海抜0mから宮之浦岳·岳参り(尾之間温泉から)

2021年04月01日(木) 〜 2021年04月03日(土)

• GPS: 56:00
• 距離: 32.9km
• 登り: 2,696m
• 下り: 2,105m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:44
• 休憩: 0:54
• 合計: 10:38

5:00 スタート地点
5:10 5:10 尾之間温泉
7:00 7:16 蛇之口滝分岐
12:15 12:35 鯛の川出合
13:30 13:38 乃木尾根
14:50 15:00 淀川登山口
15:38 淀川小屋

2日目

• 山行: 6:38
• 休憩: 0:31
• 合計: 7:09

7:32 淀川小屋
8:51 8:53 小花之江河
9:00 9:10 花之江河
9:23 9:23 黒味岳分かれ
10:00 10:00 投石平
10:15 10:15 投石の岩屋
11:07 11:12 栗生岳
11:29 11:43 宮之浦岳
12:01 12:01 焼野三叉路
12:20 12:20 平石
12:39 12:39 坊主岩
14:41 新高塚小屋

3日目

• 山行: 4:30
• 休憩: 0:38
• 合計: 5:08

6:55 新高塚小屋
7:55 8:10 高塚小屋
8:20 8:38 縄文杉
9:35 9:40 ウィルソン株
10:00 10:00 大株歩道入口
10:57 10:57 楠川分れ
11:25 11:25 小杉谷橋
12:00 12:00 トンネル
12:03 荒川登山口

天候

1日目:曇のち雨
2日目:雨
3日目:雨

アクセス

利用交通機関：

バス 飛行機

コース状況／危険箇所等

尾之間歩道は人が入っておらず荒れてます。途中鯛之川出合が増水してたらアウト。戻るも地獄です。携帯圏外で救助要請も許されずエスケープなし無し10時間の山行は一步間違えれば本当に怖ろしい事になります。ここにガイドを付けずに入る事は人にはお薦め出来ません。
今回は少しは登山経験を積んだと自惚れた未熟者の無謀な山行だと参考にしてください。
それ以外は良く整備された登山道ですが、大雨だと白谷雲水峡ルートは通行止めに、荒川バスも何本か運休するそうなので下山時のバスの運行状況は要確認です。

その他周辺情報

尾之間温泉(200円)
空港前にあるまんてんの湯(1600円)はコロナの影響で15:00~。で入れませんでした。

写真

3/31 13:36

飛行機で仙台→福岡→屋久島へ。眼下に開聞岳が見えた。

3/31 13:55

屋久島空港到着!

3/31 14:14

今日は全国ピーカン予報でしたが屋久島はドンヨリ。

3/31 15:52

バスで移動し尾之間にやってきました。Aコープ脇から尾之間港に降りれます。ここ以外は断崖絶壁です。

3/31 15:48

海抜0mのここからスタート。

3/31 15:48

海から岳参りに使用する砂を採取(砂というか砂利？)本当は竹筒に入れるそうです。

3/31 15:51

ここの祠にも安全祈願して行きます。

3/31 16:29

右のトンガリ山がモッチョム岳。尾之間歩道は前の山並みと後ろの山並みの間を抜けて行く感じかな？

3/31 16:34

海から歩いて10分程の民宿朋に前泊。さらに10分歩いて尾之間温泉で日帰り入浴(200円)

4/1 5:08

翌朝5:08 尾之間温泉。東北なら薄明りくらいしてそうですがまだ完全に夜です。

4/1 5:08

駐車場奥に尾之間歩道入口があります。ここから入山します。

4/1 5:09

淀川登山口まで12.0km？二桁は初めてですが素人目にピンと来ず、まぁ小屋泊だから大丈夫だろうと舐めてかかりました。

4/1 5:14

植生が南国ですね。登り始めてすぐヤクシカと遭遇しました。眼が光ってて怖かった。

4/1 5:47

うっすら明るくなってきた。

4/1 6:17

1枚岩の道

4/1 6:25

6:25 ようやくヘッデン無しで歩けるまで明るくなってきました。東北とは1時間以上も日照時間が違います。逆に夕方19:00くらいまで普通に明るいです。

4/1 6:35

普通に巨木が出現する森。

4/1 6:40

大きな岩がゴロゴロ

4/1 6:47

花崗岩の1枚岩

4/1 6:48

滑滝みたい。

4/1 6:50

何度か渡渉の繰り返し

4/1 6:58

ヤクザルだ！焦って撮ろうとして超ブレた。

4/1 7:00

7:00 蛇之口滝分岐到着。東屋がありここで休憩。 ここまではちゃんとした登山道でした。

4/1 7:25

ここからは人が殆ど入っておらず道が荒れていました。

4/1 7:26

急斜面の始まり。

4/1 7:47

僅かなピンクテープを辿りながら進む。

4/1 8:34

苔が滑ります。

4/1 8:59

デカイ岩屋

4/1 9:41

振り返るとウチの奥様

4/1 10:15

段々と太古の森に入っていく。

4/1 10:17

完全にもののけの森。

4/1 10:19

出たー！木霊！？

4/1 10:20

どんどん増える

4/1 10:20

リアル過ぎる(笑)

4/1 10:32

くぐり杉？

4/1 12:15

ようやく鯛之川出合に到着。川幅は大した事ないのに流れが急。飛び石が滑るのと微妙な深さとで難儀しました。増水してたらアウト。他にも地図に無い増水時注意の渡渉が何箇所かあります。とにかく岩が滑り何度かドボンしました。

4/1 12:52

鯛之川を渡るとさらに道は不明瞭になります。ピンクテープをロストしたらすぐに戻らないと危険です。

4/1 13:11

ようやく空が見えた。

4/1 13:30

本当に道なのか？倒木が多くてコースタイムが当てになりません。休憩時間も入れて1時間以上も遅れだします。

4/1 13:38

やっと乃木尾根に上がりました。

4/1 13:41

ここからも長い長い尾根道。花に癒やされます。

4/1 14:46

巨木の森。この大きさは写真では伝わらないだろうな。

4/1 14:50

14:50　無事に淀川登山口に到着しました。ここまで12km10時間標高差1500mくらい登ってきました。休憩所、トイレ、駐車場完備。

4/1 14:57

ここから淀川小屋まで50分ほど。尾之間歩道とは比べものにならないほど歩き易い。これが本来の登山道というものです。

4/1 15:05

デカイなー！

4/1 15:39

15:39 本日の宿、淀川小屋に到着。ウチと外人さんカップルの4人だけでした。トイレ、水場完備。一応テントを持参してましたが雨なのでずっと枕代わりでした。

4/2 7:32

2日目の朝7:32　登山開始。

4/2 7:49

小雨模様ですが山行には問題なし

4/2 8:39

しっかり整備された快適な登山道です。

4/2 8:42

展望台。真っ白。

4/2 8:51

8:51 小花之江河

4/2 8:52

まるで日本庭園

4/2 9:00

9:00　花之江河到着。

4/2 9:02

ここの祠にも岳参りする習わしがあるようです。

4/2 9:23

黒味岳分岐。あわよくば登る予定でしたかこんな天気では行きません。

4/2 9:51

うっすらと巨岩群か見える

4/2 10:52

4/2 10:55

山頂へ続く尾根道はまさかの砂の道

4/2 11:07

11:07　栗生岳

4/2 11:10

ここの祠にも岳参り。

4/2 11:29

11:29　着きましたー！海抜0mから標高1936m！遥かなる宮之浦岳登頂しました！

4/2 11:29

三角点

4/2 11:30

今までで1番キツイ百名山でしたー！

4/2 11:33

満面の笑み

4/2 11:33

やはり真っ白。宮之浦岳山頂は安定の雨模様。

4/2 11:33

山頂付近は風も強いので早々に退散。

4/2 11:40

今回の目的である岳参りをしていきます。一人分しか入れない岩屋の中にあります。

4/2 11:40

海からの砂を入れる石櫃がありました。安全祈願とコロナ収束を祈願しました。

4/2 12:27

平石岩屋辺りは強風でした。

4/2 12:53

ヒメシャラの森

4/2 13:42

13:42　2日目の宿、新高塚小屋に到着しました。ウチとガイド付きのカップルの5人でした。やはりガイドさんがいると色々な情報が聞けて頼もしいですね。

4/3 6:56

3日目の朝6:56　新高塚小屋出発。今日は観光しながらの下山。

4/3 7:30

巨木の森

4/3 7:25

とりあえず貼り付く

4/3 7:52

苔むした巨木。何かいるぞ？

4/3 7:52

出たー！お約束の。

4/3 7:56

高塚小屋到着。ここは数少ない携帯が入るスポット。同宿したガイドさんに教えてもらいました。

4/3 8:19

少し下ると一際大きな巨木が出現！縄文杉です。

4/3 8:22

テラスからしか眺められないのが残念。

4/3 8:21

まあ大きさとかは写真では全然伝わらないのでしょう。

4/3 8:25

4/3 8:26

記念に1枚

4/3 8:38

辺りは沢が多くてThe屋久島といった眺め。

4/3 8:53

夫婦杉

4/3 8:58

大王杉

4/3 8:58

デカイ

4/3 9:40

ウィルソン株付近は凄い数の観光客とのスライドのピーク。

4/3 9:37

定番の1枚。入って右側から撮るのがコツです。

4/3 9:45

翁杉

4/3 9:59

10:00　大株歩道を抜けてトロッコ道へ。

4/3 10:01

ここからは高速道路

4/3 10:18

山桜が咲いてますね。

4/3 10:57

10:57　楠川分かれ　予定ではここから白谷雲水峡へ下山する予定でした。

4/3 10:57

雨などで増水すると通行止めになるそうでガイドさんにも今日は厳しいかも、と助言され断念し荒川登山口へ予定変更。

4/3 11:12

確かにどしゃ降りで道が川の様になってきた。

4/3 11:23

小杉谷集落跡

4/3 11:23

運動会はともかく、スキーを楽しんでいた事に驚愕！マジで雪積もってたの？

4/3 11:25

轟々と流れる小杉谷。完全に増水してますね。

4/3 11:25

音だけでもビビってしまいます。

4/3 11:41

ここもヤバいくらいの水。普通の観光客、大丈夫だろうか。

4/3 11:54

何年か前に大雨でニュースになった所。屋根がかかってました。

4/3 11:54

屋根がなかったら大変。

4/3 11:58

大雨の中、左側は断崖で右側からは土砂崩れが怖いので足早に下山します。

4/3 12:00

トンネルを抜ければもう少し。

4/3 12:03

12:03 無事に荒川登山口に下山しました。バス時間まで3時間もありますが高塚小屋でタクシーを予約していたので他の観光客の方とと乗り合いして帰りました。

4/3 13:45

空港前にあるまんてんの湯で日帰り入浴予定でバスを降りましたが時間外で断念。次のバスまで空港内のレストランで1杯やる事に。3日振りのビールが超旨過ぎる！

4/3 15:11

宮之浦港から見上げても山はまだ雨の中ですね。無事に生還出来て本当に良かったです！

4/4 9:29

翌朝帰りのフェリー乗り場から。
もの凄く晴天でしたがやっぱり山は厚い雲に守られてました。

撮影機器：

PowerShot SX620 HS CANON

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ テント テントマット シェラフ 携帯トイレ

感想

西の大将

今回は一度はやってみたかった海抜0mからの宮之浦岳岳参りに挑戦してみました！
島の中央にある宮之浦岳は本当に深くて遠かったです！尾之間歩道は色んな意味で難易度が高く人には気軽に薦められないルートです。
3日目には雨も強くなり増水すると通れなくなる登山道やバスが運休になったりすると聞かされた時には本当に帰れるのだろうかと怖ろしく感じました。高塚小屋で僅かな電波を拾い携帯が通じた時の安堵感は半端なかったです。大自然に対して人はなんて無力なんだと痛感させられました。
下山時には宮之浦岳へ登ってきたという達成感より無事に生還出来た事への感謝しかありませんでした。
10日前に晴れ予報を見て飛行機を予約しましたが結局は雨。遠征で宮之浦岳の晴天に出逢えるのはよほど日頃の行いがよくないと無理みたいです。月35日雨というのは伊達じゃなかった！

それでもやっぱり3日振りのビール🍺の味はとにかく最高でした！

コメント

ganzan

あっぱれです
雨の花之江河でお会いしましたね。岳参りと縦走を無事終了されましたこと、おめでとうございます。素晴らしい記録です。タフなお二人の今後の山旅を期待します。

西の大将

Re: あっぱれです
yama Teleさん、コメントありがとうございます。お互い印象深い雨の屋久島でしたね。白谷雲水峡行きたかったですー！また何処かでお会い出来るといいですねー！