かなり危険だった転進山行（「仙丈ヶ岳」→「三ツ峠山」に変更するも雷に遭ってしまった！！）
tomoh
その他1人 
体力度について
- GPS
- 10:05
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 1,372m
- 下り
- 1,343m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 4:39
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 3:20
- 合計
- 6:10
【8月2日】山頂へは朝食前に登った。登山をするにあたり不要な荷物は山荘にデポした。山荘からの下山は登りと違い、快適だった。
| 天候 | 【8月1日】東の風後やや強く、晴時々曇、夕方一時雷を伴う。 【8月2日】晴れ。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
【駐車場】いこいの森駐車場：10台、登山口ゲート付近：3台 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【道の状況】登山口→三ツ峠山荘：整備されていて危険箇所はありません。登りで休憩なしだと歩程3時間ほどの急登です。 【登山ポスト】無。 |
| その他周辺情報 | 【登山後の温泉】中央道・一宮御坂ICで一般道に下ると、「石和温泉郷」があります。 【飲食店情報】石和温泉郷に「ほうとう」を食べられるお店が２〜３軒あります。 |
写真
拍手
ここが三ッ峠山の第1のピークである、「開運山」です。
最も標高が高いのがこの第1ピークです。
感想
今回は昼出発ということで、「早出早着」という登山の原則から外れてしまいました。そのため、炎天下での登山となり、かなり辛かったです。おまけに14時頃、遅めの昼食をとっていると、突風が吹いたと思ったら、関東平野の方向で「バァーン！」という落雷音が響きました。慌てて昼食を切り上げ、早めに山荘に行こうと準備をしていると、落雷音の2発目は富士山方向から聞こえました。その後、登山中は頭上から雷鳴が頻繁に轟いていましたが、雨が降らなかったのが不幸中の幸いでした。山荘到着後は辺り一面ガスに覆われ、東よりの突風が20分間吹きました。この時、雷雲が通過していたものと考えられます。この風のおかげで、汗だくになったウェア（上下）は乾いたので良かったです！（笑）
雷が収まると、富士山の山容が現れ、写真を撮ることができました。
2日目は快晴となり、富士山をはじめ、遠く南アルプスの山容も見ることができ、満足しました。
なお、三ツ峠山は「早出早着」の原則を守れば十分日帰りできる山です。歩く距離が短い分、傾斜がやや急なので、ハイキングにはちょうど良い山だと思います。
また、山頂直下に「屏風岩」と呼ばれるクライミング用の岩もありますので、クライミング練習にも良いかも知れません。当日は、数名のパーティがクライミングをしていましたよ！
----------------------------------------------
◎雲の形…今回は、Cb、Cu、Ci、Cs等が見られました。ご参考まで。
1．上層雲…雲底高度が5kmより高い。
巻雲（Ci）、巻積雲（Cc）、巻層雲（Cs）
2．中層雲…雲底高度が3〜5km程度。
高積雲（Ac）、高層雲（As）
3．下層雲…雲底高度が3km未満。
層積雲（Sc）、層雲（St）、積雲（Cu）、積乱雲（Cb）、乱層雲（Ns）
----------------------------------------------
◎今回の「雷雨」について。ご参考まで。
今回は雷が発生してから消滅するまで2時間前後程度で、時折晴れ間も見えるなど雷雨の範囲は局地的だったようです。「雷雨」は、専門的には「対流性降雨」に分類されます。
対流性降雨発生〜消滅のメカニズムとしては、「次のような感じかな？」と言ったところです。（※間違っていたら、ごめんなさい・・・。）
�｜鷲宿婉瓩凌緇�気を大量に含んだ空気が日中の強い日差しで加熱され、地表と上空の温度差が大きくなったところで、上空に寒気が入ってきて大気の状態が不安定となります。（朝、登山前、遠くの山が白く霞んで見えたので、空気中に水蒸気が大量に含まれていたと考えられます。）
��不安定の度合いが大きくなりすぎると、大気は不安定な状態を解消しようと、地表付近の暖かい空気が上空へ（＝上昇流）、上空の冷たい空気が地表へ（＝下降流）とそれぞれ移動します。この現象のことを「対流」と呼びます。
��上昇する暖かい空気は膨張して温度が下がり、やがて水蒸気が凝結して水滴が出来ます。これが雲の発生です。さらに水滴を含んだ空気は凝結時に放出した熱で温まり、水蒸気を捕捉しながらどんどん上昇します。この空気が雲頂に達する頃には、空気中の水滴が成長し、やがて水滴の重力が上昇流に打ち勝って落下します。これが降雨の発生です。
�す澑�が持続する間に、上空の寒気がすべて地表に移動し、地表付近の気温が下がって、相対的に上空の気温が上がるので、大気は次第に安定していきます。こうなると、雲は弱まり、雨も止みます。
----------------------------------------------
◎雷に遭ってしまったら・・・（対処法）
1．樹林帯歩行時であれば、できるだけ木から離れましょう。
「樹林帯であれば、登山者への「直撃雷」は少ないですが、木に落ちた雷が幹や根を伝わって登山者に落ちる、いわゆる「間接雷」というのがあります。岩陰や避難小屋に隠れるか、避難場所が近くに無ければ地面に伏せる等が効果的かもしれません。」
2．背丈の低い草原や岩稜帯、樹木が全く無い道を歩行中であれば、安全な場所（テン場、風雨避けとなる岩の陰等）を確保し地面に伏せるか（またはツェルトを設営して中に入る）、近くの小屋に避難することが効果的かもしれません。
3．発雷場所がまだ遠いようなら、地図を見て近くの避難ポイントを探し、そこまでのコースタイムを計算した上で歩行を進めるというのも良いかもしれません。
なお、自分の今居る場所から発雷地点までのおおよその距離（m）は、（音速350m/s）×（雷光を確認してから雷鳴が聞こえるまでの時間，s）で計算できます。
【例】槍ヶ岳頂上で、南東方向に雷光（稲妻等）を見てから15秒後に雷鳴が聞こえた場合。
○発雷場所までの距離＝350〔m/s〕×15〔s〕＝5250〔m〕
○発雷地点＝長野県「涸沢」の屏風ノ頭付近。
このように発雷のあった方角が分かれば、発雷地点を把握することができます。
また、槍ヶ岳頂上で平均風速5m/s（＝約20km/h）の南東風が吹いているということが分かれば、雷雲がこの南東風に流されて移動していると仮定すると、この雷雲は15分後には槍ヶ岳頂上付近に到達するということも分かります。このことが分かれば、残り15分間、�〇劃困卜韻泙辰突覬世鬚笋蟆瓩瓦垢里�、��直下の槍ヶ岳山荘まで逃げるのか、判断することができると思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
三ッ峠山の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する