丹沢/鍋割山・塔ノ岳
- GPS
- 06:44
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,287m
- 下り
- 1,284m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県民の森駐車場を利用。 ◆登山ポスト 二俣にあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 危険場所は特になし。 但し堀山の家から二俣に降りるルートは道迷い要注意だ。最初に尾根筋を真っ直ぐ降りて行くが正しいルートが右に曲がる所で気が付かないと真っ直ぐ支尾根に入ってしまいそうだった。行き着く先は小草平沢だろう。 |
写真
感想
K太とは今度の週末に鍋割山でも行こうかと話していたけど県民の森からの周遊コース5時間コースにするか塔ノ岳までも入れて6時間コースにするかを少し悩んでいた。最終的に前夜に塔ノ岳まで目指すルートにしたけど、大変だったらそこまで行かずに降りるようにしようと考えた。K太も塔ノ岳には漠然と憧れを抱いているようだったし、僕もどうせなら脚を伸ばしたかった。
鍋割山荘で鍋割うどんを食べることも目的だからあんまり早いとどうかと考え、鍋割山10:00過ぎから逆算して家を6:30に出ようと言うことにした。
朝ママがサンドイッチを出発間際に作ってくれた。鍋割うどんがあるんだったわね、とか言いながら。
カーナビで三廻部病院の先を目的地にセットして出発。三廻部病院の辺りで先行するエクストレイルに追いつくまでクルマの気配が無かったけれど県民の森駐車場に着くと既に一杯のようで路上駐車も10台余りと言う状態だった。数年前と違ってだいぶんここもメジャーになったもんだ。客を下ろして引き返してくるタクシーとすれ違いゲート前の小さなスペースでUターンして子ども2人連れのミニバンの前に停めた。
K太と靴を履き替え、ゲーターを着け、さあ出発、とゲートをくぐったところでK太が「あれ?ストックは?」と気付いて教えてくれた。引き返してトランクからLekiのポールを2本取り出した。
二俣までは林道歩きだ。もう紅葉の見頃は過ぎているとはいえまだまだ紅に黄色にと目を楽しませてくれる景色はある。堀川と二俣を結ぶ西山林道に出合うとそこは四辻だった。しかも左に進む道が一番細いので地図を確認。記憶とは違うけどそちらが正しい林道だった。数分歩くと銅像が見えてきてその向こうに旧登山訓練所が見えた。二俣到着だ。
勘七沢に渡されている木橋をK太は「揺れるね」と喜びながら渡った。小丸尾根を右に分けてミズヒ沢に出る。河原に置いてある鍋割山荘への水ボッカボランティア用のペットボトルは全部出払っていた。 今日も登山者が多そうだ。
沢を渡ると後沢乗越への登りが本格的に始まる。気温は9℃と寒くはない。出発の時はK太は長袖Tシャツにフリースシャツを羽織っていたけど登りに差し掛かりそれを脱いだ。僕はCaplene2シャツだけで出てきたのでそのまま。まだ体も暖まってきていない感じでペースもコースタイムレベルで後沢乗越に着いた。ここでK太は暑いと言ってゲーターも脱ぎ捨てる。このルートはもう20年振り位になるはずだが、全然記憶にとどまっているものと違う印象がある。当時は塔ノ岳から鍋割山を踏んで後沢乗越から二俣へと下降路に通ったはずだが杉林が鬱蒼として暗く陰湿で急な坂道と言う感じを覚えている。
後沢乗越からは鍋割山頂まで登る一方だ。少しペースを上げたらK太がちょっと苦しそう。今日はいつもより元気ないかも?と思いペースを調整する。尾根を半分位登ると樹林が薄くなり左手に富士山が望めるようになる。それでもコースタイムより20分以上早く9:43に山頂に着いた。
山頂でまずすべきこと。それは鍋割うどんのオーダーだ。この間980円だったのが1000円になっていたが釣銭に窮したのかもしれない。3番目位の待ち順だった。奥の方の席で出来上がるのを待つ。小屋にはもうストーブが入っている。机は火こそ入っていないがもう炬燵になっている。布団に足を突っ込むとヌクヌクと温かい。名前を呼ばれて2人分を受取りに行くが小屋の中は相当な混雑になってきた。鍋焼きうどんは熱々でしかも具沢山で山の上で食べる昼飯としては格別に美味しい。K太も大満足してくれた。その後、小屋を出て湘南方面の景色やら雪を抱いた南アルプスの展望を楽しみ、鍋割山稜を小丸へと向かった。
温かい小屋にいたせいか出だし少し寒さを感じたが 小丸に着く頃には暑くなりK太もジャケットを脱いてまたTシャツになった。気温は15℃と確かに上昇している。金冷シまで休憩しながら50分で到着。大倉尾根は更に人が多く渋滞まで発生する。登りはキツイけれど15分で塔ノ岳山頂に到着した。が、到着して驚いたのはそれまで気配も無かったのに台風並みの風が吹いていること。20m/s程度の勢いだ。温度計では12℃あるのだがとても寒い。体感温度は5℃以下といったところだ。K太はジャケットを羽織り、僕もNanopuffを羽織る。本当はお湯を沸かしてコーヒーやココアでもと思っていたのだがとんでもない、アクエリアスを少し口に含んで写真を撮って10分で退散した。でも山頂からの眺めはやはり秀逸で鍋割山より一段高くより多くの山々が望める。富士山の右裾野に見える連山の一番右に見えるのが竜ヶ岳のように思う。やはり竜ヶ岳から見えたのは丹沢だったと納得した。
少し下ると風が避けられる。が折角歩きだしたので休憩は花立山荘の所まで我慢。そこでママのサンドイッチを取り出して有難く頬張った。大倉尾根を下る一方だが30分たらずで堀山の家に着く。K太はトイレ休憩だが昭和の山小屋的なドッボントイレで人の多い鍋割山頂とはえらい違いだった。けれど小屋からはモダンジャズの調べが流れ、外には手作りの瀟洒なリースが売っていたりと結構大人が憩うには良さそうな小屋だ。今度機会があったら是非珈琲に呼ばれていこう。
小草平とも呼ばれる堀山の家からは西に下る尾根を行く。この時点で計画より1時間20分位早かったので焦る必要もなくのんびり杉林の尾根を降りて行く。しかし大倉尾根とは一変して人通りが無い。踏み後も余り明瞭でない。ふと変な感じを覚えて立ち止まった所で尾根が別れており、二俣へは右に曲がって降りて行く。見れば木の幹に白く丸印が書かれてはいるが分かりにくく、道迷いには危ない箇所だった。真っ直ぐ行ったら小草平沢に出て窮することになりそうだ。ここからは右に勘七沢、左に小草平沢と挟まれた尾根道で迷うことは無い。小草平沢の徒渉点が近くなった所で小さい子どもを2人連れた夫婦に追いついた。徒渉点で抜かさせて貰い先に行く。ここからは二俣まではすぐだ。二俣からは往路の林道を逆に辿る。14:20に駐車場に着いた。
K太は帰りの車中でぐっすり寝てた。 歩いていた時間は5時間半位だろうけど13.3kmの距離で1200m以上の総獲得高度と今までで一番ハードだったのだはないかな?でも出来る所が素晴らしい。何時の間にか少年の逞しさが備わってきて、何だかちょっと眩しく感じる。来年はもっとランクアップした山行を計画しないといけないな。
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