鎌ヶ峰〜117/ぎふ百(かまがみね)

2022年03月12日(土) [日帰り]

• GPS: 10:21
• 距離: 12.7km
• 登り: 1,077m
• 下り: 1,075m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:13
• 休憩: 1:08
• 合計: 10:21

7:38 スタート地点
8:22 8:25 尾根取付き
10:58 11:28 ランチタイム
11:48 11:48 塩蔵
14:01 14:33 鎌ヶ峰
17:27 17:30 渡渉
17:59 ゴール地点

天候

晴れ !(^^)!

アクセス

利用交通機関：

自家用車

野麦集落の県道39号線路肩に駐車

コース状況／危険箇所等

・ほぼ全コースでスノーシュー着用
・leはウィペット＆ストック、Roはストック＆ピッケル（ウィペット忘れ）
・アイゼンの出番なし
・山頂の積雪量は3m超えで計測断念

写真

3/12 6:02

岐阜県側の国道361号からアクセス。
途中にある高根第1ダム湖は巨大なスケートリンクに

3/12 6:09

道の駅「飛騨高根工房」で石仏になって安全祈願

3/12 6:29

岐阜県道39号線に入るとモロゲン乗鞍がドドーン。
今日は快晴じゃー！

3/12 6:36

急に気温が上がったからか落雪の通せんぼ。
ここは携帯スコップで軽く道路整備

3/12 6:45

野麦の集落に入ると屋根からの落雪で派手に通せんぼ

3/12 6:52

エンヤーコラサーで、ここも道路整備するさ (^-^;

3/12 7:39

やっと開通したら、たったの200m進んだだけでThe END.
自主道路整備あるあるだわー (^-^;
でも駐車予定の本谷出合まで200mくらい手前だけだからOK。
先行車は同じ鎌行きかな？

3/12 7:24

今日は湿雪の纏わり着き防止でスノーシューにシリコンスプレーをたっぷり吹き付けてからスタート、効果のほどは (?_?)

3/12 8:01

200m先の本谷橋手前で早くも除雪が終了。
ここで延長テール付きスノーシュー装着するも、手前の交差点で塩蔵谷方面へ右折しなきゃいけなかったのに気付いてUターン (^-^;

3/12 8:11

林道に入るとロールケーキがゴロゴロしてる。
今日は雪崩に注意だな

3/12 8:17

林道途中で子供のカモシカとバッタリ。
急いで谷側へ逃げてったんで捜してみたら、谷に落っこちてバツが悪そうな顔してた ( 一一)

3/12 8:19

朝日が眩い。
トラブルが多くてロスタイムが多かったんで今日は少し早めのペースにしなきゃ

3/12 8:31

林道沿い塩蔵谷の渡渉ポイントを捜してると橋を発見。
でもこれだけ雪が乗ってると怖くて利用できないなぁ

3/12 8:34

渡渉予定ポイントに到着。
向かいの尾根はすんなり取付けそう、問題の渡渉は...

3/12 8:34

谷の水量は少なく、丈夫そうなスノーブリッジもいくつかあるね。
これで予定とおりの時計廻り周回コースに決定！、時間が許せばだけど (^-^;

3/12 9:07

始めの急登で高度を100m上げると、気持ちの良い主尾根に乗ります。
くるぶし程度しか沈みませんが、気温が上がってなければ、もう少し締まってる雪質だったはず

3/12 9:06

早くも前方には県境稜線のデコボコが見えます、右端が鎌ちゃんかな？

3/12 9:19

左側にはずっと乗鞍さまが丸見えです

3/12 9:20

高度を上げると不安だった風が強くなってきました。
ゴォーーっと、怖いくらいの音がするので風速を測ってみたら、たったの3.3m/s。
体感では10m近いんじゃないかと思ってたので、自分の感覚がいい加減だったのを実感。

3/12 9:49

進路を少し南に振ると、雄大な乗鞍を背負って登り続けます

3/12 9:57

どら焼き発見！

3/12 9:57

冷え込んだら樹氷が綺麗そう

3/12 9:59

標高1,700m手前で反射板が見えてきた

3/12 10:06

さらに進むと飛騨信濃直流幹線123鉄塔だ

3/12 10:12

その右手には下山で予定してる尾根も見えます。
一定勾配で歩き易そうな尾根でしめしめ。
横切ってる林道が中間辺りだね

3/12 10:15

123鉄塔から開けてきた

3/12 10:16

っが、右上に延びる県境稜線へのルートがかなりの急登

3/12 10:20

左手には...

3/12 10:20

乗鞍さまがドドーン

3/12 10:20

眼下には野麦カエデ街道も

3/12 10:21

野麦カエデ街道のズームアップ、デブって怖い片勾配が多そうです

3/12 10:18

左手の乗鞍の上に飛行機雲、っと思ったら電線だった

3/12 10:19

すると前方に本物の飛行機雲

3/12 10:19

左の最初のピークが塩蔵で、右端が鎌ちゃんかな

3/12 10:28

タラの芽はまだまだ

3/12 10:36

県境稜線に出合う塩蔵が近づいてきたけど、メッチャ急登じゃん

3/12 11:06

その前にお腹が空いてきたので、風の弱い場所で少し早いランチにします

3/12 11:16

ここでは顔を出してきた北アルプスを望めます。
左から西穂、奥穂、前穂の穂高連峰、ジャンも見えてるはず

3/12 11:16

穂高連峰のズームアップ

3/12 11:33

今日は早めにランチを切り上げてリスタート

3/12 11:36

急勾配を100m上がると△1,958mの塩蔵着。
岐阜長野の県境稜線に出ました。
反対側の稜線直下は野麦峠ですね。

3/12 11:38

この県境稜線は北アルプスを縦断していきます。
左への延長線上が乗鞍、そこから反転して右に返ってきた台地っぽいのが十石山、続いてそびえるのが穂高連峰

3/12 11:38

穂高連峰のズームアップ

3/12 11:36

峠の右手には長野県方面も見えます

3/12 11:39

鉢盛山と野麦峠スキー場

3/12 11:39

野麦峠スキー場のズームアップ

3/12 11:39

手前の集落は寄合渡かな

3/12 11:46

それでは先へ。
途端に赤テープが増えたのは、野麦峠からがメインルートだからかな

3/12 11:48

雪質がグサグサといやらしくなって踏み抜き頻度が増えてきます

3/14 15:10

しかも深い

3/12 11:51

長野側の南西方面には...

3/12 11:51

薄っすら中央アルプス

3/12 11:55

やせ尾根のハザードは巻くのに苦労して突破に時間が掛かります

3/12 12:13

稜線の雪も多いですが余り締まっていません

3/12 12:10

氷の芸術

3/12 12:14

歩きにく〜い

3/12 12:33

勾配もキツ〜イ

3/12 12:33

頼りの枯れ枝が折れちゃうと体を持ち上げるのに苦労します。
逆さストックをブッ刺して支点にしてクリア

3/12 12:47

枯れ木が多いので猿の腰掛が豊富

3/12 12:58

長野側の樹木は少な目で...

3/12 12:54

展望がいいですね

3/12 12:58

中央アルプスのズームアップ

3/12 13:25

鎌ヶ峰の双耳峰が近づいてきた

3/12 13:41

1mだけ低い△2,120m峰を越えてから振り返って、おむすび三角ですね

3/12 13:39

太陽へ向かって最後の登り

3/12 13:48

急登に差し掛かるとスキートレースがありました。
前日のyama56さんのかな？
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4069202.html

3/12 13:49

東側の急斜面を直登されてるようです。
スノーシューでもきついのにスキーで登るなんて凄いなぁ

3/12 13:49

最後の力を振り絞って相棒も必死に登ってきます

3/12 14:08

急登を終え暫く進むと、標識がありませんが山頂に到着ー！

3/12 14:04

まずは乗鞍さまをバックに記念写真。
ぎふ百山117座目ゲットー (^_-)-☆

3/12 14:05

実は、めっちゃキツかった (^-^;

3/12 14:07

乗鞍さまのズームアップ

3/12 14:05

次は西側の御嶽さーんをバックにパシャ、春霞の逆光で御嶽が写ってないわ

3/12 14:13

県境稜線に乗ると、心配してた風が弱くなって暑いくらいでした。風速0.7m/sって、やれば微風でも計測できるじゃん。
気温の9.1°は信用できなさそうだけど...

3/12 14:20

積雪深さは2.4mのゾンデ棒で届かないので3mまで掘ってみましたが底に届かず時間切れ計測不能でした。
それでは時間も遅くなってきたので予定とおり西側の周回コースへ降ります。

3/12 14:47

激下りで一気に200m標高を下げて傾斜が緩くなったとこで振り返って。
緩いけど重い雪質のためスノーシューでズボると抜けにくいので、ほぼ尻セードで降りてきました。
樹木が多いので怖くはありませんでしたが、逆コースで登るのはキツそうですね。

3/12 15:07

少し進んだ△1,901からの眺望もいいですね

3/12 15:07

穂高連峰のズームアップ

3/12 15:07

十石山

3/12 15:16

反対の南側には...

3/12 15:16

御嶽さーん

3/12 15:19

振り返るとまさに双耳峰、右側が鎌ヶ峰です

3/12 15:22

ここから100mの登り返しスタート

3/12 16:01

最後の登りを終えて休憩がてら景色を楽しみます

3/12 15:57

まずは東側、双耳峰の鎌ヶ峰。
この形が観られるのは周回したならではで嬉しいですね

3/12 15:56

その右手の南側県境稜線。
日和田から登るプランも検討しましたが、このルートも険しそうです

3/12 15:57

その向こうには中央アルプス

3/12 15:56

中央アルプスのズームアップ

3/12 16:05

次は北側、乗鞍の右肩から続く北アルプス

3/12 16:05

乗鞍右肩のズームアップ

3/12 16:05

十石山と穂高連峰、西日を浴びて陰影が出てきました

3/12 16:06

穂高連峰のズームアップ

3/12 16:06

十石山もズームアップ。
それでは降りましょう、日没と勝負だー ( ｀ー´)ノ

3/12 16:23

この辺りから笹が顔を出し始めました。
少し乱暴に足を踏み込むと途端にズボるのでスピードが上がりません。

3/12 16:25

右手には往路の尾根。
こうやって見るとあちらも一定勾配のいい尾根ですね

3/12 16:37

たまにカチカチの雪質になると、乗鞍に向かってガンガン下る

3/12 16:37

夕方です

3/12 16:40

林道に出合いました

3/12 16:40

反対側は広場みたいな空間

3/12 16:41

ほんの少し登り返して

3/12 16:43

どんどん下るぞー...

3/12 16:45

っと思うと湿雪が踵で団子になってスピードダウン。
相棒の靴は大丈夫だったので素材によるのかも。
シリコンスプレーを吹きかけたスノーシューには終日雪が纏わり付かず効果的でした

3/12 16:47

人の気配が始まりました

3/12 17:02

ここはカモシカ天国かな

3/12 17:09

地形図とおり両側が切り立ってきました

3/12 17:18

すると、何と地形図には無い林道に出合います

3/12 17:20

尾根に沿った林道を進み、尾根尻手前で左に折れた林道とサヨナラして、そのまま尾根伝いに降りると...

3/12 17:32

あっけなくスノーブリッジで沢を越えて...

3/12 17:32

往路の林道に合流！

3/12 17:58

疲れた体を30分引きずって歩いて、ただいまー (-_-;)
ちょうど日没となりました。
駐車場所の上にあった街灯がお片付け時の照明として役立ちました、おしまい (^.^)/~~~

撮影機器：

PowerShot G9 X Mark II CANON

OM-D E-M5 Mark III ボディ オリンパス

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター 靴 ザック スノーシュー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒（保温性） レジャーシート 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

レオンくん🐇

【計画】
目標の「ぎふ百山」制覇まであと8座。
優先すべきは、残雪期限定の藪山。
そのぎふ百に多い藪山で唯一残してるのは、北アルプス最南端の「鎌ヶ峰」

過去レコを見ると、長野県側からピストンしてる方がほとんど。
でも、ぎふ百チャレンジなので岐阜県側からのルートにこだわって地図とにらめっこ。
野麦峠まで車で行けると距離は短いんだけど、そこまで除雪を待ってると藪が出てきちゃう。
今でも県道39号線沿い最奥の集落「野麦」までは除雪してあるはずだから、そこから周回できるルートはないかなぁ？

ってことで、目を付けたのは、往路は飛騨川と塩蔵谷に挟まれた尾根、復路は鎌ヶ峰から西へ降って塩蔵谷とウシクビ沢に挟まれた尾根で周回するプラン。
時計廻りにしたのは、山頂直下の西尾根が標高差の大きい急傾斜で登るより降る方が向いてそうなのが理由。

過去レコを詳しく調べると、2年前にyamanekopipiさんが同じルートを、5年前にはsumi8848先輩が登りルートをピストンされた記録があって、貴重な情報を収集できて、このルートに決定します！、お二人には感謝です。

【感想】
雪がたっぷり残る中、一気に気温が上がったためか、コース上の雪質が目まぐるしく変化しました。
こんなに色んなタイプの雪質を一日で味わうのは初めてです。
林道はキュッキュッと悪くはありませんが、この標高の朝方にしては緩め。
尾根に取付くとギュッギュッと少し重くなって、次第に気持ち良いサクサクに。
標高を上げるとバリッ・フワッのモナカやジャリジャリのシャーベットも。
県境稜線に乗るとグサグサ、サクサク、ズボズボ、フワフワと入れ替わり立ち代わり、痩せ尾根の急登か所では、表層がズルズル滑って乗り越すのにとても苦労しました。

6時間半掛かって山頂に辿り着き、やっとの思いでぎふ百山117座目をゲットし帰路へ。
時間が押してきたら自分たちのトレースを辿って戻るピストンも考えていましたが、県境稜線の歩きにくさをもう一度味わいたくなくて、潔く予定とおり西へ周回して帰ることに満場一致で決定します！（2人しかいないけど）

心配してた山頂からの激下りは、樹木がたくさんあって雪質も柔らかめで滑落の恐れが全くなく、スノーシューを履いたまま、ほとんど尻セードで標高を一気に200m下げました。
鞍部からは100mほどの登り返しがありますが、アップダウンが多い県境稜線を戻るのに比べたら1回だけなので、ピストンじゃないと口数少なく付いてくるだけの相棒も進んでラッセルしてくれ助かります。

最後の登りを終えると、相棒が大好きな「あとは降るだけ」です。
日没に間に合うか微妙な時間なので、コースを外れていないか、いつもより多くGPSで現在地を確認し、一度もルートミスすることなく降りてこれました。
下りの雪質も登りほどではないにしても目まぐるしく変化して、これだけ積雪があったらスノーシューだと自動落下できるかもの思惑はハズレ、なるべくズボらないようゆっくり優しく足を運びました。

心配していた最後の渡渉も、行きに現地を確認していたので、スノーシューを脱ぐことなく、すんなりスノーブリッジを渡って行きの林道に合流できました。

今回は、ぎふ百最後の藪山「鎌ヶ岳」を雪たっぷりのシーズンに快晴の下に周回することができ、素晴らしい体験をさせていただきました。

やっぱり、登山道のないノートレースで快晴の雪山って最高ですね (^.^)/~~~

コメント

eiz

お疲れ様です。野麦峠までは、まだまだ車では行けそうにない感じですね。

sumi8848

leonkunさん、Rottkunさん

このルートは積雪が多く、まず人のトレースも期待できなくてかなりハード。
特に今年は積雪が半端なく多いので大変だったと思います。
でも人の歩かないルートを自分たちでルーファイして進み山頂に到達した時の達成感は最高ですよね
お疲れ様でした

leonkunさん ぎふ百山あと７座、頑張ってください!!
応援していま〜す

レオンくん🐇

eizさん、こんにちは〜

野麦カエデ街道は、まだまだ雪がタップリでしたよ。
今シーズンの異常なくらいの多雪では、当分野麦峠の開通はできないんじゃないですかね。
っていうこともあって、最初から尾根に取り付くルートで周回してきました。
苦労したかいあって、素晴らしい雪山を楽しめて大満足でした。

eiz

leonkun2000さん
情報ありがとうございます。無謀な県境歩き（妄想）のため、野麦峠までは車で行きたいと思っていますが、まだまだ先のようですね。除雪が先が、県境稜線の藪が出るのが先が悩ましいです。

レオンくん🐇

sumi8848先輩、こんにちは

いつも応援のお言葉をありがとうございます。
ルートを設定してから、過去に同じコースを歩かれた先輩のレコを見つけた時は、失礼ながら笑ってしまいました、やっぱり好みが似てますねぇ
おかげで情報を頭に入れて歩くことができました。
やっぱり県境稜線は難所がいくつもあって歩きにくかったですね。

ぎふ百の残りの計画は、まだ特にできていないです。
アクセス道の除雪から考えると、寺地山がファイナルになりそうな気がしてます。
よろしかったら、先輩と久しぶりに歩きたいかも (^^♪