【ダイヤモンドトレール 1dayスルー】 ニ上-槇尾山施福寺 ☆10周年記念ハイク☆
- GPS
- 14:46
- 距離
- 56.9km
- 登り
- 3,879m
- 下り
- 3,884m
コースタイム
- 山行
- 13:30
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 15:01
天候 | 曇り ごく稀に薄日あり 暑過ぎずハイキングに快適 無風で穏やか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
・「チケパ二上山駅前第一」を利用 24h 400円 収容8台 ・近鉄南大阪線二上山駅すぐ 国道165号沿い ・「第一」というが、第二、第三・・・は、見当たらないような・・・ ◆スタート ・近鉄南大阪線 二上山駅 ◆ゴール ・南海バス 国分峠東バス停 ■車の回収 ◇本来の予定 ・南海バス 国分峠東→河内長野駅 460円 ・近鉄 河内長野→古市→二上山 410円 ※しかし、ポカミスで乗る予定のバスを見過ごてパニクり・・・ とんでもない遠回り(下記)に変更 ◇実際 ・南海バス 国分峠東→和泉中央駅 300円 ・泉北高速・南海 和泉中央→難波 570円 ※特急泉北ライナー別途520円 ※下車予定の新今宮で寝過ごした ・大阪メトロ御堂筋線 なんば→天王寺 230円 ・近鉄 大阪阿部野橋→古市→二上山 500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●全般 ・大阪府など公的に整備されたハイキングコース ・道の状態、標識の整備状況とも超良好パーフェクト ◆今回の水分補給場所 ◇大和葛城山 飲料自販機 ◇水越峠-金剛山間 金剛の水 湧水 ◇金剛山 ちはや園地 飲料自販機 ◇滝畑 売店 飲料自販機 ※紀見峠には、民家はあるが、自販機等は見当たらない |
その他周辺情報 | 銭湯or温泉は立ち寄らず |
写真
感想
2011年の4月に山歩きを始めて、10年がたった。
当時の僕は、いわゆるジョガーで、あちこちの市民マラソン大会に参加することを生きがいにしていた。
大して速くはなれなかったが、今よりも若くて、ジョガー人生の中でも絶頂期にあったと思う。
ちなみに登山なんて、「わざわざ重たい荷物背負って、汗水垂らして・・・、何が楽しいんだ?」と、物好きの変わった趣味くらいに思っていた。
それなのに、山歩きを始めたきっかけは、東日本大震災の影響で、予定していたその年の長野マラソンが中止になったことが発端だ。
前述のように、絶頂期にあり、走れば自己ベストを更新する自信があった。
一方で、被災地からは刻々と、酷くなる一方の被害の情報が伝わる。
何とも言えないやるせなさを覚えつつ、それでもトレーニングの成果をどこかにぶつけたいと、ふと見つけたのが大阪府山岳連盟主催の「大阪府チャレンジ登山大会」だった。
自粛ムードでイベントが軒並み中止となる中、開催されるだけでも貴重。
しかも当日受付可能だった。
そのコースで使われるのが、このダイヤモンドトレール。
通称ダイトレと呼ばれ、大阪と奈良・和歌山の府県境の山々に公的に整備された、縦走路的なハイキングコースだ。
途中、二上山、大和葛城山、金剛山、岩湧山といった人気の山を通過する。
ちなみに総延長は45kmで、累積獲得標高は3000mを越えるようだ。
※大会では全部は使われていない。
※二上山、大和葛城山、金剛山の山頂は、トレールから外れている
良く整備された道だが、中身は甘くない。
特にキツいのが、名物と言っても過言でない「丸太階段」だ。
坂道部分には、容赦なく断続的に続く。
大会では、太腿を中心に筋肉を破壊され、ランニングで培った自信など、見事に打ち砕かれてしまった。
と、同時に参加者の皆さん、山歩きがとても楽しそうだった。
そして、「こういう世界もあるんだな」「下界を走るだけじゃなく、山歩くのもいいな」「自分もやってみようかな」と。
NHKの教育番組で、田部井淳子さんとルー大柴さんの登山教室の放送があり、たまたま見ていたのも良いきっかけになった。
このダイトレを1dayスルーでやってみようと思ったのは3年前の2018年5月のことだ。
たまたまGWに箱根外輪山50kmの旅に成功して、気持ちがノッていたのもある。
しかし、昨今の5月というと、ほとんど初夏のような気候で蒸し暑く太陽光線も強い。
元々高温多湿が大の苦手で、季節的には苦しい。
また、その年は冬場なども積極的に歩いたりしており、それまでの累積疲労が溜っていたようだ。
調子は明らかに落ち目の周期に入っていた。
1回目は紀見峠でエスケープ。
この時は、最後まで行けそうな気もしたが、迷った挙句にヘタれ癖の方が勝ってしまい、謎の撤退。
翌週に、残りの紀見峠→槇尾山施福寺を下見しておいた。
そして、さらにその翌週、満を持したつもりで2回目の挑戦。
この時がそれはもうあまりの不調で、序盤の大和葛城山まで行くのがやっと。
コテンパンにやられてしまった感じで、もうしばらくハイキングはいいやといった気分だった。
その後は忘れかけていたが、今年の冬はトレーニングや身体のケアが上手くいったのか、妙にハイキングの調子がいい。
体重も少々減量出来て、我ながら動きが軽い。
京都一周トレイルも、六甲全山縦走路も、そりゃあキツいのはキツいけど、最後まで根気は続いて脚も動いて、割と無難に歩けるじゃないか。
それならばと、湧いてきてしまったのがダイトレ再挑戦という邪念。
3年前の敗退をいつまでも放っておいていいんだろうか。
段々と頭をよぎるようになり、そのうち居ても立っても居られなくなってきた。
全く懲りないオジサンだ。
やるなら、季節的に暑くなる前がいい。
こうして4月早々に挑戦してみることにした。
もう少し早く出たかったが、二上山駅を4時前に出発。
飛ばし過ぎないように気を付け、後は成り行き任せだ。
元々のんびり屋で、僕は山の中では、どうも走る気がしない。
それで、トレイルランナーの友人なんかにいくら勧められても、自分はなかなかなれないんだが、正直スピードはもっとあった方がいいとは思うけど、まあそんなことは歩き出した今はどうでもいい。
今もてる力で、とにかく前に進むのだ。
調子はまあまあよくて、金剛山までは快調だった。
しかし、その先が段々とキツくなってきた。
標高400mの紀見峠までは700mも下がるのに、行けども行けども、アップダウンの繰り返しで、知っている道とは言え、なかなか高度が下がらずもどかしい。
最後の怒涛の階段下りの後、林道を少々で紀見峠に到着するが、金剛山-紀見峠はとても長く感じてホントにホントに忍耐を要した。
紀見峠からは、岩湧山へ500mの上り返し。
こちらもキツかった。
正直、出発から35km以上歩いた後で、さらにその先500m上るなんて。
序盤は、やはりアップダウンの繰り返しでなかなか高度が上がらず、その後は一転、木の根道の急登が延々と続くなど、こちらも精神的にかなりキツかった。
脚は動いてくれて、攣ったりしなかったのが、せめてもの幸い。
金剛山-紀見峠、紀見峠-岩脇山、今日のこの2区間は、通しで歩いたからこそのキツさだったとも思うが、この10年のハイクの中でも一番辛かったんじゃないか。
今日の忍耐をもってすれば、この先、ハイキングでも日常生活でも、大概の事には耐えられそうな気がする(大袈裟)。
岩湧山から滝畑集落に下ってしまえば、ダイトレ終点の槇尾山施福寺までは後少しだ。
しかしこれがまた、細かいアップダウンの繰り返しで、簡単には着かせてくれない。
それでも、最後はがんばるしかないんだよ、と言い聞かせて17時半、ついに施福寺に到着した。
時間も時間なので、辺りには誰もいない。
ダイトレ起点石を見たときは、いい年こいたオッサンが感無量でした(笑)。
何よりも、3年前にできなかったことが、加齢で何かと衰えがちなこの年代で、今できたことが嬉しくて。
自分の山歩きなど、趣味と言えるほど高尚でもないんだが、10年もの間、やめずに続けてきて(続けることができて)良かったと思う。
僕は真剣な山屋さんたちと違って、何が何でも山というタイプではない。
旅が好きで、自分の身体を使って移動していく類の運動が好きで、そのうちの一つが山歩きといった感じだ。
寒い冬は、温かい場所でぬくぬくとしていたいし、猛暑の夏は冷房が効いた場所で読書でもしていたい。
けれど、山歩きしているおかげで、心身とも自分との対話をすることになるし、おかげで体力を維持して健康でいようという気にさせてくれる。
よく気力と体力と言うが、今現在は、自分自身は体力の方を重視しており、体力があれば気力も強くなるのかなと思っている。
山歩きなんてしょせん遊びに過ぎないんだが、遊びでも何でも、やればやっただけのことはあってその過程は楽しいし、頑張っても努力しても噛み合わない時だってある。
自分がこの先、どうなるかなんて分からないが、今日のダイトレ挑戦は何かあった時、とても力になってくれると思う(大袈裟)。
コンパクトにまとめるのが苦手で、かえって時間がかかってしまうので、相も変わらず下らない独り言が長くなった。
1日たったが、さすがダイトレ、疲労はなかなかのものだ。
今週は、丸々休暇にするか(笑)。
コメント
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リベンジおめでとうございます🎊?️
私も胸の突っ掛かりが取れました😅
肉体的な限界はまだ先と信じて、華麗に負けずに頑張りましょう💪
そして無理せずに🙇♂️
Qooさん、こんばんは
ありがとうございます。
しかし、先日拝見したビワイチもすごいですね。
僕の場合、ヘタレ根性を克服出来たらまだまだ伸びしろがあるかもしれません(笑)。
が、基本やはりヘタレなもので・・・
そうですね。
無理や無茶は気を付けて、まだまだ頑張りましょう!
3120mさん、お久しぶりです。
最近ノリに乗ってませんか?レコ拝見していると凄く充実した日々を過ごしているのが伺えます。
山行自体も凄いですが、レコの内容も最近凄く濃いですよね。同級生のお話やお仕事のお話など読み応えがありました。
山登りに興味ない人が読んでも、すらすら読めそうな内容だと感じます。
感想って短い(又は書かない)人もいますし、そもそも山とは関係ない事書くのもどうなのかなと思ったりしますが、私はその方の人間性が分かるので長めが好きです。
今回はキャプションの銀河鉄道絡めたのも上手い、最後の写真加工はちょっと笑えました。
気力と体力のお話は自分も最近思うところがあります。自分より年配の方の記録見てるとやっぱ以前よりライトな山とか安全な山になっていて、気力と体力が落ちているのだろうと思ったりします。
もちろん自分もいずれそうなるのですが、極力先延ばし出来ればと思います(^。^)。
あともう一つ付け加えるなら「目標」では無いでしょうか?マラソンもそうですが山登りも今回みたいな大きな目標あると結構頑張れますよね。
そう言う意味で3120mさんは、東海道とかビワイチとか今回のダイトレとかの目標設定が上手いですよね。
また新たな目標目指して頑張ってください(^。^)
※長文ダラダラとすいません
kiyaさん、こんばんは
下らない長い駄文に温かいお言葉ありがとうございます。
もっとコンパクトにインパクトある文章が書けたらいいのですが、そうしようとすると、また写真の枚数を削ろうとすると、かえって時間がかかってしまい結局長くなってしまいます(笑)。
ダイトレの激戦から3日たちましたが、まだ根深く筋肉痛が残り、余韻に浸っております。
そうですね「目標」ですね。
確かに、自分も何か目標があったときの方が不思議な力が湧いてきて、ただ何となくやっている時よりも強くなれるし、前へ進む気持ちが充実していると思います。
kiyaさんも、ソロの時、ご夫婦の時、お仲間とご一緒の時、いつもパワフルで素晴しいですね。
とても及びませんが、お隣福井県のほぼ同年代の方ということで、とても良い刺激をいただいておりますよ。
いつでしたか、ソロで北部白山を駆け巡っておられたかと思いますが、北部は未踏なので僕もああいうのやってみたいなあと思っていますよ。
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