568 雪の平標山&4回目にして初めての大展望の仙ノ倉山。(登りヤカイ沢。下り松手山。)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,292m
- 下り
- 1,316m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 10:36
国境稜線:風強いときあり。平標山〜平仙鞍部間は土が露出。アイゼンガリガリ。
松手山コース:全線トレースあり。雪が緩み踏み抜きあり。7合目上の急坂は所々階段が露出して怖い箇所あり。
松手山上部から送電線鉄塔下にかけて、斜面左手(南側)に雪庇が発達注意。
4合目の下から、雪が解け始め。凍っていないので、適当なところでアイゼン外したが、低気温時はタイミングが難しそう。
天候 | 快晴。風は時々強風。全般に弱い。 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路 元橋17:21→17:58越後湯沢駅(3台運行だったが、1台で全員着席。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
ヤカイ沢コース:全線トレースあり。標高1300mくらいでアイゼン装着。この日はワカンは不要でした。(別パーティではワカン、スノーシューの方もいらっしゃいました) 平標山〜仙ノ倉山:全線トレースあり。平標山側は、積雪が薄くアイゼンガリガリ。 松手山コース:上部は非常に展望良くお散歩コースだが、途中から激下り。7合目上の階段は所々露出。松手山の上辺りから4合目下付近まで南側斜面(下りでは左側)に雪庇が発達、注意。4合目の下から、登山道にのみ雪が残る上に、時々地面が露出。頃合いを見てノーアイゼンにするのが良いと思う。(少なくとも2合目から下は、凍っていなかったのでノーアイゼンで行けた) |
その他周辺情報 | 江神温泉:越後湯沢駅東口すぐ。400円(脱衣所ロッカーは別に100円)シャンプー、ボディソープあり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ヘルメット
ビーコン
スコップ
ゾンデ棒
アイゼン
ピッケル
バラクラバ
毛糸帽子
|
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共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
補助ロープ20m
|
備考 | アウターは夏用雨具で。下着はメリノ。手袋のアンダー使わず、アウターはテムレス。この日は暑かった。 稜線は風冷たくバラクラバ使用(耳当てとして)。メットの下はバンダナ。 |
感想
八ヶ岳に行くつもりでこの3連休は充てていたが、コロナ蔓延で中止となり、急遽、kokudoがリーダーで平標山に転進することとなった。
当初、20日は朝東京発で、平元新道経由で平標山の家の避難小屋に1泊。21日に仙ノ倉山、平標山、松手山と縦走して下山の計画であったが、20日の天気が良くない予報。
それに、テントこそないものの、食事材料とシュラフが重い・・・結局、越後湯沢で前泊して、始発バスで日帰りしようということになった。
20日、メンバー中2名のジパング倶楽部会員は優雅に新幹線利用だが、Pさまと貧乏人のkokudoは青春18きっぷ利用で安くあげる。4時間かけて越後湯沢に17:20着。(普通運賃3410円だが、18きっぷは2410円)
群馬県側は全く雪がない。赤城山も榛名山も真っ黒。水上にも雪は無い。
トンネルを抜けると多少雪が残るも、土樽駅正面の足拍子岳にも、雪はほとんどない。中里駅裏のスキー場にも、岩原の飯士山にも雪は無い。振り返った国境稜線は、雲に隠れ様子がうかがえない。
21日。ピーカンの朝。4時半起床。部屋に備え付けの電気ポットで湯を沸かし、各自朝食。5時半過ぎに出発。駅までは10分ほど。
6時、登山客数名とスキー客数名を乗せたバスは、がら空きで出発。国道17号線の路面は平標登山口バス停まで乾いていて、雪も全くない。
峠越えするあたりから、周りに雪が積もっているようになるが、それでも少ない。
平標山登山口の駐車場にも、もう雪がなく、駐車可能となっていた。
6時40分過ぎに出発。はじめは別荘地を抜け、河内沢の林道を歩く。別荘地が途切れると、積雪登場、しかし、大したことはない。
川を渡り、ゲートのあるヤカイ沢入り口に到着。ここから上も雪はとぎれとぎれ。続々と入山者がいるので、これでトレースができるなと安心する。
まだ、雪が大したことないのと、凍っていないので、もう少しノーアイゼンで行くことにする。
ヤカイ沢は大きく開けた緩い勾配の感じの沢で、雪で藪が隠れていて、どこでも歩ける感じ。沢の右手方向よりを行くつもりで歩いていく。
標高1295m付近でこれから沢を離れてだいぶ勾配が強くなりそうなので、ここでアイゼンを装着。背中には苗場山が、行く手には平標山の稜線が白く輝き、胸が高鳴る。
右側の支尾根に向かって、ぐいぐい登る。途中雪が深い所もあるが、大したことはなく、この日はワカンは不要であった。早い時間で雪が締まっていた性もあるかもしれない。
1時間ほどで一旦勾配が緩んで休憩。苗場山方向が美しい。みな口々に、来てよかったと笑顔がこぼれる。
さらに急こう配を踏ん張って、40分ほどで縦走路に合流。下手には当初計画で泊まる予定であった平標山の家が見える。
右側に仙ノ倉山を眺めながら、時折雪を巻き上げる強風をこなしつつ、平標山へ。
10:40過ぎ、平標山到着。360度の大展望が広がる。青い空、伸びやかに広がる雪の稜線。ああ、素晴らしい!
まだ予定時間よりも早いので、仙ノ倉山へ向かって鞍部を下る。ここから平仙鞍部にかけては、風が強いのか積雪がなく、階段が露出していて、アイゼンガリガリである。
仙ノ倉まで途中2回ほどピークを越えていく。夏は笹原のはずだが、今は遠目には白い饅頭のような伸びやかな稜線が続く。なお、近くで見れば、エビのしっぽだらけであった。
1時間ほどで仙ノ倉山に到着。ここも360度の大展望。kokudoは4回目にして初の展望。ああ、こっち側から谷川岳は、初めて見るなあ〜と感動。
北東方向の白い山並みは越後三山かな?
平標山に戻り、帰りはバックカントリーの人たちが歩いている松手山コースへ。
このコース、夏にも3回ほど通っているが、とにかく急坂で難儀した記憶がある。
だが、出だしはこれまた伸びやかな展望尾根。苗場山がぐんぐん迫ってくる。
「あ、楽しい〜」あき坊さんが本当に楽しそうに言う。
私も楽しいが、ちょっとペースが落ちてきている。前半飛ばしすぎたか?
一の肩を過ぎると、まずは7合目までの急坂。所々、階段が露出していて、アイゼンをひっかけないように慎重にすすむ。
松手山にむかうにつれ、尾根が狭まってくるが、今度は尾根の南側に雪庇がすごい。
夏道は確か、尾根の南側がほとんどだったはずで、今は雪に埋まっている。トレースは、尾根北側の木の生え際を通って、雪庇を踏まないようにしているが、視界が悪いときは注意が必要だ。
この雪庇は、送電鉄塔の下あたりまで続いていて、やっぱりここは豪雪地帯なんだと改めて感じる。
ようやく、いい加減疲れ気味で送電鉄塔に到着。まだ、雪道が続いている。
事前情報では、ここでアイゼンを外すつもりであったが、もう少し様子を見ることにした。
鉄塔下の急坂の途中からは、道の上だけに雪が残るようになり、それもときどき夏道がのぞいたり、のっこりと積もったりと、どこでアイゼンを外すか迷う。
今日は暖かく凍っていないので、適当なところでアイゼンを外す。(2合目の上、3合目のあたりか?)
平標山登山口には17時前に到着。今日の行動時間は10時間以上。雪山にしては長く、疲れた。
越後湯沢系前の江神温泉で汗を流して、19:16発の普通列車で帰京した。(また4時間・・・疲れた・・・それに足が痛い)
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