ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 952714
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

塩見岳、小河内岳、蝙蝠岳。南プスのおへそから名峰たちを愛でる

2016年08月31日(水) 〜 2016年09月01日(木)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
25:41
距離
40.5km
登り
3,442m
下り
3,446m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
11:08
休憩
1:05
合計
12:13
4:30
4:41
63
5:44
5:44
50
6:34
6:34
36
7:49
8:09
48
8:57
8:57
37
9:34
9:35
32
10:07
10:07
24
10:31
10:32
27
10:59
11:00
38
11:38
11:42
31
12:13
12:28
22
12:50
12:50
68
13:58
13:59
121
16:00
16:00
9
16:09
宿泊地
2日目
山行
12:37
休憩
0:48
合計
13:25
3:41
85
宿泊地
5:06
5:07
10
5:17
5:23
28
5:51
5:51
27
6:18
6:19
94
7:53
8:09
95
9:44
9:44
18
10:02
10:02
34
10:36
10:36
7
10:43
10:47
61
11:48
11:49
103
13:32
13:33
49
14:22
14:22
17
14:39
14:42
13
15:26
15:27
27
15:54
15:54
34
16:28
16:29
37
天候 8月31日:朝ガス、日中快晴、
9月1日:早朝ガス、午前快晴、午後曇り/ガス
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
葛西IC 23:50頃 → 松川IC 2:40頃 → 鳥倉ゲートP 3:30頃

松川ICを下りたら、その道をまっすぐ進む。左右に曲がるが大鹿村までは道なりに進む。
村落の中で左折して林道へ進む。「鳥倉林道方面」の看板を見落とさないように。
ナビは目的地付近に目印がないので、地図上から鳥倉ゲート駐車場と思しきあたりをタッチ登録した。問題なく行きつけた

駐車場は手前に第2P(約10台)、ゲート前に第1P(約30台)がある。第2Pから第1Pまでは徒歩20分くらいかかるようである。到着日の早朝は台風10号の影響で車はまばらだった。翌日の夕方の下山時は平日にもかかわらずほぼ満杯で、第1Pから第2Pの間の停められそうな路肩はすべて埋まっていた。なお第2Pは3台が駐車していた。また第1駐車場ゲート付近でテン泊する方もいた

駐車場は無料。トイレ、登山届けポストあり
コース状況/
危険箇所等
ゲートから登山口:
ほとんど舗装道路で緩やかな登り。舗装道路が終了した少し先に登山口がある。登山届けポストやバス停、簡易トイレがある(登山道は登山届けポストの横)。未舗装の林道はさらに先まで続いている。真っ暗な中、ヘッデンで歩く方は林道に釣られて通り過ぎないように。かく言う私は、登山口が林道の先にあると思い込み、行き止まりまで進んでしまった。第1Pから登山口まで30分ぐらいだった。バスは1日2便(以下のURL)なので、大方の人は歩く
http://www.ibgr.jp/wp-content/uploads/ccefa973b83adea68cd4da548ed3e640.pdf

登山届け:
今回初めてスマホからコンパスを使用して入山届けと下山届けを出した。使い勝手があまりよくないな、というか使い方になれていないだけかな?

登山口から三伏峠小屋:
10等分された標識が小屋まで続く。登山口の約1800mから小屋の2600mまでひたすら登り上げる。「6/10」と「7/10」の標識の間に「ほとけの清水」がある。冷たくておいしい。道はよく整備されている

三伏峠小屋〜烏帽子岳〜小河内岳(おごうちだけ):寄り道した
三伏峠小屋の向かいにある別棟の右横をくだり、塩見岳とお花畑の分岐をお花畑方面に進む。お花畑で烏帽子、小河内方面へ右折する。尾根に出たら左の烏帽子岳方面へ進む。小河内までの道は明瞭であり気持ちの良い尾根道が続く。進むにつれて近づく荒川三山、特に東岳(悪沢岳)の山容が圧巻である。この稜線からの戻りは塩見岳を正面に、その右奥に仙丈、甲斐駒、右手に白峰三山を見ながら歩く絶景の尾根道になる。三伏峠小屋にザックをデポさせてもらい(200円)、アタックザックでピストンした

三伏峠小屋から塩見小屋:
三伏山、本谷山など小刻みにアップダウンを繰り返し、その後トラバースが続く。最後に塩見小屋へ150mほど登り上げる。小屋のすぐ手前まで樹林帯を行くので眺望はあまりなく、風も通らないため暑い。相次いだ台風の影響か、このルートには泥濘箇所が何箇所もあった。帰りは延々と続くように感ずる登り返しが体に応えた

塩見小屋から塩見岳:
しばらく尾根を進んだ後に天狗岩を右から巻くように進む。このあたりから山頂の尾根に出るまで岩場の連続であり、落石には十分注意が必要。ペンキのマークをたどり、ルートを外れないように。ご来光に合わせてヘッデンで登頂する際は、ペンキのマークが分かりづらいため、細心の注意が必要。私は山頂への尾根に出る手前の岩場で何度かルートを外し難儀した。ヘルメット推奨。宿泊した塩見小屋に荷物をデポして、アタックザックで往復した

塩見岳〜北俣岳〜蝙蝠岳(こうもりだけ):ちょっと行ってみた
仙塩尾根との分岐まで下り、右手の北俣岳方面に進む。岩のピークを数個越えればなだらかな尾根道になる。蝙蝠岳に近づくとハイマツこぎが出てくる。ところどころハイマツにトレイルが隠れているので、ザレ場のほうに行かないよう注意。こちらの尾根も白峰三山や塩見岳などの眺望がよい。ここもアタックザックでピストン
その他周辺情報 コンビニ:
松川ICを下りてしばらく行くと右手にセブンがある。この1件のみ

日帰り温泉:
下山して駐車場に着いたのが17時だったため、営業時間の制約上から赤石荘を選択。
一部循環の露天風呂のみだが、気持ちよかった。18時で受付終了
赤石荘。500円 下伊那郡大鹿村大河原1972、TEL 0265-39-2528、11:30-19時
http://www.i-turn.jp/ooshika-akaishisou-furo.html

この外に近場では以下の温泉がある。
鹿塩温泉塩湯荘。600円 下伊那郡大鹿村鹿塩633、TEL 0265-39-2316、9時-16:30
http://shioyuso.com/facilities/index.html
釜沢釣堀温泉。500円 下伊那郡大鹿村大河原5060-1、TEL 0265-39-2008、10-20時
http://www.journal.co.jp/nagano-onsen/higaeri/gbs.kamasawa.html
鹿塩温泉山塩館。800円 長野県下伊那郡大鹿村鹿塩、TEL 0265-39-1010、10:30-14時
http://www.yamashio.com/yamashio/onsen.html

松川IC近くまで汗を流すのを我慢できるなら以下の選択肢もある
清流荘。400円 下伊那郡松川町大島2784-1、TEL 0265-36-2000、10-20時
http://www.seiryuen.jp/9yu.htm
こんな木梯子がいくつか出てくる。見た目より安定しているが、下山時はスリップ注意
1
こんな木梯子がいくつか出てくる。見た目より安定しているが、下山時はスリップ注意
三伏峠まで10等分の標識。やっとここまで来た
1
三伏峠まで10等分の標識。やっとここまで来た
三伏峠小屋に荷物をデポして、この分岐を右方向の小河内岳方面へ進む
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三伏峠小屋に荷物をデポして、この分岐を右方向の小河内岳方面へ進む
この時点の塩見は雲がかかっている
2
この時点の塩見は雲がかかっている
タカネマツムシソウ
2
タカネマツムシソウ
ウメバチソウ
烏帽子岳通過。塩見が姿を現す
2
烏帽子岳通過。塩見が姿を現す
何という花か教えてください(後記、イワインチンだそうです。ヨモギの一種。カッパさんご教示ありがとうございます)
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何という花か教えてください(後記、イワインチンだそうです。ヨモギの一種。カッパさんご教示ありがとうございます)
烏帽子から小河内への途中にある気持ちの悪い登山道。道のすぐ右側がえぐれている
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烏帽子から小河内への途中にある気持ちの悪い登山道。道のすぐ右側がえぐれている
烏帽子岳からの塩見岳の雄姿
6
烏帽子岳からの塩見岳の雄姿
トウヤクリンドウ
3
トウヤクリンドウ
タカネシオガマ
これは可愛い。何という花だろうか?(後記:コゴメグサですね)
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これは可愛い。何という花だろうか?(後記:コゴメグサですね)
目指す小河内岳と左肩に非難小屋
4
目指す小河内岳と左肩に非難小屋
小河内岳に到着。晴れてきた
7
小河内岳に到着。晴れてきた
山頂標の奥には中アが
2
山頂標の奥には中アが
小河内岳非難小屋(今は管理人ご夫婦がいます)。富士山も見える。いいロケーションだ
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小河内岳非難小屋(今は管理人ご夫婦がいます)。富士山も見える。いいロケーションだ
富士山アップ
目の前に迫る荒川東岳(悪沢岳)の迫力がすごい
4
目の前に迫る荒川東岳(悪沢岳)の迫力がすごい
右に悪沢岳、左奥に富士山、左手前に小河内岳非難小屋
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右に悪沢岳、左奥に富士山、左手前に小河内岳非難小屋
荒川三山。左が悪沢(東岳)、右の雲の下が中岳、前岳
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荒川三山。左が悪沢(東岳)、右の雲の下が中岳、前岳
その右に赤石岳から聖岳へ続く稜線
2
その右に赤石岳から聖岳へ続く稜線
右から大沢岳、中盛丸山、兎岳。その左の聖岳は雲の中
3
右から大沢岳、中盛丸山、兎岳。その左の聖岳は雲の中
後ろを振り返れば塩見岳とその背後に白峰三山。塩見のすぐ左に間ノ岳、その奥に北岳。さらに左に甲斐駒
5
後ろを振り返れば塩見岳とその背後に白峰三山。塩見のすぐ左に間ノ岳、その奥に北岳。さらに左に甲斐駒
甲斐駒アップ
そろそろ三伏峠小屋へ戻ろう。右手前が前小河内岳、左へ尾根を進んで烏帽子岳。右奥が塩見岳。どんどん晴れてきた
5
そろそろ三伏峠小屋へ戻ろう。右手前が前小河内岳、左へ尾根を進んで烏帽子岳。右奥が塩見岳。どんどん晴れてきた
小河内から戻る途中に荒川三山。その右に赤石岳、その右奥に奥聖と聖岳
3
小河内から戻る途中に荒川三山。その右に赤石岳、その右奥に奥聖と聖岳
帰り道、前を向けば右に塩見。左奥に仙丈ケ岳も雲が取れた
5
帰り道、前を向けば右に塩見。左奥に仙丈ケ岳も雲が取れた
仙丈ケ岳アップ
右が塩見岳。こりゃたまらんですな。左奥が仙丈ケ岳
4
右が塩見岳。こりゃたまらんですな。左奥が仙丈ケ岳
三伏峠小屋が見えてきた
2
三伏峠小屋が見えてきた
左の烏帽子岳から中央手前の小河内岳に続く稜線。背後に荒川三山。何とも気持ち良い稜線だった
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左の烏帽子岳から中央手前の小河内岳に続く稜線。背後に荒川三山。何とも気持ち良い稜線だった
お花畑に戻る。お昼近くなってもオヤマリンドウは咲かず
2
お花畑に戻る。お昼近くなってもオヤマリンドウは咲かず
三伏峠小屋で荷物を回収して塩見を目指す。まずは三伏山。背後が本谷山
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三伏峠小屋で荷物を回収して塩見を目指す。まずは三伏山。背後が本谷山
その左に塩見岳。この後、ヘロヘロになりながら塩見小屋へ。後から気づけば写真を撮る余裕もなし
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その左に塩見岳。この後、ヘロヘロになりながら塩見小屋へ。後から気づけば写真を撮る余裕もなし
翌朝の4時前に小屋を出てヘッデンで塩見岳西峰に。ガスガスで何も見えず
2
翌朝の4時前に小屋を出てヘッデンで塩見岳西峰に。ガスガスで何も見えず
北俣岳へ向かう途中にようやく太陽が昇る
5
北俣岳へ向かう途中にようやく太陽が昇る
イワツメクサ
左の北俣岳から右の蝙蝠岳へ続く稜線。稜線の背後に富士山
4
左の北俣岳から右の蝙蝠岳へ続く稜線。稜線の背後に富士山
アップ。富士の裾野も見える
2
アップ。富士の裾野も見える
2758mピークより塩見岳(左)と北俣岳(右)を振り返る
6
2758mピークより塩見岳(左)と北俣岳(右)を振り返る
これから目指す蝙蝠岳(左)と右奥に荒川三山
4
これから目指す蝙蝠岳(左)と右奥に荒川三山
蝙蝠岳山頂と左奥に富士山
5
蝙蝠岳山頂と左奥に富士山
蝙蝠岳山頂標と右奥に富士山
3
蝙蝠岳山頂標と右奥に富士山
富士山から右へ。左に笊が岳、右に布引山
2
富士山から右へ。左に笊が岳、右に布引山
さらに右へ行くと中央に悪沢岳、右に中岳と前岳。荒川三山の中央奥に赤石岳の頭が覗いている
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さらに右へ行くと中央に悪沢岳、右に中岳と前岳。荒川三山の中央奥に赤石岳の頭が覗いている
左端が荒川三山。真ん中が高山裏避難小屋の稜線。その右が小河内岳から前小河内岳
2
左端が荒川三山。真ん中が高山裏避難小屋の稜線。その右が小河内岳から前小河内岳
昨日歩いた稜線のアップ。左から小河内岳、前小河内岳、烏帽子岳
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昨日歩いた稜線のアップ。左から小河内岳、前小河内岳、烏帽子岳
小河内岳アップ。小屋も見える
4
小河内岳アップ。小屋も見える
蝙蝠岳から見る三角錐の塩見岳
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蝙蝠岳から見る三角錐の塩見岳
その右に仙丈ケ岳
3
その右に仙丈ケ岳
さらに右奥に鋸岳
2
さらに右奥に鋸岳
その右に左から間ノ岳、右に西農鳥岳、農鳥岳、さらに右に広河内岳
6
その右に左から間ノ岳、右に西農鳥岳、農鳥岳、さらに右に広河内岳
さらに白河内岳、黒河内岳へ続く稜線
2
さらに白河内岳、黒河内岳へ続く稜線
奥には鳳凰三山が見える
2
奥には鳳凰三山が見える
南プス北部の山々。良い山並みだ
4
南プス北部の山々。良い山並みだ
塩見岳へ引き返す稜線
6
塩見岳へ引き返す稜線
蝙蝠岳へはこんなハイマツトンネルを抜ける
2
蝙蝠岳へはこんなハイマツトンネルを抜ける
ハイマツで登山道が分かりづらい
2
ハイマツで登山道が分かりづらい
ホシガラスが飛び回っていた
4
ホシガラスが飛び回っていた
精悍な感じもする
2
精悍な感じもする
右の北俣岳から左の塩見岳へ続く岩の稜線
4
右の北俣岳から左の塩見岳へ続く岩の稜線
北俣岳まで戻ると槍穂も見えた
5
北俣岳まで戻ると槍穂も見えた
中アは雲が取れない
2
中アは雲が取れない
左下から中央へ伸びる仙塩尾根
4
左下から中央へ伸びる仙塩尾根
これも名前が分からない(後記:オンタデ)
2
これも名前が分からない(後記:オンタデ)
左側が塩見岳。右手前のピークからの岩峰を超えると仙塩尾根への分岐
2
左側が塩見岳。右手前のピークからの岩峰を超えると仙塩尾根への分岐
仙塩尾根への分岐標識
1
仙塩尾根への分岐標識
正面の仙塩尾根
ここから時間を戻して仙塩分岐から右へ進む北俣岳へのアプローチをご参考までに説明。最初のピークはやや左側を尾根伝いに真っ直ぐ進む
2
ここから時間を戻して仙塩分岐から右へ進む北俣岳へのアプローチをご参考までに説明。最初のピークはやや左側を尾根伝いに真っ直ぐ進む
次のピークもほぼ真っ直ぐ
2
次のピークもほぼ真っ直ぐ
さらに次のピークもソロの方のようにピークすぐ左を真っ直ぐに超える。この手前の取り付きで左の谷へ巻くような踏み跡があるが、これにつられないこと
3
さらに次のピークもソロの方のようにピークすぐ左を真っ直ぐに超える。この手前の取り付きで左の谷へ巻くような踏み跡があるが、これにつられないこと
これが左側に巻くような踏み跡のある谷筋。行きにここを降りて巻くのに難儀した。前の写真のソロの人のように岩稜を進むこと
2
これが左側に巻くような踏み跡のある谷筋。行きにここを降りて巻くのに難儀した。前の写真のソロの人のように岩稜を進むこと
ここも真っ直ぐ
ここはさすがに真っ直ぐは無理。右でも左でもOK
3
ここはさすがに真っ直ぐは無理。右でも左でもOK
これも真っ直ぐ
ここもやや左側をまっすぐ行けば岩場は終わり
2
ここもやや左側をまっすぐ行けば岩場は終わり
時間を戻して仙塩分岐から塩見岳へ進む。その右には
5
時間を戻して仙塩分岐から塩見岳へ進む。その右には
塩見小屋が見える
2
塩見小屋が見える
東峰まであと少し
2
東峰まであと少し
東峰山頂。背後に間ノ岳と農鳥岳
3
東峰山頂。背後に間ノ岳と農鳥岳
今度は西峰もくっきり(笑)。後ろの東峰は本当に5m高いだけ?
3
今度は西峰もくっきり(笑)。後ろの東峰は本当に5m高いだけ?
間ノ岳、農鳥岳を右側バックに
10
間ノ岳、農鳥岳を右側バックに
塩見から降りる際に振り返って
2
塩見から降りる際に振り返って
塩見小屋から降りる途中。左に荒川三山、真ん中が烏帽子岳、その右に小河内岳
3
塩見小屋から降りる途中。左に荒川三山、真ん中が烏帽子岳、その右に小河内岳
だらだらと続く登り返しを経て本谷山
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だらだらと続く登り返しを経て本谷山
本谷山から見る塩見岳はすっかりガスの中
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本谷山から見る塩見岳はすっかりガスの中
さらにだらだらと続く登り返しを経て三伏山に戻る。ここからは下るのみ。やれやれ
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さらにだらだらと続く登り返しを経て三伏山に戻る。ここからは下るのみ。やれやれ
三伏峠小屋。今日は混みそうです
2
三伏峠小屋。今日は混みそうです
看板とトイレへの道。100円チップ制。水洗は200円
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看板とトイレへの道。100円チップ制。水洗は200円
下が新館の屋根。その奥に塩見岳が少しだけ見える。これで見納め
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下が新館の屋根。その奥に塩見岳が少しだけ見える。これで見納め
三伏峠から下る途中にある「ほとけの清水」。6/10と7/10の間にある
3
三伏峠から下る途中にある「ほとけの清水」。6/10と7/10の間にある
名前が思い出せない。いよいよか・・
2
名前が思い出せない。いよいよか・・
アキノキリンソウ。ピンボケだな
2
アキノキリンソウ。ピンボケだな
やっとここまで下りてきた。疲れた
2
やっとここまで下りてきた。疲れた
鳥倉登山口まで下りた。行きの早朝は右手に続く林道を行き当たりまで進んでしまった
2
鳥倉登山口まで下りた。行きの早朝は右手に続く林道を行き当たりまで進んでしまった
やっと駐車場に到着。もう歩けません
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やっと駐車場に到着。もう歩けません

感想

そろそろ山は涼しくなったかと期待して、迷走台風10号が東北を通過した翌日に出かけた。6月上旬の鳥海山以来である。東北、北海道地方の皆さんには申し訳ないが、台風一過の好天に恵まれて、久しぶりの山を満喫した。被害に遭われた方々には、心からお悔やみ申し上げるとともに、被災地の早期の復旧をお祈りするばかりである

1日目の8月31日は比較的登山者も少なく、新装の塩見小屋もゆったり泊まれた(一つ置きに寝る感じ)。三伏峠からピストンした小河内岳の稜線では年配のご夫婦とソロ一人と遭遇したのみで、静かな稜線歩きだった。南プスの中央に位置しており、悪沢岳の圧倒的な山容や秀麗な白峰三山など、北部と南部の山々を心行くまで楽しめた。また伊那側の谷から吹き上げる風が何とも心地よかった

同様に翌日歩いた塩見から蝙蝠岳への稜線も魅力的だった。こちらもソロ二人の方とすれ違っただけで、塩見山頂の賑わいとは無縁の静かな稜線歩きだった。ただ、ハイマツこぎを余儀なくされたこと、ハイマツ帯のトンネル中では羽虫が一杯飛び交い、大きく息を吸い込むのも躊躇われたことが残念である。個人的には小河内岳への稜線のほうがずっと良かったように思う。もし塩見岳登山のついでに尾根歩きをされるなら、小河内岳の方をお奨めする

さて本題の塩見岳であるが、他の山から縦走してアプローチする以外は、鳥倉林道が唯一のアクセスとなる。他の2つのルートもかなり復旧しているようだが、相変わらず通行止めのままだ。このため鳥倉に集中するので、平日にもかかわらずそれなりの数の登山者が入っていた

鳥倉登山口から塩見小屋の少し下あたりまで樹林帯を歩くロングコースで、たまに塩見が顔を見せるものの、ほとんど眺望を期待できない忍耐のコースだ。一般に南プスはこのようなアプローチが多いのだが、眺望もなく爽やかな風も吹かず、コースには泥濘もあり、個人的には何度も訪れたいと思うルートではないなというのが正直なところである

今回の塩見岳で南プスの3000m峰はすべて登ったことになり、世に言う3000m峰26座の完登までに残すところあと1座となった。ささっと片付けるかじっくりやるか、いずれにしても残りの一座をやるには31年ぶりに聖地上高地に足を踏み入れることになる。いろんな想いが錯綜するが、変わらぬままの自然の姿とオシャレになった上高地の姿に感慨ひとしおになるのだろうな・・・

今回は老体にはいささかきつい計画だったので、2日目には三伏峠小屋に宿泊して3日目にゆっくり下山する予定だったが、無理して2日目に一気に下山した。いつもやってしまってから後悔するのだが、今回も足が痛い。でも素晴らしい天候に恵まれた山行となったこと、そして無事に帰宅できたことに感謝感謝である

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コメント

三伏でお会いしました
8/31に三伏でお会いしました。鳥倉ゲートの駐車場でお隣になった地元住民です。蝙蝠まで行かれたんですね、お疲れ様でした。南アルプスは静かな山行きが楽しめますので、ぜひまたお越しください。
2016/9/2 22:53
Re: 三伏でお会いしました
jkdywさん、コメントありがとうございました
鳥倉からのアクセスは、なかなかタフなコースですね
2日分の水4Lを「ほとけの清水」で調達したものの、塩見小屋までが大変でした
小屋で購入すればこんなに担ぎ上げなくても良いのですが、小屋が閉まった後の避難小屋利用を想定して担ぎ上げました
南プスは懐が深いので、じっくりと味わいたいところです
南プスでまたお会いできるのを楽しみにしています
2016/9/2 23:56
素晴らしい景色ですね!
またも南プスに行かれていたんですね。写真を見ると、好天で、雄大な景色で、人も少ないようで、快適な山旅だったのではないでしょうか。

麓までの行きづらさとアプローチの長さで、また岩がちな山が好きで北アルプスに行ってしまうので、南プスはなかなか行けていませんが、写真を見るとなかなか魅力的に見えますね。また時間を見つけて行ってみたいと思います。とはいえ、今週末から週末はしばらくずっと仕事になってしまうので、いつ行けるか未定ですが。

3000m峰があと1つで、次は上高地とのこと。楽しみにレコを待っています。
2016/9/2 23:00
Re: 素晴らしい景色ですね!
eurekapapaさん、早速のコメントありがとうございました

確かに北アと比べると山容が違いますね。公共交通機関のアクセスが良くなく、同じ駐車場に戻るとなるとコース選定が限られます
その一方で、八ヶ岳などの垢抜けた雰囲気と異なり、この不便さが素朴に感じられたりもします

この秋は東北シリーズで、朝日連峰とか岩手山から八幡平へ歩くコースなどの計画が出来上がっています。仕事と天候のめぐりあわせを祈るばかりです
そして、その間隙をぬって上高地へ行くことができればと願っている次第です
2016/9/3 0:07
ゲスト
1日違いでした。
Pinball-san. こんばんは。
台風一過の南ア、いいですね。
私は遅れる事1日違い、お会いする事ができず残念(笑)
大河内岳まで行かれましたか。
蝙蝠岳から見る三角錐の塩見岳を見に行ったんですが、
ガスが晴れずPHのみでした
2016/9/3 22:33
Re: 1日違いでした。
1日違いとは再会の機会を逸し残念でした
天候も1日ごとに目まぐるしく変わり難しいですね
台風の影響を考えて1日後ろにずらそうかと迷いましたが、かえって穴場的な状況かなと期待して出かけ、結果はラッキーでした
今回はガスが取れなかったとのことですが、また南アを再訪してください
レコを楽しみにしています
2016/9/4 8:33
贅沢な縦走
SWに蝙蝠岳行きます。
一泊二日なのに小河内から蝙蝠まで歩けてお得感がありますね。
私は7月に鳥倉から荒川中岳までピストンしましたがPinballさんが歩いたルートの方が歩いていて飽きなそうです。
北俣岳、千枚岳のトラバースや悪沢の山頂直下のような感じですか?
南アルプスのど真ん中、いいですね。

\(^o^)/

伝付峠〜二軒〜蝙蝠〜塩見〜鳥倉を2泊3日で歩きます。
2016/9/6 8:32
Re: 贅沢な縦走
tomhigさん、コメントありがとうございます
先日のshinshintaroさんとの塩見コラボ山行拝見しておりました
カッパさんも一緒の予定だったんですね

SWに2泊3日で塩見にまた行かれるとのこと、今度は好天だといいですね
蝙蝠から塩見へ向かう場合は、北俣の岩場のルートは分かりやすく、見た目ほど危険はないと思います。逆の場合が少々迷いますね。いずれしても悪沢直下のような感じではなく、小さい岩峰をいくつか小刻みに超えていく感じです

SWだと塩見〜鳥倉の間が混みそうです
塩見直下で落石に巻き込まれないようご注意ください
レコ楽しみにしています
2016/9/6 12:19
ありがとうございます
先日の塩見、失速撃沈してしまいました。
お恥ずかしい限りで

塩見人多いんですね…。
先日ビックリしました
岩場通過する時ヘルメット被った方がいいかもしれません…。

鳥倉から行くか伝付から行くかは天気次第です。
二泊刻んで行くのでそんなにあくせくせずに歩けそうです。

北俣の件ありがとうございました。
2016/9/6 21:27
これに憧れてましたー(T-T)
ピンさんこんにちは!!遅いコメントですみません。実際に拝見したのはもっと前です!笑

あー・・・これに憧れていたのですがSW全投入しても如何ともしがたかったです。
塩見小屋も二軒小屋も完全予約、となるとなかなかうまくも行かず、重複予約するわけにもいかないなぁ、なんて思ってました。システムの活用法を研究してからでないと門前払いですね。

今度晴れた日にまたしつこく狙いたいと思います(塩見晴れたことない!笑)って言ってももうチャンスそんなにないよなぁ・・・なんて弱気風にも吹かれてますが、それでも「また行きます!」って言いに来ようと思って再訪してヨダレ垂らして帰りまーす。それではまたあちらでご返信いたしますので!

あ、8番はイワインチン、ではないでしょうか!
2016/9/20 0:01
カッパさん、コメありがとうございます
大エスケープ劇でお疲れのところ、こちらへのコメントありがとうございました

確かに東京に帰ることを考えると、新倉から鳥倉よりも、鳥倉に下山して新倉へもう一台を回収に出かけたほうが効率的ですね。それに、伝付峠から新倉へ下ったことがあれば、今度は逆をやりたくなりますよね

それにしても新倉から伝付峠は相当きつそうなコースですね。私は迷子になる自信と、急登で撃沈する確信があります。仮にやるとしても、椹島を基点にして二軒小屋まで東海フォレストのバスで行き、そこから蝙蝠、塩見、小河内、荒川三山の周回かな?

今回の私の塩見は、台風一過を絵に書いたような本当にラッキーな山行でした。カッパさんの次回の塩見が晴れますように・・・
2016/9/20 8:02
同じ1957です。
北は10/15南は5/10まだまだの百名山。
今年は塩見を予定してます。
大変参考になりました^ ^
2017/3/4 19:33
Re: 同じ1957です。
maru57さん、私の拙いレコが参考になれば幸いです
昨シーズンは鳥倉からしかアクセスできませんでしたが、崩壊で通行止めとなっていた他のルートもかなり復旧が進んだようです。今シーズンは利用可能になるかもしれませんので、ご確認ください
還暦になりますが、健康維持に努めて山歩きを楽しみましょう
2017/3/5 10:02
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未入力 塩見・赤石・聖 [2日]
塩見岳(鳥倉林道より)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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