会津駒ケ岳から三岩岳~残雪の急登に苦闘、しかし大展望のご褒美
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,561m
- 下り
- 1,701m
コースタイム
9:45 駒ケ岳登山口駐車場
10:20 駒ケ岳登山口(木造階段下)
12:00 標高1630m地点で食事(20分)
13:50 駒の小屋(チェックイン、休憩55分)
15:00 会津駒ケ岳山頂(休憩30分)
15:45 駒の小屋
7日
6:15 駒の小屋
7:15 大戸沢岳山頂(休憩5分)
8:15 2060mピーク(休憩5分)
9:10 三岩岳最高点(休憩10分)
9:30 三岩岳山頂
11:05 尾根コース・沢コース分岐で食事(40分)
13:00 国体コース入口
13:20 小豆温泉バス停
天候 | 6日=曇りのち晴れ 7日=晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体に雪は締まっていて歩きやすい。どこを歩いても(踏み跡を外れても)踏み抜くことはなかった。 駒ケ岳から三岩岳への稜線は南東側に雪庇が発達しているので近づかないように注意した。 三岩岳からの下山路、沢コースへの分岐点から登り返す1308mピークから夏道に降りるコース、広い尾根のどこを降りていくかがわかりにくい。地形と方位を慎重に見極めながら夏道に合流した。 下山後、駒ケ岳登山口駐車場からR352を500mほど会津田島方面に戻った「森の温泉館アルザ尾瀬の郷」で入浴、500円。露天風呂で、洗い場のみ屋内にあるという珍しい構造。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ、懐中電灯
予備電池
1/25,000地形図 会津駒ケ岳、内川、桧枝岐
ガイド地図 尾瀬
コンパス
山岳保険加入者証
ペン、手帳
保険証
飲料 水、スポーツドリンク、お茶
ティッシュ、ウエットティッシュ
手ぬぐい、タオル
手袋
携帯電話、充電器
熊鈴
雨具
防寒着 フリース、ダウンジャケット、ネックウォーマー
ストック
カメラ、双眼鏡
時計、高度計、温度計
ツエルト
ザックカバー
バーナー、ガスカートリッジ
コッヘル、はし
糧食 朝食1回、昼食2回、夕食1回分、行動食、非常食
帽子
サバイバルシート
サバイバルキット 消毒薬、バンドエイド、虫さされ、整腸薬
ホイッスル
ライター
ナイフ
ヘルメット
チェーンアイゼン
輪かんじき
使い捨てカイロ
日焼け止め
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感想
3月、南会津・高畑スキー場から見た大戸沢〜三岩の稜線を歩きたくて会津駒ケ岳へ。
会津駒ケ岳登山口駐車場に車を止め、身支度してR352を歩く。会津駒ケ岳登山口入口から林道歩き、登山口へのショートカット路、再び林道歩き、登山口の木造階段から登山道に入る。
1265mの営林署看板過ぎたあたりから残雪が。見上げるような急登にチェーンアイゼンを装着する。ミズナラやカラマツからブナに植生が変わっていくにつれて周囲の山々が見えてくるが、急登の連続に体はきつい。1600mを越えたあたりでしばし昼食休憩、息を整える。
1700mを越えると、あたりはまばらな針葉樹林帯に。明日縦走する予定の稜線が右上に見え始める。左には燧ケ岳、その右に至仏山、左後ろに日光白根山、男体山をはじめとする日光連山、後ろには高原山。しかし登りはきつい。これは食料を持ちすぎたか?
それでも朝の曇り空から予報通り天候が回復、頭上に広がり始めた青空に励まされながら、森林限界上に出ると、右上に会津駒ケ岳山頂が見える。行く先、ピークの上に少しだけのぞいている屋根は今夜の宿、駒の小屋だ。サングラスを忘れてしまい、太陽の照り返しが疲れた体に追い打ちをかける。めげずに急斜面を上がりきると、駒の小屋は目の前。宿泊手続きを済ませ、部屋に荷物を入れ、空身になって駒ケ岳山頂をめざす。夏来た時に小屋の目の前にあった駒の大池はいまだ雪の下。そのあたりを越えてまっすぐに目の前にそびえる山頂に向かてひたすら登っていく。
頂上に着いて待っていたのは360度の大展望。北から右回りに会津朝日岳、三岩岳、大戸沢岳、那須連山、高原山、日光連山、日光白根山、燧ケ岳、武尊山、至仏山、平ヶ岳、越後三山。疲れも吹き飛ぶとはこのこと。しばらく展望を楽しんで小屋に戻る。途中の尻セードも楽しい。
まだ明るいけれど小屋で早めの夕食。小屋に水源はないが、炊事には天水を使わせてもらえる。トマトミートボール鍋は「山めし礼賛ー山料理山ごはんレシピの記」を参考にさせていただきました。ありがとうございました。
小屋の自炊スペースは小屋番さんご夫妻、今夜の宿泊者7名で団欒状態、アットホームな雰囲気の中で小屋番ご夫妻、常連の皆さんからおすそわけもあり、楽しく過ごさせていただく。部屋に戻って7時半就寝。夜中にトイレに立ったときに小屋を出ると、降るような星空が頭上に広がっていた。
翌朝は4時半に起床。外に出てご来光を拝み、フランスパンとコーンスープで朝食を済ませ、三岩岳に向けて小屋を出発。昨夜同宿、千葉からいらした人生の先輩3人組も同じコースを行かれるということで、同行させていただく。
予報通りの快晴、風は微風、気分良く駒ケ岳山頂から2098mピークを巻き、大戸沢岳をめざす。雪面はかたく締まっていて、どこを歩いても踏み抜くことはない。広い稜線、右には栃木の山々、左に越後の山々。後ろの燧ケ岳が次第に遠くなる。大戸沢岳の広い山頂からコルに向かって降りていく。登り返して2057mピーク、さらに2060mピークと行くが好天と大展望に恵まれ、アップダウンも気にならない。
三岩岳最高地点も広い。山頂は少し先に見える灌木樹林の中にあるらしいが、高いのはこちらのようだ。一休みして三角点のある山頂を通過、広い斜面を夏道めざして降りていく。太陽が高くなるとさすがに雪は緩んでくるが、歩きにくいというほどではない。先輩方と慎重に方向と地形を見極め、尾根をはずれないように高度を下げていく。
沢コースとの分岐点まで降りてきて昼食。ここから尾根コースへ。1308mピークに登り返し、緩くて広い斜面を降りていく。いったんトレースを見失うが、再び発見、急斜面を降りていくと次第に残雪が少なくなっていき、夏道に出てほっとする。ここからははっきりした夏道を降りて行くだけだ。
それにしてもこの山塊は、稜線はなだらかなのに登山口に近くなると急斜面の連続だ。階段の崩壊した最後の急斜面を降りると国体コースの看板があり、R352に飛び出す。国道を歩き、小豆温泉バス停でしばし沼山峠行き路線バス待ち、会津駒ケ岳登山口で下車、無事に駐車場に戻ってきた。
初めての2000mを越す雪山歩きは天候に恵まれて大満足の結果になった。
コメント
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ご来館ありがとうございました。九州話で盛り上がりましたね。また遊びにおいでくださいませ。みんなでワイワイやりましょう!
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