爺ヶ岳−鹿島槍ヶ岳−五竜岳 縦走


- GPS
- 14:26
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 4,153m
- 下り
- 4,014m
コースタイム
7月28日 6:19神城−6:49信濃大町7:10-7:50扇沢駐車場−10:35種池山荘−11:00爺ヶ岳南峰−11:25爺ヶ岳中峰−12:35冷乗越−13:00冷池山荘テント泊
7月29日 4:30冷池山荘−5:8布引岳−6:00鹿島槍ヶ岳南峰−6:25鹿島槍ヶ岳北峰−7:20キレット核心部−7:40キレット小屋 8:00出発−8:50口ノ沢のコル−9:20北尾根の頭−11:15五竜岳−12:00五竜山荘 12:15出発ー15:10アルプス平
天候 | 1日目 曇り時々雨 2日目 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鹿島槍ヶ岳北峰から五竜岳までは危険箇所だらけ。どこも気が抜けません。キレット小屋で泊まるのがベターでしょう。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
ガイド地図 1
コンパス 1
笛 1
筆記具 1
ライター 1
ナイフ 1
保険証 1
飲料 1
ティッシュ 1
バンドエイド 1
タオル 1
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
防寒着 1
手袋 1
ビニール袋 1
替え衣類 1 車
入浴道具 1 車
シュラフ 1
シュラフカバー 1 今回なし
ザックカバー 1
食器 1
水筒 1
時計 1
非常食 1 カロリーメイト、ソイジョイ
|
---|---|
共同装備 |
テント 1
テントマット 1
コンロ 1
ガスカートリッジ 1
コッヘル(鍋) 1
医薬品 1
カメラ 1
ポリタンク 1
車 1
|
感想
今回は厳しかった。低気圧の停滞で、雨と風。このときの八峰キレット越えは、厳しい・・・ 帰れてよかった。とホントに思いました。
今回の山行はテン泊の一泊二日で八峰キレットを超えるもの。一泊目は五竜山荘か、冷池山荘か。どちらの登山口でも車を置けるのでOK。できるだけ先に進める場所、と言う事で、冷池山荘のテント泊に決定。
車は下山口の五竜エスカルプラザ前の無料駐車場において、電車とバスで扇沢に行く事にしました。
柏原新道の登りも楽しめます。問題は二日目。八峰キレットを超え、遠見尾根を下らなければなりません。
標準時間で12時間の山行となります。体力的に問題無いとは思うのですが、帰りが遅くなるのはいやなので、早出が必須。朝4時には出発しなくては。まあ、テント泊はみんな早いので・・・
扇沢からの柏原新道はたくさんの人が下りてきて、にぎやかでした。日曜日に登り始める人はそれほど多く有りませんが、それでも種池山荘は人で一杯。下山してくる人はみんな土曜日は最悪だったと言っていたので、今日はラッキーかも。とほくそ笑んでいました。でも、あとでとんでもない事に・・・
柏原新道は標識がたくさんあって、この道を管理している方の思いが伝わってきます。
爺ヶ岳への登りは辛いですが、危険な箇所も無く登る事ができます。
冷池山荘のテン場は山荘から8分程登った所で遠いのですが、景色はすばらしい。
トイレは外に無く、山荘中から入る事になります。何度も行くのは結構辛い。札は、夕方取りに来ていただけるので、返す必要はありません。なので、すぐたつ事はできます。でも、自分の場合朝必ずトイレでうんこするので、山荘に行かなければなりません。翌朝3時頃トイレに行ったときは、さすがに、面倒くさかった。
二日目は朝から雨。3時に起きて、うんこをして、パンを食べて出発。今日の山行は長い。ガンバらなくては。
一人とぼとぼと鹿島槍ヶ岳に向かっていると、2名帰ってくる人と出会う。早いですね。と挨拶。日はまだ昇っていない。しかも雨。とりあえす、早く登って帰るのでしょうか。私と一緒ですね。
後ろに誰もいないと思っていたら、女性の方が一人、すごいスピードで登ってきました。体系を見ても、アスリート系の方できっと鍛えているのかなと思いました。そういえば、昨日柏原新道で同じように、すごいスピードで登る人がいて、あっという間に追い越され、冷池山荘でツェルトでテン泊していた美女はどうしたでしょう。(この方はほんとに美人でした。芸能人でしょうか。)五竜に向かうと言っていたけど。自分が出発したときはまだ居ましたが・・・
などと妄想しながら、キレット小屋をめざします。鹿島槍ヶ岳の北峰付近から山の雰囲気は変わってきます。五竜のような岩場が多くなってきます。雨・風は強くなるは、岩場は増えてきて、足場が心配になってくるはでちょっと不安。ず〜とこんな感じかしら。
岩場やなだらかな登山道があったりで、もくもくと歩くと写真で有名な八峰キレットの核心部が登場。鎖やハシゴが無いと全く無理な道で、よくもこんなところに道を造ったと感心します。この部分は鎖が有るのでしっかり捕まり慎重に進めば、怖いですが、問題有りません。
キレット小屋はよくぞここに造ってくれたと感謝したくなる場所にありました。すこしですが、当然募金もしました。山荘の方は皆さん男の方でした。なかなか女性は来れないのでしょう。そんな所です。
キレット小屋を後にして、五竜岳に向かいますが、核心部は超えたので安全なのかしらと思ったら、大間違い。ここからも、気の抜けない岩場の連続。遠目ではどこを通れば良いのか全く分からない所ばかり。
夢中でルートを探し、岩場をよじ登り、そして雨で滑りやすい岩場を下る。この連続。
とても怖かったです。でもひとつひとつ、クリアーしていくと五竜と書いた石を発見したときは、ほんとに嬉しかった。ああ、これで帰る事ができる。と。
今回の山行は雨と風と汗で、体はビショビショ。休んでいると冷えてくる。まるで冬山のよう。常に体を動かしていないと、低体温症になってしまいます。まさに、体力勝負。常日頃のトレーニングが役に立ったと思いますし、自分は大丈夫だと思い込む事もできました。後は、ルートを間違えないこと。
インナーはもう一度検討する必要があります。靴下も予備入りますね。二泊目があったら無理でした。
基本的に雨の日は登らないのがモットーでしたが、今回の山行で、自分の装備をもう一度考えさせられました。ある意味、経験値を上げる事ができたかな。
最後に、五竜岳にて滑落された方のご冥福をお祈りします。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する