奥多摩-奥秩父(雁峠)


- GPS
- 22:40
- 距離
- 49.0km
- 登り
- 3,232m
- 下り
- 2,494m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日 奥多摩駅から徒歩で登山口に向かいます。登山ポストは、駅を出たところ にありました。 登山口に向かう途中、と言っても駅から5分ほどのところにコンビニが2 件あります。ここでおにぎりを購入。 車がほとんど通らない舗装道路をひたすら登ります。 「石尾根縦走路」という案内があり、そこから本格的な山道になります。 杉林の中を1時間ほどジグザグに登っていくと尾根に出ます。 さらに1時間ほど進むと左手が大きく開けた明るい尾根になり山歩き気分 が盛り上がってきます。 三ノ木戸山のあたりでハシリドコロの花が咲いていました。 六ッ石山の山頂は、登山道から5分ほど外れたところにありますが開けて おり眺望良好です。 しばらくすると、尾根道と巻き道に分かれます。疲労が出てきたので巻き 道をしばらく歩きました。鷹ノ巣山が近づいたあたりで、巻き道と尾根道 が再接近し、尾根道が魅力に思えたので、尾根道に切り替えました。 これは正解で、気持ちよく開けた尾根歩きになります。山頂手前に気持ち の良い場所があったので小休止。 山頂から下ると非難小屋が見えてきます。このあたりの雰囲気はとてもよ く、非難小屋に泊まろうかとも思いましたが、もう少し稼ぎたかったので 先に歩を進めることにしました。小屋を覗いたところ、14:30ごろだった のですが、すでに2名の先客があり1人は寝袋に入って熟睡していました。 夜、眠れなくなるんじゃないかと余計な心配をしてしまいました。 非難小屋からも巻き道を進みました。この部分は、あまり面白くない道が 続きますが、尾根道も似たようなものだそうです。(後で聞いた話) 今夜は、七ッ石小屋に泊まることにしました。小屋は、巻き道上にある水 場を下ってすぐのところにあります。 この夜は、小屋番さんと常連さんのみで、一般の客は私一人でしたが、 みなさんの暖かいもてなしを受け、楽しく過ごすことができました。 ちなみに、この小屋は自炊小屋で、料金は3500円でした。 2日 外で朝食を済ませた後、小屋から富士山が見えることに初めて気づきまし た。やや霞んではいたものの、なかなかの眺望です。 小屋を出て、しばらく巻き道を行くと稜線にでます。若干のアップダウン があるものの山岳らしさが出てきて気分が盛り上がります。 ヘリポートを経て奥多摩小屋を通り過ぎ30分ほどで雲取山が見えてきま す。見晴らしの良い尾根をゆったりと登ります。 雲取山からの眺望はもちろん最高です。一息ついて西へ伸びる縦走路に 向かいます。 三ッ山の手前に残雪がありました。登山道にも一部凍結した箇所があり ましたが、ほんの数メートルで、注意して歩けば危険はありません。 大洞山(飛龍山)も巻きます。巻き道の先端(南側)から突き出たところ に禿岩というところがあります。登山道から2,3分奥にいったところにあ るため、あまり人が入ってこないようですが、絶景が広がるポイントで 一見の価値ありです。 その後は、またまた巻き道です。エアリアの地図では大ダルのあたりに水 場が記載されていますが、見つけられませんでした。 その後、数箇所にチョロチョロと水が湧き出るところがありましたが、 水筒に汲めるほどの量ではありません。結局、将監小屋まで水の補給が できませんでした。 将監小屋は、将監峠から南方に大きく開けた谷を下ったところにありま す。もちろん水は滾々と湧き出ています。 小屋はほぼ満員で、テントも30張くらいありました。 小屋利用時の料金は、素泊まり4500円、食事つき7000円です。 3日 この日も巻き道まっしぐらです。 但し、昨日までとは様相が違います。いくつもの谷を横切るのですが、 大きく崩壊しているところが数箇所あります。特に大きく崩壊している 箇所を注意深く通過していると、上のほうで石を落としてくるヤツがいま した。見上げるとテンが走り去っていく姿が見えます。かわいい。 その崩壊箇所を通過して歩いていると今度は目の前をテンが横切りまし た。もう一度出てくるかと思いカメラを構えて歩いていると・・・出た。 小さいけど写真に後姿を納めました。 長い巻き道を進みます。巻き道の終盤に「多摩川の最初の流れが見られま す」という案内があります。登山道からかなり下りそうな雰囲気だったの で割愛。笠取山が近づいてきたのですが、これも巻いてしまいました。 この後は、メルヘンチックな雰囲気が漂うなだらかな丘陵で、さらに歩く 速度が落ちてきます。でも気持ちいい。眺望も良好で、富士山、南アルプ スも見ることができます。 雁峠に出たら、そこからはひたすら下ります。 下り始めて5分ほどのところに水場があります。ほとんどに水場は谷間の 薄暗いところにありますが、ここは明るく開けており「オアシス」と呼び たくなる雰囲気があります。水筒に水はあったのですが、水場の水を飲み 一休み。 下り道は沢沿いで何度か渡歩や丸木橋を渡ります。支流からの流れなど、 変化もあり退屈しません。林道に出て1時間ほどで林道の終端、ゲートに 到着です。あとは、広瀬湖を横に見ながら舗装道路を下っていくと、 バスどおりに出ます。 |
写真
感想
・二十数年前、この道を友人と二人で歩いたのを思い出し、再現したくて計画し
ました。当時とどのように変わっているか確認したかったのですが一番変わっ
ていたのは、自分の体力でした。最近は、頻繁に日帰りの山歩きをしており、
それなりに体力がついてきたと思っていたのですが、3日分の食料と寝袋、
コンロ、コッフェルなどを加えたら15キロになり、肩と腰にズッシリきます。
二十数年前の山行で、何キロの荷物を背負ったのかは覚えていませんが、工程
としては、奥多摩駅からスタートし、甲武信ヶ岳を経て十文字峠から川上村に
下山したのを覚えています。再現にはほど遠かった。
・ビバーク山行を想定していたのですが、重荷を背負えないため、たくさんの水
を持てず、水場以外での宿泊が困難となり、結果、小屋泊まりの山行となりま
した。
・七ッ石小屋では、小屋番・常連の皆さんにお世話になりました。ありがとうご
ざいました。薪ストーブを囲み気心の知れた仲間で和気藹々としている姿を
うらやましく思いました。近くに行ったら、また顔を出します。
・ここ半年くらいは、丹沢中心の山行だったので、昔歩いたことがあるとは言え
今回の山行は新鮮でした。丹沢とはかなり違った雰囲気で、特にこれからの
季節は、奥多摩、奥秩父に魅力を感じます。
・当初計画では、3泊4日でどこまでいけるか試したかったのですが、4日の天候
が微妙だったのと、体力的に限界が近づいていたので、3日目に下山すること
にしました。
・下山したところで、他の山(黒金山)を下山してきた友人と合流し、車で帰宅
したのですが、彼も足腰が衰えており途中下山してきたそうです。十分な体力
と体調を取り戻すには時間がかかりそうですが、今回の山行で課題が見えたの
は、大きな収穫だったと思っています。
とりあえず、15キロの荷物を背負い鼻歌を歌いながら標高差1000m、距離20km
以上を歩けるようがんばります。
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