甲斐駒ヶ岳 日向八丁尾根より周回コース
- GPS
- 13:27
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,973m
- 下り
- 2,983m
コースタイム
矢立石登山口 4時45分
日向山 5時55分~6時5分
鞍掛山分岐 7時20分
大岩山 8時25分~30分
烏帽子岳 11時
三つ頭分岐 11時15分~25分
甲斐駒ヶ岳山頂13時10分~20分
登り 9時間10分(休憩25分含む)
八合目迎場 13時50分
七丈小屋 13時15分~20分
五合目小屋跡 13時50分
刃渡り 14時半~35分
笹の平 16時半
駐車場 17時半(途中でヘッデン装着)
下り 4時間10分(休憩10分含む)
天候 | 快晴 スタート時は満天の星空 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
男女別のトイレあり。 3時40分時点で、3台停まっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場~日向山 矢立石登山口までは朝一にはちょっとキツい。 矢立石登山口からは、ハイキングコース。 10ー6~10ー8の標識辺りで、獣臭がスゴく近く感じて熊鈴鳴らしまくりました。 日向山~鞍掛山分岐 落ち葉で踏み跡が見えにくい箇所もありますが、紅葉が美しく歩きやすい。 鞍掛山分岐~大岩山 途中から踏み跡が薄くなるが、コースはわかります。 大岩山~烏帽子岳 日向八丁尾根の核心部か! 猛烈な下りがあります。再整備された方に感謝です。 以前は懸垂下降が必須だったそうな…。 烏帽子岳山頂直下にて、ルートをロストし、ハイマツ地獄、シャクナゲ地獄を藪こぎして、尾根沿いに復帰しました。 ここでの体力消耗が激しかった。 烏帽子岳~三ツ頭~甲斐駒ヶ岳山頂 概ねルートは明瞭。稜線上、右に切れ落ちているので注意が必要。 六合石室はいつのまにか通過してました。 ピンクリボンを巻いた小石やケルンで、大岩を巻くルートが示されている。 甲斐駒ヶ岳山頂~七丈小屋 うっすらと積雪がありました。 スリップしないように、慎重に下りました。 そろそろ雪山となりアイゼン必須な時期に。 七丈小屋~刃渡り 黒戸尾根のアスレチックコース! 夏に来た時より補助ロープの設置が増えている気がした。 整備の方に感謝です。 刃渡り~笹の平~駐車場 走れる人は、かっ飛ばせると思いますが、私は笹の平までは最後の脚を大事にして、笹の平から駐車場へ飛ばしました。 途中から初の下山時ヘッデンに。 <登山届> 駐車場の喫茶「尾白」の前にあり。 <下山後の温泉> 尾白の湯は16時半までアウト、むかわの湯は休みで、韮崎のゆーぷるにらさき。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
「やればできる!」
当初は実家に帰り、のほほんと房総三山なんか登ろうと思っていましたが、レコのコメントのやりとりでレコ仲間が日向八丁尾根への想いを記していた。
来年やりたいと思っていたが、フツフツとドM魂に火がつき、過去レコからのシュミレーションを行い快晴のもと、行って来ました日向八丁尾根。
(参考にさせていただいた先達の方々、ありがとうございました。)
満天の星空の下、日向山へとハイキングコースを歩くもなんだか足が重たく感じ、ペースがあがらない。久しぶりのナイトハイキングでビビリ気味のせいかもしれない。
第六感を〜フルに回転して〜♪
と大好きなバンドの歌を口ずさみながら進むと、研ぎ澄まされてしまったのか?かなり近い距離で獣臭を感じる。
熊鈴を振り鳴らしながら、無理矢理に歩を早めしばらく進むと獣臭は遠ざかり、逆に日向山が近づいてきた。
白砂のビーチから眺める甲斐駒ヶ岳。後ろを見れば雲海に浮かぶ八ヶ岳。
この景色だけでも満足なのであるが、今日は修験者の道を歩み、心を浄化させる山行でもある。
鞍掛山への道、またその先の大岩山への道は、踏み跡、また少ないながらもリボンもありルートを失うことはまずないと思います。
天然のカラマツ林の黄葉が見事で、なんとなく重く感じていた足もこの頃にはいつものペースだと感じるようになる。
さて、大岩山から先はいよいよ鎖場登場。ロープあり、垂直はしごありの急降下です。このルートを逆に来てここを登るとするとゾッとします。
烏帽子岳への道も、おおむね踏み跡がついており、また不明瞭な箇所もちょっと進んでダメなら戻って進めばOKな感じであったが、直下付近でルートをロストしてしまった。
過去レコにも同様なレコがあったと思い、ハイマツへ突進すると腰より高くなり無理。シャクナゲ地獄はと。背の低い自分は下をくぐり抜け、また低いところは漕いで尾根道に復帰しました。普通の平和な道をどこで見落としたのだろうか?
烏帽子岳かと思いきや、偽烏帽子でした。山頂標識のあるピークは500mほど先だろうか。藪漕ぎで疲れた体にはこの偽烏帽子はさらに体力を奪われた。
三ツ頭分岐で、レッドブルやら羊羹やら良くわからない組み合わせでパワーチャージして、甲斐駒への最後の稜線へ向かう。
レコ仲間のJohnnnyさんから、山頂直下付近は慎重にとアドバイスを受けていたので、ピンクのリボンの巻いてある小石や小さなケルンを頼りに大岩の巻くルートを間違えないように進む。
なかなか近いようで遠い山頂。
うっすらとついている雪にスリップしないように、慎重に最後の岩をクリアするとやっと到着!
「やったー!」ではなく「疲れた〜!」と叫び、小さくガッツポーズ。
だ〜れもいない山頂。というかここまで人にあっていないよ、そう言えば。
時間も時間なのであまりゆっくり景色も堪能できない。
短い時間ではあったが、達成感の中で見る北岳、鳳凰山、八ヶ岳、そして歩いてきた八丁尾根。
こんな素敵な景色があれば誰だって山に登りたくなるだろう。
センチメンタルなことを思うも、長〜い黒戸尾根を見て下山しなければと現実へ。
鎖や藪漕ぎで上半身の体力はほぼ限界です。信じるは自分の脚!(刃渡りからはストックも使用。根性なしですみません。)
刃渡りを過ぎると、思わず飛ばしたくなる下り基調な平和な道。
しかし、自分の体力を考えるとここで飛ばすとおそらく昇天してしまうと自制し、笹の平からスパートをかけてみた。
想定内ではあるがヘッデンをつけの下山と途中からなり、尾白渓谷付近の紅葉は暗闇でさっぱりでした。残念。
ロングコースなので日が長い時期の方が安全なのだろうが、夏場だと七丈小屋しかないから相当に水を担がないと脱水症状の心配がある。
そしてこのコースを難しくするのはエスケープルートがないことだと思う。
下山時にお会いした黒戸尾根の鉄人おじさん。(今年10回目の甲斐駒ケ岳とのこと。トレラン使用なのかまるっきり後を追えませんでしたので、勝手に鉄人命名、すみません。)
私もいつまでも山に登れるように健康維持に気をつけたいとそう思った。
最後にこの八丁尾根クリアの秘訣は、「やればできる!」
その強い気持ちだろう。
おしまい。
コメント
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随分スペクタクルな山行をなさったようですね、お疲れ様でした。
やればできる、たしかにそうですができなきゃアウトですからね、我々日帰り主体のハイカーは。
くれぐれも生き急がないでください。まだまだ行く山はたくさんあるのだから。
bo-tyu-zaiさん、こんばんは〜。
今年最後の高山はスペタクルに!
今回行くにあたって行ける確信は
・日向山への道が一度行ってるからナイトハイクでも行ける
・黒戸尾根の下山のペース配分がたぶんわかる
などからでした。
とは言ってもできなきゃアウトはその通りですね。
まだまだ単独で、はたまた共に登る山はたくさんあるのですからね。ではまた。
おぉ!!行ってきましたね!!本当に凄い!
garnet0823さん、こんにちは
ハードなコースなので心配していました。
無事で何よりです。お帰りなさいませ。
いや〜しかし本当凄いですね〜!その足腰
そして何より甲斐駒愛とそのMさが・・・
M度はともかく僕の足では無理っぽいです
修験者の道を歩み、心を浄化する前に足が浄化してしまいそうです
でも絶対僕もいつか行きます。(テント泊で)
その際にはgarnet0823さんのレコも参考にさせて頂きますね
こんばんは〜。
無事に帰って来ました!
今までの日帰り登山で一番疲れた山行となりました。
翌日は全身筋肉痛で、ガタガタな身体で働いてました(笑)
そして浄化の山行だったはずが、すでに胃痛と腹痛で大変です。
Johnnnyさんもきっといつかアタックするコースだと思いますが、逆コース(甲斐駒ヶ岳登頂後、日向八丁尾根)はさらにタフガイなコースになりそうです。
ロープ、鎖があるにしてもあの激下りを登るのは…。
ひとまず今年の高山は打ち止めだけど、面白い山をいっぱい登りたいですね!
最後にアドバイスありがとうございました!
遅コメすみません、そして初めましてkamehibaです!
私達は11/2-3と黒戸尾根をピストンしました。
下山後、garnet0823さんの周られたコースを知りました。
七丈小屋の方が何年もかけて整備していたそうですね。
素晴らしい眺望のルートのようですがなんとも長い道のりですね。
山頂からの景色も素晴らしく登山口へ戻られた時の達成感はすごかったんだろうなぁとうらやましく読ませていただきました。
そうそう、garnet0823の会われた鉄人おじさま、我々も遭遇したかと思います。
11/2で「今年は黒戸尾根9回目」と仰っていましたから
「気持ちのいいコースでしょう 」と目をキラキラさせて話していた可愛らしいおじさまでした
kamehibaさん、こんばんは。
そしてコメントありがとうございます!
お二人のテン泊装備でのレコ、楽しく拝見させて頂きました。
黒戸尾根だんだん整備が進んでますが、垂直ハシゴや鎖はデカいザックでは確かに下山時怖いですね…。
(とかいいつつ、いまだテン泊経験のないヘタレですが。)
kamehibaさんもお会いした鉄人おじさん、今年の甲斐駒ヶ岳登山回数からして同一人物ですね〜。
スゴく速かったし、スゴく楽しそうでした。
歳をとっても楽しく登りたいなぁと思いました。
では。
鳳凰山の観音でお会いしたashinuです。
凄い!!黒戸尾根を歩くだけでも凄いのに、ドMだー!
一昨日日向山に登ってきたんですけど、bo_tyu_zaiさまと会ったんです★今さっきコメントで知ったんですが((汗
それで、こちらのレコを教えて頂きましたぁ。やっぱり凄いですね!また凄いレコ楽しみにしてます!!
ashinuさん、こんばんは。
権現岳に続き、日向山でもbo-tyu-zaiさんに会ったようで、なかなかの偶然ですね!なかなかというか、スゴいかな?
さて日向八丁尾根ルート、一言で言うなら「ドM」(笑)
それゆえ、甲斐駒に到達した時の満足感は半端なかったですよ。
テン泊装備を担げるashinuさんなら、黒戸尾根来年は行けますよ。
改めて日向八丁尾根を振り返ると、また来年やりたくなりました。
冬はランが中心になりますが、手持ちの冬山装備で楽しめる冬山もちょこちょこっと出掛けたいと思ってます。
ランもまたリベンジのあの大会のためでもあります。
では、安全な冬山登山を楽しみましょー♪
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