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Yamareco

記録ID: 960505
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳 〜 土砂降りの涸沢から快晴の稜線へ

2016年09月08日(木) 〜 2016年09月10日(土)
 - 拍手
Tad その他1人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
53:34
距離
37.0km
登り
2,006m
下り
2,002m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:26
休憩
1:10
合計
6:36
8:23
8:23
9
9:07
9:13
5
9:18
9:18
43
10:01
10:10
13
10:23
10:24
44
11:08
11:49
20
12:09
12:09
43
12:52
13:00
64
14:04
14:09
46
2日目
山行
5:13
休憩
0:50
合計
6:03
6:18
4
6:22
6:22
43
7:05
7:14
26
7:40
7:58
86
9:24
9:25
112
11:17
11:39
42
3日目
山行
6:38
休憩
1:26
合計
8:04
5:49
48
6:37
6:44
23
7:07
7:08
19
7:27
7:39
7
7:46
7:47
27
8:14
8:14
47
9:01
9:08
43
9:51
9:51
17
10:08
10:39
47
11:26
11:26
14
11:40
11:54
47
12:41
12:41
4
12:45
12:57
40
13:47
13:47
6
天候 8日:雨
9日:晴れ
10日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡バスターミナル隣接の駐車場: 600円/日
バス: 沢渡〜上高地 往復 2,050円
【1日目】
台風による雨予報のために人気の少ないバスターミナル
2016年09月08日 08:15撮影 by  X30, FUJIFILM
9/8 8:15
【1日目】
台風による雨予報のために人気の少ないバスターミナル
小雨に煙る河童橋
2016年09月08日 08:25撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/8 8:25
小雨に煙る河童橋
傘を差して徳澤へ
2016年09月08日 10:02撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/8 10:02
傘を差して徳澤へ
横尾を出る頃は一旦小雨になったが、その後どしゃ降りの雷雨になり、この日はこれ以降の写真はなし
2016年09月08日 11:50撮影 by  X30, FUJIFILM
9/8 11:50
横尾を出る頃は一旦小雨になったが、その後どしゃ降りの雷雨になり、この日はこれ以降の写真はなし
【2日目】
低気圧が去り、モルゲンロートの穂高稜線
2016年09月09日 05:32撮影 by  X30, FUJIFILM
4
9/9 5:32
【2日目】
低気圧が去り、モルゲンロートの穂高稜線
朝霧が流れる中を奥穂へ出発
2016年09月09日 06:20撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/9 6:20
朝霧が流れる中を奥穂へ出発
パノラマコースを進む
2016年09月09日 06:37撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/9 6:37
パノラマコースを進む
涸沢小屋からの道と合流してガレの道を登る
2016年09月09日 07:10撮影 by  X30, FUJIFILM
9/9 7:10
涸沢小屋からの道と合流してガレの道を登る
ザイテングラートの取り付きまでもう少し
2016年09月09日 07:15撮影 by  X30, FUJIFILM
3
9/9 7:15
ザイテングラートの取り付きまでもう少し
取り付きのポイントで休憩
2016年09月09日 07:57撮影 by  X30, FUJIFILM
9/9 7:57
取り付きのポイントで休憩
岩に苦戦しながら登る
2016年09月09日 08:33撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/9 8:33
岩に苦戦しながら登る
「小屋まで20分」ということで、休憩
2016年09月09日 08:46撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/9 8:46
「小屋まで20分」ということで、休憩
穂高岳山荘が見えてきた
2016年09月09日 09:19撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/9 9:19
穂高岳山荘が見えてきた
着いた! ヤレヤレ💦
2016年09月09日 09:26撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/9 9:26
着いた! ヤレヤレ💦
小屋の受付を済ませてから山頂へ
2016年09月09日 10:15撮影 by  X30, FUJIFILM
9/9 10:15
小屋の受付を済ませてから山頂へ
最初の緊張ポイントを過ぎて小屋を見下ろす
2016年09月09日 10:25撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/9 10:25
最初の緊張ポイントを過ぎて小屋を見下ろす
もうすぐ奥穂山頂
2016年09月09日 11:06撮影 by  X30, FUJIFILM
2
9/9 11:06
もうすぐ奥穂山頂
ジャンダルムをバックに記念撮影
2016年09月09日 11:15撮影 by  X30, FUJIFILM
5
9/9 11:15
ジャンダルムをバックに記念撮影
既に秋の雲
2016年09月09日 11:22撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
9/9 11:22
既に秋の雲
槍は見えたり隠れたり
2016年09月09日 11:22撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
9/9 11:22
槍は見えたり隠れたり
夕方、撮影のため涸沢岳へ
2016年09月09日 17:34撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
9/9 17:34
夕方、撮影のため涸沢岳へ
夕陽の差すジャンダルム
2016年09月09日 17:47撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
9/9 17:47
夕陽の差すジャンダルム
同じく奥穂と前穂
2016年09月09日 17:51撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
2
9/9 17:51
同じく奥穂と前穂
日が沈むと常念山脈の上には美しいビーナスベルト
2016年09月09日 18:09撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
9/9 18:09
日が沈むと常念山脈の上には美しいビーナスベルト
月が傍にあってもなんとか天の川は写る
2016年09月09日 19:34撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
4
9/9 19:34
月が傍にあってもなんとか天の川は写る
月が照らす雲海と笠ヶ岳
左奥は多分高山市街の灯り
2016年09月09日 19:57撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
2
9/9 19:57
月が照らす雲海と笠ヶ岳
左奥は多分高山市街の灯り
【3日目】
夜明け前は素晴らしい星空
前穂の上にオリオンとシリウス
2016年09月10日 03:02撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
9/10 3:02
【3日目】
夜明け前は素晴らしい星空
前穂の上にオリオンとシリウス
北極星は涸沢岳の真上
一枚撮りだと星の色がきれい
2016年09月10日 03:37撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6
9/10 3:37
北極星は涸沢岳の真上
一枚撮りだと星の色がきれい
日の出の風景
2016年09月10日 05:27撮影 by  X30, FUJIFILM
3
9/10 5:27
日の出の風景
6時前に下山開始
2016年09月10日 05:50撮影 by  X30, FUJIFILM
9/10 5:50
6時前に下山開始
登る人、下る人が行き交うザイテングラート
2016年09月10日 06:27撮影 by  X30, FUJIFILM
9/10 6:27
登る人、下る人が行き交うザイテングラート
1時間半かけて涸沢小屋へ
2016年09月10日 07:27撮影 by  X30, FUJIFILM
9/10 7:27
1時間半かけて涸沢小屋へ
稜線を見上げて感慨にふけるOさん
2016年09月10日 07:36撮影 by  X30, FUJIFILM
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9/10 7:36
稜線を見上げて感慨にふけるOさん
横尾へ向けて出発
2016年09月10日 07:41撮影 by  X30, FUJIFILM
9/10 7:41
横尾へ向けて出発
本谷橋
2016年09月10日 09:00撮影 by  X30, FUJIFILM
9/10 9:00
本谷橋
登りでは雷のために回避した吊り橋を渡るOさん
2016年09月10日 09:09撮影 by  X30, FUJIFILM
9/10 9:09
登りでは雷のために回避した吊り橋を渡るOさん
この辺りからは北穂が大きく眺められる
2016年09月10日 09:19撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/10 9:19
この辺りからは北穂が大きく眺められる
ノコンギクというのだそうだ
2016年09月10日 09:48撮影 by  X30, FUJIFILM
9/10 9:48
ノコンギクというのだそうだ
クタクタになって横尾到着
あと11km…
2016年09月10日 10:09撮影 by  X30, FUJIFILM
9/10 10:09
クタクタになって横尾到着
あと11km…
1日目と打って変って観光客でごった返す河童橋
2016年09月10日 13:49撮影 by  X30, FUJIFILM
9/10 13:49
1日目と打って変って観光客でごった返す河童橋
8時間歩いて辿り着いた上高地
今日も無事下山!
2016年09月10日 13:59撮影 by  X30, FUJIFILM
1
9/10 13:59
8時間歩いて辿り着いた上高地
今日も無事下山!

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ナイフ カメラ ヘルメット

感想

Oさんと奥穂高岳へ。

台風13号の通過で8日は一定量の雨が予想されるが、この日は涸沢までなので何とかしのげばその後は好天の稜線を楽しめるだろうという読みで2泊3日で計画する。

【1日目】
上高地を出る時は予想通り小雨で観光客の姿は殆ど見えず、登山者もまばら。幸い風は殆どないので時々雨が強くなると傘を差して歩く。
横尾の小屋で昼食を摂り横尾大橋を渡る時には雨は小康状態だったのだが、本谷大橋へ向かう途中からどんどん強くなって傘も差せなくなる。そのうちに北穂稜線の方向で凄まじい雷鳴が左右に移動しながら響き始めて恐怖を感じる。

視界も得られない土砂降りの中、横尾から3時間かかってようやく涸沢ヒュッテに到着。ザックカバーもレインウェアも通して雨が滲み入って多くの物がずぶ濡れになり、寝るまでストーブの前で乾かす。


【2日目】
朝起きると、カール一帯に靄は残るが空は晴れ、美しいモルゲンロートの稜線が眺められる。
青空の下、パノラマコースを先ずザイテングラートの取付きへ向かう。日差しは強いがカールを吹き上げる風が涼しくて汗もかかず快適。

取付きで10分ほど休憩してからザイテングラートを登る。10年以上前に登った際には左程面倒と感じなかった岩稜の道だが、今回は少し手こずる箇所が幾つかある。歳のせいか、ルートが変わったのか?

喘ぎながらも1時間半ほどで穂高岳山荘に到着。少し腹ごしらえをしながら宿泊の受付開始を待ち、手続きをしてから奥穂高岳山頂へ向かう。
小屋の前の最初の壁は相変わらず緊張する。奥穂が初めてのOさんも慎重に登る。前方にはジャンダルムの威容が現れ、振り返ると涸沢岳、北穂から槍ヶ岳へ続く長い稜線を眺められる。

小屋から40分ほどで山頂着。上高地方面は雲海の下で見えないが、周囲の高峰はすべて見える素晴らしい景色。Oさんも暫く立ち去り難そうに眺めに没入している。
30分ほど景色を満喫してから山荘へ下りる。待望のビールを飲みながら頂上からの景色を二人でもう一度振り返った後、部屋で昼寝。

夕食の後に二人で涸沢岳の中腹まで登り、夕暮れの周囲の景色を眺めたり撮影したり。少し暴れていたガスも日没が近づくと納まり、雲海の上に周囲の山のピークや稜線が美しく染まる。
一旦小屋に戻るが、暗くなってから再びヘリポートまで登って月に照らされた雲海の風景などを撮影してから8時半頃に就寝。


【3日目】
2時過ぎに目が覚めて玄関から顔を出し見てみると、見たこともないような素晴らしい星空。東の空に青白いオリオンがポッカリと浮かんでいるのが鮮烈に目に入る。
慌てて部屋に戻り、撮影の準備をして外へ出る。高度3,000mの朝の寒さに震えながら2時間近く撮影を楽しむ。

↓ 穂高岳山荘からの360度星空写真
https://theta360.com/s/lP9NPf3XEbdsZrnZYHrOgf1PQ

朝食後に帰り支度を整えて下山開始。最初の日の雨が嘘のような真っ青な空。風もあまりなくて次第にジリジリと肌を焼く。
下りのザイテングラートは登りよりさらに厄介だったが40分ほどで無事に取付き迄下りる。後でこの日も含め、9月に入ってから3名の転落死亡者があったと知り青くなる…。
さらに1時間足らず下って涸沢小屋で休憩を入れる。昨日登った山頂や険しい稜線を見上げて、Oさんは感無量とのこと。
確かによく行ってきたと感じられる。

涸沢から本谷橋までは日陰になっていて快適に下る。この辺でかなり疲れてくるが、辛抱してさらに1時間余り歩いて横尾に着。行きと同じくここで昼食を摂り、重い足を引きずって残りの11kmを歩き出す。

快晴の土曜とあって、ようやく到着した上高地は観光客で溢れ、初日の寂しさが嘘のような賑わい。
予想を超えた土砂降りで始まったが、稜線では終始素晴らしい天気と景色に恵まれて最高の山行だった。

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