鳳凰三山(南御室小屋泊)

2021年07月17日(土) 〜 2021年07月18日(日)

• GPS: 11:02
• 距離: 22.2km
• 登り: 2,322m
• 下り: 2,606m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:32
• 休憩: 0:23
• 合計: 3:55

10:32 夜叉神峠登山口
11:18 11:19 夜叉神峠
11:22 11:30 夜叉神峠小屋
12:24 12:24 杖立峠
13:11 13:11 火事場跡
13:42 13:42 苺平
13:53 14:07 辻山
14:27 南御室小屋

2日目

• 山行: 5:54
• 休憩: 1:05
• 合計: 6:59

4:23 南御室小屋
5:11 5:11 砂払岳
5:14 5:23 薬師岳小屋
5:35 5:35 薬師岳
5:54 6:08 鳳凰山
6:21 6:21 鳳凰小屋分岐
6:52 6:54 アカヌケ沢の頭
7:09 7:21 地蔵ヶ岳
7:52 7:58 鳳凰小屋
8:36 8:36 五色の滝
8:52 8:57 白糸の滝
9:38 9:43 鳳凰滝展望地点
9:59 10:11 南精進ヶ滝
11:22 ゴール地点

天候

1日目：快晴
2日目：快晴　ただし9時ごろから山頂部にガス発生

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

往路：甲府9:05発バス
復路：青木鉱泉12:15発バス…のはずが大誤算でタクシー

コース状況／危険箇所等

危険個所無し
ドンドコ沢コースの下りは激下り、木の根や岩で1mクラスの段差も多く強烈

その他周辺情報

青木鉱泉は今の状況でも日帰り入浴可

写真

7/17 8:28

まずは甲府からバス、自分が到着した時点ではバス待ち3人だったけど、あずさ1号が到着したら一気に増えてバス3台に増便された

7/17 10:31

アレがゆるキャン△に出ていた夜叉神の休憩所ですか、結構汚くて中で座って待ち合わせする気にはならない(苦笑

7/17 10:32

韮崎駅まで6470円とか書いてますが、実際は8000円かかりますから

7/17 10:32

この時点では青木鉱泉からのバス時刻表出てたんですよ？この時点では

7/17 11:22

売店営業はしていた様だけど、人の気配が無かった

7/17 11:29

白峰三山の眺めが抜群！でもまだ標高が低いので見上げる感が有るかな？

7/17 12:25

杖立峠の道標、苺平まで2時間30分とかウソやろ？と思ったらテープに黒マジックでコッソリ1時間30分と但し書きが(実際のコースタイムは1時間40分)

7/17 12:45

幕営適地…と思ったらここが火事場跡らしいです

7/17 13:11

火事場跡からは北岳だけ見える(ピンボケしちゃったけど)

7/17 13:42

千頭星山方面は破線ルートだけど一応道標は有るし分岐付近は道も明瞭に見えた

7/17 13:42

この道標が辻山への分岐目印

7/17 13:43

前の写真の奥に見えたピンテの木の陰にコッソリ標識がwココに置かれても分岐に置いてくれないと分からないよ(苦笑

7/17 13:56

山頂は樹林のど真ん中で聞いていた以上の寂しさ

7/17 13:57

ところが展望台に進むと白峰三山の大展望が！鳳凰三山山頂より見える角度としてはこちらの方が良いかもしれない、三山が真正面の位置になるので

7/17 13:58

目指す薬師岳・観音岳、奥には仙丈ヶ岳も、甲斐駒ヶ岳はこの標高からだと観音岳とアサヨ峰の稜線に隠れて見えない

7/17 14:12

小屋側からだと分岐がメッチャ主張してるし道も明瞭

7/17 14:12

確かに甲斐は有りました

7/17 14:22

小屋から徒歩5分くらい手前にこんなん有るんだけど…確かに微弱には入ってるんだけどデータ通信はもちろん通話も無理っぽい感度、場合によっては通話は出来るかも？

7/17 14:27

小屋に到着！幕営料がメッチャ安い(800円)けどトイレ利用料が入ってないと言う珍しいシステム

7/17 15:23

南アルプスの天然水が飲み放題なのはこちら

7/17 18:42

最終的なテント数はこんなん、広くて平らでペグが打ち易くて樹林に囲まれてるので展望は無いけど風も無いと言う素晴らしいテン場、当たりスペースは木の陰で日差しと雨が防げる左端と奥

7/18 4:42

2日目の朝日、薬師岳からの朝日は最初から諦めた時間に出たので樹林の隙間からの日の出

7/18 5:02

森林限界を抜けた！山の色が白くないのでモルゲンロートと言う程では無いが朝日に照らされて鳳凰三山の陰も映り朝ならではの絶景、右端のオベリスクの陰がメッチャ目立つ事に写真で見直して気付いた

7/18 5:02

やっぱり森林限界を超えた稜線は良い

7/18 5:09

雲海に浮かぶ富士山、この景色は早朝にこの標高に居れる人だけの特権

7/18 5:11

こちらは奥秩父方面から登った朝日

7/18 5:15

薬師岳小屋に到着、本当に良いロケーションに建っていて、ここでテン泊させてくれたらどんなに良いかと

7/18 5:30

薬師岳に到着！実は本当の山頂は少し違うところらしい(立ち入り禁止ロープの向こう側)

7/18 5:34

観音岳に向かいます、稜線が美しい

7/18 5:55

観音岳到着、三山で一番高いのでココの山頂標は「日本百名山」になってるかと思っていたのに、こちらも「山梨百名山」でした

7/18 5:57

山頂標の後ろの岩に登ると360°の眺望、まずは主役の白峰三山

7/18 5:57

薬師岳と富士山

7/18 5:57

地蔵岳のオベリスクとピラミダルな甲斐駒ヶ岳、左の一番高いピークがアサヨ峰

7/18 5:58

少し画角をズラして甲斐駒ヶ岳から仙丈ケ岳まで

7/18 5:58

八ヶ岳の全貌がここまでしっかり見えたのは初めてかも

7/18 6:04

南部南アルプスは荒川岳は見える

7/18 6:04

南方面のパノラマ

7/18 6:04

北方面のパノラマ

7/18 6:05

アップにすると北アルプスが見えてるのが分るだろうか？

7/18 6:09

名残惜しいけど地蔵岳に向かう

7/18 6:18

結構アップダウンが有るのね…

7/18 6:53

オベリスク、まさにそそり立ってる

7/18 6:58

写真撮った時はお地蔵さんばかり注目してたけど、さり気にバックは甲斐駒ヶ岳の絶景だったりした

7/18 6:58

端っこにザックをデポして登りに行く事にした(スマホ忘れた事に気付いて途中一度戻った)

7/18 7:13

オベリスク中段からみる甲斐駒と八ヶ岳

7/18 7:13

こちらは中段からの甲斐駒と仙丈

7/18 7:13

ピーク直下

7/18 7:14

ホーオって(笑)

7/18 7:15

この隙間を通って表側に戻りフィックスロープを伝って登るとトップ、らしいけど混んでたので時間を考えて撤退(フィックスもかなり危なっかしい感じらしい)

7/18 7:17

戻る時に撮ったピーク直下の表側、前の写真の隙間を抜けると下の岩の上に出るらしい

7/18 7:32

山頂標を撮影して下山します

7/18 7:35

鳳凰小屋への下り、蟻地獄と言ってた人がいたけど確かにこの砂地を登るのはかなり苦労すると思う、下りはスッゴイ楽

7/18 7:53

鳳凰小屋は今は小屋泊のみ

7/18 7:53

小屋の水源の沢、営業期間中は小屋の排水が流れ込んでるので飲まない方が良い、休業中は水が引かれてないので沢から水を取る

7/18 8:01

滝を目当てにドンドコ沢を選択

7/18 8:10

上部は沢沿いで凄い気持ちの良い道、この後試練が待ち構えるとは…

7/18 8:34

最上流の五色の滝、コレが4つの中で一番立派

7/18 8:57

白糸の滝は展望地から木が邪魔になる

7/18 9:23

途中にある崩落地の高巻き、巻き道を整備してくれるだけで有難いとは思うが、なかなかヒドイ道である事は否定できない

7/18 9:31

鳳凰の滝へは登りと下りで分岐位置が違う、少しだけショートカット出来る

7/18 9:38

鳳凰の滝は遠くから見る事になる、無理すればもう少し近づけそうだったけど、実はここまでの道も結構ヒドイ

7/18 10:02

南精進の滝見台への分岐ですが、とうとう道標じゃなくピンテのみになってしまった

7/18 10:04

南精進の滝は五色の滝の次に立派

7/18 10:15

登りだとちゃんと滝見台分岐の道標があるのね(笑)

7/18 10:28

道の傾斜が落ち着いてからも渡渉が何回かありその度に沢まで下りなければならない、橋を架けてくれるとかなり楽になるが

7/18 11:06

崩落地の工事で迂回有り

7/18 11:07

盛大に崩落してる

7/18 11:11

工事現場のトイレが登山者にも開放されていた

7/18 11:12

快晴ではあったが9時ごろから湧いてきたガスが山頂のみを覆う、韮崎駅を出た13時半の時点では取れてなかった

7/18 11:22

青木鉱泉に到着、バス時間間に合った〜と思ったら最後に試練が待っていた

撮影機器：

Xperia 1 SOV40 au SONY

装備

個人装備

Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ テント テントマット シェラフ 携帯トイレ

感想

shige_verde

想定よりも梅雨明けが早かった為、急遽決めた山行。
急だったので週末の1泊2日しか時間が取れない、予約制で人気のある所は多分もう取れない、と言う事でアルプス核心部の縦走は早々に諦め思いついたのがこの鳳凰三山1泊2日。
本格的なアルプスシーズンに向けて良い足慣らしになった。

夜叉神からの道はダラダラとした登りと時に平坦な区間が南御室小屋まで延々と続く。
途中の展望地は夜叉神峠と火事場跡と寄り道となる辻山だけ。
奥多摩や奥秩父を歩いている様な気分になる。(ただし展望地で見える景色は流石の南アルプスだ)
南御室小屋の風が遮られ水使い放題のテン場環境も加え、アルプステント泊デビューを考えている人にはピッタリのコースだと思った。

2日目も急登はほとんど無く、小屋出発直後が少し急なくらい。
森林限界を超えてから地蔵岳までのハイライト区間では天気にも恵まれ、絶景に見とれて何度も足が止まった。
特に朝日に照らされる白峰三山と雲海に浮かぶ八ヶ岳・富士山は素晴らしく、改めて山の上で泊まる魅力を感じる。

オベリスクは岩に慣れている人であれば登る事が出来る。
岩登りは楽しいものだがココはトップのフィックスロープを除いて鎖など一切なく、下手な北アルプスの岩場より難易度は高い為、あくまで自己責任で。
実際に登っている人は登山者の1割もいない印象だった。

下りは滝を目当てにドンドコ沢コースを選択。
滝は素晴らしかったが余りにも激下りかつ1m弱級の段差が多く足への負担が凄まじい。
今まで歩いてきた道の中でも上位に入るキツイ下山路となった。
個人の好みにも因ると思うが、急登好きな自分としてはこちらから登った方が楽だった様に思う。
ただし地蔵岳山頂直下の砂地だけは話は別だし、鳳凰小屋が現在テント泊を受け入れていないので、テント泊の場合は半強制的に夜叉神スタートしか選択肢が無いのだが。

そして最後の試練はゴールで待っていた。
なんと乗ろうと思っていたバスが緊急事態宣言のせいで運休。
タクシーを呼んでもらった青木鉱泉のスタッフに聞いたところ、2日ほど前(つまり金曜日あたり)に急遽決まったとの事。
少なくとも自分が水曜日に調べた時には運休のうの字も無かったし、夜叉神峠駐車場の時刻表にも運休の張り紙は無かった。
本当に急に決まった様だが、こういう事は止めて欲しい。
たまたま下山先が有人の青木鉱泉だったから良かったものの、これが無人の駐車場で携帯も繋がらない場所だったらタクシーすら呼べない。(実際青木鉱泉はauとソフトバンクは繋がらない)
今回は更に幸運な事に自分のすぐ後に下山してきた登山者とタクシーの相乗りが出来、金銭的にも傷は最小限で済んだ。
2人で鉱泉に入り、韮崎まで山の話をしながら楽しく帰れたので、これはこれで良かったと思おう。

最後に少しケチが付いた物の、山行自体には大満足。
絶景有り、滝有り、(コロナ運休さえなければ)アクセスも便利な鳳凰三山は素晴らしい山だった。