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Yamareco

記録ID: 2397329
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道東・知床

羅臼岳〜雄大な知床の大自然を歩く

2020年06月17日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:20
距離
13.9km
登り
1,393m
下り
1,382m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:23
休憩
1:40
合計
9:03
7:10
94
8:44
8:54
8
9:02
9:02
47
9:49
9:51
37
10:28
10:30
64
11:34
11:37
17
11:54
12:52
12
13:04
13:16
34
13:50
13:55
16
14:11
14:15
38
14:53
14:53
7
15:00
15:04
69
16:13
天候 曇り、上部はガス。山頂周辺のみ薄日。
気温10度。雪渓歩きは寒いです。
過去天気図(気象庁) 2020年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前日の宿泊地、斜里から約2時間半。

ナビは、木下小屋
0152( 24 )2824でセット。

ホテル 「地の涯」の上部に、駐車スペース。
あまりたくさんは、駐車できなさそうです。
木下小屋は、この日はお休み。
現在は営業中。

下山後は、ウトロに宿泊。
コース状況/
危険箇所等
登山口〜大沢(雪渓)まで

美しく深い森を進みます。
ここから、560m岩峰までは
ヒグマの多発地帯だそうで、
周囲に注意を払いながら
進みます。
弥三清水、銀冷水と水場がありますが
要煮沸とのこと。
道は、至って歩きやすいです。

大沢〜羅臼平)

「北アルプスの雪渓とは、大違い」

踏み抜きはありませんが、進路が
大変分かりづらいです。
北アルプスの雪渓のように
雪が切ってあり、旗竿が立っていて
迷いようがないほど、トレースがバッチリ〜
なんて整備とは大違いです。

急傾斜なところには、
長いロープがありますので
利用します。凍ってますので
防寒グローブ推奨。

雪渓の合間に、岩場もあります。
特に、三回目に登場する雪渓は
ルーファイに難儀しました。
下山時のことを考慮しますと
軽アイゼン以上は、必携かと思われます。

羅臼平〜山頂(途中撤退)

「山頂直下で撤退」

羅臼平の、広々した眺めは
まさに、ここにしかない景色。
ここでようやく、山頂部が見えます。
さらに進むと、岩清水の水場があり
その先に、雪渓があります。
テープが途切れた箇所から先の
ルーファイが、ガスも濃くなり
難しく感じたことと、ガサガサという
ヒグマかも?な音が聞こえたので、
撤退しました。
(ちゃっかり、登った山に、手動で羅臼岳を
追加しました。)

その他周辺情報 地の涯ホテル
7月1日から営業再開だそうです。
https://iwaobetu.com/
「オシンコシンの滝」
すごく大きな滝です。
ここからいよいよ
知床ゾーンです。
2020年06月17日 05:35撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
26
6/17 5:35
「オシンコシンの滝」
すごく大きな滝です。
ここからいよいよ
知床ゾーンです。
雨は降らない予報を信じて
登山開始。
しっとりと
霧深い森に響くのは
鳥のさえずりだけ。
2020年06月17日 07:08撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
6
6/17 7:08
雨は降らない予報を信じて
登山開始。
しっとりと
霧深い森に響くのは
鳥のさえずりだけ。
「オオタカネバラ」

今回初体験の花です。
大きくて華やかです。
2020年06月17日 07:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
12
6/17 7:54
「オオタカネバラ」

今回初体験の花です。
大きくて華やかです。
フウロ系ですね。
エゾフウロだと思います。
こちらも、初体験。
2020年06月17日 07:55撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
15
6/17 7:55
フウロ系ですね。
エゾフウロだと思います。
こちらも、初体験。
この辺り、ヒグマの出没が
多いそうです。
ササっと通過。
2020年06月17日 08:16撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
5
6/17 8:16
この辺り、ヒグマの出没が
多いそうです。
ササっと通過。
650m岩峰。

岩山って、あったかしらん。
2020年06月17日 08:21撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
6
6/17 8:21
650m岩峰。

岩山って、あったかしらん。
薄日が差してきて
森が明るくなります。
2020年06月17日 08:29撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
4
6/17 8:29
薄日が差してきて
森が明るくなります。
根曲がりの木が多いです。
雪の多さと強風が偲ばれます。
2020年06月17日 08:39撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
9
6/17 8:39
根曲がりの木が多いです。
雪の多さと強風が偲ばれます。
弥三吉水。

きれいな水場ですが
要煮沸です。
2020年06月17日 08:48撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
5
6/17 8:48
弥三吉水。

きれいな水場ですが
要煮沸です。
極楽平

あまり、平らな印象では
なかったような。
2020年06月17日 09:07撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
4
6/17 9:07
極楽平

あまり、平らな印象では
なかったような。
「ツバメオモト」

清楚な花です。

2020年06月17日 09:32撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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6/17 9:32
「ツバメオモト」

清楚な花です。

「オオバナノエンレイソウ」

前日の、斜里岳同様
かなりたくさん
咲いています。
本州のエンレイソウとは
全く違う姿が新鮮。
2020年06月17日 09:43撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
9
6/17 9:43
「オオバナノエンレイソウ」

前日の、斜里岳同様
かなりたくさん
咲いています。
本州のエンレイソウとは
全く違う姿が新鮮。
雪渓登場。

最初は楽勝ムード。
2020年06月17日 09:57撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 9:57
雪渓登場。

最初は楽勝ムード。
大沢入口

ここからが、いよいよ本番です。
2020年06月17日 10:18撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
5
6/17 10:18
大沢入口

ここからが、いよいよ本番です。
どちらに向かえばいいのか
さっぱり分かりません。
GPS確認しながら
進みます。
2020年06月17日 10:22撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 10:22
どちらに向かえばいいのか
さっぱり分かりません。
GPS確認しながら
進みます。
正規ルートなのですが
マーキング類は
一切ありません。
ルーファイは慎重に。
2020年06月17日 11:00撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 11:00
正規ルートなのですが
マーキング類は
一切ありません。
ルーファイは慎重に。
羅臼平到着〜
ガスが取れそうなので
先に進みます。
2020年06月17日 11:33撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
5
6/17 11:33
羅臼平到着〜
ガスが取れそうなので
先に進みます。
山頂が見えてきました
ここから往復2時間。
そろそろ、タイミリミットです。
2020年06月17日 11:44撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
5
6/17 11:44
山頂が見えてきました
ここから往復2時間。
そろそろ、タイミリミットです。
ハイマツが
強風で、ひざ下までしか
成長できないそうです。
2020年06月17日 11:46撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
8
6/17 11:46
ハイマツが
強風で、ひざ下までしか
成長できないそうです。
立ち去りがたい
知床の自然が
凝縮された場所です。
2020年06月17日 11:52撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 11:52
立ち去りがたい
知床の自然が
凝縮された場所です。
晴れてきましたっ!!
歩みを進めることに
します。
2020年06月17日 11:52撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 11:52
晴れてきましたっ!!
歩みを進めることに
します。
日が差すと
見える景色が
大違いです。
雄大な眺めです。
2020年06月17日 11:54撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 11:54
日が差すと
見える景色が
大違いです。
雄大な眺めです。
岩清水通過後、雪渓が登場。
ガスが濃くなってきました。
2020年06月17日 12:36撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 12:36
岩清水通過後、雪渓が登場。
ガスが濃くなってきました。
この赤テープが
撤退地点です。
一体、どちらに進むのが
正解だったのか。。。
2020年06月17日 12:36撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 12:36
この赤テープが
撤退地点です。
一体、どちらに進むのが
正解だったのか。。。
ガスが薄い場所まで
戻りました。
ここで休憩します。
2020年06月17日 12:41撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 12:41
ガスが薄い場所まで
戻りました。
ここで休憩します。
おおっ!!
山頂が見えました。
粘った甲斐があります。
2020年06月17日 12:41撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 12:41
おおっ!!
山頂が見えました。
粘った甲斐があります。
一息ついたところで
周辺に咲いてる花を撮影。
「キバナシャクナゲ」
小さな石楠花です。
2020年06月17日 13:00撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 13:00
一息ついたところで
周辺に咲いてる花を撮影。
「キバナシャクナゲ」
小さな石楠花です。
「エゾコザクラ」

初体験の花。
見れてラッキーです。
2020年06月17日 13:12撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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6/17 13:12
「エゾコザクラ」

初体験の花。
見れてラッキーです。
「ミネズオウ」

星形の可愛い花。
2020年06月17日 13:13撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
13
6/17 13:13
「ミネズオウ」

星形の可愛い花。
「ベニバナミネズオウ」

鮮やかなピンク色。
今回見れたのは
こちら羅臼平だけ。
2020年06月17日 13:14撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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6/17 13:14
「ベニバナミネズオウ」

鮮やかなピンク色。
今回見れたのは
こちら羅臼平だけ。
下ります。

雪渓は、下り過ぎないように
注意します。

2020年06月17日 13:41撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
6
6/17 13:41
下ります。

雪渓は、下り過ぎないように
注意します。

荒々しい、野性的な景色の
連続です。
2020年06月17日 13:42撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
6
6/17 13:42
荒々しい、野性的な景色の
連続です。
下りは、歩きやすいです。
あっという間に
下山できます。
2020年06月17日 15:07撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
3
6/17 15:07
下りは、歩きやすいです。
あっという間に
下山できます。
宿泊地の、ウトロに
向かいます。
雰囲気のいい眺めが
たくさんあります。
2020年06月17日 16:45撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 16:45
宿泊地の、ウトロに
向かいます。
雰囲気のいい眺めが
たくさんあります。
この日は、民宿に泊まります。
玄関先でワンコがお出迎え。
アイヌ犬ではなく
和犬でした。
2020年06月17日 17:21撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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6/17 17:21
この日は、民宿に泊まります。
玄関先でワンコがお出迎え。
アイヌ犬ではなく
和犬でした。
夕食は、品数豊富で
お腹いっぱいです。
海の幸が、特に美味でした。
2020年06月17日 18:35撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 18:35
夕食は、品数豊富で
お腹いっぱいです。
海の幸が、特に美味でした。
インテリアから感じる
アイヌ文化。
2020年06月17日 19:07撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
10
6/17 19:07
インテリアから感じる
アイヌ文化。
こんな景色が
見たかったものです。
2020年06月17日 19:28撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
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6/17 19:28
こんな景色が
見たかったものです。
明けて翌日は
予報通り
お天気がよくありません。

オホーツク沿岸を
観光することとします。
2020年06月18日 08:09撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
8
6/18 8:09
明けて翌日は
予報通り
お天気がよくありません。

オホーツク沿岸を
観光することとします。
さようなら知床。
いつか再び
訪問したく思います。
2020年06月18日 08:08撮影 by  COOLPIX L32, NIKON
23
6/18 8:08
さようなら知床。
いつか再び
訪問したく思います。

装備

MYアイテム
komaki
重量:-kg
個人装備
クマ鈴必須 虫対策必須 軽アイゼン以上必携

感想

北海道の百名山2座目は、知床の名峰
羅臼岳です。
今回の遠征で、最長の歩行距離14kmと、
最大の標高差1400mの数値。、
山頂直下に岩場、
数か所の雪渓など
一番難易度が高いと
見込んでいた山です。

今回の遠征におきまして、
ターゲットは3座。
斜里岳、羅臼岳、雌阿寒岳。
それぞれ、予備日を1日ずつ設定した
宿泊先を確保しました。

羅臼岳は、難易度の高さなどから
17日よりも、18日に登りたかった
ところですが、18日の天気予報が
よろしくありません。
やむを得ず、2日連続の登山となりました。
結果論ですと、たぶん、登っておいて
正解でした。

斜里から、車で移動中に目に入った
巨大な名瀑、「オシンコシンの滝」
いよいよ、知床ゾーンに入ったなと
実感します。
アイヌ語の地名は、響きが素敵です。

いよいよ、登山開始。
急坂と、雪渓で苦労しつつ、到着した
羅臼平の景色は、ガス多めながら
荒涼とした平原に、色とりどりの
小さな花が咲きだしていて
来てよかったと感じる場所でした。

その後、山頂への登りを始めますが
進路が分からず停滞。
GPS、スマホなどを、ごちゃごちゃと
操作しているときに、ガサガサと音がします。
しかも割と近くで。
本日は、登山口に、自分以外の
車の駐車はなく、貸し切りのはず。
これは、ヒグマか?
いやいや、他の方向から登ってこられた
登山者の方かもと思い、
「どなたかみえますか?」と
自分が出した声には
応答がありません。
そして、もう一度、ガサゴソと音が。
これは、いよいよ、マジでヒグマかっ?

無理に岩場を登っても
何も見えそうになかったですし
何より、怖かったので
早々に下ることとしました。

今回の羅臼岳登山。
評判の、知床連山一望の景観は
全く見ることが、叶いませんでしたが
深く豊かな森、変化ある地形、
氷河のような雪渓、そして可憐な花など
知床の雄大な自然を、十分感じることが
できました。

羅臼岳、なかなか、実現は難しいですが
天気がよいときに
ぜひ再び、登ってみたい、
余韻たっぷりの名峰でした。

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訪問者数:1104人

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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 道東・知床 [日帰り]
羅臼岳 (木下小屋〜羅臼岳ピストン)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

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この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
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