両神山（坂本→八丁峠→七滝沢→日向大谷）

2016年05月02日(月) [日帰り]

• GPS: 08:28
• 距離: 12.7km
• 登り: 1,789m
• 下り: 1,658m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:32
• 休憩: 0:51
• 合計: 8:23

7:48 坂本
8:54 9:04 大岩
10:45 10:55 八丁峠
11:28 11:28 行蔵峠
11:36 11:37 西岳
12:09 12:13 龍頭神社奥宮
12:42 12:42 東岳
12:58 12:59 前東岳の岩場
13:15 13:15 両神山
13:32 13:53 両神神社
14:23 14:23 養老の滝
14:58 15:02 赤滝
15:46 15:46 会所
16:09 16:09 両神山荘
16:11 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路:西武バス（西武秩父駅発小鹿野車庫行6:20→小鹿野役場乗り換え→7:35坂本）
復路:小鹿野町営バス（日向大谷口17:20→薬師の湯乗り換え→19:04西武秩父）
秩父漫遊きっぷを池袋駅で購入。帰りの町営バスには使えませんが、それでも少しだけ交通費を節約出来ます。

コース状況／危険箇所等

以下は、今回の良好なコンディションが前提です（荒天時やその直後の難度は高まると思います）。
【坂本−大岩間】沢渡り約10箇所、崩落箇所も数カ所ありますが、特に問題ありません。道迷いが最大の懸念なので、過去のレコなどを参考に予習して行くと心強いと思います。
【大岩−八丁峠間】大岩までと同様ですが、コース外も踏み跡があったりして騙されます。おかしいと思ったら深みに嵌まる前に引き返す、これが大切と実感させられました。八丁峠前のつづら坂まで来ると一本道になり安心ですが、ここは体力的にめちゃ大変。
【八丁峠−両神山】有名な鎖場コースです。落ちたら即大惨事ですが、三点支持に鎖を併用すればそんなに難しくないと感じました。足の置き場に悩みつつ登り降りしたのは数カ所くらいだったような。
【七滝沢コース】急斜面の狭いトラバースが多いです。ただ、油断しなければ問題ないレベルかと思います。鎖場は表参道にあるものと同レベルで少し長いくらい。真新しいピンクテープが視界に広がっており、坂本側と比較して道迷いの心配も低め（とはいえ、油断大敵）。下りの場合、ザレた急坂への対応が最も大変かも。

写真

5/2 5:52

西武秩父から徒歩10分のこちらに前泊。6:00出発です。

5/2 7:36

早朝でも14度。汗だくになる予感。

5/2 7:43

坂本到着。西武秩父からここまで乗客は私一人でした。

5/2 7:51

天気は良好。ワクワクしながら山に入ります。ライダーも沢山走ってました。

5/2 7:53

登山口から直ぐのここで登山届を提出。

5/2 8:02

新緑と常緑の共演。

5/2 8:05

先人のレコでも有名な両方に赤リボンの分岐。右の降りる方に行きます。

5/2 8:11

先は長いですが、この辺はまだ普通の登山道です。

5/2 8:12

崩落箇所も何カ所かありました。見た目より斜度はあるのですが、ここは中央突破可能でした。

5/2 8:15

大岩まで沢渡りも10カ所ぐらいあったかな。一番最初のここがちょっと難関でしたが、あとは楽勝。

5/2 8:37

沢沿いで小さな滝がいくつもあり、初夏を楽しめるコースです。

5/2 8:47

八丁峠までの中間点。でも運動量的には1/5くらいかも。

5/2 8:58

第一チェックポイント、大岩到着です。

5/2 8:59

これから先の急登に備えて急速チャージ。これ一個で500kcal。

5/2 9:36

出発です。先人の皆様のレコの予習と赤テープのお陰でここまで順調。

5/2 10:00

しかし、一つの赤テープを見逃し、隣の尾根を登ってしまいました。30分程無駄に急斜面と格闘後、我に返って引き返ことに。

5/2 10:14

小さな赤テープを見つけ、どうにか正規ルートに復帰。ミスで無駄に消耗した直後の、鬼のつづら折れ急登だけにキツさ倍増。

5/2 10:19

ハシリドコロとバイケイソウの共演を眺めてしばし心の休憩。

5/2 10:30

ハシリドコロに紛れたトリカブト？

5/2 10:35

何とか八丁峠到着。かわいい水玉ハンドタオルは落とし物ですかね。

5/2 10:36

紅一点のアカヤシオ（ヤシオツツジ）の裏に控えし次なるターゲットの西岳。

5/2 10:48

ここまでは単なるつなぎ…なのにかなりへろへろ。でも、これからが本番。

5/2 10:50

気を引き締めつつ、満開のアカヤシオに癒やされる。

5/2 11:01

出ました八丁峠側の鎖1号。アカヤシオとのコラボ。

5/2 11:07

続いて鎖2号とアカヤシオとの共演。

5/2 11:10

さらに鎖3号とアカヤシオ…と、きりが無いので以下、略。

5/2 11:11

松と西岳と東岳と。

5/2 11:11

その先の前東岳と両神山が一望出来る素晴らしいview pointです。

5/2 11:19

霞んでいますが、北側に広がる見事な稜線。

5/2 11:29

鎖6号(勝手に命名）を登り、イクゾー、いや、行蔵峠（ぎょうぞうとうげ）到着。

5/2 11:36

さらに長い鎖を2つほど登り、西岳制覇。

5/2 11:37

アカヤシオ越しに見る、次のターゲット、東岳。

5/2 11:44

ここから急降りの後、あれを登ります。本当にあんなの登れるのか、と思いました。

5/2 11:45

ここから下りの鎖を堪能。足下が見づらい分、登りより少し難しい。

5/2 11:59

よく見ると、降りてる人がいます。解りますか？

5/2 12:04

コルにある、風穴。ルンゼの一種とのこと。びっくりするほど涼しい風が吹き上がって来て、超気持ちいい。ここにテーブル設置希望。狭いけど。

5/2 12:06

ここから、よりハードな鎖が続きます。いきなり長い直登。

5/2 12:11

龍頭神社(奥社)。ここも先人達のレコで噂の罠と知っていたのに、この先の下る鎖に騙されそうになりました。

5/2 12:12

奥社の右の岩の先に消えかけた道標でこちら側が両神山。間違った方に降りかけた時に、こちらから人が来たお陰で気がつきました。ほんと、ラッキーでした。

5/2 12:13

その先にもレコで怖いと有名な両側崖の鎖。私は鎖は使わず頂点を水平三点確保（即ち、ハイハイ）で突破。

5/2 12:13

この岩の上から見る東岳もなかなか。

5/2 12:26

さらに6個ぐらい鎖を進んだところ。てっぺんに出っ張ってる岩みたいなのはなんだ？と思ったのに、確認するの忘れた（涙

5/2 12:38

まだまだ続くよ〜。時々難しいのも出てきます。

5/2 12:41

さらに鎖4つぐらいをクリアし、尾根っぽいところに到達。

5/2 12:43

春満開の東岳到達。楽しかった〜！

5/2 12:43

あとはあの両神山ですね、と思っていたらあれは前東岳ぽい。

5/2 12:57

多分、ここが前東岳、かな。この前後には鎖無し。

5/2 13:10

山頂手前の鎖を2つほどヨジヨジしたら…

5/2 13:15

両神山に到着です。

5/2 13:15

アカヤシオに彩られた山頂標。

5/2 13:16

平日とは言え、GWの谷間なので賑わっていました。早々に下山開始。

5/2 13:27

崩落箇所に橋。さすが表参道、坂本側には無い待遇です。

5/2 13:35

2週間前にもお会いしましたが、こんにちは。

5/2 13:39

神社脇でコーヒータイム。お隣に座っていた表参道ピストンの方としばし歓談。今日初めて人としゃべったかも（笑

5/2 14:15

本日もう一つのお楽しみ、七滝沢コースへ。標準コースタイム＋1時間の余裕があるから大丈夫と判断。

5/2 14:18

前半は狭いトラバースが続きますが、コンディションが良ければ問題無いです。

5/2 14:26

ツルツルの岩の鎖場。鎖を100%信じて、懸垂下降のように突破。安心のピンクテープがいっぱい。

5/2 14:31

長めの鎖ですが、どうってことないです。

5/2 14:37

ハシリドコロ街道を進む。

5/2 14:40

鎖場より怖いザレた急坂。後傾注意。転んで手を付くと血まみれになるので、手袋推奨。

5/2 14:54

赤滝分岐の手前にテーブルがあります。

5/2 14:55

赤滝にも行ってみます。

5/2 14:57

綺麗な七滝沢のロックガーデンを抜けます。

5/2 14:59

木が邪魔してるなぁ。でも、岩盤が赤い色だから赤滝なのね。

5/2 15:06

再び急坂を七滝沢に向けて降ります。

5/2 15:12

涼しげで綺麗です。真夏に来ても良いコースかも。

5/2 15:18

コース脇の岩に座って滝を見ながら小休止。人が全く居ないので、何処でもこんなことが出来ちゃいます。

5/2 15:26

こんな絶壁も間近で拝めます。

5/2 15:36

確かにこの辺は危なっかしい感じでした。

5/2 15:38

登山道のドンずまりにテーブル。なんか面白い。登山道は左に曲がります。

5/2 15:41

地形図上では薄川コース（表参道）への分岐ですが、今は行き止まりとの表示。廃止になっているようです。

5/2 15:45

現在の分岐、会所に到着。七滝沢コース終了です。楽しかった。

5/2 15:51

一路、日向大谷バス停へ。武甲山には大杉がありましたが、これは大ヒノキですね。

5/2 16:06

弘法大師さん、今日もありがとうございました。七滝沢コースにも、お水場をお願いします！

5/2 16:08

今日は見るだけ。2週間前は4987だったから、あれから900人登ったのね。大人気。

5/2 16:30

麓のハナモモ、山桜は終了。

5/2 17:00

代わって、登山口に綺麗に咲いていましたが、これはマルバウツギ？

5/2 17:11

バスを1時間待って、前回と同じ17:20発で無事帰路につきます。

撮影機器：

Xperia Z3 Compact SO-02G SONY

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ ガス

備考

ウェイトトレーニングに使う、掌の部分だけの手袋が岩登りやザレ場でのケガ防止にとても使い良かったです。指が出てるのでスマホ(GPS)の操作も普通にできますし。

感想

napiee

ほんの2週間前に友人と楽しく両神山に登った際に知った、ちょっぴり探求心をくすぐる八丁峠と七滝沢の2つのルートをこの目で確かめるべく、GW谷間の平日に有給を取って再び両神山を目指しました。
連休なので、雲取縦走計画でも利用したネットカフェ前泊作戦を採用し、平日ダイヤのお陰で休日より早く出る始発のバスに搭乗。余裕を持って坂本からスタート出来ました。
この坂本から八丁峠までのコースも一筋縄では行かないらしいので、慎重にアタック。先人レコを読めるだけ読ませて頂いたお陰で最初は順調でしたが、最後の最後でミスルート。人が踏んだような跡があり、その辺りに赤テープも見つけられなかったので行って見たものの最後はこれ以上は無理という急登になり撤退。4つんばいで降りていく途中で、沢の向こうに控えめの小さなテープを見つけて無事復帰しました。そこから八丁峠までが今回最大の難所でした（体力的に）。
八丁峠からの鎖場はなんだかとっても楽しかったです。コンディションも良かったですし、なんたってコースは明確（龍頭神社奥社の先だけは要注意）。鎖は出来るだけ使わず登れるだけ登り、難しくなったら鎖に頼る感じで余裕を持ってクリア出来ました。ルート上には満開のアカヤシオが溢れ、この楽しさに色を添えました。
七滝沢コースも色々といわくがあり、避ける人も多いようですが、コンディションが良ければ、静かで少しだけワイルドな感じを楽しめる良いコースだと個人的には思いました。GWの増量期間中なのか、真新しい沢山のピンクテープがコースをガイドしてくれており、よほどの事が無い限りルートを外すことも無いかと思います。静かに登りたい、降りたい人にはお勧めです。GPSや地図と余裕を持つのは前提で。

アスレチック良いお山、両神山。楽しかったです。

コメント

yzz

バス登山が向いてそうですね
八丁峠ルートからの両神山、お疲れ様でした。
噂にたがわぬ難易度だというのが、写真からもよくわかりました。

累計標高差もかなりありますね。
そこらじゅうに山小屋のある北アルプスなどとは違って
途中に休憩所とかもないので

必ず下山する体力と時間を残しておかないといけない
というのが、地方百名山（もしくはもっとマイナー山）の最大の攻略ポイントですよね。


それにしても秩父漫遊きっぷなんてものがあったんですね。
１月に三峰神社行ったときに利用してたら多少安くなっていたのかしら・・・？
奥多摩に下山したから損するかな？（￣∇￣)ゞ

napiee

Re: バス登山が向いてそうですね
yzzさん、早速のコメントありがとうございます。
今回は実は水不足に悩まされました。水場も山小屋も無いのは知っていたので、いつもより多く、1.5L程持って行ったのですが、気温も高く、消費量も多めになりました。七滝沢の途中でほぼ無くなり、あとは我慢で日向大谷口にある自動販売機に飛びつきました。まあ、横に沢があるので、いざとなれば何とかなるとは思ってましたが。
バス登山の利点は帰りに運転しなくて良いことですね。私も車はあるのですが、基本、乗り鉄の血が流れているのと、帰りに運転するのが面倒なので、電車とバスの組み合わせで行けるところを選択してしまいます。

あ、秩父漫遊きっぷですが、三峰神社にも使えますが、追加料金が必要ですし、バス片道しか使えないようです。人気がある行き先だからか、あまり割引率が良くないですね。

yamanovo

ツツジが素晴らしい
GWの谷間の平日なら空いてるとは！
難所ルートと時間的に会わなかった感じかな。日向大谷コースの往復組は多かったのでは
にしても、羨ましい脚力だ。

napiee

Re: ツツジが素晴らしい
坂本−八丁峠では誰にも会わず、八丁峠〜両神山では２０人くらいの人とすれ違ったかな。七滝沢ではトレランの方１人だけ。表参道はそこそこ賑わっていたので、日向大谷口到着がギリギリになっちゃうとバスで座れないかな、と警戒していたものの、結局乗客は６人だけでした。運転手さんが、4/29のこの便は臨時バスを出す程（臨時バス出るんだ）だったと言っていたので、GWの谷間とは言え、やはり平日は平日なんだなと。有給取れてラッキーでした。

今回のコース、２週間前に一緒に行った表参道往復と距離的にはほとんど差がないですよ。ただ、八丁峠−両神山の鎖場はともかく、八丁峠前の急登と七滝沢での急下り×２はちょっと脚を試されるかも。まだ太股に筋肉痛が残っていることは秘密（笑