主峰を除く白馬二山-不帰ノ嶮-唐松岳( 初のキレット越え!怖かった。。。 )
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 2,477m
- 下り
- 1,871m
天候 | 二日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
不帰ノ嶮は二峰取り付き〜空中梯子、山頂から5分ぐらい手前のトラバースから山頂に出るまでが核心。 |
写真
感想
前回はテン泊で爺ヶ岳オンリーというまったりハイクしたので、今回は少し激しく行ってみよう。
ということで、白馬岳⇒唐松岳、つまり不帰キレットに行ってみようということになった。
まだ八峰キレットも大キレットもやっていない身としては、初のキレット越えです。
そう考えると、身が引き締まります。
何しろ高所恐怖症でね。
登山やクライミングをやっているので、知らない人からすれば何をアホなことを言っているんだ?と思うかもしれないが、そもそもクライミングを始めた理由も高所恐怖症を克服するため。
落ちると思うから怖いのであって、こんなところで落ちるわけないわ〜と思えれば、怖くなくなるはずと思ったわけ。
その思惑は幾分成功し、ある程度登れるようになったものの怖いところはやっぱり怖い。
しかし、やはりキレットは歩いてみたいし、将来的には大キレット⇒奥・西穂高縦走もやりたい。
これはその前哨戦だという気持ち。
でも、ビビリーな私はいつもよりも荷物を減らし、ザックも一回り小さめのモノにした。
背負ってみると、軽くて(後の八方の重量測定で20kgと判明)良い感じ。
これならイケルね!!
金曜日の夜、夕飯を食べた後、荷物を車にぶち込んで、出発。
2時半に猿倉に到着。
幸い、まだ空きがあり、そこに駐車し、就寝。
そして、4時すぎ起床。
流石に1時間半の睡眠だと、瞼が異常に重い。
でも、これ以上眠ると暑さで参ってしまうリスクの方が高い。
コンビニで買っておいた朝食を食べ、荷物を詰め込み、トイレを済まし、ちょうど5時に出発。
白馬尻までは横歩きなのだが、結構長く感じる。
白馬尻に到着すると、既に多くの人がいた。
この人数、そして、さらに多くの人が登っていくのかと思うと、ちょっとげんなり。
人が多いと、急かされている感が出て、楽しめないのですよ。
というわけで、さっさと先に行き、大雪渓に取り付くとしましょう。
大雪渓は念のため、軽アイゼンを装着。
気温が上がると、緩んできたので、それ以降は不要だったかもしれないが、朝方は硬かったので、あった方が安全かな。
雪渓通過直後は大渋滞で、全く進まない。
まるで富士山のようだ。
そして、富士山と同様に、登山道外を歩き、落石を起こしながら、割り込みをしていくという非常識な方もいました。
幾ら急いでいるとしても、そういう人にはなりたくないですね。
もし落石を起こし、人に怪我させようものなら傷害致傷ですからね。
その大渋滞も少し行くと、捌けて、余裕を持って歩けるようになってきた。
その時、ゴロン・・・ゴロン・・・という明らかにヤバイ落石音。
そこあたりにいた方々が全員、立ち止まり周囲を確認。
しかし、落石は視認できない。
どの規模の落石が起きたかはわからないが、直撃すれば多分助からないだろうと思える音でした。
後はお花畑を望みながら、登っていくだけです。
小雪渓(トラバースはない)を通過後、1時間弱で頂上小屋に到着。
腹も減ったし、何か食っていくかなと思ったら、11時からという。
現在10時半。
じゃあいいかと思ったら、ツレから飯が食べたいという要望。
仕方ないので、11時まで待つとしよう。
というか寝るとしよう。
正直、眠くて仕方がないのだよ。
11時前に起床し、ラーメンを食す。
さあ出発だ。
皆、白馬岳の方へ向かうが、我々は既に4回登っているし、まだ先は長いので、今回は完全にスルー。
丸山からは歩いたことのないルート、そしてピークが待っている。
先ずは杓子岳です。
見る角度で全く景観が異なるので、ここは登ってみたかった。
非常に歩きにくい、その上急登を超えて、ようやく山頂に到着。
思ったよりもきつかった。
記念撮影を済まし、すぐに出発。
怖いしな。
だって、ちょい下を見ると、肝が縮み上がるような崖を【彷彿】とさせる。
実際に崖が見えるわけではない。
というか斜面が全く見えないのだ。
つまり垂直、もしくはオーバーハング気味に数百m落ちていることを示す。
もし落ちたら、、、
考えるのはよそう。
杓子岳も登ったし、残すは鑓ヶ岳のみ。
ここは最初が急坂だったが、後半は緩やかな斜面。
でも、ここまでのダメージが足に来ており、中々ペースが上がらず、コースタイムを幾分遅れて、山荘と山頂の分岐に到着。
ここで荷物をデポして山頂を目指すと、2,3分で到着。
海外の人が多いねここ。
日本人よりも多いんじゃない?
とか思いつつ、記念写真を撮って、分岐に戻る。
そして、荷物を回収して、テン場確保のために走ります。
途中、花が綺麗すぎて、写真撮影に時間と取られたが、30分弱で山荘に到着。
テン場確保した後、テントと夕飯、朝弁当の受付を済まし、缶ビールを飲みながら、設営。
設営がほぼ完了した時点でツレ到着。
荷物をテントにぶち込んで、生ビールを飲みに行きます。
中は人がいっぱいだったので、外で飲むか〜と思い、外のテーブルへ。
そして、祝杯。
そして、何故か到着した団体さんに笑われる。
何故???
まあ酒が入ればそんなことは気にしない私。
グビグビ飲んで、つまみを食う。
でも、夕飯まで時間もそれほどないので、軽めで終えて、テントの前のマット広げて、時間まで爆睡。
17時前起床。小屋へ。
生ビールも準備万端で夕飯をいただく。
美味い!!
ぺろりと完食して、テントに戻る。
後は恒例の夕日撮影。
無事、日が落ちきるまで撮れました。
後は夜景を撮るだけです。
しかし、1時間半睡眠でこれだけ歩いた影響もあり、全く起きれず、朝食予定の3時まで爆睡してしまいました。まあ、次の日が核心なので、良かったのかもしれない。
二日目。
3時に起床し、朝食を食べ、テント撤収。
4時に出発。
天狗の頭までは緩やかに登る程度でアップにはちょうど良い。
4時半に頭に到着するも日が上がるまでまだ時間がかかる。
そこで記念写真を撮り、稜線上で撮影することにする。
頭からは緩やかに下って行きます。
そして、途中で日の出撮影。
今日歩く稜線が日に染まる。
行くとしよう。
先は長い。
ある程度まで下ると、大下りの看板。
ここでストックをしまい、先へ進む。
想像以上の急斜度に腰が引けてしまいます。
転べば下まで転がってしまいそうだし、崖側に転べば間違いなく助からない。
結構怖いです。
鎖を何本か通過し、ざればを下ると、鞍部に到着。
キレットであろう。
ここで小休止。
食べ物を腹に入れ、エネルギー補給。
さあ進もう。
先ずは一峰。
ここはハイマツの中の緩やかな斜面なので、問題なし。
ゆっくりと登っていくと、すぐに一峰のピークに到着。
ここでも小休止。
次は核心部の二峰だ。
先を見てみると、どこを登るんだ?という感じです。
よく見ると岩場に人が張り付いている。
そして、その上には空中を人が歩いている。
きっとあそこが空中はしごなのだろう。
怖そうだ。。。
一峰をあとにし、下っていき、鞍部に到着。
そして、意を決して、二峰に取り付く。
最初から鎖場です。
前半は緩やかだが、後半は急斜度になり、感覚的には垂直に近くなってきます。
また、スタンスが狭く、もし踏み外したり、滑ったりしたら、下の登山道に叩きつけられることだろう。
ビビる気持ちを押さえ込むように前を向いて、鎖をしっかりと握りこむ。
前方に待ってくれている人がいる。
ありがたい。
正直、ここで待機するのは心が無理。
少し、道が広い箇所に出るも、すぐに鎖。
同じく急斜度。そして、次に待ち受けるは空中はしご。
まず取り付きまでが怖い。
片足半分程度のスタンスに乗り、崖側に体を乗り出す必要がある。
鎖を手がかりによっこいしょと乗り移る。
空中はしごも端にフリクションがなく、必然的に穴があいた箇所に靴をおいて進む必要がある。
穴と穴の間にある板に土踏まずを乗せ、ゆっくりと通過。
はしごを通過後、ハイステップ気味に岩を乗り越し、ちょいと歩くと、広めの箇所に出て、前半部分の危険箇所終了。
そこから先も左側が切れ落ちている道を進んでいくわけだが、道も広めできをつけて歩けばそれほど怖くもない。
不帰ノ嶮の看板を過ぎ、開けた箇所に出ると、山頂はもう少し。
しかし、そこから後半部分の危険箇所開始。
ロープを出している団体さんを待って、そのトラバースに取り付く。
そこは鎖の位置が低く、その位置に対するスタンスが微妙すぎる。
仕方なく、上に登ると、鎖が非常に使いにくくなる。
そして、登ってしまうと、最後は微妙なスタンスで下に降りる必要が出てくる。
私は鎖の楔に乗って通過。
そこから先も鎖が続く。
鎖を伝って登っていくと、右側が開けている箇所を鎖を使って登ると、山頂手前。
最後の核心部に到着。
崖側に体を乗り出しながら、靴半分のスタンスに乗り込み、通過すると、山頂到着。
ふぅ…と一息を付き、記念撮影。
その後、小休止。
まだ先はあるが、穏やかな稜線歩きのようです。
エネルギーを補給した後、先へ進む。
気持ちの良い(暑い)稜線を少し進むと、南峰に到着。
そこを通過すると、本当に普通の登山道です。
途中、三峰を踏み、暑い道をゆっくりゆっくり進み、南峰から1時間弱で唐松岳に到着。
ようやく歩けました。
いつか歩こう歩こうと思いつつも、ビビって手が出なかったがようやくです。
感慨深く、歩いてきた道を眺めていたが、人が増えてきたので、記念撮影をした後、下山開始。
来る人多数なので、所々で待ちつつ、一気に通過していきます。
途中から走りつつ、観光客の中、リフトに到着。
後はのんびりとリフト、ゴンドラに揺られながら下山。
タクシーを使って猿倉に到着。
車を回収し、帰路に着いた。
お疲れ様でした。
35枚目と41枚目に写っている団体の一人です。
私たちは金曜日に栂池から出発して唐松岳を下りました。
80枚目の写真のところが怖かったですね。
天狗山荘に着いてから、私たちは整理体操をしておりました。
その横のテーブルに生ビールが置いてあって、整理体操中に「おっ、生ビールがあるんだ。冷たくてウマそ〜」って思って、皆がビールに注目していたんですよ。
そんな中、ferminさんがビールを飲んで「うんめぇー」って叫ばれたもんで、私たち団体一行は整理体操中に<ウケて>しまい爆笑してしまいました。
失礼しました。
今後も、宿泊地に着いてからの冷えたビールをよりおいしく飲むために、楽しい山行を楽しみましょう。
そうでしたか
当事者としては、何故笑われたのか全く不明だったので、所作がオヤジ過ぎたのかも?と思った次第でした
楽しく「安全な」登山を楽しみましょう。
怪我したら酒飲めませんからね〜
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