樅沢岳・双六岳(小池新道ピストン)
- GPS
- 14:48
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,428m
- 下り
- 2,418m
コースタイム
- 山行
- 13:30
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 14:48
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※途中スマホ電池が切れたため、復路秩父沢以降は手書き入力です(ルートは正確ではありません)。 下記は本日(5/15)現在の状況です。 【新穂高温泉 ↔ わさび平小屋】 残雪なし、整備された林道です。 【わさび平小屋 ↔ 大ノマ乗越】 小池新道入口の手前からデブリが現れ、乗り越えていきます。小池新道(石畳の部分)、往路は外して通りませんでしたが復路で歩いたらこの部分は残雪なく、夏道で歩けました。 チボ岩から先は完全に雪が繋がります。ヘッデン行の往路では何ヶ所かルートロスト、藪漕ぎになりました。大ノマ乗越へはかなり斜度を上げていきます。ピッケル+アイゼン必須です。 【大ノマ乗越 ↔ 双六小屋】 稜線の多くに雪が付いてほとんどその上を歩けますが、今後状況は変わっていきそうです。くろゆりベンチから先、小屋へ向かうと斜度のあるトラバースが2ヶ所あります。 【双六小屋 ↔ 樅沢岳】 行程の9割は無雪・夏道で山頂直下のみ残雪あります。 【双六小屋 ↔ 双六岳】 中道分岐までは雪があったりなかったり。ここから「滑走路」に乗り上げるまでは完全な雪面(急斜面)です。途中クラックもあるので要注意。 |
写真
感想
小池新道方面は積雪期(残雪期)に歩いたことがなかった。歩かれた方のレコを拝見すると鏡平へ回り込まずに大ノマ乗越へ直登されている。積雪期ならではのルートを通って積雪期ならではの景色に会いにいこう。
百高山2巡目「樅沢岳」「双六岳」
【回想】
2022年9月に↑右俣沢 ↓左俣沢の左まわりで新穂高温泉から周回。西鎌尾根はスライドする方が圧倒的に多く、「やはり槍ヶ岳に向かう道」だと実感した。しかし西に向かって歩く眺望も素晴しく、鷲羽岳の存在感、黒部源流域の山々に感激したのを覚えている。
新穂高温泉を0時にスタート、1時間ほど歩いてわさび平小屋を過ぎると小池新道入口の手前で残雪(沢を崩れ落ちたデブリ)が現れました。これを乗り越えながら進みますが、「登っていこう」という自分の意識と、GPSが示すトラバース方向にしばしば迷います。ヘッデンの灯りの中、雪上の足跡を追い、頻繁にルートを確認するも何度かルートをロスト、藪を漕いだりしながら進んでいると、いつの間にか大ノマ乗越への斜面に取り付いていました。
遠くの空が明るくなり、次第に周囲の山々が姿を現してくる中、ひたすら雪面を登ります。乗越に乗り上げると、その先に双六岳が待っていました。
弓折岳で朝陽を迎え、気持ちのいい稜線を進みます。登山道は夏道が出かかった脇に残雪といった箇所が多かったですが、ほとんどは雪の上を歩けました。夏道とはまったく違う風景の中、稜線を進んで双六小屋へ。
樅沢岳の西側斜面はほとんど残雪がないように見えましたが、実際に歩いてみるとその通りでした。山頂直下のみの残雪を踏んで登頂、2年前とは異なる残雪の山々を眺め、ピストンで小屋まで戻ります。
双六岳への東斜面は残雪があります。特に中道分岐から先はしっかりの雪面でした。ここを登り切って台地の上部へ、誰もいない「滑走路」を進んでこちらも2年ぶりに登頂。小屋へ戻る際に、今日初めて行き会う方(ソロ女性さん)とスライドし、言葉を交わさせていただきました。
大ノマ乗越まで戻ると急斜面を下ります。アイゼンを履いて前向きに下れたので、グングンと降りられました。往路で迷走した木々や林も明るくなるとわかりやすくなりました。「このまま順調に下山」と思っていたところでスマホ電池がなくなり、GPSが働かなくなりました。
■ 今日の教訓 ■
山行途中でスマホの電池残量が少なくなってきたため、モバイルバッテリーに繋いで充電しながら歩いていました。途中電話がかかってきて(キャッチセールスのどうでもいい電話だったのですが)慌ててポケットから取り出す際に、接続ケーブルのスマホ側接続金具が折れてしまいました。→ これ以降充電できず、そして復路の秩父沢あたりで0になってしまいました。
ルートファインディングが得意でない私はGPSを頼りに(特に積雪期)歩くことが多いですが、この瞬間に頼れるものがなくなってしまいました。さらに紙の地図を携行していませんでした。最近はスマホで地図、現在地を確認して歩くことを繰り返しており、紙の地図は持たずに出かけていました(猛省)。
スマホの電池が無くなるということは地図機能やGPS機能を失うこと以上に、万が一遭難や要救助状態になったとしても連絡ができないと考えるとゾっとします。
自戒を込め、今後の自分に言い聞かせます。
〇 紙の地図は必ず持つ。
〇 モバイルバッテリーは充電ケーブルスペアも持つ。
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