蝶ヶ岳 上高地からテント泊でピストン
- GPS
- 13:58
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 1,534m
- 下り
- 1,535m
コースタイム
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 11:14
天候 | 一日目 晴れ 夜はテン場なかなかの風 二日目 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
往路は4時50分の始発バス2便に乗車 往復2,800円(7日間有効) 帰路は12時のバスであかんだなへ どちらのパスも結構混み合ってました |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高2100m辺りから雪が繋がり始め,山頂直下まで続く。アイゼンずっと付けたままでした。チェーンスパイクの人もかなりいらっしゃったけど,特に下りは厳しそうだった。10本爪軽アイゼンクライが最適なコンディションかも。 |
その他周辺情報 | いつものひらゆの森で入力&ランチ とんかつ定食1300円は,ボリュームとクォリティ考えると安いと思われ。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
テント
シュラフ
マット
トレッキングポール
ピッケル
スノーショベル
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感想
夏に長期縦走を企てていて,それまでにちょっと重めのテン泊登山を試してみたいというよくわからない動機でプランニング。涸沢で雪の上でテント張る度胸は無く,でも蝶ヶ岳ヒュッテならなんとかなるんじゃないかと選んでみた。徳沢園からチョチョイのチョイで行けますやんと舐めてかかり返り討ちに遭う。
三連休初日は悪天候予報だったので移動日とする。15時頃京都を出て高山市内で食事を済ませ21時過ぎあかんだなに着いて車中泊。新規導入したIKEAのマットがなかなか優秀でよく眠れた・・・気がする。翌朝は4時に目が覚めたのでそのまま準備してバス停に行くと,既に1便は満員だったけど,2便が出て乗れた。30分ほどで上高地に着き,コンタクト入れたりなんだかんだして6時前出発。
雪のある時期のテント泊は,11月のオーレン小屋で一度やって寒くて死にそうになった記憶があり,今回はダウン上下に象足にマットも新調するなど万全の態勢で臨んだ。ピッケルとショベルもザックに付けて,なかなかかっこいいんだけど,当然のごとく重い。明神ですでにバテバテ。徳沢に着いた時はもうここでテント張って空身で蝶ヶ岳ピストンしようかしらと思ったほど。次は多分そうします。
服装は,ミレーの網シャツにジオラインMWにTシャツ,すぐに着れるようU.L.サーマラップを準備。下は冬ズボンに徳沢で雪用ゲイターを装着した。靴は12本爪アイゼン装着可能なトリオレプロ。
8時過ぎに徳沢を出て登りの始まり。やはりザックはずっしり重く,振られそうになるので慎重に歩く。標高2000m辺りから雪が出始め2100m辺りからは繋がってきたので12本爪アイゼン装着。以後そのまま進む。が,非常に辛い。先行パーティーに追いついたりしたが,すぐに追い抜かれたりして,ミナサンバテバテである。蝶ヶ岳ってこんなに辛い行程だったのか?「夏ならもっと楽なんだけどね…」とおっしゃってたソロの方がいらっしゃったので,やはり今の時期は特殊なのであろう。
何度も休憩し,ついには座ったまま転寝とかしながら登り続けてたら突然視界が開け絶景がドカーンと眼前に広がった。噂にたがわぬ素晴らしさに疲れも吹き飛び・・・いや,飛ばんかったな。フラフラになって蝶ヶ岳ヒュッテについて受付を済ませてテン場に行くも,既に土エリアは満杯,雪エリアはガラガラ。ショベル持って行ってるんだから雪エリア選ぶ出来なんだろうけどそんな度胸ないので土エリアの奥に何とかスペース見つけて張る。ペグが刺さらず石で止めたが,ペグ差してる方もいらっしゃって場所によるのかな。設営終わってヒュッテに行きカレーを頼んだら,滅茶苦茶大盛りのが出て来て腹いっぱいになる。そのままテントに戻り横になって意識を失った。それほどへとへとだったのである。高山病にならなくてよかった。
1時間ほど横になり,絶景を横目で見ながら蝶槍を目指すことにする。往復1時間でラクショーっしょと舐めてかかり返り討ちに遭う。往路の途中,人が何人か立ち止まっていて,いましたよ雷鳥。これまでにも何度か見てるけど冬毛は初めてで,ぐひひ嬉しかったぜ。横尾へ降りる道との分岐は割と近かったけど,そこから蝶槍までは思ってたより遠かった。ヒイヒイ言いながら16時30分頃到着。常念岳へはここから一気に降りて再び上がることになる。今のワタクシには絶対無理な行程に思えるがいつか行けるかなあ。
ヒュッテに戻りパスタを茹で腹に収めて19時頃就寝。新調したサーマレストプロライトプラスが,もう最強で全然寒くなく,しばらくいい感じで寝ていたが夜半から風がきつくなりテントを叩きつけ始める。全然眠れなかった。フラフラのまま5時前に起きると既に空は明るくなっている。ラーメン茹でて喰ってる間に日の出となった。日が昇っても風は強く,テント畳むのに一苦労し,ザックに詰め込み,絶景に別れを告げて出発。帰路も当然アイゼン装着して降りる。下るのはあっという間で4時間かかったのぼりを2時間ほどで下る。下りの途中で一度尻もちをついた。おそらくその時であろう,槍ヶ岳のナルゲンボトルを落としてしまった。とても愛着のあったブツなので残念。もう一度取りに戻るべきだろうか。
アイゼン外すタイミングを誤り,ちょっと早く外してしまって,残雪を恐る恐る下る。雪が無くなってからの下りは一気に速度が落ち,疲労も溜まってフラフラになる。アミノバイタルゼリー投入したけど足の踏ん張りがきかなくなって苦労した。ようやく徳沢の小屋が見えてきてもうほぼ降りきったというところでスリップダウンしひっくり返る。怪我無くすんだけど,かなり焦りました。徳沢でソフトクリームを繰り,ヒイヒイ言いながら何度も休憩して何とか上高地バスターミナルに辿り着いて終了。帰路の事故渋滞のことはもう思い出したくもない。
というわけで,雪上テン泊もできそうな装備で臨んだ今回の山行から学んだことは「そんな体力,自分にはない」ということでした。もう二度としないと思う。とはいえ,この季節の蝶ヶ岳に登れたのはやはり素晴らしい体験となった。次はすいてそうな平日にヒュッテ泊かなあ。嗚呼,また行きたいなあ。
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