県民の森から塔ノ岳、丹沢山、不動ノ峰、蛭ヶ岳


- GPS
- 07:20
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,851m
- 下り
- 721m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 朝の内、大丸からの下りと塔ノ岳から日高間が凍結が顕著。塔ノ岳から北側ではアイゼン装着が無難。 午後は雪はザラメ状になり滑りやすい。 ◆登山ポスト 二俣にあり。但し用紙とペンは無し。なので自分でプリントして持って行く必要あり。 ◆GPSログ GPSは帰路の不動ノ峰休憩所で停まっていました。出発からここまでのログしか取れていません。 過去のデータを併せてみると距離は23.0km、累積標高は2191mとなるようです。 |
写真
感想
1月6日には大倉を起点にして不動ノ峰まで足を伸ばしたが、更に遠く、蛭ヶ岳までを目標にした。
その分、起点は県民の森として距離を短くした。この間、K太と行った鍋割山行で下りに取った小丸尾根を登りに使ってみることにしてみた。
いろいろと体の不調も出たりしたけど、何とか計画通りの時間で一周してくることが出来た。僕にも出来た、表丹沢からの蛭ヶ岳日帰り山行。でもかなりばてたんでしばらくは子供とのホノボノ山行にしようか、と言う気分。
前日が春の陽気だったんで道路の凍結は無いと安心していたが、真っ暗な三𢌞部の林道は余り気持ちの良いもんじゃない。5:42に県民の森駐車場に滑り込むとそこには2台しか停まっていない。が、準備をしている間に2台、3台と続けてやってくる。ストレッチをして5:58に出発。気温は10℃もあるので、ジャケットは羽織らずに歩き出した。ヘッドライトを灯して歩き出したが、勘七橋の辺りまで来ると下弦の半月が照らしているので自分の影が出来る程の明るさになっていることに気が付きヘッドライトを消した。人もいないし、沢音だけが聞こえる。
二俣から小丸尾根の取り付きに達していよいよ登りが始まる。小丸尾根は最初と最後が急勾配でその間が緩斜面になっている。その最初の急登部を登って小休止とした。気温は5℃に下がってはいるが暖かいのでフリースシャツを脱ぎアンダーの長袖シャツだけになった。白んで来て小鳥がケキョケキョと囀りだした。3頭の鹿が人の気配に気付き駆けて去って行った。
後沢乗越が眼下に見えるような高さになってくると鍋割の尾根越しに富士山が頭を出して来た。最後の高度300m程度が障壁のような小丸尾根の急登だが、想像していたよりも楽に登れることがわかった。でも相当な発汗を伴うから夏は登路にはならないな。雪はほとんど見られず最後の最後に鍋割山稜に飛び出すところになるまで見られなかった。鍋割山稜に立つと正面に丹沢山から不動ノ峰、蛭ヶ岳の山々が見える。見えると闘志が湧くものだ。
大丸、金冷シを通って塔ノ岳には8:22に着いた。大丸までは殆ど積雪が無かったが大丸からの下りで一部氷化した雪に出逢い慎重に下った。金冷シを過ぎると結構積雪があったが、氷化してないのでアイゼンなしでもしのげた。塔ノ岳はほぼ無人だが、雲一つ無い青空と富士山が迎えてくれた。流石に塔ノ岳は西風が強く当るので寒く感じ、フリースを着込んだ。maunalaniさんがナイトハイクで塔ノ岳に登ると言っていたけどもう堀山の家くらいまで降りちゃったんだろう。ここまでは計画より50分程度早く、順調と言った所だ。
少し休憩して尊仏山荘の脇のトレールへと乗り出すとなんと入口に雪が無い。でも少し降りるとしっかり雪が残っていた。しかもこの塔ノ岳の北面は陽が当らずところどころ嫌らしく氷化している。そこでアイゼンを付けることにした。いつもは重登山靴にワンタッチアイゼンと言う組み合わせだが、今日はScarpaの軽い登山靴だからそれに昔の紐付きアイゼンを持って来た。寸法だけは合わせていたのだが、肝心の結び方が思い出せない。適当に結んでは少し歩いてバレてと言うのを数回無為に繰り返した。少しずつましにはなっていったもののだましだまし竜ヶ馬場まで歩き、休憩所にどっしりと腰掛けて時間を掛けて思い出すことにした。チョコの助けもありバンドを締めてくとこんな感じと言う締まり具合になって一件落着。でもあんなこんなで丹沢山に着くまで1時間も余分に時間を使ってしまった。
丹沢山には10数名がいた。雲が湧いて来ていて富士山も全て隠されてしまったし、塔ノ岳も雲の中だ。丹沢山には立ち寄らずにそのまま不動ノ峰へと急ぐ。丹沢山から不動ノ峰の間は素晴らしい青空に恵まれた。この辺りの笹原の風情は大変情緒深い。青空とのコントラストが映えて美しい。丹沢山から大きく下るがそれ程危なげは無かった。登り返しが大変だが景色を励みに一歩一歩進んだ。不動ノ峰を過ぎると辺りはガスっぽくなり、蛭ヶ岳も姿が見えない。棚沢ノ頭を過ぎた下りでは一瞬冷たい風が吹く所があり、脱いでいたフリースを再度着込む。鬼ヶ岩は雪が着いておらずアイゼンをキイキイ言わせながら下った。するとそれまでガスの中にいた蛭ヶ岳が見えてきた。刻々と鮮明さが加わって行く。もう指呼の間に見えるのだが、実際には塔ノ岳から日高位の距離がある。疲れも増して緩斜面ではあるが息が上がりながら間近に見える蛭ヶ岳山荘を目指した。そして歩き出してから6時間余り経った12:15に漸く蛭ヶ岳の山頂に至った。
蛭ヶ岳の山頂には10人には達しない程度の登山者しかいない。そしてちょうど富士山のてっぺんが雲から覗いてくれた。富士山以外は雲の中。SoyJoyを齧りながらそんな景色を眺めていたが、まだ行程の半分でしかない。6時間掛けて登り、5時間掛けて下りる、と言う今日の計画の後半はいよいよこれから。しかも最近は登りよりも下りの方が心配が多い。休憩も10分で切り上げてそそくさと来た道を折り返す。
しかしペースが上がらない。だんだん辛さが増して来る。そして不動ノ峰を越した所で左腿の裏が攣った。だましながら休憩所まで行き、休憩所でストレッチをして、水を飲んで甘草湯を一包飲んだ。数分の休憩で大分気分も良くなって丹沢山目指して歩き出す。アイゼンも快調だけど暖かいせいか行きと大分景色が違う感じがする。なんとなく春のような。
丹沢山への登り返しがまた厳しいのだが歩みを止めないよう叱咤して進んだ。丹沢山に足を停めているのは2名だけ。僕も素通りし、日高で休憩を取った。日高からは塔ノ岳への登り返しだが、これが今日の最後の登りと自分を励ますのだが、なかなか進まない。尊仏山荘の脇を抜けて塔ノ岳に出たのは14:54だった。ほぼ無人、流石に15:00に塔の頂上にはみんないないもんだ。アイゼンをここで外し、カメラもザックに仕舞い、写真を撮ると言う口実で休憩すると言う浮気心を封じ込め、下って行く。
花立までは順調だったが、その下の階段を降りている時に今度は右脚の膝裏から腿裏に掛けて攣った。所々で足を伸ばしながら堀山の家まで降りて来た。ここで飲み物でもと思っていたら、もう閉まってた。外には100円のお茶缶が出てるけど100円玉が無く、仕方なくウィダーをチビチビやりながら、二俣に向けて杉林の尾根を降りて行った。ふかふかの杉林は攣った足には相当に優しかった。このルートは間違いやすいところが何箇所かあるけど、一番危ない尾根が右に逸れて行く所は何となくそちらにガイドするように丸太がガードレールのように組み上げられている。下部ではリボンテープがガイドしてくれる。もう少し道標が整備されると一般的なルートになるけれどまだまだ沢屋しか使わないような径だ。
杉林のふかふか径が脚の疲れを癒してくれたのか、その後は至極順調で、明るいうちに二俣から県民の森駐車場まで戻ることが出来た。駐車場にはもう2台しか残っていなかった。
下まで降りて来てGPSが途中で停まっていたことに気が付いた。帰ってきてログを見ると不動ノ峰の休憩所で停まったようだ。何かスイッチでも押したのかもしれない。また、望遠レンズと双眼鏡はただの重しにしかならなかった。朝の塔ノ岳で使っておけば良かったのに、不動ノ峰でなどと思っていたらガスってしまって使う機会を逸してしまった。使える時に使っておかないといけないな。
塩水橋からの蛭ヶ岳登山は一昨年の秋にやったが、表丹沢からの日帰り蛭ヶ岳登山をこれで果たしたことになる。なかなか満腹感がある山行だった。前日の雨から霧氷を少し期待していたのだけれど、流石に気温が高かったせいか霧氷は見られなかった。次の機会を楽しみにしよう。帰宅して風呂の後に体重計に乗ったら何十年と見たことが無い数値になってて驚いたが、3kg程度体重が減ったようだ。一杯食べて一杯飲んで、さっさと寝なければ、と言うことでビールを飲みながら夕食のカレーを大盛りで頂いて幸せな一日が過ぎて行った。
tadomasa様
はじめまして。
ほぼ同じ時間帯に蛭ヶ岳山頂におりました(緑色のフリースを着ていました)。ベンチでお話しした方ではないでしょうか?
camp747さん
「最近の登山で会ったかも?」に載っていたので、僕もそう思ってcamp747さんの山行記録を読みました。もう少し冬山らしいのを期待していたのですが、天候も良かったし良い山行になったと思っています。
またよろしくお願いします。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する