小屋方面に向かいます。
この時予定タイムから若干遅れていまして、8時に東電小屋に着く予定なのですが今のペースだと20分くらいずれてしまうのでペースを上げます。
とかなんとか言いながらもしっかり写真は撮ります。
木道の上をのそのそと歩くアカハライモリを接写で撮ったり、またしても逆さ燧を撮ってみたり、池塘の中にデジカメ突っ込んで水中を撮ったり。
40分でヨッピ吊橋に到着。
橋の手前に分岐があって直進の東電小屋方面行きと右折の竜宮方面行きがありますが、ここは直進。
架けられてから30年が経つヨッピ吊橋を渡ろうとすると、向こうから年配のご夫婦がやって来たので少し待ちます。
この時少し話をしたのですが、何でも昨日この先の東電小屋の近くで小熊が出たと言うではないですか。
一人で来てるみたいだから心配で、熊除けの鈴持ってますし手を叩いたりしながら行きますから大丈夫ですよ、みたいな会話をしてから別れました。
熊も子育てのシーズンで気が立ってるので気を付けなければ。
ヨッピ吊橋から15分も歩けば東電小屋に着きます。
ここでトイレと休憩を。
塩分を補給するために干し梅をぱくついてから、三条ノ滝目指していざ出発。
只見川を渡って福島県に入ってほんの少しだけ山道を通り、再び湿原と燧ケ岳が見えてきます。
そこの分岐を左へ曲がり、右手に燧ケ岳を見上げながら強い日差しの中を進みます。
早朝は良かったけど、これくらいの時間からは少し風が吹いて欲しいところです。
元湯山荘の前では木道の取り替え工事が行われていました。
真新しい木道の上を歩いて山荘前を通過、段吉新道との分岐をスルーして進むと木道が無くなり山道に入ります。
平滑ノ滝の展望台まではそれほど険しくありませんが、一部木製の階段もあります。
その展望台から見える平滑ノ滝は、遠すぎていまいち迫力が伝わってきません。
木々が邪魔して全貌が見えないのもマイナスポイント。
故深田久弥氏が著書の中で平滑ノ滝について語っているところがありましたが、そこに書かれていたようにこの滝の良さというのは崖の下まで降りて同じ目線で見てみなければわからないのだと思いました。
そこから三条ノ滝まではキツイです、軽い気持ちで行くと後悔します。
まず、平坦な道はぬかるんでいると思ってもらって構いません。
降りは基本的にガレ場か木の根のある段差。
三条ノ滝の展望テラスへ向かう急な木製の階段と木道は非常に滑りやすい。
そして最後帰って来る時は今までの道のりを登ってくるという事。
しかし三条ノ滝の流れ落ちる様はそんな道を通ってでも見る価値があります。
尾瀬ヶ原の水が全てこの瀑布へと注いでいるのかと思うと、ロマンを感じずにはいられません。
まぁでもやっぱり疲れますよね、内容的には往復2時間の登山道ですから。
元湯山荘前の無料休憩所まで戻って来て一休みします。
この時工事用の資材を運搬しているヘリが到着したので一旦通行止めに。
現場の方に風が強いのでタオルと帽子はしっかりと手に持っていて下さいと言われたました。
実際それなりに距離があったにもかかわらず、結構強い風がこちらまで来ます。
荷降ろし作業は3分も経たずに終了、さすがに手早い。
ここから見晴までは左手に燧ケ岳を見ながらさくさく行きます。
木道を歩いている最中に突然ガサガサッ！ と音がしてビビったりしながらも30分で見晴へ。
弥四郎小屋の前にある弥四郎清水という冷たくて美味しい湧水を遠慮なくいただきます。
休憩中にふと尾瀬ヶ原の方を見てみると、向こうから凄い荷物を担いだ人影が近付いてきました。
そうです、背負子さんです。
あれだけの荷物を担いで居ながらブレる事無く一定のペースで歩き続けるというのが凄いなぁ。
そんな姿を眺めていたら良い時間になったので最後にハイドレーションの水を補給し、トイレも済ませて一路尾瀬沼へ。
しばらくは森の中をなだらかに登って行く木道が続きます。
途中左手に燧ケ岳へと続く見晴新道への分岐を見ながらひたすら東へ。
沢を越えた辺りで一旦木道は消えて山道に変わります。
この時向かいからおそらく高校生だと思いますが、テント泊用の装備を持った集団とすれ違いました。
尾瀬沼で一泊したのかそれとも山ノ鼻で一泊するのか、どっちなんですかね。
ところでいつも思うんですが、今日は平日なんだけど学校はいいの？
今度そういう人達と会ったら聞いてみようと思います。
石の多い登りや歩き易い登りが入れ替わり立ち替わりつつ高度を上げて行くと、白砂峠というところに着きました。
そこからちょろちょろと水が流れている岩の多い道を降ってさくさく進むと白砂田代。
色々な種類のトンボで賑わってました。
ところで峠も田代も白い砂なんてどこにも無いんですが。
名前の由来は何だろうと後日調べたところ、近くにある沢が名前の由来だそうで。
川底が石ではなく砂だから白砂、そこから白砂峠と白砂田代が名付けられたとの事。
記憶を辿れば、確かに沢の底が砂だった沢を橋で渡りましたが、あれがそうだったんですねぇ。
そこから尾瀬沼の西端、沼尻はすぐです。
そこにある長蔵小屋の沼尻休憩所で一休み。
しかし売店は休業中でトイレも閉鎖中。
それでもベンチやテーブルは使えるので、尾瀬沼や間近にそびえる燧ケ岳を眺めながら休憩します。
この辺りから人を良く見掛ける様になりましたよ、主に高そうなカメラを構えている方がちらほらと。
僕のデジカメの何倍の値段するんだろうか。
ここから今日の宿泊先の尾瀬沼ヒュッテまで約1時間。
この感じなら当初の予定通りに14時までに到着できそうです。
さて、沼尻から少し歩くと森の中に入ります。
木々の間から尾瀬沼を見るのはちょっと厳しい感じ。
木道も傷んでいる箇所が多いので要注意。
そこを抜けると大江湿原に出ます。
真っ先に目に入る、湿原の中にポツンと立つ三本の木が良い味出してます。
ここまでくれば宿泊先まであと少し。
橋の上に立つとギンブナが大勢寄って来る大江川を渡るって分岐を右に行けば数分で到着です。
木製の広いデッキを持った二階建ての山小屋、尾瀬沼ヒュッテです。
でまぁ泊まった感想といたしましては、最早ホテル。
美味しい水があってお風呂に入れてご飯も美味しい。
部屋は個室、四畳半の和室でコンセントあり、トイレも綺麗。
しかも今は福島県桧枝岐村の観光協会主催のキャンペーンで平日の宿泊が2000円引き。
更に桧枝岐村で使える500円分の商品券まで付くという超お得なキャンペーンなのです。
超満足です。
あ、夜に星を見に外に出てみたらきれいでしたよ。
写真には写りませんでしたが。
二日目の朝は4時に起床。
昨日頼んでおいたお弁当を食べて5時に出発します。
ちょうど同じ時間に出発する御夫婦も居て、聞けば同じルートで燧ケ岳に登るそうで。
しかも結構良いペースで、僕が長英新道の入口の写真を撮ってる内にさらっと抜いて行きました。
その長英新道ですが、始めはぬかるみの多いゆるやかな道を10分程行きます。
そこから登りが急になり始め、木の根の段差が大きい箇所もちょくちょく出て来る登りが続き、登り始めて1時間程度で少し視界が開けてきます。
先に行っていた御夫婦はここで休憩。
僕はハイドレーションでちびちびやっていたのと写真を撮る為に少し立ち止まる事があるので、休憩を取らずにそのまま抜いて進みました。
しかし、ここから登りが更にキツくなります。
階段状になった木製の流出防止の枠が何十段と続き、そこを登ると一カ所尾瀬沼を見下ろせるところがあります。
そこから今度はところどころに石が転がっている粘土質の狭い道を登ります。
道の両脇にはオヤマリンドウがたくさん咲いているのでそれを楽しみながらで。
途中で岩場を登ったりしながら進むと少し開けた場所に出ます。
ミノブチ岳！ ではありません。
まだかよ〜とか思いながらまだまだ進みます。
急登と木製の階段を登る事20分でようやくミノブチ岳に到着。
が、霧に包まれて何も見えない状態。
えーマジでー。
素でそんな声が出ました。
まぁ見えないものは仕方がないので一旦休憩、井村屋のスポーツようかんを美味しく頂きました。
そこへ御夫婦が到着、お疲れ様ですーいやー下では見えたんですけどここに来た時にはもう何も見えませんでしたよー、的な会話をしながら休憩を済ませて僕はこの先の俎�瑤悄�
ハイマツが生える道を進むとすぐにナデッ窪との合流点に。
そこから先は花がいっぱい咲いている道です。
そう、アザミの。
トゲが痛いわ朝露でズボンは濡れるわの面倒臭い道を抜けると、見上げる様な岩場が目の前に現れます。
えんやこらしょどっこいしょと、風が強く吹く中を登れば俎�瑤謀�着です。
が、なんも見えねぇー！
しかも風が強くて寒いー！
慌ててウインドブレーカーを着こんで事なきを得ました。
そんなこんなをしている内に、気が付けば霧が晴れていました。
今も吹いているこの強い風が霧を吹き飛ばしてくれたのです。
見える！ 尾瀬沼が！ 尾瀬ヶ原が！ 柴安�瑤�！
さっきまでは10mくらい先までしか見えなかったのに。
御夫婦もちょうど登って来たのでお互いにカメラを渡して写真を撮って、今度は柴安�瑤悄�
一旦降り、すぐまた登り返すという道も、霧が晴れた今となっては些細な事。
朝露に濡れている笹をかき分けて進んでズボンが濡れても、頂からの眺めを思えばなんのその。
急な登りもさくさく登って到着しました燧ケ岳の柴安�堯�
燧ケ岳の五つのピークの最高峰、2356mです。
日本ではここより北にこの燧ケ岳よりも高い山はありません。
そんな山ですので展望も最高です。
山頂の一番大きな岩の上に立って、風に煽られながらも360°の大パノラマを堪能しました。
尾瀬沼、尾瀬ヶ原、至仏山、会津駒ケ岳、日光白根山、皇海山、どれも良く見えました。
ちなみにここでも御夫婦に写真を撮ってもらいました。
お二人は御池の方へ帰るそうで、一旦俎�瑤泙婆瓩辰討修海�ら下山するんだとか。
僕はここから見晴新道を下りて行きます。
ひたすら岩の多い道やガレ場を降って行きます。
しかも結構急な道。
途中登って来る方や高校生の団体とすれ違いましたが、みんなよくこんな道登って来るなぁと感心してしまいました。
そんな道を一人でひたすら降ります。
しばらく降るとようやく岩も少なくなり、多少歩き易くなってきました。
そして見晴まで2.0kmの道標からは坂も緩やかになりさくさく進めます。
ぬかるみや木の根が張っているのでそこは気を付けますが。
道標から20分で見晴〜沼尻間の木道に出ます。
ここまで来ればもう危ない部分はありません。
そう気を抜いた瞬間にヘビですよ。
1mくらいのでかいヤツ。
首の後ろに黄色い模様が無かったからヤマカガシじゃないと思ってたんですが、大きくなると黄色い模様って消えるらしいですね。
なんにせよ、すぐに逃げてってくれて良かったです。
無事に見晴に到着、雨も降って来たのでここで一旦休憩。
ついでに原の小屋で尾瀬沼ヒュッテでもらった商品券を使ってかき氷のいちごミルクをいただきます。
雪解け水から作った氷を使ったかき氷、大変おいしゅうございました。
その後すぐに雨が止んだのでまたしても弥四郎清水で水を補充、自宅に持って帰る分も汲んでから山ノ鼻まで一直線に進んで行きます。
さくさくっと群馬県に入り、竜宮小屋を過ぎて竜宮現象地を見ました。
何となくそんな感じだろうなと思ってはいたのですが、予想通り僕が話を聞いた時に一番最初にイメージしていた竜宮現象という物より大人しめなところでした。
渦を巻く様に注ぎこむっていうからどんなすげぇ吸い込みっぷりなんだろうと思ってたんですが、渦を巻いていたのは池塘の中ではなくて池塘に注ぐ水路が渦巻状に数本流れてるってことだったのか。
でもこれはこれで良い物ですね。
これで今回見る予定だったものは全部見れたので、尾瀬ヶ原をもう一度楽しみながらもさくっと帰ります。
前日の朝には見れなかった満開のヒツジグサを眺めつつ、雨が降ったり止んだりの尾瀬ヶ原をすたこらさっさと。
帰りに逆さ燧の場所も通りましたが、雨と風できれいに映ってませんでした。
牛首分岐から26分で山ノ鼻へ到着、ビジターセンターをちょっと覗いてから鳩待峠へ。
ここもちょいと早足で進み、45分程で鳩待峠に到着。
バスの時間まで30分あったので、トイレを済ませ、お土産を買い、花豆ソフトを堪能する時間は十分ありました。
帰りのバスの中で少し眠り、駐車場に到着したところで無事に全行程終了。
この後、老神温泉の湯元華亭という日帰り入浴施設へ向かったのですが、なんとタイミングの悪い事にメンテナンスの為今日明日の二日間は休業。
仕方が無いので他の温泉を探したところ、伍楼閣という宿の露天風呂が素晴らしいとか。
そこへ行ってみたら日帰り入浴は4時までらしく、現在3時15分。
時間が無いので赤城の湯という露天風呂だけ入りましたが、良いお風呂でした。
さて、ここまで長々と書きましたが、一言で言うなら「尾瀬って良い所だなぁ」という事に尽きます。
前回は日曜日という事もあり人が多く、周りの景色をのんびりと楽しむという事ができず、また日帰りだったために精神的にも時間に追われていました。
しかしハイシーズンを避けて平日に来るだけで、何と言う事でしょう、尾瀬ヶ原を独り占めしている気分です。
燧ケ岳も良い山でした。
俎�瑤篌動濁瑤�ら見える景色の素晴らしい事、正に絶景です。
展望のきかない急な登りをひたすら登らされた甲斐がありました。
今シーズン二度目の尾瀬でしたが、また別の季節に来たくなる、そんな所でした。
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