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Yamareco

記録ID: 865654
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ハイキング
丹沢

丹沢蛭ヶ岳南稜へコイワザクラを見に行きました

2016年05月06日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
20.5km
登り
2,020m
下り
2,017m

コースタイム

横須賀出発(2:00)表丹沢県民の森駐車場(4:00〜4:20)後沢乗越(5:33〜5:40)鍋割山(7:05〜7:23)熊木沢出合(8:35〜8:40)林道終点(10:05〜10:15)蛭ヶ岳(13:05〜13:30)丹沢山(15:05〜15:15)塔ノ岳(16:15〜16:20)二俣(18:35)県民の森駐車場(18:55)
天候 曇りのち小雨
過去天気図(気象庁) 2016年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
色々な方が詳しく解説しているので簡記しますと
【鍋割山北尾根ルート】
鍋割山から雨山峠に向かって200メートルほど下ると右側の木にピンクテープが付いており北尾根に至る踏み跡がありました。(標識はなし)
以後、標識は一切ありませんが、テープ、木に書かれた案内に従って歩けば林道まで下りれました。
【熊木沢】
○熊木沢に入るとすぐに落っこち橋がありますがアルミ梯子が立てかけてあるのでこれを利用しました。
○最初の巨大堰堤はずっと手前から右手の崩壊林道にあがって巻きました。
○二つ目の堰堤は、右手のザレを利用して乗り越えるのが楽のようです。
○その先で流れを渡って右岸に行き左手の崩壊林道に乗りますが、大きく崩れた林道の先で乗ったら、以後、南稜取り付き地点(廃バンがあるところ)までずっと林道を歩きました。
【蛭ヶ岳南稜】
○廃バンの後ろ側の沢を渡ったところに取り付き地点を示すピンクテープがありました。最初は枯れ葉が累積した急な凹地を登り、途中で右の尾根に移って上り詰めたら踏み跡のある本尾根に出ました。
本当は、適当な場所で左の尾根に移ったほうが正解のようですが右尾根でも大丈夫でした。
○本尾根に登りつけばあとは踏み跡に従ってひたすら登り続けるだけです。コイワザクラは、だいぶ山頂に近くなったあたりに咲いていました。
○山頂直下のいばらの道は嫌でした。いばらの右側のガレの淵をたどって山頂に出ましたが、このガレ場はちょっと怖いのでいばらの左側を巻いてもいいようです。
その他周辺情報 秦野市内の日帰り温泉「湯花楽」へ立ち寄りました。
平日なのにゴールデンウィーク料金(休日)を徴収されました。
クーポンを印刷していったので100円引きの870円でしたが。
西山林道の終点、ミズヒ沢出合まできたら写真が撮れるほどの明るさになりました
2016年05月06日 05:02撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/6 5:02
西山林道の終点、ミズヒ沢出合まできたら写真が撮れるほどの明るさになりました
後沢乗越。新緑が綺麗です
2016年05月06日 05:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/6 5:39
後沢乗越。新緑が綺麗です
鍋割山への稜線。ここは歩きやすく新緑も綺麗です。いつもここで写真を撮ってしまいます
2016年05月06日 05:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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鍋割山への稜線。ここは歩きやすく新緑も綺麗です。いつもここで写真を撮ってしまいます
もうちょっとでミツバツツジが咲きそうです
2016年05月06日 06:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 6:35
もうちょっとでミツバツツジが咲きそうです
山頂手前に眺めのよい場所があります。これは愛鷹山方面です
2016年05月06日 06:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/6 6:56
山頂手前に眺めのよい場所があります。これは愛鷹山方面です
鍋割山山頂からはかろうじて富士山も見えました
2016年05月06日 07:18撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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鍋割山山頂からはかろうじて富士山も見えました
鍋割山北尾根への分岐点にある目印のテープ
2016年05月06日 07:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/6 7:31
鍋割山北尾根への分岐点にある目印のテープ
シロヤシオも咲き始めました
2016年05月06日 07:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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シロヤシオも咲き始めました
旧鍋割峠と思われる場所。雨山峠からくる道のテーピングもありました
2016年05月06日 07:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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旧鍋割峠と思われる場所。雨山峠からくる道のテーピングもありました
旧鍋割峠からオガラ沢の頭へ登り返します。ほんのちょっとの登りです
2016年05月06日 07:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/6 7:46
旧鍋割峠からオガラ沢の頭へ登り返します。ほんのちょっとの登りです
尾根通しに歩いて行くと「沢ルートキケン」のペンキマークがありますので、ここは尾根ルートでいきます
2016年05月06日 07:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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尾根通しに歩いて行くと「沢ルートキケン」のペンキマークがありますので、ここは尾根ルートでいきます
新緑が綺麗な尾根ですが、最後まで尾根を行かず、途中、テープに従って尾根から左に逸れて左下の涸れ沢へ下ります。道は明瞭
2016年05月06日 07:51撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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新緑が綺麗な尾根ですが、最後まで尾根を行かず、途中、テープに従って尾根から左に逸れて左下の涸れ沢へ下ります。道は明瞭
涸れ沢に出たところ。
2016年05月06日 08:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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涸れ沢に出たところ。
沢を下るとオガラ沢本流の堰堤に出ます
2016年05月06日 08:20撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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沢を下るとオガラ沢本流の堰堤に出ます
堰堤の手前を右に行くとまもなく玄倉林道にでますのでここは左に行きます
2016年05月06日 08:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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堰堤の手前を右に行くとまもなく玄倉林道にでますのでここは左に行きます
熊木沢出合の標識のある分岐で熊木沢に下ります。写真では、右上の林道を歩いてきて、左下へUターンするように歩きます
2016年05月06日 08:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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熊木沢出合の標識のある分岐で熊木沢に下ります。写真では、右上の林道を歩いてきて、左下へUターンするように歩きます
河原に下りると落っこち橋があります。アルミ梯子を登ります
2016年05月06日 08:43撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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河原に下りると落っこち橋があります。アルミ梯子を登ります
遠くに巨大堰堤が見えますが、近くへ行く前に右手の崩壊林道に乗ります
2016年05月06日 08:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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遠くに巨大堰堤が見えますが、近くへ行く前に右手の崩壊林道に乗ります
昔懐かしい標識が残ってました
2016年05月06日 08:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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昔懐かしい標識が残ってました
再び河原を歩いて行くと正面に蛭ヶ岳が見えます。なかなか立派です
2016年05月06日 08:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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再び河原を歩いて行くと正面に蛭ヶ岳が見えます。なかなか立派です
2番目の堰堤は右のガレを上ると楽です
2016年05月06日 09:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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2番目の堰堤は右のガレを上ると楽です
真ん中の流木からも登れそうですがちょっときつそう
2016年05月06日 09:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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真ん中の流木からも登れそうですがちょっときつそう
小さな流れを渡って左岸から右岸へ行くと大きく崩れた林道が見えるのでこの先の適当な場所から林道に乗りました
2016年05月06日 09:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/6 9:29
小さな流れを渡って左岸から右岸へ行くと大きく崩れた林道が見えるのでこの先の適当な場所から林道に乗りました
林道が左へ曲がるところにある倒木を乗り越えてさらに奥へ行きます
2016年05月06日 09:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/6 9:54
林道が左へ曲がるところにある倒木を乗り越えてさらに奥へ行きます
林道終点にある広場には目印の廃バンがありました。左の看板の後ろの沢を渡ったところに尾根の取り付き目印のピンクテープがありました。こちら側からも確認できました
2016年05月06日 10:05撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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林道終点にある広場には目印の廃バンがありました。左の看板の後ろの沢を渡ったところに尾根の取り付き目印のピンクテープがありました。こちら側からも確認できました
蛭ヶ岳西側のミカゲ沢には巨大堰堤が沢山並んでいました。よくこんな場所にこんな沢山造ったものだと関心します
2016年05月06日 10:08撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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蛭ヶ岳西側のミカゲ沢には巨大堰堤が沢山並んでいました。よくこんな場所にこんな沢山造ったものだと関心します
南稜下部は花も少なくただひたすら登りました。最初に目に付いたのがこの白いスミレ。シロバナスミレかな?
2016年05月06日 11:53撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 11:53
南稜下部は花も少なくただひたすら登りました。最初に目に付いたのがこの白いスミレ。シロバナスミレかな?
山頂近くなってきてやっとコイワザクラがあらわれました
2016年05月06日 12:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 12:25
山頂近くなってきてやっとコイワザクラがあらわれました
あっちにもこっちにも咲いています
2016年05月06日 12:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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あっちにもこっちにも咲いています
ちょっと紫かかったものも
2016年05月06日 12:27撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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ちょっと紫かかったものも
名前のとおり岩の間に咲いています
2016年05月06日 12:27撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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名前のとおり岩の間に咲いています
何枚も撮ってしまいます
2016年05月06日 12:27撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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何枚も撮ってしまいます
マメザクラも満開です
2016年05月06日 12:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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マメザクラも満開です
またまた群生地帯があったのでまた撮ってしまいました
2016年05月06日 12:33撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 12:33
またまた群生地帯があったのでまた撮ってしまいました
2016年05月06日 12:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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2016年05月06日 12:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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2016年05月06日 12:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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押しくらまんじゅうのようにかたまって咲いているのもあります
2016年05月06日 12:37撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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押しくらまんじゅうのようにかたまって咲いているのもあります
あたり一面コイワザクラです
2016年05月06日 12:43撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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あたり一面コイワザクラです
天気は下り坂ですがまだ桧洞丸方面は見えています
2016年05月06日 12:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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天気は下り坂ですがまだ桧洞丸方面は見えています
歩いてきた熊木沢の白い河原が見えます
2016年05月06日 13:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 13:00
歩いてきた熊木沢の白い河原が見えます
鬼ガ岩から不動の峰、塔ノ岳方面の稜線。写真を撮ったあと、ガスが出始め見えなくなりました
2016年05月06日 13:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 13:00
鬼ガ岩から不動の峰、塔ノ岳方面の稜線。写真を撮ったあと、ガスが出始め見えなくなりました
ヘロヘロになってやっとこさ着いた蛭ヶ岳山頂です。風が強くなってきました。
2016年05月06日 13:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 13:09
ヘロヘロになってやっとこさ着いた蛭ヶ岳山頂です。風が強くなってきました。
小雨がぱらつく中、丹沢山ー向かいます。この稜線はマメザクラが沢山咲いていました
2016年05月06日 13:33撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 13:33
小雨がぱらつく中、丹沢山ー向かいます。この稜線はマメザクラが沢山咲いていました
まだ咲き始めのマメザクラも可愛い
2016年05月06日 13:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/6 13:34
まだ咲き始めのマメザクラも可愛い
芯が赤いものもあります
2016年05月06日 13:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 13:38
芯が赤いものもあります
蛭から丹沢山にかけてもコイワザクラが沢山咲いていました
2016年05月06日 14:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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蛭から丹沢山にかけてもコイワザクラが沢山咲いていました
丹沢山に着く頃にはすっかりガスってしまいました
2016年05月06日 15:03撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/6 15:03
丹沢山に着く頃にはすっかりガスってしまいました
最後の写真。このあとは雨の中をただひたすら登山口に向けて歩いたので写真はありません。
2016年05月06日 15:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/6 15:09
最後の写真。このあとは雨の中をただひたすら登山口に向けて歩いたので写真はありません。

装備

個人装備
天気予報では最高気温が20度以上でした(下界)が登山口から山頂 稜線は終日12度と冷え冷え。風もあり防寒対策が必要でした。

感想

 かつて丹沢には足繁く通った時期があったが、丹沢のイメージとしては、川に魚がいないこと、高山植物が少ないこと、夏は暑くて尾根歩きにむかないなどから、丹沢へは主に5月の新緑の時期か秋から冬に出かけていた。

 インターネットのヤマレコを山行の参考にするようになって、丹沢にはコイワザクラという花があるのを知った。それも昔、何度か歩いたことのある蛭ヶ岳南稜に群生しているというではないか。玄倉林道が通行禁止になってからこの蛭ヶ岳南陵を利用する人はごく希になり今は廃道同然になっていという。

 今年こそ蛭ヶ岳南稜のコイワザクラを見に行こうと計画を練った。熊木沢に入るルートとして、往復玄倉林道を歩くのは嫌なので、ちょっと大変そうだが鍋割山経由で熊木沢に下り、南稜を登って蛭ヶ岳に至り、丹沢主稜を歩いて登山口へ戻る周回コースを選んだ。スタートは表丹沢県民の森である。

 一応、日帰りで計画を立てたが歩く時間が約11時間と長いので、場合によっては蛭ヶ岳山荘か丹沢山のみやま山荘に泊まってもいいと思っている。余裕を持ってスタートは午前4時過ぎという計画で家を出た。

 当然だが、早朝の県民の森駐車場には誰もいないし駐車車両もない。ヘッドランプで歩き出すつもりだったが、日の出間近になったためヘッドランプを使わなくても歩けた。

 鍋割山までは最近何度か歩いている道ので気が楽だ。林道終点のミズヒ沢出合、後沢乗越で小休止して鍋割山へ向かったが何だが調子が出ない。一週間前から腹痛があり、昨日までシクシクとお腹が痛かった。週明けには胃カメラ検査をする予定でここ一週間ほどは痛み止めの薬を飲みながら食事制限をしているせいだろう。

 かなりペースダウンして鍋割山へ着いた。午前中くらいは晴れ間が出ると思っていたのに空はどんより曇っている。かろうじて富士山が見えているものの灰色の空をバックにしているので冴えない姿である。

 私の方も冴えない体調なのでこの先どうしようかと悩んだが、この機会を逃したら蛭ヶ岳南稜は来年まで持ち越しになるだろう。コイワザクラは今年が当たり年のようなので何とか行ってみたいという気持ちが勝って熊木沢へと下った。

 鍋割山北尾根を使って熊木沢へ下るのだがこのコースは標識が一切ないバリエーションルートである。と言っても、取り付きやコース上にはマーキングテープが随所にあるし踏み跡もしっかり付いていたので迷わず玄倉林道に降り立った。

 熊木沢を歩いたのはもう何十年も前である。沢の最奥部まで車が入れた時代である。今は昔の面影は全くなく、橋は崩壊し林道はズタズタに崩れて荒れ果てた様相である。人の手が加わる以前の自然の姿に戻りつつあるのだろう。

 事前にこのルートを歩いた方の投稿記事をプリントして持ってきたので迷うことなく熊木沢を詰め、南稜の取り付き地点までこれた。ここで思いもかけずトレイランのか若者が追いついてきた。南稜を登って西丹沢へ抜けるそうだ。若いっていうのはすごい。

 蛭ヶ岳南稜は意外と道はしっかりしていた。わかりづらいのは最初の取り付き地点だけで本尾根に乗れればあとはしっかりとした踏み跡があった。

 体調がイマイチパッとしないので南稜の直登はやっぱりきつかった。通常だったら2時間もあれば登れるだろうが2時間登っても先が見えなかった。期待してたコイワザクラもなかなか姿を見せない。ここで戻るわけにはいかないし、とりあえずは蛭ヶ岳までは登り着かないことには先が読めないので、10歩あるいてはひと休みするバテバテの状態で登り続けた。

 登り続けて2時間半、臼が岳や桧洞丸が低く見えるようになったころからコイワザクラの群生が始まった。去年、鬼ガ岩で時季外れのコイワザクラを一輪見かけて感動したが、ここのコイワザクラはまさに群生と言う言葉がぴったり当てはまる咲き方をしていた。

 疲れ切って歩くのもやっとなのにこの花を見たら「やっぱり来てよかった」と元気が出てきた。一輪咲き、二輪咲き、沢山咲きなど、色々なアングルで写真を沢山撮った。取り終わってしばらく歩くとまた群生があった。また写真を撮りまくる。

 そんな調子で登ったため、蛭ヶ岳山頂に着いたのは予定を大幅に超え、午後1時を過ぎていた。天候が急変してきて風が強くなった。その風に乗ってガスが稜線を覆ってきた。

 疲れ切っていたのでどこかの山小屋に泊まろうかと考えていたが、どうやら明日は雨模様である。雨の稜線歩きも嫌なので、頑張って今日中に山を下りることにした。さいわい、蛭ヶ岳山荘でゆっくり休憩をとったので体調も戻りつつあった。

 去年は一輪しか見られなかったコイワザクラも、蛭ヶ岳から丹沢山まで稜線にも沢山咲いていた。稜線上は強い風が吹き付けていたので写真を撮る雰囲気ではない。稜線上ではマメザクラが満開だったがガスった景色の中では写真にならない。可愛らしい花を横目にただひたすら歩くのみであった。

 大倉尾根の堀山の家、西山林道の二俣を経由して県民に森駐車場に着いたのはすでに日没を過ぎた午後6時55分だった。かろうじてヘッドランプを使わないで車に帰れた。

 念願の蛭ヶ岳南稜のコイワザクラをたっぷり見られた満足感はあるもののこの日の行動時間は14時間25分。もう膝はガクガク、足はパンパン。今までにない長時間山行で、肉体的にも精神的にも限界を超えた山行でした。明日以降の筋肉痛が恐ろしい。

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コメント

蛭ヶ岳南稜
youji様お疲れ様でした
県民の森スタートだと累積標高2000m超えですね
コイワザクラに励まされご様子
疲労は消えますが記憶は残ります。

丹沢にも沢山の花がありますので
更に楽しんで行きましょう
2016/5/8 11:18
Re: 蛭ヶ岳南稜
コメントありがとうございます。
精力的に丹沢に出かけている様子ですね。
5日に行かれた地蔵尾根も行きたいと思っています。
花がいっぱいのこの季節がいいようなので・・・。
2016/5/8 19:02
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